水槽とは異なり金魚鉢で金魚を飼育すると風情があるものです。インテリア性も高くなりますし、小ぶりなサイズなので置き場所に困ることもありません。
今回はこの金魚鉢の選び方をご紹介します。案外と難しいので初めて購入を検討する方は参考にしていただきたいと思います。また金魚鉢の活用方法にも注意点が多くあるので、ぜひ最後までご覧ください。
金魚鉢の選び方
金魚鉢は水槽とは異なり、独特の形をしています。材質や大きさなどにより耐久性が違いますし、飼える金魚の大きさや数も違います。
そこで、どのようにすれば最適な金魚鉢を選ぶことができるのかをご紹介します。鑑賞用としてのデザイン性も確保しつつ、飼育しやすいものを選ぶことがポイントになります。長く飼育できるものを選べるように参考にしていただければと思います。
まずは飼いやすさを優先することが大切
金魚鉢は水槽のように、水を綺麗にろ過するフィルターや酸素を供給するポンプを取り付けるのは難しいものです。そのためにこまめに水の交換をする必要があるので、手入れがしやすいものを選ぶ必要があります。
また金魚の大きさや数に応じて必要な水の量も考えることが大切です。以上の点を踏まえて商品を検討しましょう。
内容量の目安は金魚の長さ1cmに対して1L
金魚鉢に入る水の量も、金魚の大きさや数によって必要量というものがあります。これは水の量が少ないとすぐに汚れてしまうことと、酸素が少なくなるからです。
目安は1cmの長さの金魚1匹に対して水が1Lです。実際には小さなサイズの金魚鉢が多いので、どのような金魚を飼うことができるのかもチェックする必要があります。
材質の選び方について
金魚鉢の材質にも色々ありますが、デザイン性だけではなく実用性も考慮して選ぶことが大事です。例えば金魚鉢と言えばガラスが一般的ですが、あまりに大きなサイズとなると割れやすくなります。場合によっては水を入れたまま移動させようとすると割れるケースがあります。
ガラス製の利点は鑑賞しやすいこと
金魚鉢も水槽も横から眺めることが多いので、ガラス製であれば横からの鑑賞を楽しむことができます。また球形のものが多く、これは金魚が近づくと大きく見えるようになります。
ただし衝撃には弱いので、割れないように注意して扱うことが大切です。また商品によって透明度が違いますし、気泡が入ったものもあるのでよくチェックした方が良いでしょう。
耐久性の高い陶器製は上からの鑑賞に
ガラスとは異なり陶器製の金魚鉢は耐久性の高さが利点です。お洒落なデザインのものも多いのでインテリアとして飾るのにも向いています。
ただし横から中の様子は見えないので、上からの鑑賞専用となります。金魚によっては上からの鑑賞には向いていない種類もあるので、注意が必要です。
安価なプラスチック製は小型のものを
プラスチック製の金魚鉢は半透明のものもあるので、横からも少しは中の様子を見ることができます。ただし耐久性はそれほど高くないので、大きなサイズとなると水圧で割れることがあります。
開口部は広い方が飼育しやすい
円形の金魚鉢は上の開口部が広いものと狭いものがあります。口が狭くなるとデザイン的にはお洒落になりますが、飼育は難しくなるので注意が必要です。
まず水の交換が難しくなりますし、水に酸素を供給するためのエアレーションもしにくくなります。もちろんエアーポンプの取り付けもほぼ不可能でしょう。
また開口部が狭くなると、水面に接する空気の面積が狭くなるので酸素が水に溶けにくくなります。そのために夏場などは酸素対策に色々と工夫も必要になってきます。
デザインも飼いやすさを考慮すること
金魚鉢にはインテリアとしても楽しめるデザイン性の高いものが多くあります。けれどもそのデザイン選びでは飼育のしやすさを考慮することが大事です。
例えば上部の開口部が狭まっているツボのような形は、水を交換するのに苦労します。また底の広さも安定性をチェックした方が良いでしょう。
夏場となれば水の酸素も不足しがちになるので、エアーポンプを使ってエアレーションをする必要もあります。その時に開口部が狭いとやりにくいので注意が必要です。
金魚鉢人気おすすめ商品TOP10
デザイン性や飼いやすさなど考慮すべき点が多い金魚鉢ですが、人気の高い商品をランキング形式でご紹介します。どのような楽しみ方をするのかによっても選ぶべき商品は違うので、それぞれに適したものが見つかるのではないかと思います。
飼育する金魚の大きさや置き場所などを考慮して、参考にしていただければと思います。
サスペンション ガラス球金魚鉢水耕栽培植物ホブ鉄形マイクロ風景サスペンションハートガーデンの装飾ラック (Type1)
鉄ラックでふたつのガラス円筒を吊り下げた形のおしゃれなデザインの金魚鉢です。S型鉄ラックは高さ33cmとそれほど大きくないので、ちょっとしたスペースに飾ることができます。
ガラス円筒は10cm×12cmと小ぶりなので、小型の金魚を1匹ずつ飼育するのがおすすめです。金魚鉢として使用する他にも、水耕栽培植物の鑑賞に使うこともできます。インテリア性が高いので、手軽に金魚の飼育を行いたい方にもおすすめです。
花瓶 ビー玉 季節 インテリア 水槽 おしゃれ 人気 おすすめ 癒やし お部屋にささやかな癒やしを 金魚鉢 アクアリウム プールボール クリア (Cタイプ Sサイズ)
高さ18cm×底7cmのコンパクトな金魚鉢です。先端の直径は8cmとなっています。おしゃれなデザインなのでビー玉などを入れて涼し気に演出するなど、色んな楽しみ方ができる商品です。
小さなサイズなので金魚も小さな大きさのものを数匹だけ飼育すると良いでしょう。中心部が広がった形なので鑑賞しやすいデザインとなります。
ジェックス 匠の技が生きる金魚鉢 中
直径19cm×高さ16.5cmのオーソドックスな形のガラス製金魚鉢です。上部の開口も広いので酸素もしっかりと水に溶け込みますし、上からの鑑賞もしやすくなっています。
もちろん横からの鑑賞もしやすく、あらゆるタイプの金魚に向いています。口に向けて広がるデザインなので、しっかりと安定したスペースで置いて楽しみたい商品です。
ニッソー 金魚鉢 (大)
サイズが直径24.5cm×高さ20.5cmの大きなサイズのガラス製金魚鉢です。昔懐かしいデザインなので風情を楽しみたい方にもおすすめです。
水量も多いので、少しばかり大きな金魚の飼育も可能です。上部の開口もしっかりと確保されているので、横からの鑑賞だけでなく上からの鑑賞を楽しむランチュウなどを楽しみたい場合にも向いています。
スドー 金魚の小鉢 しらゆき
ポリプロピレン製の軽量な金魚鉢です。鑑賞は上からになるので、飼育する金魚の種類は限定されるかもしれません。その代わりにフィルターやエアレーションなどを入れてもデザイン上は邪魔に感じることはありません。
そのために、水の交換などにはあまり手間をかけたくないような方におすすめです。サイズは直径29.7cm×高さ19cm、内容量は6Lと多いので、大きめの金魚を飼育することも可能です。
吉田飼料 ドラム金魚鉢 マッシュ
ガラス製のどっしりとしたデザインの金魚鉢です。オーソドックスな形ですが、飼育はしやすいので初心者の方にもおすすめです。サイズは幅20cm×奥行22cm×高さ22cmとなります。
開口部も広く水の交換もしやすい形状となります。空気からの酸素の溶け込みもしやすいので、金魚を長く飼育するのに適した形と言えます。横からでも上からでも鑑賞できるので、様々な種類の金魚を飼育できます。
SHINA 創意的 ハンギング式 金魚鉢 植木鉢 ミニ水族館 吊り下げ (金魚鉢)
手作りガラス製による吊り下げができる金魚鉢です。サイズは高さ25cm×幅10cmのコンパクトな大きさです。小さな金魚1匹か2匹ほどに適したサイズです。
吊り下げホルダーがあれば台の上に置かずに、下からでも鑑賞することができます。インテリア性の高い金魚鉢を探している方にもおすすめです。変わったデザインなので贈り物にも喜ばれそうです。
ジェックス 匠の技が生きる金魚鉢 小
懐かしいデザインが落ち着く昔ながらという雰囲気の金魚鉢です。サイズは直径17cm×高さ14cmとコンパクトな大きさなので、小さな金魚1匹を飼育するのに向いている商品です。
テーブルの上などに置いて手軽に鑑賞したいというような方におすすめです。透明度の高いガラス製なので横からでも鑑賞できますし、上部の開口も十分なので上からの鑑賞も楽しむことができます。
吉田飼料 太鼓鉢 大
サイズが幅27cm×奥行17cm×高さ28cmと大きいので、色んな楽しみ方ができるガラス製の金魚鉢です。金魚が元気に泳げるようにエアーポンプを入れても邪魔になりませんし、水草などのレイアウトも自由です。
金魚を長生きさせたい方、アクアリウムとして楽しみたい方にもおすすめです。金魚も小型のものであれば数匹飼育することができます。
ジェックス 匠の技が生きる金魚鉢 大
風情を感じる昔ながらのデザインの金魚鉢です。サイズは直径24cm×高さ19.5cmと大きいので数匹の金魚を飼育することも可能です。
水草などを入れてアクアリウムとして楽しむこともできます。飼育数が少ないならば、ある程度は大きく育ってもそのまま飼うことができそうです。愛着を持って金魚を育てたい方にもおすすめです。
金魚鉢の効果的な使い方
金魚鉢はお洒落なものや小ぶりなデザインのものが多いのですが、その扱いには色々と注意が必要すべきことがあります。そこで大切な金魚を元気に飼育するために、知っておきたい使い方などをご紹介します。
また金魚鉢での飼育で知っておきたいポイントも取り上げているので、金魚を長生きさせるためにもぜひご覧いただきたいと思います。
水を入れたまま移動しないこと
金魚鉢は水槽とは異なり小ぶりなものが多いので、中に水を入れたまま位置を移動させることもできます。けれどもその水圧はかなりのものなので、水を入れたまま移動させるのは避けましょう。
特にガラスの場合、薄い商品はすぐに割れてしまいます。ポリプロピレン製でも割れることがあるので、移動したり持ち上げる時には必ず中の水は抜いておくことをおすすめします。
水草を入れて酸素供給を
金魚鉢でアクアリウムを楽しむ場合、ビー玉や様々なアイテムを入れると思います。その時に水草も入れておくと、光合成によって酸素を出してくれます。
金魚鉢は水の量も少ないので、酸素は不足しがちになります。そこで水草や酸素を出す石などを底に置いて、少しでも酸素不足を解消するようにしましょう。
水の交換は少しずつ行うこと
金魚はエサをよく食べるので、こまめにエサやりを行うと思います。その食べかすやフンなどで水は汚れやすくなります。水槽のようにろ過フィルターを取り付けるのも難しいですし、せっかくの風情も台無しになってしまいます。
そこでこまめに水を交換する必要があるのですが、金魚を他に移して水を全て交換するのは避けましょう。まず水温などが変わることで金魚に負担がかかります。また金魚鉢から移したりするとストレスも溜まり弱ってしまいます。
水を交換する時は、まず新しい水を金魚鉢の中の水と同じ水温にしてから、金魚を入れたまま1/3ほどを交換しましょう。多くても半分を超えないようにすることが大事です。
金魚鉢の材質の応じて金魚の種類を選ぶ
金魚鉢は透明な材質のものでなければ横から鑑賞することができません。横からの鑑賞を楽しむのであれば、和金やコメットといった鮒型の品種が向いています。長い尾ビレを楽しむのがポイントになります。
一方で陶器のような材質の金魚鉢ならば、上から鑑賞して楽しむことになります。この場合には、ランチョウなどのように頭の形が特徴的な品種が向いています。
まとめ
金魚鉢はお洒落なものですし、手軽に金魚を飼えそうに思います。けれども実際には色々と手入れも必要ですし、デザインによってはメンテナンスも難しくなります。
そのような点も考慮して、サイズや形を選ぶようにしましょう。かわいい金魚を少しでも長く飼えるように、またインテリアとしても楽しめるように商品を選んでいただきたいと思います。