花を飾るための花瓶選びではデザインを重視して決めていませんか?もちろん、花瓶にはインテリア性も必要ですが、他にも色々と考慮すべきことがあります。
そこで今回は、失敗しない花瓶選びをするためのポイントをご紹介します。お花を飾ってもすぐに枯れてしまうという方も、長持ちさせるための方法を挙げているので参考になると思います。ぜひ最後までご覧ください。
花瓶の選び方
花瓶は飾る花によって適するデザインを選ぶことが大切ですし、逆に花瓶の形状に応じて見栄えの良い花を選ぶこともできます。そこで、どのような花瓶を選べば良いのか迷っている方の参考になるように、その選び方をご紹介します。
花瓶は花との調和を考えることで、部屋のインテリアにもうまくマッチするようになります。どのような花を挿すのかを考えながら参考にしていただきたいと思います。
花瓶はその形状によって合う花が決まる
花瓶は色んなデザインのものがありますが、それぞれに合う花というものがあります。その相性を知っておけば、どんな種類のものを選べば良いのかが分かるようになります。
オーソドックスな筒状は茎の長い花を
筒状の花瓶はオーソドックスなデザインですが、茎の長い花に合います。また花が大きく開くような種類よりも、控えめな大きさの花の方が見栄えが良くなります。挿せる花の種類も多いので、初めて花瓶を購入するのであれば最初に選んで間違いないタイプと言えます。
口径の広いラッパ型は大型の花に向いている
底から上に向かって口を開くような、いわゆるラッパ型の花瓶なら大きな花が向いています。華やかに飾りたい場合に選ぶと良いでしょう。ただし重心が高いために安定性には注意が必要なので、ある程度の重量があるものを選ぶ必要があります。
またガラス製が多いタイプになりますが、倒れても割れにくい材質であれば安心です。
つぼ型の花瓶は一輪挿しに
口径の小さな、いわゆるつぼ型の花瓶は一輪挿しに向いています。花を毎日挿しておきたいけれども、それほどお金をかけたくないという方も多いでしょう。そんな時には一輪だけお気に入りの花を購入して挿しておくことができます。
材質が変われば雰囲気も違う
花によってどの形状にするのかを決めたら、次は材質です。主にガラスと陶器、そしてステンレス製のものが多く見られます。他にも色々とありますが、基本としてこの3つの違いを押さえておけばよいでしょう。
花を主役にするガラス製
ガラス製の花瓶は挿す花を主体とするので、その花や茎、あるいは枝そのものを純粋に楽しむことができます。透明なガラスであれば、水の中の茎を見て楽しめます。
クリスタルカットされたガラスの場合には、透明なタイプのものとはまた違った雰囲気を醸し出します。光を受けることで輝くそのデザインが、時にゴージャスな雰囲気を感じさせます。花はもちろんのこと、花瓶のデザインそのものを楽しみたい場合に選ぶと良いでしょう。
スタイリッシュな雰囲気のステンレス製
ステンレス製の花瓶はスタイリッシュな雰囲気が楽しめます。モダンなインテリアに似合うので、部屋の雰囲気によって選ぶと良いでしょう。
またステンレスは手入れが簡単なので、衛生的に使用できるメリットもあります。花瓶に花を挿す場合には、衛生面にも注意が必要になります。その点でステンレスは手軽に使える利点があります。
和室にも似合う陶器製
陶器製の花瓶は落ち着いた雰囲気を醸し出します。綺麗な模様が描かれている商品もありますが、決して花よりも目立つことはありません。和室に飾る場合には洋風なデザインのものよりも、和風な陶器製が似合います。
色の選び方
花瓶はどんな色にするのかも大切です。花と花瓶の色の調和が取れていなければ、見栄えが悪くなってしまいます。基本的にメインとなる花の色と同系色のカラーにすれば、見た目にも落ち着いた雰囲気になります。
けれども色んな色の花を挿したいという方もいるでしょう。そのような場合には、とりあえず白やグレー、あるいは透明なものを選ぶと間違いありません。どんな色とも相性が良いので、季節ごとに様々な色の花に変えることもできます。
手入れのしやすい商品を選ぶ
花の茎を挿した花瓶の中の水は汚れてくるので、まめに交換すると共に内部を洗う必要もあります。その際にしっかりと洗える形状になっているかも確認しておきましょう。
例えば一輪挿しに向いているつぼ型は、口径が非常に小さなものがあります。このような花瓶は内部を直接洗うことができないので、どのように手入れをすれば良いのかを確認することが大事です。
内部にぬめりが残ってしまうと、バクテリアが繁殖しやすくなります。そしてこのバクテリアが茎に付くことで、水をうまく吸い上げることができなくなって花は枯れてしまいます。
例えば熱湯で煮沸消毒できるような素材であれば、直接内部を洗うことができなくても清潔に保つことができます。
花瓶人気おすすめ商品TOP20
花瓶は実に様々なデザインのものがありますが、用途を絞ることで選ぶべき商品も限定することができます。また飾る花によっても適するものが定まってきます。そこで人気の高い商品をランキング形式でご紹介します。
タイプの異なるものが多いので、目的とするタイプの花瓶が見つかるのではないかと思います。利用シーンを思い浮かべながら参考にしてみてください。
G612-17-301 FLOWER SINGLE STEM VASE CL TLA1977
機能美に優れたソーダガラス製のハンドメイド花瓶です。使い勝手の良い背の高いタイプなので、初めて花瓶を購入する方にもおすすめです。サイズは高さ17.5cm×最上部内径2.5cmとなります。
一輪挿しに向いているデザインですが、枝ものであれば数本挿すこともできます。インテリア性も高いので、モダンな部屋にも合うのではないでしょうか。
植物 花 装飾 花瓶 ボトル ぶら下げ クリア ガラス 壁 燭台 水耕栽培 プレゼント 雑貨 飾り 結婚式 容器
お洒落なデザインが特徴的な花瓶です。リビングはもちろんのこと、寝室に置いても良い商品です。贈り物にも喜ばれそうな商品と言えます。
耐熱ガラスで出来ているので、煮沸消毒により綺麗に使うことができます。水耕栽培にも使えるので、挿す花の種類も色々と選べそうです。変わった形の花瓶を探している方におすすめできます。
花瓶 フルゴーレ 花器 ガラス
オブジェとしてのデザイン性が際立つソーダガラス製の花瓶です。クリスタルガラス調の気品良さが好みの方におすすめです。サイズは幅10.5cm×奥行10.5cm×高さ20.4cmになります。
茎の長い花に向いていますが、内部の水が見えにくいので花をより綺麗に引き立てるようになります。複数の花を組み合わせてアレンジすることもできます。
ノーブランド 花瓶 陶器 和風 花器 白い 一輪挿し シンプル おしゃれ 雑貨 インテリア 装飾 花瓶 観葉植物 花入れ 卓上置物 可愛い 人気 小さな口の花瓶
陶器製のコンパクトなサイズの白い花瓶です。初めて購入する方にもおすすめできますが、寝室などで花を飾る場合にも活用できます。
サイズは7cm×6.5cm×9cm、重さはわずか200gとなります。リビングテーブルの上に置いたり、あるいはオフィスのデスクに飾っても良いかもしれません。白いカラーはどのような色の花にもマッチします。
【TECHY】マジックミュージックフラワーポット インテリア ギフト 1つで4役 ブルートゥーススピーカー 花瓶 ピアノ ムードライト Bluetooth speaker 日本語説明書付 (ホワイト)
手のひらサイズの小さな花瓶ですが、底のセンサーにより植物に触るとピアノの音が出るようになっています。全部で16曲の中から好きな演奏を選ぶことができます。
さらに音楽に合わせてカラフルライトがフラッシュして楽しませてくれます。見るだけでなく音や光でも楽しめる花瓶を探している方におすすめです。サイズは11cm×11cmほどの大きさとなります。
金彩松皮寸胴花入 10号 信楽焼 陶器 花器 花入 花瓶
信楽焼の和室に似合う花瓶です。趣のあるデザインが心に落ち着きを与えてくれそうです。シックな雰囲気の花瓶を探している方におすすめの商品になります。
サイズは幅12cm×高さ31cmなので茎の長い花を挿すのに向いています。あるいは桜のような枝ものを生け花のように挿しておくのも良いかもしれません。上品なデザインなので仏花用にも使用できそうです。
[ケーラー] Kahler オマジオ パール フラワーベース 花瓶 スモール Omaggio H125 pear [並行輸入品]
ひとつひとつ職人がハンドメイドで制作した陶器の花瓶です。口径4cm×幅7cm×高さ13cmほどのサイズになります。丸みのあるデザインと乳白色カラーが様々な色の花に合います。
コンパクトな大きさなので、テーブルの上に置いても寝室に飾っても良いでしょう。大きな花を挿すと見栄えが良く、高いインテリア性を楽しむことができます。
IMEEA フラワーベース SUS304ステンレス 円筒 飾り花瓶 ステンレスかびん 花入れ 鏡面研磨仕上 ゴールド
鏡面研磨仕上げのステンレスが美しい、上質でデザイン性の高い花瓶です。サイズは直径10cm×高さ23cm、重量は470gとなっています。耐久性も耐打撃性も高く、手入れもしやすい商品です。
シンプルな円筒形なので色んな花に合います。上質なローズゴールドは花の色を邪魔することなく引き立ててくれます。モダンなデザインが好みの方におすすめです。
砥部焼 花瓶 梅山窯 一輪挿し 小 たんぽぽ 約5×5×8cm
たんぽぽの絵柄が可愛らしい陶磁器製の花瓶です。サイズは5cm×5cm×8cmと一輪挿しに向いている大きさなので、お気に入りの花を毎日飾りたい方にもおすすめです。
和室でも洋室でも違和感なく置けるデザインと質感なので、茎を切って短くなった花をテーブルの上に飾るのにも役立ちます。ハンドメイドなので、絵柄の異なるものをいくつか揃えて花に合わせてコーディネートしても楽しめそうです。
フラワーベース テーブルガーデン
クリスタルのような輝きがあるガラス製の花瓶です。上品なデザインの商品を探している方におすすめできます。サイズは8.6cm×8.6cm×17cmと手頃な大きさなので、テーブルの上に置いても玄関に飾っても良さそうです。
華やかさがあるので、色鮮やかな花を挿すと良いかもしれません。あるいは枝ものを挿して躍動感を感じさせることもできます。色んなアレンジが楽しめる形状の商品です。
Gespout 花瓶 ガラス おしゃれ 一輪挿し 円柱 水耕栽培用 透明なガラスの花瓶 装飾用品 容器 卓上置物 一輪挿し ドライ花瓶 フローラ カボチャボトル 小さな口の花瓶 雑貨 人気 透明
口径が小さいので一輪挿しに向いている花瓶です。底径7cm×高さ9.3cm×幅8.5cmとコンパクトな大きさなので、色んなところに置いて楽しむことができます。あるいは枝ものをいくつか束ねてアレンジしても綺麗に演出することが可能です。
食卓に飾ってテーブルコーディネートに利用したり、あるいは玄関に置いてお客さんのお出迎えに活用するなど色んな用途が考えられる商品です。
GREENHOUSE BLACK&WHITE 花瓶 004-B-W ホワイト
白い陶器製なのでビギナーの方でも手軽に花を飾ることができる商品です。シンプルな形状なのでオーソドックスに色んな花を挿せるのが利点と言えます。
重量感のある素材なので、ボリュームのある花を挿しても綺麗にアレンジできます。サイズは幅8.3cm×奥行8.1cm×高さ21.2cm、重さは531gとなっています。
Clay製花器 Gris ét blanc(グリ・エ・ブラン)フレンチアンティーク調のおしゃれ花瓶
フレンチアンティーク調のお洒落なデザインの花瓶です。アンティークインテリアを好む方に人気があります。ストーンウェア性なので耐熱性にも優れ、温かみのある質感となります。
口径が広いのでボリュームのある丸みを帯びた花を挿すのに向いています。色はホワイトなので、様々な種類の花をアレンジして挿しても楽しめます。フラワーアレンジを楽しみたい方にもおすすめです。
花器 木製 インテリア飾り 花瓶 一輪挿し インテリア雑貨 花瓶 おしゃれ 装飾用品 卓上置物 にきれいなお花器
底が直径6cm×高さ10cm×口径1.5cmの木製花瓶です。一輪挿しもお洒落に演出できる綺麗な流線形が特徴の商品となります。落ち着いた雰囲気の花瓶を探している方にもおすすめです。
一輪挿し以外にも茎を短く切りながら長く飾っていた大きな花を挿しても良いかもしれません。寝室に置いても、あるいはテーブルを彩るのにも役立つ商品と言えます。
信楽焼 へちもん 長手桶花瓶 ビードロ 1-0330
“風変りなもの”を意味する「へちもん」という職人言葉が商品名になった信楽焼の花瓶です。芸術性を感じるものが欲しいという方におすすめできる商品です。
手作りのために商品ごとに風味が異なるのも味があると言えます。その不均衡なフォルムはフラワーアレンジにも色んなインスピレーションを感じさせてくれそうです。サイズは直径12.5cm×高さ26cmほどの大きさになります。
山治陶苑 天目7号ドイツ花瓶 うずら菊 YMJ-017
天目釉の黒色ベースに金彩花鳥絵を描いた、まるで芸術のような花瓶です。発色は落ち着いているので、上品な雰囲気を持った商品を求める方にも人気があります。
花を芸術的に飾ることもできますし、控えめな花でも見栄え良く飾ることができます。サイズは直径12cm×高さ21cmとなります。自慢のリビングを彩るのに最適な商品と言えます。
おしゃれ 木製 一輪挿し 花瓶 温もりのハンドメイド品 フラワーベース インテリア 和風
天然木素材のナチュラルな雰囲気の花瓶です。お洒落に一輪挿しを飾ることができます。和室にも合う花瓶を探している方にもおすすめです。サイズは直径6cm×高さ24.2cmの大きさとなります。
枝ものを挿しても風情がありますし、色々とアレンジを楽しめる商品ではないでしょうか。四季それぞれの花をこれひとつで楽しむことができそうです。
ボヘミアングラス 花瓶
繊細なカットデザインがゴージャスな雰囲気を醸し出すカリクリスタルガラス製の花瓶です。大きな花にも負けない存在感を放つ商品となります。派手なデザインの花瓶を探している方におすすめです。
ブーケでもらった花を飾るのも良いですし、自分で色んな花をアレンジして飾るのも良いのではないでしょうか。リビングに置いておけば、来客の際にも注目されることでしょう。
GREEN HOUSE Monochrome Flower Vase ホワイト φ9×24cm 001-B/W
シンプルな筒状デザインのオーソドックスな花瓶です。色もホワイトなので、どのような花にも合わせることができます。どんな商品を選べば良いのか迷っている方は、まず最初に購入してもよいでしょう。
サイズも直径9cm×高さ24cmと無難な大きさなので、大抵の花を挿すことができます。さらにどのようなインテリアの部屋にもマッチする形状なので、使い勝手が良い商品と言えるでしょう。
花瓶 フラワーベース ルーチェ
光が当たると美しく輝くカットデザインの、ガラス製花瓶です。サイズは最大直径13.7cm×高さ22.4cmとなります。ボリュームのある花束もそのまま挿せるので、急遽花瓶が必要になるようなシーンにも活躍しそうです。
重量感も存在感もある商品なので、リビングに置いておけばインテリアの一部として役立つのではないでしょうか。フラワーアレンジもしやすいので、初心者の方でも手軽に活用できます。
花瓶の効果的な使い方
花瓶は花によって使い方が変わりますし、手入れの仕方も知っておく必要があります。適切に使うことで花も長持ちするようになります。そこで効果的な花瓶の使い方をご紹介します。
見栄え良く、長く咲かせておくためにもぜひ参考にしていただきたいと思います。また購入した花はどのようにして花瓶に挿せばよいのか、花瓶はどのように手入れをすればよいのかもご紹介します。
買ってきた花は最初に水揚げをすること
花を購入したら、まず最初に水を張ったバケツに茎を浸して斜めに切る“水揚げ”をする必要があります。この作業を行わないと、花は十分に水を吸い上げることができずに、すぐに枯れてしまいます。
なぜ水中で行うかというと、切り口から空気が侵入することを防ぐためです。切り口から空気が入ってしまうと、水を吸い上げる導管内でその空気が気泡として残り、水の移動を妨げてしまうからです。
また、はさみで一気に切らなければ、水を吸い上げる導管を潰してしまいます。斜めに切ることで、水の吸い込みが良くなります。
さらに茎についている葉も、数枚だけ残して切っておくようにしましょう。葉から水分が逃げてしまうからです。
水切りも毎日行うこと
花瓶に挿した花を長持ちさせるためには、水切りを毎日行うことも必要です。花の茎は水に浸かっていることで、次第に傷んできます。また切り口に汚れなどが付着して、水を十分に吸い上げることができなくなっていきます。
そこで、茎の先を数センチ切って、常に切り口を綺麗にしておくことが大切です。
高さの異なる花瓶を複数用意しておく
毎日水切りをしていれば、当然ながら茎は短くなっていきます。最初はちょうどよい長さの花瓶であっても、次第に茎が短くなることでバランスが悪くなり花も傾くようになります。
そこで、切った茎の長さに合うような高さの花瓶をいくつか用意しておくと良いでしょう。そしてその高さに応じて、置く場所も変えることができます。
例えば最初に買ってきたばかりの花は、背の高い花瓶に入れてリビングに飾ります。そして短くなったら玄関やテーブルの上に移動させます。
さらに短くなったら、寝室に置いておくと良いでしょう。あるいはトイレに置いて飾るのも良いかもしれません。
一輪挿しの綺麗な挿し方
つぼ型の花瓶に一輪挿しを挿す場合には、茎の下の方が広いので花が安定しなくなります。そこで花瓶の底にビー玉や石を入れておくことで、茎を安定させることができます。
ただし茎の先を石などで密着させてしまうと、水の吸い上げが悪くなります。ある程度の空間が確保できるように工夫をしましょう。
また一輪挿しの場合、花瓶の先から花の先端までの長さをどの程度にすれば良いのかも知っておきましょう。大体、花瓶の長さの1.5倍の長さが出ていると綺麗に見えます。切り水で茎を短くした場合にも、この比率を考慮して異なる長さの花瓶に挿し替える必要があります。
丸みのある花は口の広い寸胴タイプの花瓶に
丸みがある花は細長い花瓶よりも、丸い寸胴型の花瓶が似合います。その挿し方としては、花瓶の縁に花が乗るように茎を切るのがポイントになります。
ラッパ型の花瓶の使い方
口が広がる形をした花瓶は花が安定せずに上手く挿せない方も多いと思います。そこでいくつかのテクニックをご紹介します。
茎の長さの異なる花を複数挿す
ラッパ型の花瓶は口が広いので、どうしても花が安定しませんしスカスカの状態になります。そこで茎の長さを変えた花を数本用意しておきましょう。花はできる限り大きなものを用意します。
“じか留め”を覚えよう
まず最初に茎の短い花を挿して花瓶の口の縁に乗せるようにして挿します。茎の先は花瓶の底の角に当たるようにします。このような形で4本の花の茎をクロスさせることで、中心に茎の軸が出来上がります。
後は茎の長い花をその茎をクロスさせた部分に当てるようにすれば、うまくバランスを保って挿すことができます。これを花の投げ入れの“じか留め”と言います。
フラワーアレンジメントを楽しむ
茎の長い花も、その茎の長さを変えることで高さに変化を出せるようになります。すると全体的にふんわりとした雰囲気にできます。
慣れてくるとこのように、フラワーアレンジメントを楽しめるようになります。花瓶の形によってアレンジの方法も色々あるので、研究しながら楽しんでいただければと思います。
花瓶は常に清潔にしておくこと
花を少しでも長もちさせるためには、水を綺麗にしておくことが大事です。けれども濁った水によってぬめりが出るようになると、花瓶の内壁にぬめりが付くようになります。
そこでこのぬめりを綺麗に取り除くことが必要になります。耐熱ガラスの場合には煮沸消毒をすることで、ぬめりも取り去ることができます。
あるいは漂白剤を使える素材であれば、しばらく漂白剤に浸けておいてぬめりを取るようにします。ガラスの白い濁りは水道水の炭酸カルシウムが付着したものですが、漂白剤に浸けておくことで綺麗に落とせます。プラスチックやアクリルの白い汚れも同様にして落とせます。
ただし金属類のように素材によっては塩素系の漂白剤が使えないケースがあるので、説明書をよく読んでおきましょう。
口の狭い花瓶の洗い方
口の狭いつぼ型の花瓶には、熱湯も漂白剤も使えないものがあります。このような花瓶を洗うには、細かく砕いた卵の殻を使います。洗剤・水と一緒にこの卵の殻を入れて、口をふさいで振ります。すると卵の殻が研磨剤のように内側の汚れやぬめりを取ってくれます。
またペットボトルを洗うための道具などを使ってみても良いかもしれません。中が見えない花瓶は汚れの落ち具合が分からないので、時間をかけてまんべんなく洗うようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか、飾る花が決まれば花瓶選びはそれほど難しくないことが分かると思います。最初は無難な白か透明な筒状のものを購入すれば間違いはありません。慣れてくれば材質を変えたり色を花に合わせたりするといった工夫を楽しめるようになります。
また花瓶の手入れひとつで花がどれほど長もちするのかもお分かりいただけたかと思います。花も生き物ですので、きちんと手入れをしてあげることで、長く鑑賞することができます。