気になる脇の臭いに役立つ制汗スプレー。特に夏場に活躍する商品ですが、実は色んなタイプがあるので商品選びには知識が必要になります。
そこで今回は、効果が期待できる制汗スプレーの選び方をご紹介します。肌のトラブルも防ぐために、ぜひご覧いただきたいと思います。おすすめの人気商品も取り上げているので、参考にしてみてください。
制汗スプレーの選び方
制汗スプレーを使ってみたところ、臭いが逆にきつくなったり肌が荒れるといったトラブルが発生したという人も少なくないでしょう。これは商品選びが間違っているのが原因です。
そこで正しい制汗スプレーの選び方と、商品による特徴の違いをご紹介します。自分にはどのタイプが合うのかを知るためにも、参考にしていただきたいと思います。
臭いがきつい人は抗菌タイプを
そもそも何故制汗スプレーが必要になるかというと、汗をかくことによって臭いが気になるからです。制汗スプレーと聞けば汗を抑えるというイメージがありますが、実際には汗をかくことによって細菌が繁殖することで発生する臭いを防ぐ必要があるわけです。
特に脇の汗の場合、通気性が良くないために汗が溜まり、細菌が繁殖しやすくなります。そこで制汗スプレーを使って脇の細菌の増加をいかに抑えるかが必要になります。
つまり即効で臭いを何とかしたいのであれば、細菌の増殖を抑えることが先決というわけです。そこで殺菌作用のある制汗スプレーを選ぶことが必要と言えます。
香り付きのものは避けた方が無難
臭いがきついという人は、香り付きの制汗スプレーは避けた方が良いでしょう。臭いと香りが入り混じって、さらに悪化するケースがあります。また強い臭いにはどうしても強い香りを使いがちになります。けれども周囲にはそのような香りを苦手とする人もいるので、使用には注意が必要になります。
汗が多い人は制汗タイプを
とにかく汗を多くかく、いわゆる多汗症の人は汗の発生を抑える必要があります。そこで汗腺を塞いで汗が出るのを抑えるタイプの制汗スプレーを選ぶことになります。
汗腺を塞ぐタイプの制汗スプレーを使うと、皮膚にも影響を受ける場合があります。使用してかゆみなどがあればすぐに使用をやめて、他のタイプに切り替える必要があります。
制汗タイプで効果が無い場合
多汗症の人は制汗スプレー選びには工夫が必要です。まず制汗剤の成分を含むスプレーで汗を抑えるわけですが、効果が無いからといつまでも使用していると肌のトラブルにつながります。
そのような時は香りのあるタイプに切り替えると良いかもしれません。臭いがそれほどきつくなければ、スプレーの香りで誤魔化すことができます。
抗菌タイプの成分を理解する
細菌の繁殖を抑える抗菌タイプの制汗スプレーには、成分の違う商品が色々とあります。そこでどのような成分があるのか、さらにそれぞれどのような特徴があるのかをを知っておいていただきたいと思います。
パラフェノールスルホン酸亜鉛
制汗剤と安全性のバランスが良い成分です。即効性はそれほど高くありませんが、多くの商品に使われている成分となります。
銀
銀イオンの働きによって殺菌効果を生み出します。汗の成分を分解する菌の働きを防ぐことができます。
ミョウバン
発汗を抑えると共に菌の増殖を抑えることができます。安全性が高いので安心して使用できる成分です。
塩化ベンザルコニウム
消毒薬にも使われている成分です。皮膚の常在菌の働きを抑えることができますが、強い効き目なので肌荒れには注意が必要です。
制汗タイプの成分を理解する
制汗タイプにも大きく分けて3つの成分があるので、その特徴を知っておきましょう。いずれも汗腺を塞いで汗が出ることを抑えます。
塩化アルミニウム
肌に軽い炎症を起こすことで汗腺を物理的に塞ぐ成分となります。炎症を起こすほどなので肌への刺激が強いのが難点と言えます。かゆみなども伴うことが多いので、肌が弱い人にはおすすめできません。
クロルヒドロキアルミニウム
アルミニウムの働きで汗の出口を塞ぎます。肌への刺激は少ないタイプです。即効性もありますが、汗と共に体内の毒素の排出も妨げるので多用は注意が必要となります。
塩化亜鉛
肌を引き締めて汗の分泌を抑える効果があります。ナノ粒子化することによって高い効果が期待できる上に、肌へ刺激を与えることなく汗腺にフタをすることが可能となっています。
スプレータイプの違いによって選ぶ
制汗スプレーにはいくつかのタイプがあるので、自分に合うものを選ぶことが大切です。そこでそれぞれのタイプと特徴をご紹介します。
香り付きタイプ
スプレーに香りがついているので、気になる臭いを誤魔化すことができます。発汗を抑えるタイプや抗菌タイプでは皮膚にトラブルが発生する人に適しています。肌への影響も刺激もないので安心して使えるからです。
香りにも色んなバリエーションがあるので、好みのものを選ぶことができます。あるいは自分の汗をかいた後の臭いに合うような香りを選ぶことで、消臭効果を期待できます。
ただし香りと汗による臭いとが干渉し合うことでさらに臭いが悪化するような場合は避けた方が良いでしょう。
無香料タイプ
臭いがきつい人は無香料タイプがおすすめです。香りがついていると、さらに臭いを悪化させることがあるからです。無香料であれば周囲に対しての配慮もできます。人によっては香りが苦手な場合がありますし、香料タイプでは不快な思いをさせることもあります。
無香料であれば、そのような迷惑をかける心配もありません。後は制汗作用の成分などを参考にして、自分に合うものを選ぶことになります。
ウォータータイプ
ミスト上のスプレーを吹きかけるタイプの制汗スプレーです。べたついた汗の不快感を解消する働きがあります。すっきりとした爽快感がありますが、制汗効果よりも不快感への対処に利用するタイプと言えます。
パウダースプレータイプ
制汗スプレーで主流となっているタイプです。サラサラとした感覚が特徴と言えます。服を濡らすことなく使用できるので、出先でさっと使用することができます。パウダーがしっかりと皮膚に密着するので、高い制汗効果が期待できます。
制汗スプレー人気おすすめ商品TOP8
制汗スプレーには色んなタイプがあります。体質によって選ぶべきタイプは違いますが、ここでは様々な種類の人気商品をご紹介します。
どれも高い効果が期待できるものばかりなので、自分の肌質や発汗具合に応じて最適なものを見つけていただければと思います。肌に合わないものを使っている人には、他にどんなものが販売されているのか参考になると思います。
エージーデオ24 メンズ デオドラントスプレー スタイリッシュシトラスの香り 100g (医薬部外品)
男性の汗とアブラ・臭いを徹底的に研究して開発した制汗スプレーです。汗を抑えると共にニオイ菌を殺菌することでダブル効果を発揮します。ひんやりとした爽快感もあることで人気の商品です。
香りに関しては好みがあるので、サンプルがあれば試してから選ぶと良いでしょう。配合する成分としてみょうばんと酸化亜鉛などを使用しています。
エージーデオ24 パウダースプレー フローラルブーケの香り 142g (医薬部外品)
制汗成分にみょうばんを、殺菌成分に銀を使った制汗スプレーです。発汗と細菌の増殖を抑えるダブル効果が特徴となります。またヒアルロン酸パウダーにより保湿効果と汗取りパッド効果を生み出します。
ほのかな香りが高評価の商品です。銀イオンによる消臭効果も高く、持続性が高いことも人気の理由と言えます。さらさらとした感触が心地よい人気商品です。
エージーデオ24 パウダースプレー フレッシュサボンの香り 142g (医薬部外品)
石鹸の香りが好きな人におすすめの商品です。制汗作用としては発汗の抑制と殺菌効果があります。さらさらとした感触なので、服が濡れることなく快適に使用できます。
香りの持続性はそれほど長くありませんが、強いニオイではないので周囲に不快感を与えることも少ないでしょう。お風呂上りの爽やかな香りに近いことでも人気の商品です。
8×4 パウダースプレー せっけん 150g
毛穴に隠れたニオイ菌まで殺菌することで、高い防臭効果が期待できる制汗スプレーです。クロルヒドロキシアルミニウムの成分により発汗を抑える効果があります。
石鹸の爽やかな香りと清潔感のある使い心地が人気の商品となります。また塩化亜鉛を使うことにより、肌への刺激も少なくしています。痛みを感じにくいことが高評価につながっています。
レセナ ドライシールド パウダースプレー 無香性 135g
臭いの元になる発汗を抑えるドライシールドパウダーが特徴の制汗スプレーです。肌への刺激が少ないクロルヒドロキシアルミニウムを配合しています。銀イオンが合わないという人にもおすすめです。
香りが残らない無香料タイプなので、周囲を気にすることなく使用できます。肌のトラブルが少ないことが高評価につながっています。
8×4メン デオドラントスプレー 無香料 135g
無香料ですがほのかに石鹸の爽やかな香りがする制汗スプレーです。ひんやりと冷たいので夏場の使用に向いています。汗と皮脂に優れた防臭効果が期待できます。
消臭効果の高さと持続性が評価された人気商品となります。発汗を抑えることで、嫌なべたつきからも解消される点も高評価につながっています。135gと大容量なのも嬉しい商品です。
エージーデオ24 メンズ デオドラントスプレー 無香性 100g (医薬部外品)
メントールと持続性クール成分によって、ひんやりとした爽快感が続く制汗スプレーです。制汗成分に銀含有アパタイトを配合しています。
無香料なので周囲への気遣いも不要なのが評価されています。持続性があるので、お風呂上りに使用すれば長く制汗効果が続き、細菌の繁殖も抑えることができます。さらさらとした心地良さも人気の商品です。
エージーデオ24 パウダースプレー 無香料 180g (医薬部外品)
180gの大容量タイプの制汗スプレーです。さらさらの感触に加えてじんわりとした発汗を抑えることで、心地よさが持続します。銀イオンによる殺菌効果も高く、嫌な臭いの発生を長く抑制することが可能です。
180gと大容量なので、夏場にも重宝する点が評価されています。無香料なので場所を選ばずに使用できる手軽さも人気の理由です。
制汗スプレーの効果的な使い方
制汗スプレーはやたらと使えばよいというものではありません。人によって合うものが違うので、まずは商品選びをきちんと行うことが大事です。
その上で、どのように使用すれば良いのか知っておくことも大切です。ここでは制汗パウダーの効果的な使い方をご紹介します。これまでなかなか効果が感じられなかったという方にも、参考になると思います。
制汗スプレーは発汗する前に使用すること
制汗スプレーは消臭効果もありますが、これは臭いが発生してから使用しても効果がありません。そもそも脇の嫌な臭いの原因は細菌の繁殖によるものですが、その元になる汗を抑えることが先決です。
制汗スプレーは汗をかいた状態で使用しても、その汗に流されてしまいます。そこでまずしっかりと汗を拭き取り、さらに菌も除去した状態でスプレーをするのが基本的な使い方です。使用する前には汗取りシートや清潔なタオルなどできちんと汗を拭き取っておきましょう。使用したタオルはしっかりと除菌しておくことも大切です。
お風呂上りに使用すると効果的
制汗スプレーは細菌の繁殖を抑えるために、清潔な状態で使うのが基本です。そこでお風呂上りにしっかりと水気と汗を拭き取ってからスプレーをすると効果的です。雑菌も少ない状態ですし、発汗を抑えることでその細菌の繁殖も抑制できます。
制汗タイプを使用した後は発汗することを忘れずに
物理的に汗が出るのを防ぐ制汗剤を使った後は、意識的に発汗する必要があります。汗は体内の毒素も対外へ排出する働きもあるので、その汗を抑え込んでしまうと毒素が溜まっていきます。
そこで臭いが気になる外出先から家に帰ったら、軽くストレッチをするなどによって汗をかくようにしましょう。あるいは入浴して汗をかき、その後にしっかりと脇を拭いた後で制汗スプレーで細菌の繁殖を抑えると良いでしょう。
効果が得られない場合は他の商品を試してみる
制汗スプレーは体質などによって合う商品と合わない商品があります。しばらく使用しても効果が感じられないのであれば、他の商品に切り替えると良いでしょう。
無理に長く使用を続けたり、あるいは大量にスプレーをすると肌のトラブルにもつながります。かゆみや湿疹が起きたらすぐに使用を中止して、しばらく制汗スプレーは使用しないようにすることも大事です。
ワキガ体質の人は制汗スプレーは使わないこと
ワキガ体質の人には制汗スプレーはあまり効果が期待できません。他のタイプの制汗剤を使う方が良いでしょう。使い勝手が良いからと無理に使用するのはやめましょう。場合によっては病院で医師の診察を受けた上で、適切な対処をした方が良いかもしれません。
無暗に発汗を抑えないこと
制汗スプレーの効果があるからといって、無暗に使うのはやめましょう。特に脇以外に全身に使用する人もいますが、これは危険です。
発汗は体温調節をするためにも大切な身体機能です。これを制汗スプレーで抑えてしまうと、体内に熱がこもってしまいます。場合によっては熱中症にもつながるので注意が必要です。
特に臭いが気になる脇に限定するなど、使用する場所を決めておくことも大事です。また出先のみで使用して、臭いを気にする必要がない自宅などでは使わないでおくというのもひとつの方法です。
まとめ
制汗スプレーには個人それぞれに合うタイプがあることが分かります。効果が得られないようであれば、別のタイプを試してみると良いでしょう。
また汗を抑えるということは、身体的に負担をかけることにもつながることを知っておくことが大事です。無暗に使うのではなく、時にはしっかりと発汗するなど適切な使用を心がけることも大切と言えます。