妊娠中や就寝前など色々なシーンで活躍が期待できる「カフェインレスコーヒー」。とても便利なアイテムですが、残念ながら日本国内ではあまり認知度が低く、商品選びに迷いと感じている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな「カフェインレスコーヒー」について、選び方や人気ラインナップをご紹介します。商品選びの参考にしていただければ幸いです。
カフェインレスコーヒーの選び方
カフェインレスコーヒーの選び方は中々難しい部分があります。と言うのも、国内ではまだ商品の種類そのものが少ない上に、日本国内での「規制や基準」が十分には定まっているとは言えない状況だからです。
こうした商品は玉石混交であるため、「個人の知識」が重要です。ここではカフェインレスコーヒーの見分け方や基礎知識をご紹介します。
カフェインレスコーヒーの基準を知ろう
いきなりショッキングな情報ですが、日本ではそもそも「カフェインレスとは何か?」が定まっているとは言えません。
欧州では明確な基準が定められている
コーヒーに対するこだわりが強い欧米諸国では「カフェインレス」に対して、「ドリップは0.1%以下、インスタントは0.3%以下の残留率を有していること」と、明確な基準を設けています。
欧州の厳しい基準を考慮すると、日本のカフェインに対する扱いには、ひと際戸惑いを感じてしまいますよね。極端な話ですが、日本国内では「半分くらい除去すれば、カフェインレスと名乗っても良いだろう」という製品が存在してもおかしな話ではありません。
カフェイン除去率に注目しよう
冒頭にて述べた様に、日本にはカフェインレスに対する明確な基準がありません。そのため、カフェインレスコーヒーを選ぶ時は「その商品が本当にカフェインを除去しているのか?」を知ることが重要です。カフェイン除去率を明示した商品も少なくありませんから、こうした表記を参考に選びたいところですよね。
選び方の基準まとめ
- 日本では「カフェインレス」の定義が定められていない
- 欧州では「0.1%~0.3%以下の残留率」という厳しい基準がある
- カフェイン除去率が明示されたコーヒーを選択することが理想的
安全な除去方法から選ぶ
コーヒーからカフェインを除去する方法は、複数の種類があります。処理過程で添加物が含まれてしまう方法もあるので注意したい部分です。
有機溶媒抽出法
名前からして薬品を使っていそうな抽出法ですよね。カフェインレスの登場初期に主流となった手法で、クロロホルムやトリクロロエチレン等の薬品を使用して、カフェインを除去します。
低コストで処理できるため企業的には優しいのですが、カフェイン以外の成分も除去されてしまうため「コーヒーとしての味や香り」に影響が出るところが欠点です。有り体に言うと、美味しくないコーヒーがです。
また、化学薬品を使うため健康面のリスクは複数指摘されています。ちなみに、日本国内ではこの方法により処理することは、法律で禁止されています。
ウォータープロセス
コーヒー豆を煮沸したお湯に漬けて、フィルターにかけることでカフェインを除去する方法です。
化学薬品を使わずにカフェインを除去できる点がメリットですが、「お湯に漬ける=風味が落ちる」を意味しているため、味が落ちてしまう点がデメリットです。化学薬品を使わないぶん、総合的に見て健康に良いカフェイン除去方法です。
超臨界二酸化炭素抽出法
通常物質は「固体、液体、気体」の3種に分類されますが、一定の圧力下において加熱処理を加えることで、「液体と気体の中間」の状態を保ちます。
この抽出法は、上記の性質を利用して作り出した二酸化炭素を用いて、カフェインの除去を行う画期的な手法です。化学薬品を使うわけではないので毒性を考慮する必要がない上に、カフェイン以外の物質にはほとんど影響を及ぼしません。
したがって、「風味を維持しつつ、カフェインだけを乗り除ける」現在最も優れた抽出法として数えられています。
遺伝子組み換え豆
10年ほど前に話題となった「遺伝子組み換え」を行ったコーヒー豆です。カフェインを含まないように人工的に遺伝子組み換えが行われており、該当する品種の豆はカフェイン含有量が少ないor皆無と言われています。
ただし、この手法で作られた豆は「カフェインは含まずともカフェイン合成の前段階となる物質が含まれている」など、現在もなお課題が多く残っています。また、確かな科学的根拠によるものではありませんが、複数の免疫機能に対する影響など様々な懸念が指摘されていることは、周知のとおりです。
カフェイン抽出まとめ
- 現在では「超臨界二酸化炭素抽出法」が最も優れた抽出法
- 超臨界二酸化炭素抽出法は製造コストが高く、製品価格に影響する
- ウォータープロセスは安価で信頼できる抽出法
信頼できるコーヒー豆を選ぶには
では、信頼できるノンカフェインコーヒーとはどのようなものでしょうか。ここでは実際に購入する際の注意点をご紹介します。
国産品を購入しよう
日本国内の製品は、化学処理したコーヒー豆の販売を法律で禁じているため、少なくとも「化学薬品を使った抽出法」は存在しません。そのため、基本的には国産品を選択することを最も強く推奨します。
また、「国産品はカフェイン除去率に規格がない」と述べましたが、自信をもって販売している製品の中には、除去率を明示した商品も少なくありません。結果として、信頼性という意味ではやはり「国産品が最高」だと言えるでしょう。
個人輸入に注意して!
いっぽう、通信販売商品の中には、「個人輸入扱い」となるコーヒー豆も少なくありません。個人輸入で仕入れた商品の場合は、上記の化学処理した豆もあるため注意しましょう。
「国産品だと思っていたが、実は個人輸入扱いで海外の製品を仕入れる形式を採っていた」なんてケースは、よく耳にする話です。商品が海外製のものか否かは、注意深く観察することで見分けることができます。
カフェインレスコーヒー人気おすすめ商品TOP10
それでは、カフェインレスコーヒーの人気ラインナップをご紹介します。
ネスカフェ ドルチェグスト 専用カプセル レギュラーブレンド カフェインレス 16杯分
著名コーヒーブランド「ネスカフェ」の商品です。ネスカフェ独自の水を使った抽出法でカフェイン除去が行われています。
カフェイン除去率は97%と非常に優れており、日本製品の中ではかなりの高水準だと言えるでしょう。
また、ネスカフェドルチェグストの専用カプセルを使用して、最適な焙煎状態のコーヒー豆を閉じ込めている点も見逃せません。空気からコーヒー豆を守ることで、酸化の危険性をシャットアウトしています。
ネスカフェが厳選したコーヒー豆を使った、淹れたての香りと味を楽しみましょう。製品の特徴である滑らかなクレマと程よい苦みが、上質なコーヒータイムを演出します。
ネスカフェ ドルチェグスト 専用カプセル レギュラーブレンド カフェインレス 16杯分の口コミ評判
寝る前・夕食後にコーヒーを飲みたくなるので購入しました。
味もそんなにレギュラーと変わらずにおいしいです。
カフェインレスということで眠れなくなることも少ないと思います。
1日に何杯も飲むときがあるので、カフェインが気になりカフェインレスを買ってみました。
お試しのつもりが注文を間違えて3箱入りを買ってしまったのですが、飲んでみたら美味しかったので結果的に良かったです。
ラバッツァ デカフェ (カフェインレス) VP 250g(粉)
1895年のイタリアで誕生した、由緒ある歴史を持つラバッツァのコーヒーです。世界100か国以上で愛飲されている実績あるコーヒーブランドですから、とても上質な味わいを楽しめます。
本製品の特長は、世界各国の厳選したコーヒー豆を、独自のブレンド技術で製造している点です。また、熱風による長時間焙煎で利用した独自ノウハウに基づく製法は、苦味だけを強調したコーヒー豆とは歴然とした違いを持っています。
カフェインレス技術も卓越しており、豊かな香りと吸い込まれるようなコクを損ねること無く、カフェイン90%の削減に成功。カフェインレスコーヒーとは思えないほど、素晴らしい風味を有しています。
ちなみにラバッツァは、ニューヨーク現代美術館やロンドンの有名ホテル、世界各国の一流レストランなどで広く採用されているコーヒーブランドです。
ラバッツァ デカフェ (カフェインレス) VP 250g(粉)の口コミ評判
届いた時、ペーパードリップで淹れるつもりで購入しましたので、「間違ったかしら」ととまどいました。
説明にはペーパードリップの淹れ方もありましたが、ふと思いついてティーサーバーで淹れてみました。
美味しい!
カルディなどでも売られていますが、こっちの方がお値段が少し安かったので購入しました。
以前、シアトルエスプレスのモーニングディライトディカフェを飲んでいましたが、そちらよりも、これの方が好みです。
UCC おいしいカフェインレス ドリップコーヒー (7g×50P) 350g
日本ではネスカフェと並んで親しまれているコーヒーブランド「UCC」が製造しているドリップコーヒーです。
ブランドの信頼性にかけて製造法にはこだわり抜いており、現在理想的と言われる「二酸化炭素抽出法」を使用してカフェイン除去を行っています。カフェイン除去率も97%と国内製品としては非常に高く、自信を持ってオススメできる商品です。
また、コーヒー豆はいずれも厳選したアラビカ豆を100%使用しており、程よい酸味と深いコクが、上質なひと時をもたらします。ちょっとした時間に、ホッと一息。そんな魅力をもった商品です。
なお、本製品は大量生産品の長所を存分に活かしており、コストのかかる製法を用いているにも関わらず、非常にお手頃な価格で流通しています。これはプレミアム色を前に出した少数生産品では、決して真似ができない芸当です。
UCCならではの考え抜いた商法であり、コスパの良さは随一ですよ。
UCC おいしいカフェインレス ドリップコーヒー (7g×50P) 350gの口コミ評判
安いし普通に美味しく飲めるので便利です。
授乳中なので買いましたが夜でも気にせず飲めるということで皆で気楽に飲んでます。
安いので味に期待はしていませんでしたが問題なしです。
(もちろんすごく美味しい!とまでは言いませんが。。)
また注文しようと思っています。
モンカフェ カフェインレス コーヒー 10杯分
挽きたてのコーヒー豆だけを厳選して封入したカフェインレスコーヒーです。カフェイン除去率も97%カットとしっかりしているので、信頼して購入することができます。
カフェインレスコーヒーは通常のコーヒーと比べてどうしても「風味や香り、コク」などが失われてしまいますが、本製品はブレンドの比率と中煎り焙煎を行うことで、それらの欠点を見事に補っています。
程よい苦みと豆の香りがとても香しく、バランスが良く飲みやすいコーヒーとして評価を受けています。
モンカフェ カフェインレス コーヒー 10杯分の口コミ評判
一杯立てのドリップコーヒーでダントツ美味しいと思います。
普段はカフェインレスのインスタントコーヒーを飲んでいるからかもしれませんが、
香りも良く、普通のコーヒーと遜色のない美味しさです。
妊婦だって授乳中だっておいしいコーヒーが飲みたい!
そう思ってカフェインレスコーヒーをいろいろ試しましたが
こちらが味も香りも一番でした。
UCC おいしいカフェインレスコーヒー VP200g
コーヒーの名産地で知られるブラジル産のアラビカ豆を100%使用した、とても贅沢なコーヒーです。
超臨界二酸化炭素抽出法を使用して作られているため、化学薬品の影響や味・香りへの影響が気になる方には、ピッタリのコーヒーだと言えるでしょう。カフェイン除去率も97%以上です。
使用しているコーヒー豆はいずれも炒りたて、挽きたてのものを真空パックしているので、風味や酸化の影響もあまり気になりません。挽きたての香ばしさや深みのある味わいを存分に堪能できますよ。
UCC おいしいカフェインレスコーヒー VP200gの口コミ評判
この製品であれば97%カットなので、安心して飲用できます。
カフェインレスなので、老若男女関係なく朝食だけでなく夕食後にも利用できますよ
風味のほうですが、少し苦味が少なくなった感じがします。
授乳中のため、こちらを毎日1杯飲んでます。今のところ、市販のカフェインレスコーヒーの中で1番美味しいです。
ジップロックが付いていれば最高ですが、このお値段でこのクオリティなら合格です。
UCC おいしいカフェインレスコーヒー 45g
CMなどでおなじみの「UCC」ブランドによる、インスタントタイプのカフェインレスコーヒーです。液体二酸化炭素抽出法を用いてカフェイン除去が行われているため、コーヒー豆の味や香りを傷つけることなく、97%カットに成功しています。
コーヒー豆はブラジル産のアラビカ種を100%使用しているため、苦味は控えめで飲みやすく、手軽で美味しいと好評です。
お湯を淹れてすぐ飲めるので、色々な場所で楽しめます。
UCC おいしいカフェインレスコーヒー 45gの口コミ評判
寝る前にもカフェオレが飲みたかったので購入しました。
UCCの他の商品に比べても美味しいと思います。
ネスカフェのカフェインレスと比べても遜色のない味だと思いました。
今まで5種類のカフェインレスコーヒーを飲んできましたが、その中ではいちばん美味しい。
私は牛乳だけで溶くのですが、今まででベストマッチです。
小川珈琲店 カフェインレスブレンド 180g(粉)
1952年に創業した「小川珈琲店」のカフェインレスコーヒーです。水を用いてカフェインを除去する製法を取っており、97%の除去率を誇っています。
本製品は深いコクと絶妙な香りが特徴の、コロンビアやグアテマラ豆を使用したブレンド製品です。コーヒー豆の味わいを効果的に引き出すために、豆の性質にあった焙煎方法で作られているので、多くの方が「美味しい」と感じられる商品でもあります。
安心の国産品として、信頼できる商品です。
小川珈琲店 カフェインレスブレンド 180g(粉)の口コミ評判
試しに飲んでみたらびっくり。味も香りも普通の珈琲と遜色ない物でした。
目隠しして飲み比べしてみても分からないんじゃないだろうか。
夜にコーヒーが飲みたくなりますが飲むとその後の寝付きが悪くなりますよね?
しかし、デカフェのこれは目がギンギラギンにならないので重宝します。
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス エコ&システムパック 60g×2個
ネスカフェの独自製法として知られる「挽き豆包み製法」で作られたレギュラーコーヒーです。飲み終わった後にカップの底から覗くきめ細かな粒が、その製造技術の高さが伺えます。
もちろん「ネスカフェ」製品なので、カフェイン除去率も97%以上と徹底しています。コーヒーの味と安全性を両立させた高品質コーヒーとして、色々な方に愛されている商品です。
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス エコ&システムパック 60g×2個の口コミ評判
不眠症なのでカフェインレスのコーヒーがゴールドブレンドでも発売してるのを初めて知り買って飲んで見ました。サッパリとした後味で猛暑の今立て続けに飲んでます。私は美味しいと思いますよ!
カフェインレスでもとても美味しく飲みました。
何杯飲んでもカフェインレスなのでコーヒー好きの私には最適です。
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス 80g
カフェインレスとコーヒーの味の両立を目標に作られた、「ネスカフェ」のコーヒーです。ネスカフェ独自の「挽き豆包み」で作られているため酸化に強く、時間が経っていても美味しく楽しめる製品として知られています。
カフェイン除去率は他社同様に97%程度ですが、味の良さについては本製品が一歩先んじています。コーヒーの魅力である香りの良さやほのかな苦味は完璧に表現できており、指摘されなければカフェインレスと気が付かないほどの仕上がりです。
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス 80gの口コミ評判
普通のネスカフェゴールドブレンドに比べると少し味が薄いような気もしますが、
予想に反して美味しくいただくことができました。
身内にカフェインレスのコーヒーが飲みたい人がいるので購入。
自分でも飲んでみましたが味は変わらず全然OKですね。
マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレスインスタントコーヒー100g
高知有機栽培で育ったアラビカ種のみを使用した高品質なカフェインレスコーヒーです。カフェインレスコーヒーとしてだけでなく、通常の製品を含めても圧倒的な評価を集めており、ネット界隈を中心に大手他社の製品を圧倒する勢いです。
とくに注目したいのはカフェイン除去率です。超臨界二酸化炭素抽出法を使って欧米並の品質管理を行っている為、除去率はなんと99.7%以上を記録。水と二酸化炭素を使用している優しい除去法なので、信頼できる商品です。
有機栽培にこだわったオーガニックコーヒー豆を超臨界二酸化炭素抽出法でここまでの品質に仕上げているコーヒー豆は国内にはほぼ存在せず、文句なしにイチオシの商品としてオススメできます。
少々値段が高めなのが欠点ですが、是非一度は味わっていただきたい製品です。
マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレスインスタントコーヒー100gの口コミ評判
不整脈がひどく、困っていました。コーヒーが大好きで、一日に5~6杯は飲んでいたのですが、不整脈と関係あるかもと思い、このカフェインレスに変えてみたら、かなりよくなりました。
マウントハーゲンは癖がなく飲みやすい。冷めてしまっても、味の低下が少ない。熱くした牛乳にマウントハーゲン入れて、苦みのあるホットコーヒー牛乳にして毎日飲んでます。値段が高めなのが残念。
カフェインレスコーヒーの効果的な使い方
カフェインレスとは言え、コーヒーはコーヒーです。いくつかのポイントに注意することで、より美味しく楽しめますよ。
焙煎日をチェックしよう
コーヒーは生の状態では長期保存できますが、炒ってしまうと酸化により時間と共に味が落ちてしまいます。
美味しくカフェインレスコーヒーを楽しむためには、「焙煎日をチェックしてできるだけ新しいうちに飲むこと」が重要です。カフェインレスとは言え、コーヒーの香ばしさや風味はコーヒーそのものです。
シーンごとに利用しよう
カフェインレスコーヒーはやはり「カフェインの摂取が気になる時」に利用することをオススメします。妊娠中や就寝前の方はもちろん、カフェインに弱いなと感じている方にはピッタリの商品です。
まとめ
今回ご紹介した選び方は、今までなんとなくカフェインレスコーヒーを飲んでいた方にも、新鮮な情報だったのではないでしょうか。抽出方法や除去率は、商品選びの重要な判断材料です。
カフェインレスコーヒーは「カフェインを気にせずコーヒーを嗜みたい方」にピッタリのアイテムです。カフェインを気にせずにコーヒーブレイクを過ごし、美味しく上質なひと時を味わってみませんか?