パルスオキシメーターは皮膚に接触させることで動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測る装置のことです。動脈血酸素飽和度とは心臓から全身へと運ばれる血液の中の赤血球に含まれるヘモグロビンの酸素結合率を表したもので、これが90%以下の場合は酸素不足の可能性があると言われています。また、慢性的に肺や心臓が悪い方の場合、酸素飽和度が3~4%低下した際はかかりつけの医師などに相談する必要があるようです。要は、この数値を家庭で簡単に測定できるのがパルスオキシメーターとなります。
見た目としては少し大きな洗濯ばさみのような商品で、これを指や耳などに挟んで使用します。これだけで酸素飽和度と脈拍を簡単に測定することが可能。運動前の体調管理や在宅介護、登山時の高山病の目安になど、その用途は幅広いものです。今回はそんなパルスオキシメーターの選び方や商品ランキングを紹介しましょう。
パルスオキシメーターの選び方
パルスオキシメーターと一口に言っても、今や様々なメーカーから商品が販売されています。そこで、まずはパルスオキシメーターの選び方を確認していきましょう。
用途について
パルスオキシメーターの用途は登山や介護、体調管理など様々です。この用途を明確にしておくと、商品の絞り込みが楽になるでしょう。たとえば、持ち運びに難があるパルスオキシメーターなら登山には向きません。
また、子供が使うために購入するのなら、子供でも使いやすいサイズのものを選ぶのがいいでしょう。子供だけが使うのなら子供向けに特化した、可愛いデザインの商品を選ぶ。大人と子供で一緒に使うのなら兼用にできる商品を選ぶなどの違いもあります。まずは、パルスオキシメーターを何に使用するのか決め、それから商品を絞り込みましょう。
精度について
パルスオキシメーターの精度は商品ごとに違います。どうせ測るのならより正確なものが良いわけですが、残念なことに精度の高いものは価格も高額なことが多いです。家庭で購入する場合、精度の高い医療用のものなどは予算的に難しいでしょう。そんな精度を見極める基準のひとつはJI規格承認です。JIS規格承認は一定の基準を満たした証拠ですので、購入前に確認しておいてください。
画面について
パルスオキシメーターには酸素飽和度や脈拍数などの結果を表示する画面がついています。画面がついていなければ測定結果が分からないので当然ですね。ただ、画面の見やすさについては商品によって大きな違いがあります。たとえば、ある商品はカラー液晶を採用することで、見やすさをアップさせています。カラー液晶であればくっきり感が強いことも多いため、高齢者の方でも計測結果が分かりやすいでしょう。
逆にバックライトが無かったりする商品だと計測結果が非常に分かり辛いです。特に暗い場所だとよく見えないことも多いですね。そのため、画面にはこだわりを持った方がいいと思います。長く使うものですから、画面の質が悪いとストレスが溜まってしまいますよ。
測定時間について
パルスオキシメーターの測定時間は商品ごとに異なります。大人が使用するのであれば多少時間がかかる商品でも大丈夫ですが、子供用に購入するなら10秒程度で測定できるものがベストでしょう。小さな子供は本当にじっとしていませんからね。30秒も40秒もかかる商品だと測定が上手くいかないことも考えられます。
メーカーについて
パルスオキシメーターはコミカミノルタセンシングやオムロンヘルスケアなど多くの会社から発売されています。日本の商品の方がクオリティが高いとは言いませんが、出来ることなら日本製のものを選ぶのがいいでしょう。特にパルスオキシメーターのような製品は故障した際、自分で修理するのは不可能に近いです。メーカーに修理を依頼する時に日本メーカーの方が安心感が強いと思います。また、保障年数や不良品対応などについても調べておくといいですよ。
パルスオキシメーター人気おすすめ商品TOP10
ここからはパルスオキシメーターの人気商品をランキング形式で紹介します。同時に口コミも掲載していくので、ぜひ参考にしてみてください。
パルスオキシメータ オキシマン S-114 【オキシメーター専用ポーチ付】 【マケプレお急ぎ便対応】
本商品は洗練されたデザインにこだわったパルスオキシメーターで、その見た目はSF映画に出てくるガジェットのようにも見えます。パルスオキシメーターのいかにも医療機器といったデザインが嫌いな方にもぴったりの商品でしょう。
液晶部分には有機ELが搭載されているため見やすさも抜群。スイッチ一つで表示方向を切り替えられることから、どの角度でも見にくくなることはありません。無料で専用のポーチが付属するようなので、持ち運びの際には利用してみるのもいいでしょう。
パルスオキシメーター オキシローザ S-115
本商品はオキシムが販売するパルスオキシメーターで、その重量は電池を入れた状態でもたったの35gしかありません。そのため、計測時はもちろんのこと、持ち運びの際も楽々。鞄の隅などに潜ませて常に携帯することができます。
カラーはホワイトを基調としていますが、中心部には可愛い花柄があしらってあります。医療機器というと真っ白やブルーなどシンプルな中、こういったおしゃれな商品があるのは嬉しいところですね。これなら病気ということを忘れて使用できそうです。
【安心の日本製】NISSEI パルスオキシメータ パルスフィットBO-650(バーデュアー・グリーン)
こちらは日本精密測器株式会社が販売するパルスオキシメーターで色は綺麗なバーデュアー・グリーンです。大人だけでなく小児の酸素飽和度や脈拍も測ることが出来るため、親子で使う際などにもおすすめ。液晶画面は大きめで表示類も分かりやすいので簡単に測定結果を記録できます。
しかも、酸素飽和度や脈拍以外にもPI指数や4段階の脈拍レベルを表示する機能つき。電池容量も2段階で表示してくれることから、いきなり電源が切れることも少なめです。また、耐久性に優れているのも好印象です。
パルスオキシメーター オキシローザ S-125 得典ポーチ付【リニューアル品】
こちらはオキシムから発売されているパルスオキシメーター。色はホワイトをベースに可愛らしい花柄がプリントされています。そのため、おしゃれな女性の方にもぴったりの商品です。また、特典としてポーチが不足しており、これを使えばベルト部分にパルスオキシメーターをかけておくことが出来ます。
持ち運びの際、鞄に直接入れるのが嫌な方はこれを利用するといいでしょう。使い勝手は基本的なものと変わらず指を挟むだけ。挟む部分にはフィンガーガイドがついているため、指の位置を間違えることも少ないと思います。
パシフィックメディコ パルスオキシメーター POD-3
こちらはパシフィックメディコが販売するパルスオキシメーター。基本的な機能は他のパルスオキシメーターと変わらず、指先を挟んで酸素飽和度などを測定します。液晶部分は明るいことから測定は暗い場所でも可能。夜でもストレスなく測定結果を知ることができます。
しかも、酸素飽和度は緑色、脈拍は赤色と表示する項目によって色分けしてあるため、見間違いがありません。他人に見せる際、表示を上下逆に出来るのもポイントが高いですね。測定で不具合があれば点滅で知らせてくれる機能もついています。
【安心の日本製】NISSEI パルスオキシメータ パルスフィットBO-650(プリンセス・ローズ)
こちらは安心の日本製をウリにしたパルスオキシメーターで、開発から製造、販売、メンテナンスまで全て一貫管理しているようです。部品についても全て日本製というのはこだわりを感じますね。
それだけに価格はやや高めですが、大きな液晶ディスプレイや暗い場所でも見やすいバックライト、全4段階での脈拍レベルの表示や、電源やバックライトの自動オンオフなど機能は充実しています。また、耐久性についても試験を通過したお墨付きですので、長く使いたい方におすすめです。
【安心の日本製】NISSEI パルスオキシメータ パルスフィットBO-650(クレール・ブルー)
本商品は他の商品に比べるとやや高価ながら、小児から大人まで計測可能なうえ、SpO2や脈拍数以外にもPI指数や脈拍レベル(4段階)などを表示してくれます。また、画面部分の面積が広く、液晶ディスプレイでバックライトを搭載していることから測定結果が見やすいのもポイントです。
測定結果は8秒ほどホールドしてくれるので記帳作業も楽でしょう。さらに、電源やバックライトは自動でオンオフしてくれるため、電源の無駄がありません。日本製なことから安心して購入できるのも良いところだと思います。
パルスオキシアート A310 血中酸素濃度 脈拍計 アラーム アルカリ電池付 ブルー
こちらは暗めのブルーが印象的なパルスオキシメーターです。サイズや測定方法はごく一般的なパルスオキシメーターと同じで、指を挟むだけで簡単に測定可能。画面も表示が鮮やかなことから見やすいと言われています。
また、表示については全部で6パターンが用意されており、自分の使い方に合わせて縦表示や横表示などを細かく設定可能です。電池は単4形を2本使用しますが、これは付属しているので問題なし。同時にストラップも付属するので携帯時は装着するといいでしょう。
dretec(ドリテック) パルス オキシメーター 血中酸素 看護 家庭用 介護 SpO2 酸素測定器 OX-101BLDI (ブルー)
こちらはドリテックのパルスオキシメーターで色はクールなブルーです。非常に小柄なサイズなので持ち運びが簡単で、登山目的などに購入する方も少なくありません。画面部分にはカラー液晶が採用されているため、暗い場所や外でも見やすそうです。
計測方法は他の商品と同じく指を挟むだけなので面倒はありません。しかも、指を離すだけで自動で電源がオフになる仕様。これなら無駄に電池を消耗することもないでしょう。おまけとして持ち運びに便利なストラップも付属します。
dretec(ドリテック) パルス オキシメーター 血中酸素 看護 家庭用 介護 SpO2 酸素測定器 OX-101PKDI (ピンク)
こちらはドリテックのパルスオキシメーターで色は可愛いピンクです。本体サイズは5.8センチ×3.2センチ×3.2センチと小柄。電源は単4電池2本なので重さもそこまではないでしょう。画面部分には見やすいカラー液晶が採用されており、高齢の方でも簡単に測定結果が確認できます。
しかも、表示モードは全部で6パターン。縦表示や横表示など自分の好みに合わせて調整することが可能です。また、ストラップが付属するためコンパクトながら失くしにくいのも特徴です。
パルスオキシメーターの効果的な使い方
ここからはパルスオキシメーターの効果的な使い方を見ていきましょう。
きちんと測定方法を覚える
パルスオキシメーターは基本的に指を挟むだけなのですが、この時、いくつかの点に注意しておきましょう。まず、測定部位は動かさないようにしてください。また、測定の際は指をしっかり奥まで差し込みましょう。そうしないと、光が指をきちんと通過せず測定結果が正確でなくなる可能性があります。加えて直射日光にも気を付けてください。あまりに強い光が当たってしまうと上手く測定できません。
ちなみに、パルスオキシメーターは爪の付け根部分を光が通過することで酸素飽和度などを計測します。このことから、マニキュアなどを塗っていると測定を妨げてしまう恐れがあります。女性の方は十分に注意しましょう。
測定するタイミングについて
食後や排せつ後などは正確な数値を測定しにくいため、パルスオキシメーターはそういったタイミングを避けて使用しましょう。食後などは少し時間を置き、脈拍が安定してから計測してください。
まとめ
パルスオキシメーターの選び方などはいかがでしたか。パルスオキシメーターは私たちに身体の異常を知らせてくれる大切な機器です。そんな機器だからこそ信頼できる商品を選ぶことが重要と言えます。単純に値段で選ぶのではなく、機能や精度、液晶画面の質などを見極め、自分に合った商品を選びましょう。迷った時には実際に使用している方の口コミなども参考にするといいですよ。