美容室で白髪染めをしてもらったらきれいに仕上がるのに、自宅で市販の白髪染めを使っても思い通りに仕上がらない。そんな経験から自分で白髪染めを使うことに不安を感じている方がいるのではないでしょうか。
白髪染めは見本のカラーを見ていいと思って選んでも、自分に使ってみると少し色が違ったり、染めてみたら合わなかったりということがあります。人はそれぞれ髪質が違うので、なかなか理想通りに染まらないのです。
では自宅で白髪染めをしたいときにどのような基準で選べはいいのでしょうか。今回はその基準をご紹介いたします。また、人気の白髪染めをその特徴などと共に詳しく紹介させていただきます。
ぜひ白髪を目立たなくして、なおかつ自然な髪色が美しい、自分なりのお気に入りの白髪染めを見つけてみてください。
白髪染めの選び方
白髪染めを選ぶ場合、白髪の割合や髪質によって染まり具合が変化することを考慮に入れる必要があります。また、その色合いが自分に合うかどうかも大切ですね。髪の状態、目や肌の色を考えて、自分に馴染む白髪染めを選んでみましょう。
白髪の割合で選ぶ
白髪がどのくらいあるのかで白髪染めの染まり具合も変わります。また、元の髪色との兼ね合いも考える必要があります。全体を染めるのかピンポイントで染めるのかという選び方も考えなければなりません。白髪のそれぞれの状態に合わせてフィットした白髪染めを選んでください。
部分白髪
白髪がまだところどころに見えるぐらいの場合には、必要なときに使う白髪隠しタイプの白髪染めを使うのがいいでしょう。ワンポイントという状態よりもやや多いという感じなら、泡やクリームタイプでポイント染めができるものを選んでください。
わざわざ白髪染めを使うのが面倒だけど、白髪が目立たないようにはしたいという場合には、シャンプーやリンスタイプの白髪染めで少しずつ染めていくと、普段の洗髪で楽に染めることができます。
ただし、シャンプーやリンスタイプの白髪染めの場合は、1回できれいに色がつくのではなく、少しずつほんのり染めていくというタイプのものなので、いそいできれいに染めたい場合には向いていません。
また、部分染めの場合は、本来の白髪染めの色合いよりも黒っぽく見えるようになる場合が多いので、染めたい色よりも明るめのカラーを選ぶといいでしょう。
白髪とそうでない髪が五分五分
白髪になっている髪が半々か、ややそれより少ないぐらいの場合は、全体染めを使いましょう。白髪部分があちこちにある場合には、ポイントポイントを染めていては間に合いません。
液体のものや泡などの白髪染めを使い、一気に全部染めてしまえるものがいいでしょう。白髪もそのぐらいの量になると、髪色も白髪染めの見本通りの色になりやすいです。
もちろん髪質によって少々は染め上がりが変わりますが、ほぼ見本のカラーを意識して選んでいいでしょう。染める際には特に頭の後ろ部分などは自分では見えない場所なので、染め残しのないように丁寧に染めるようにしましょう。
ほとんどが白髪
髪の大半が白髪で、ぱっと見て元の髪色がほとんど目立たない場合、やはり全体染めを使うのがいいでしょう。ほとんどが白髪になると染め上がりがほぼ均一化されます。
髪質にもよりますが、地毛の色をあまり気にせずにカラーを選んでも大丈夫です。ただし、その人の肌の色や目の色に合わせたほうが印象がよくなるので、自分に合った白髪染めのカラーの選び方のアドバイスを参考にしてみてください。
もちろん自分がいいと思ったカラーで染めてみるのも自由です。ただし白髪染めは普通のヘアカラーよりも落ちにくくなっているので、選び間違えると修正が難しいので注意しましょう。
髪質で選ぶ
白髪染めを選ぶ時に1番気にすべきことに髪質があります。実は髪はその性質によって染まり具合が違うので、カラーを選ぶときにもやわらかい髪と硬い髪では選択の仕方が変わってきます。そのあたりを詳しく説明させていただきます。
柔らかい髪
手に持つとふにゃりと下を向くやわらかい髪はコルテックスと言われる部分に隙間が多い構造と思っていいでしょう。そしてキューティクルも薄くなっています。
白髪染めはキューティクルの隙間から浸透してコルテックスに入り込むことで染めるという仕組みなので、やわらかい髪の場合はとても染まりやすいということになります。
そのためあまり薬剤の強いものを選ぶ必要はありません。染めやすいと表示されているような白髪染めは、薬剤が強い場合があるので、やわらかい髪の場合は無理をしてそのような白髪染めを使う必要はありません。
よりナチュラルな、髪に優しい白髪染めを選ぶほうが、髪や頭皮に安心です。また、やわらかい髪は黄色味の強い色合いがきれいに出やすいとされているのでカラー選びの参考にしてみてください。
硬い髪
手に持ってピンとまっすぐのままへたれない硬い髪は、髪の内部構造であるコルテックスがぎっしりと詰まって隙間が少なく、キューティクルがきれいな鱗構造になっていて外部からの干渉を弾き返します。
このような硬い髪にはやや強めの成分の白髪染めでないときれいに染まらない場合があります。また、強い白髪染めであっても、1度では思うような色に染まらないことが多いので、何度も繰り返して時間をかけて根気よく染めていきましょう。
硬い髪には赤色系統のカラーが鮮やかに出やすいとされるので、赤系の色合いを選ぶといいでしょう。
肌や目の色など自分カラーに合わせる
白髪染めのカラーを選ぶときには自分の染めたい色を選ぶというのが一般的ですが、他人から見た場合、印象がいいという色があります。それが自分の肌や目の色に合わせたカラーです。
目の色や肌の色が濃い場合には髪の色も濃い色を選ぶ、目や肌が明るい色の場合は、髪も明るい色を選ぶというようにすると、印象が統一されて、見た目がよくなるとされています。
逆に言えば、メイクを染めたい髪色に合わせて変えることで、全体の印象を変えることができるということでもあります。明るい髪色を選びたいときはメイクも明るく、落ち着いた色合いを選ぶときにはメイクも明度を落として行うと、それぞれにふさわしい印象を作れます。
白髪染めを選ぶときに必ず行うべきこと
白髪染めを選ぶ際に必ずやっておくべきことがあります。白髪染めは髪染めの中でも強い成分を使うものなので、アレルギーが出やすいことで知られています。
白髪染めを使う前に腕の内側に少しだけ塗布して48時間ほど放置するパッチテストを行いましょう。白髪染めのアレルギーは、酷い炎症を起こす場合が多く、びっくりするぐらい悪化することがあります。
もしアレルギー反応が起こった場合は、すぐに製品を持って皮膚科の病院で治療を受けてください。もしアレルギーが出て普通の白髪染めが使えなくなった場合には、アレルギー物質が含まれないヘナ系やヘアマニキュア、お歯黒系白髪染めなどを利用しましょう。
白髪染め人気おすすめ商品TOP10
白髪染めの人気商品をランキング形式でご紹介します。
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 6A (アッシュブラウン) 40g+40g
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 6A (アッシュブラウン) 40g+40gは、男性用の白髪染めです。2液式なので本来は混ぜる手間が必要なのですが、この製品は文字通りワンプッシュで混合された状態の白髪染めをそのまま使うことができます。
カラーはアッシュブラウンで、赤すぎない知的な印象の色合いになっています。白髪染めクリームは専用ブラシの溝部分に押し出して、そのまま髪をとかすだけで細部まで染めることができます。手軽で使いやすい白髪染めと言えるでしょう。
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 6A (アッシュブラウン) 40g+40gの口コミ評判
ワンプッシュで使いやすくずっとこれです。
個人的には7は真っ黒過ぎ、6でもまだ黒い感じが強い、5で自然な感じ、4は少し明るいと思いますが、どれも日が経って色が抜けかけて来たときに赤っぽくなるため、そうならない6Aをいつも使っています
・トリートメント感覚で非常に手軽で使いやすい。
・美容室の10分の一程度のコストで満足
・持ちが気になったが3週間に一度くらいの間隔で使えそう。
・使い切る必要がなく気になる度に少しずつ使うことができる
ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 6G
ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 6Gは、クリームタイプの女性用白髪染めです。たっぷりの量を配合することで、染める際に染め残しがないように配慮している製品です。
リッチな輝きのあるカラーに染めることができる理由は、髪の芯まで染められるミクロ粒子処方です。これによって長期間色落ちせずに髪色を保つことができます。
6Gカラーは明るいあたたかみのある栗色となっています。白髪染め特有の香りもやさしく抑えてあるので、染めたことを気にせず気持ちよく過ごせます。
ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 6Gの口コミ評判
昔美容院の白髪染めでもかぶれたので市販とか有り得ないって思ってたのですが、ウェラだし使ってみたところかぶれませんでした。良い品だと思います
定期購入がお得です。
ウエラトーン2+1は白髪への色の入り具合や色持ちが良く、艶も出るので愛用しています。
Naiad(ナイアード) ヘナ 木藍(モクラン)400g
Naiad(ナイアード) ヘナ 木藍(モクラン)400gは、無農薬、天然肥料で育てられたナチュラルハーブを使った白髪染めです。100%天然ハーブなので、一般的な白髪染めにアレルギーを起こす人にとっては利用しやすい白髪染めとなっています。
お湯で溶いてペースト状にしたものを塗っていくというやり方でやや手間がかかりますが、髪にやさしい成分なので、安心して利用することができます。天然ヘナと木藍他10種類のハーブを配合したインド原産のやさしい白髪染めです。
Naiad(ナイアード) ヘナ 木藍(モクラン)400gの口コミ評判
ヘナとクエン酸リンスをする事で、髪にハリと艶が出て
髪の美しさを沢山の人に誉められるようになりました。
本当にオススメです!
普通のヘナだと、時間が経つにつれてだんだん赤みが強くなりますが、このナイアードはしっかり黒く染まり、私の希望通りの色です。
ホーユー シエロ ヘアカラーEX クリーム 6P (深いダークピュアブラウン)
ホーユー シエロ ヘアカラーEX クリーム 6P (深いダークピュアブラウン)は、ワンプッシュで混ぜる手間の必要ない女性用の白髪染めです。グレープシードオイル、ユーカリオイル、月見草オイルという艶成分を配合。
さらに海洋コラーゲン、機能性アミノ酸というケア成分を加えることによって、艶のある、健康的な髪に染め上げることができます。カラーは深みのある自然なブラウンで、白髪と黒髪を調和してくれます。
クリームタイプなので専用ブラシを使うことで楽にきれいに染めることができます。
ホーユー シエロ ヘアカラーEX クリーム 6P (深いダークピュアブラウン)の口コミ評判
定期購入で使っています。
2週間に1階程度、半分くらいで根元を染めてます。残っても取っておけるので重宝します。
2色のクリームが押すと出てきますが、クリームなので液が流れにくく、使いやすいので、いつも買っています。今回は6つまとめ買いしました
サクセス ステップカラー 110g
サクセス ステップカラー 110gは、いっぺんに染めてしまう白髪染めではなく、何度も繰り返し使うことで少しずつ髪が染まっていくタイプの白髪染めです。
泡タイプなので混ぜる必要もなく、洗髪前に手軽に白髪染めをすることができます。酒造りの月桂冠の麹菌利用の技術と、花王のヘアケア製品の研究が1つになって生まれた製品です。
天然由来の着色成分なので、一般的な白髪染めはアレルギーのせいで使えないという場合に、選択できる白髪染めの1つとして利用している人も多いようです。
サクセス ステップカラー 110gの口コミ評判
5年以上使い続けてます。通常のヘアカラーに比べて、染めた後の感じが自然で『染めました』感が無く、少しずつ染めた回数だけ黒くなっていくのが好きですね。
他の白髪染めでは、少し匂いが気になりますが、この製品は大丈夫です。
染めた翌日にホットヨガをしても、垂れてくることはありません。
:ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 7CB
ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 7CBは、白髪とそうでない髪が両方残っている場合でも、どちらもきれいに染めることのできる女性用の白髪染めです。
ヒマワリオイル、アボカドエッセンス、ホホバオイルを配合して、輝くような艶とヘアケアとを考えられた製品となっています。クリームタイプなので液だれがなく、手軽にきれいに染めることができます。
7CBのカラーは、明るいナチュラルなブラウン。つややかで美しい髪色が長持ちする白髪染めです。
ウエラトーン2+1 白髪染め クリームタイプ 7CBの口コミ評判
染め上がりもとても綺麗で、髪も染めた後は、サラサラです!
何年も使っていますが、定期便で、価格も安く買えるようになったので、買い忘れもなくなりました!
様々なメーカーの白髪染めor美容院で白髪染めをしましたが、こちらの商品は色持ちも一番良く、一度染めたら色抜けがないため、ほぼ染め直しが不要なので愛用しています。
サロンドプロ ヘアマニキュア・スピーディ 6 ダークブラウン 100g (白髪用)
サロンドプロ ヘアマニキュア・スピーディ 6 ダークブラウン 100g (白髪用)は、白髪用のヘアマニキュアです。ヘアマニキュアは、普通の白髪染めとは違い、髪の毛の奥に染料を浸透させることはありません。
髪をコーティングしつつ色をつけるのがヘアマニキュアの作用となります。この製品は椿オイル配合で、よりヘアケアを考えた内容となっています。5分の放置時間で染め上がるため、短時間で白髪をカバーしたいときに便利です。カラーはダークブラウン。くっきりとしたブラウンにしたいときに使いましょう。
サロンドプロ ヘアマニキュア・スピーディ 6 ダークブラウン 100g (白髪用)の口コミ評判
チューブのふたをしめておけば何度も小出しして使えるから経済的。毛染めだと明るい色を選んでも黒髪部分はさらに黒くなってしまうので、黒髪が半分以上ある人ならヘアマニキュアがおすすめです。
手軽で、臭いがあまり無いのが気にいっています。
使用後の方が髪の毛にはりが出るような気がします。
サロンドプロ 無香料ヘアカラー メンズスピーディ(自然な黒色)
サロンドプロ 無香料ヘアカラー メンズスピーディ(自然な黒色)は、白髪染めの気になる臭いをなくすため、強い臭いのない成分で作られた男性用の白髪染めになります。
染め上がり時間は5分と短く、朝の忙しい時間にでもすぐに白髪染めを行うことができるのが便利です。クリームタイプの2液式ですが、混ぜる必要はなく、専用ブラシの上に2種類を並べて出すだけ。
シャンプー前の乾いた状態の髪にムラができないようにブラシでのばし、5分放置した後きれいにすすいでシャンプーを行います。ほとんど手間のいらない白髪染めと言えるでしょう。
サロンドプロ 無香料ヘアカラー メンズスピーディ(自然な黒色)の口コミ評判
40代になり白髪が増えて来たのでカットの都度に白髪染めをしていましたが自宅でもと思いこの商品を試してみました
皆さんのコメントの様に素人でも非常に使い易い仕様で簡単に綺麗に染まります
この商品は匂いがあまりしません。白髪も良く染まり仕上がるまでの時間も短いので重宝しています。
お値段も手ごろで購入し易いです。
ホーユー メンズビゲン カラーリンス (ナチュラルブラック) 160g
ホーユー メンズビゲン カラーリンス (ナチュラルブラック) 160gは、リンスとして使いながら徐々に白髪を染めることができる男性用の白髪染め兼リンスです。
洗髪時にシャンプーのあとのリンスとして普通に使えるので、意識せずに白髪を染めていくことができます。一気に染めずに、自然に白髪が目立たないようにするには便利な製品と言えるでしょう。
配合されたアロエエキスや海藻エキスと海洋コラーゲンが髪と頭皮を保護してくれます。香りもシトラスマリンの爽やかなものとなっていて、普通の白髪染めとは違う自然な仕上がりが魅力です。
ホーユー メンズビゲン カラーリンス (ナチュラルブラック) 160gの口コミ評判
最初はそんなんでもないかなぁと思ったけどだんだん染まってきました。時間が経つと元同りになりますが手軽にできる毛染め液でした。
白髪を少しずつ染めたい方にはお勧めです。真っ黒なヘアクリームと言った感じでシャンプー後のタオルドライした髪に塗り込みます。
第1位:ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 7 (ナチュラルブラック) 40g+40g
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 7 (ナチュラルブラック) 40g+40gは、ワンプッシュボトルの中に2液が入っていて、プッシュするだけで混合液として使える便利な男性用白髪染めです。
白髪染めには少しだけ使って残りを後から使うという方法がやりにくいものがありますが、こちらの白髪染めは最初からボトル入りで必要な量だけ使うことができます。
そのため、特に部分白髪の場合に便利に使うことができるでしょう。髪を保護し、潤いを補填する海藻エキス、センブリエキスなどの5つの成分が配合されていて、しっかりと染めつつヘアケアもできる白髪染めです。
ホーユー メンズビゲン ワンプッシュ 7 (ナチュラルブラック) 40g+40gの口コミ評判
いつもはドラッグストアで買ってますが、Amazonで安かったので二箱購入。
臭いも気にならないし真っ黒に染まるので、気に入って使い続けています。
数年前からずっと使い続けてきました。安価なところを探していたので、こちらで購入しました。ナチュラルブラックの色も気に入っています。
白髪染めの効果的な使い方
白髪染めを使う場合には、製品ごとの使用方法をきちんとチェックしてその通りに使用すればほとんど問題なく使うことができます。ただし、ちょっとした工夫として、やったほうが染まりやすくなる方法があります。
また、不快な思いをしないためにやっておいたほうがいいこと、髪の性質による染め方の順番など、知っておいたほうが便利な使い方もあるのです。そのような白髪染めのコツを説明させていただきます。
面倒なことはあまりありませんので、ぜひ覚えて実践してみてください。そして満足のいく染め上がりを実感してみましょう。
髪以外への付着を防ぐ
白髪染めはいわば染料です。そのため髪だけが染まればいいのですが、染めている際にうっかり髪以外に付着してしまうとその部分が染まってしまい、落とすのにとても苦労するということがあります。
たとえば耳や顔などは髪と接触しやすいため付着する可能性が高いですよね。実際にうっかりついてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。落とす手間だけでなく肌に負担がかかってよくないということもあります。
そういった問題を避けるには、少しの事前準備を行うだけで、あまり気を使わずに白髪染めを行えるようになります。たいして手間もかからない方法なのでちょっとだけ下準備をしておきましょう。
顔や耳などにクリームを塗る
顔や耳などの露出が避けられない、髪と隣接している部分には、水を弾くタイプのクリームを事前に塗っておくと白髪染め液の付着を避けることができます。クリームは普通の化粧品や肌荒れ防止のものでかまいません。
透明のリップクリームとかも使いやすくていいですね。白髪染めの成分はかなり強い成分なので、付着すると肌に強い刺激を与えます。本来なら頭皮にもクリームを塗っておきたいぐらいですが、それもなかなか難しいので、せめて皮膚の薄い、デリケートな耳や顔は必ず保護するようにしましょう。
白髪染めのために専用のクリームを買う必要はなく、普段使っているものを流用するだけなので、余分な出費もなくお手軽にできる予防法です。
首から下にいらないタオルなどを巻く
狭い範囲はクリームで保護するのでいいのですが、液だれなどが心配される首下も保護をしておかないと、洋服や下着などが汚れる心配があります。お風呂に入る前で裸で白髪染めを行うという豪気な方もいるかもしれませんが、それにしても肌に白髪染め液が付着する危険は避けるべきでしょう。
この場合、散髪時に使うカットクロスやケープなどを自宅に常備しているのならそれを使えばいいのですが、普通は自宅にそのような準備をしている方は多くないでしょう。
そこで、古くなってもう捨てる前というタオルなどを首のところに巻くようにするとある程度カバーができます。首下の付着は顔の輪郭より外側に発生するので、首下から肩を覆うようにするといいでしょう。
手袋は必ず使いましょう
ほとんどの白髪染めには使い捨ての手袋が1組ついているものです。そのため、白髪染めを使用する際に手袋を使わないということはまずないと思います。
ただ、分割して使う場合には付属の手袋はもうないので、自分で購入するしかありません。おすすめとしては100均で売っている使い捨ての手袋でしょう。
ただしあまり質の悪いものだと手袋をはめているのに中に白髪染めの液が侵入することがあるので注意してください。さらに気をつけて欲しいのがシャンプーやリンスタイプの白髪染めです。
シャンプーやリンスタイプの白髪染めは、白髪染めというよりもシャンプーやリンスとしての認識が大きいので、つい素手で扱ってしまいがちです。
しかし、染料が配合されているので、手が染まって染料を落とすのに苦労することになります。シャンプーやリンスタイプでも手袋をして使うようにしましょう。
時間差を考慮して髪を染める順番を考える
髪はみんな同じように見えて、場所によって染まりやすい部分と、染まりにくい部分があります。そこで染めていく時間の経過を考慮して染まりにくい部分から染めていきましょう。そうすることによって全体を均等に染めやすくなるのです。
この順番を逆にしてしまうと、染まり方がまだらのようになってしまって、見た目が悪くなるので注意しましょう。また、染まりにくい部分には白髪染め液などを多めに使うと、より均等に染まりやすくなります。
そのようなことも配慮して使用できるようになるので、染まりやすい部分と染まりにくい部分を覚えておくと、きれいに白髪染めを行うことができます。
1.染まりにくいこめかみやフェイスライン
まずはこめかみ横の髪やフェイスラインに沿って生えている髪から染めていきましょう。白髪染めはつい、適当につけてもはみ出すことのない頭頂部分から染めて行きたくなるものです。
しかしこめかみやフェイスラインを優先して染めていくことで、染まりにくい部分に強く作用してより濃く染めることができるようになります。また、この部分は鏡で確認しながら染めることができる部分でもあります。
自分で確認しながら特に丁寧に白髪染めを使うことができる点でも大切な場所と言えるでしょう。こめかみやフェイスラインの白髪はわずかな量でも目立つということもあります。
せっかく白髪染めを使うのですから、見た目もパーフェクトにしておきたいですよね。まず最初はこめかみ横やフェイスラインの髪からと覚えておきましょう。
2.分け目
だれでも癖になっている分け目があるものです。そのような分け目の髪はきれいに染めにくく、また、きれいに染めないと目立ってしまう場所となっています。
なるべく丁寧に白髪染め液を塗布して、きれいに染まるようにしておきましょう。また、分け目の部分の頭皮は常に引っ張られているので、負担がかかっていて劣化しがちです。
できればこの場所にも白髪染め液の付着を避けるためにクリームを塗っておくといいでしょう。ただし、クリームが髪についてしまうと、髪が染まらなくなってしまいます。
クリームを塗布する際は髪にはつけないように注意してください。できれば分け目はときどき変えるようにすると頭皮の負担も減るのでおすすめです。
3.生え際
髪の生え際は以前の白髪染めの影響を受けていません。初めて白髪染めを使うときはともかくとして、2度目以降の場合、優先的に生え際を染めるようにしましょう。
具体的には上から付着させるように塗布すると、白髪染め液は髪の上部分にしか十分に行き渡らずに生え際の色が薄くなってしまいます。そこで、まずは生え際に塗布してからそれを上に延ばすような形で白髪染めを塗布するようにしましょう。
ブラシを使っているだけではこのような細かい作業は難しいので、手袋を装着した手で丁寧にすき込むようにするといいでしょう。ブラシだけで白髪染めを行っていると、生え際に染め残しを多く作ることがあります。注意してください。
4.襟足
襟足は自分では全く確認できない部分なので、染めに不安が残ります。ただし、アップの髪型にしない場合には他人の目にもあまり晒されない場所でもあります。
それほど神経質に白髪染めを使う必要はありません。ただし、よくアップにするという場合には、目立つ場所となるので、手袋をはめた手ですき込むように染めるときれいに染めることができます。
頭頂部からブラシでなでつけるように白髪染めを塗布した後に、下からすくい上げるように白髪染めをブラシで塗布し、その後、手ですき込みましょう。
自分では確認しづらいので、家族や自撮りでチェックすると、状態がわかります。自分の普段の髪型に応じて、手の入れ方を変えるのも、見た目を優先させる場合には大切です。
染まりやすい状態にする
白髪染めを使う際により染まりやすくするコツがあります。1つは余分なものを髪につけないこと、1つは髪のキューティクルを開いている状態にすることです。
これらの状態をより具体的に説明させていただきますので、よかったら参考にしてみてください。案外とうっかりとしていて、染まりにくい状況を作ってしまっていた方もいるかもしれません。
日常的に使っていたものが白髪染めにとっては邪魔になる場合もあるので、そういったものも知っておくことで避けることができます。せっかく白髪染めを使うのならきれいに染めたいですよね。
意外と盲点となっていることや、あまり手間がかからない下準備など、ちょっとした工夫でより染まりやすくなるのです。ぜひ試してみてください。
髪をとかす
白髪染めを使う際にはまず髪をとかしましょう。どうせ染めるときにぐちゃぐちゃになるからいいんじゃないかな? と思うかもしれませんが、髪がからまっていると、その重なっている部分が染まらなくなってしまいます。
髪をきれいに染めるためには髪がからまっていないことはとても大切です。また、白髪染めで染める際も、ブラシを使ったり、指で揉み込んだりするときに髪がからまないように作業すると、仕上がりがよりきれいになります。
髪を1本ずつ染めるのは無理ですが、作業の際にはそのぐらいの気持ちで丁寧に染めると、髪を均等に染めることができて、見た目もよくなるのでおすすめです。
サランラップを巻く
髪を染める場合、髪を守っているキューティクルという外側の鱗のような部分に大部分が弾かれてしまいます。そのため染めるのにかなりの時間がかかるのです。
特に髪質が硬く、キューティクルが密な場合には染まりが悪いということになります。これを染まりやすくするには、髪をあたためて、キューティクルが隙間を広げる状態にするのが有効です。
とは言え、白髪染めの場合はお湯であたためる訳にもいきませんし、ドライヤーを使ったら髪が乾燥して傷んでしまいます。髪にやさしくあたためる方法として、サランラップを巻くのはかなり有効です。
見た目は少し悪いのですが、白髪染めをする際に他人に見られるということはあまりないでしょう。サランラップで髪を包んで、あたたまってから白髪染めを行うと染まりやすくなるのでおすすめです。
蒸しタオルであたためる
蒸しタオルもサランラップ同様髪をあたためる方法です。ただ、蒸しタオルの場合は、少し水気を吸ってしまうので、一般的な白髪染めには向いていないかもしれません。
逆に言うと、シャンプーやリンスタイプの白髪染めにはかなり有効と考えていいでしょう。もちろんシャンプーやリンスタイプの白髪染めの場合、ぬるま湯で洗髪をするのでその際にキューティクルが開きます。
しかし薬液を使用すると同時に開き始めるというタイミングなので、浸透率はさほど上がりません。それに比べて事前に蒸しタオルを使っていれば、すでにキューティクルが開いた状態から薬液を塗布することになります。
そう考えると浸透率はかなり上がると思っていいでしょう。元来染まりにくいとされるシャンプーやリンスタイプの白髪染めなので、染まりやすい工夫をしてみてください。
ノンシリコンシャンプーを使う
白髪染めは、髪の内部に染料を浸透させて髪を染めるというものです。そのため、髪に何かが付着していると、その分染料が浸透しにくくなります。実は普段なにげなく使っているシャンプーにはシリコン系のものがあります。
本来それは髪を守る働きをしてくれるものです。しかし、白髪染めに際しては、その髪をカバーするシリコン成分が邪魔になってしまいます。白髪染めを使いだしたら、シャンプーやリンスはノンシリコンのものを選ぶようにしてください。
これは案外と盲点となっていて、気付かずに白髪染めが染まりにくいと思っている場合があります。シャンプーとリンスの成分表を見て、シリコン成分が配合されているかどうかをチェックしましょう。
ワックスを使わない
ワックスもシリコン成分と同じ、というよりももっとはっきりと、白髪染めを弾いてしまいます。うっかりワックスのついた髪に白髪染めを使ってしまうと、全く染まらないということすらありえます。
ワックスは白髪染めを使う場合には事前に落とすか、使わないようにするのがいいでしょう。同じようにオイルなどのコーティング材は全て白髪染めにとっては妨げとなります。
白髪染めの前に落として、白髪染めが終わってから使うというやり方をするようにしてください。うっかり落とし忘れたまま白髪染めを使って、無駄にしないように注意しましょう。
量はたっぷりと使う
白髪染めは1箱で1回分使い切りだったり、長髪だと1回に2箱使ったりする場合があります。お値段もそう安いものではないので、なんとなくできるだけ節約したくなるものです。
しかし、使用する量をケチってしまうと、その分染まりが悪くなってしまいます。逆に染まりにくいフェイスラインの生え際などにはたっぷりと使うのがきれいに染めるコツです。
白髪染めはそういうものだと割り切って、余裕をもってたっぷりの量を使いましょう。ケチってきれいに染まらなければむしろ損になってしまうのです。
損して得取れという言葉がありますが、たっぷり使うのは一見損のように見えても、実際にはよりきれいに白髪が染まることになるので得なのです。
まとめ
美容院で染めてもらえばきれいに染めることができるのは当たり前ですが、市販の白髪染めを使って白髪を染めるのは、なかなか難しいところもあります。
その人ごとの髪質や白髪の生え具合で染まり具合や色合いが変わってしまうからです。そこで市販の白髪染めを使って、自宅できれいに白髪染めを行うためのコツと、自分に合った白髪染めを選ぶにはどうしたらいいかなどを説明させていただきました。
市販の白髪染めと言ってもいろいろなタイプがありますが、自分に合うものを選ぶのはなかなか難しいものです。選び方をより理解して人気の白髪染めのなかから自分に合うものを探してみてください。
そしてきれいに白髪を染めるコツを学んで、上手に使いこなしましょう。美容院に行かなくてもいつもきれいな髪でいられるようになれますよ。