防虫剤おすすめ比較ランキング!衣替えに人気なのは?

洋服

大切な衣類やバッグなどの小物を虫による被害から守ってくれるのが防虫剤です。高温多湿の日本は、梅雨時期から秋まで気温が高く蒸し暑い日が続きます。虫の活動を活発にさせる環境を作り出しやすく、衣類や小物が食いちぎられる被害に遭いやすくなるのです。

ここでは、お気に入りのものを長くきれいに保管し続けるためには、どのようなものを選ぶといいのかについてご紹介していきましょう。ランキング形式で人気商品をピックアップしているので、購入の際の参考にしてくださいね。

防虫剤の選び方 

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防虫剤は、用途や香り、効果などによって特徴の違う様々な種類のものが発売されています。効果のある防臭剤を選ぶためのコツやポイントをご紹介しましょう。

衣類防虫の基礎知識

衣替えなどで衣類の防虫対策をする前に、まずは虫について知り、対策についての基本をしっかり勉強していきましょう。

衣類を食べる虫の種類

タンスやクローゼットの中で衣類を食べる虫は、主に「カツオブシムシ」と「イガ」の仲間です。繊維を餌としており、化学繊維から天然繊維までどんなものでも食べてしまいます。特にコットンや絹糸、ウールやカシミアなどの天然素材は食べられやすく、高級な衣類ほど被害に遭いやすい傾向があります。

人の皮脂やアカなどのたんぱく質も格好の餌となります。クローゼットや引き出し内の埃にもたんぱく質は含まれており、ほこりの約6割はたんぱく質ともいわれているほど。汚れている収納場所は、虫にとって居心地のいい環境となりやすいのです。

虫はどこからやってくる?

虫は、外を飛び回っており、私たちの衣類に付いたまま家の中に持ち込んでしまうことでクローゼットに住みつきます。また、窓を開けている時に勝手に飛び込んでくるとか、ペットの犬・猫の体に付いたものが持ち込まれるケースもあります。

虫は、自力では高いところまで飛ぶことができなくても、強い風や人、動物によって運ばれることでマンションの高層階にも簡単に侵入します。ですから、どのような環境に住んでいても、決して安心することはできず、日頃の防虫対策が大切になるのです。

いつから対策を始めるの?

虫は、20℃前後から30℃前後、湿度は65%以上の高温多湿な環境を好みます。最近は、気密性が高く、一年中室温が安定している家が多いので、一年を通じての防虫対策が必要だと言えるでしょう。

本州以南では、5月から6月ころ梅雨に入る地域が多く、最も注意が必要な時期。衣替えで冬物の収納をするなら、この時期までにクリーニングを終わらせ、防虫剤を使用して収納することが大切です。

使う場所によって選ぶ

衣類用防虫剤には、収納する場所によって専用の防虫剤があり、形状や効果に差があります。

クローゼット用

クローゼット専用のものは、ハンガー様にパイプに吊り下げて使うことができるデザインになっています。大半のものが薄型のスリム設計になっており、衣類の間に等間隔で設置することで、まんべんなく防虫成分をいきわたらせるようになっています。

ウォークインクローゼット用

ウォークインクローゼット用は、最近になって人気が急上昇しているタイプの防虫剤です。クローゼット用と同じくハンガーのように吊り下げて使います。クローゼット用のものよりも防虫剤の表面積が広く、より多くの範囲に防虫成分がいきわたるような設計になっています。

ウォークインクローゼットの広さによって使う量は変わりますが、1箱3個入りのもので約2畳前後のスペースに対応します。

引き出し、衣装ケース用

引き出しや衣装ケースに畳んで収納した衣類の上に直接乗せて使うタイプのものです。衣類の上から防虫成分が全体を包み、まんべんなくカバーします。密閉した場所で使うことでより高い効果を発揮し、虫食いの被害から守ってくれます。

和服専用

着物や浴衣などの和服は、洋服のようにコンパクトにたたんで収納することができませんよね。和服専用のものは、和服を入れるためのタンスや箱の中に、平らに大きくたたんだ和服の上から、専用のシートをかぶせることで防虫します。

成分で選ぶ

成分によって、衣類用防虫剤の成分は様々です。防虫剤として使われるそれぞれの成分についてご紹介しましょう。

ピレスロイド系

一番大きな特徴は、無臭であること。虫に対しての効果が高く、人に対しては影響の少ない成分として、多くの防虫剤に使われ、他の防虫剤と併用も可能です。

無臭、無香タイプなどの防虫剤は、ピレスロイド系のものがほとんどで、衣類に匂い移りせず、防虫剤独特の香りが苦手な人におすすめです。

パラジクロロベンゼン

防虫効果に即効性があるのが、パラジクロロベンゼンです。ただし、使用期間が短く、効果は最長でも6カ月というものがほとんど。3~4カ月に一度交換することがおすすめです。

匂いが強く、中には苦手だという人もいますが、効果の高さを望むのであればおすすめ。他の防虫剤と一緒に使うと、衣類が痛む可能性があるので避けましょう。

しょうのう

クスノキから抽出した成分によって防虫します。他の防虫剤との併用はできません。

自然由来の成分なので、柔らかな香りが特徴ですが、個性のある香りには好き嫌いがあります。着物などのシルク製品やウールなどの保管に向いています。

天然ハーブ系

ユーカリ、ハッカ、ラベンダーなど、アロマ成分の香りや効果によって虫除けをするタイプです。オーガニック素材を使ったものは、赤ちゃんなど、小さなお子様のいる家庭でも使われています。

一般的な衣類用防虫剤より割高ですが、年々人気の高まりを見せている注目の防虫剤です。

効果の持続する期間

防虫剤には、6カ月用、1年用と商品によって効果の持続する期間に違いがあります。6カ月用のものは、薄手のジャケットやパーカー、長そでのワンピースなど、春や秋の季節の変り目に着るものに使うことがおすすめ。セーターやコートなど、1年に1シーズンしか着ないような衣類には、1年用のものを使うといいでしょう。

香りで選ぶ

衣類用防虫剤には、香りのあるものと無香タイプの2種類があります。香りのあるものは、フローラルやソープなどの優しくやわらかなものや、ハッカ、ユーカリ、ラベンダーなどナチュラルなものが主です。衣類への臭い移りは少ないものの、収納場所全体が心地よい香りに包まれるのが特徴です。

無香タイプのものは、衣類に匂いが付かず、タンスやクローゼットから出してすぐに着用することができるのがメリット。最も人気のあるタイプと言えるでしょう。

パラジクロロベンゼンやしょうのうなど、成分にもともと香りの付いているものは、通気性の良いところに置くことで匂いを取ることができます。この時注意したいのが、直射日光に当てないということ。衣類に付着した成分が日光に当たることでシミになる可能性があるので、十分に注意しましょう。

防虫剤人気おすすめ商品TOP13

たくさんある防虫剤の中からどんなものを選んでいいのかわからないという人に向けて、人気の商品を集めました。

今注目されている商品をピックアップしてランキングにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

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13位

ネオパラエース 引き出し・衣装ケース用 防虫剤 400g

ネオパラエース 引き出し・衣装ケース用 防虫剤 400g

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 383

防虫剤の中でも定番のロングセラーとして、長く愛され続ける商品です。和紙で包まれたパッケージの全面から防虫に有効な成分がムラなく揮散し、衣類を包み込むようにカバーします。この香りがしないと落ち着かないという人もいる独自の匂いは、安心の証。引き出しから出した後は、風通しの良いところに干しておくことで自然と匂いが消えてなくなります。

他の防虫剤との併用も可能ですが、ナフタリンまたはしょう脳が含まれているものとの仕様は、成分が衣服のシミになることがあるので要注意。単品使用で十分に防虫効果を発揮してくれます。

12位

アース製薬 ピレパラアース 防虫剤 無臭 引き出し用 1年防虫 48包入

アース製薬 ピレパラアース 防虫剤 無臭 引き出し用 1年防虫 48包入

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 541

数々の防虫剤でヒット商品を連発しているアース製薬から発売されている衣類用防虫剤。その効果の高さに多くの人から信頼を寄せられる人気商品です。

引き出しやタンスなどに入れて使用するタイプで、防虫効果のある有効成分が衣類を虫食いなどの被害からしっかりとガード。効果は1年間持続し、防虫成分が従来品に比べて増量されているので、より高い効果を発揮するようになりました。おとりかえ時期は、パッケージに文字が浮き出てくる形で分かるデザインです。

11位

ミセスロイドきもの用1年防虫

ミセスロイドきもの用1年防虫

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 767

防虫シートと湿気をコントロールする機能のある調湿剤がセットになった着物用の防虫剤です。着物の上に防虫シート、さらにその上に調湿剤を乗せることで、着物をいつまでも美しく保ちます。

世界初のウールマーク認定防虫剤でもあるので、ウールやカシミア素材を使ったセーターやパンツ、コートにも有効。効果は1年間持続し、交換時期は「おとりかえシール」の変化により、一目でわかるようになっています。他の防虫剤との併用も可能です。

10位

ミセスロイド 引き出し・衣装ケース用 無香タイプ 24個入

ミセスロイド 引き出し・衣装ケース用 無香タイプ 24個入

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 645

香りのない無香タイプで、気になる衣類への匂い移りの心配がないところが人気の防虫剤です。引き出しや衣装ケースなど、密閉できる場所に置くことで高い効果を発揮し、衣類の上に直接置いて、見えないベールで虫食いなどの被害から衣類をしっかりと守ります。

防虫だけでなく、防カビ、防ダニなどあらゆる脅威からカバー。さらに、消臭機能や衣類が黄ばむのを防ぐ効果もあるので、特に白や生成りなど淡い色の衣類をきれいにしまっておきたいという人におすすめの商品です。効果は、1年間持続します。

9位

ゴンゴンアロマ 衣類の防虫剤 引き出し・衣装ケース用 24個入 リッチフローラルの香り (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

ゴンゴンアロマ 衣類の防虫剤 引き出し・衣装ケース用 24個入 リッチフローラルの香り (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 467

引き出しや衣装ケースの中にしまった衣類のための防虫剤です。フローラルの香りがほんのりと漂い、ロングラスティング効果により長期間持続。防虫効果と共にアロマのフレーバーで大切な衣類を守ります。使用量は、引き出しや衣装ケースなど約50Lの空間に2個、25Lであれば1個と少量で、しっかりとした効果を発揮します。

防虫効果の他に、メーカー独自で開発した防カビ剤を配合。衣類だけでなく、バッグや靴などの収納にも使うことができます。他の防虫剤との併用も可能です。

8位

ダニクリン 防ダニ対策シート 抗菌加工・低臭タイプ 効果長持ち約6ヶ月 3枚入り

ダニクリン 防ダニ対策シート 抗菌加工・低臭タイプ 効果長持ち約6ヶ月 3枚入り

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 719

家の中のどこにでも存在するダニ。ダニアレルギーで悩む人も多い中、防ダニ対策として有効なのがこちらの防虫シートです。押し入れやタンスにしまった衣類の下にシートを敷くだけでダニを寄せ付けず、衣類を清潔な状態に保ちます。

タンスの防ダニシートとしてだけではなく、じゅうたんやカーペット、ベッドなど、どんな場所にでも使うことができる便利なアイテム。アレルギーに伴うぜんそくやアトピー性皮膚炎に悩みを抱えている人や、赤ちゃんなど小さなお子様のいる家庭には特におすすめです。

7位

宇部マテリアルズ 天然ハーブ防虫剤 引き出し・衣装ケース用 8g×24個

宇部マテリアルズ 天然ハーブ防虫剤 引き出し・衣装ケース用 8g×24個

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 785

天然素材であるユーカリオイルとハッカオイルを使い、科学的な成分を含まないナチュラル志向の防虫剤です。防虫剤の独特の香りにアレルギーのある人や、科学的な成分が苦手な人におすすめ。

虫よけの効果のほかに、抗菌や殺菌作用がユーカリと、同じく防虫殺菌効果のあるハッカの組み合わせで、自然由来の成分でありながらもしっかりと衣類を虫食いの被害から守り、清涼感のある爽やかな香りが包みます。使用期間の目安は、約6カ月。シリカゲルの吸湿作用でカビを防ぐ効果もあります。

6位

タンスにゴンゴン 衣類の防虫剤 クローゼット用 3個入 無臭 (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

タンスにゴンゴン 衣類の防虫剤 クローゼット用 3個入 無臭 (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 464

クローゼット専用の衣類用防虫剤です。ハンガーのようにハンガーパイプに引っ掛けて使用するもので、衣類の間に挟み込むように設置します。薄型で場所を取らず、狭いスペースや衣類の多いクローゼットにも無理なく設置できます。効果は1年間持続。無臭タイプなので衣類に匂いが付くことなく、洋服をしまう時に洗濯をした際の柔軟剤の臭いもそのまま残します。

衣類の虫食いの原因となる虫を寄せ付けないだけでなく、ダニやカビの被害からも守ってくれます。

5位

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 和服用 3枚

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 和服用 3枚

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 483

訪問着や留袖、振袖や浴衣など、そう頻繁に着るものではない着物は、虫食いの被害に遭いやすいもの。絹糸や装飾に使われる特殊な素材が使われた着物をそういった被害から強力に守ってくれる、和服専用の防虫剤です。シートタイプで、着物の上からかぶせるように置きます。たとう紙にもきれいに収まるサイズで、防虫効果は1年間と長期間持続します。

匂いがほとんどないので、しょうのうの強い臭いが苦手な人には特におすすめ。和服への臭い移りがなく、タンスから出してすぐに着られます。

4位

タンスにゴンゴン 衣類の防虫剤 引き出し・衣装ケース用 24個入 無臭 (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

タンスにゴンゴン 衣類の防虫剤 引き出し・衣装ケース用 24個入 無臭 (1年防虫・防カビ・ダニよけ)

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 538

防虫だけでなく、カビを防止し、ダニ除けも兼ねてくれる便利な防虫剤です。一つ置いておくことで何役もこなし、毛皮、金糸・銀糸・ラメ加工・皮革製品など、特殊素材にも使うことができるので、大切な衣類にこそ使ってほしいアイテム。

無臭タイプで、衣類に臭いが移らず、タンスから出してすぐに着用できて便利です。お花のようにデザインされた見た目は、引き出しを開けた時に可愛く目に映り、とってもキュート。見た目と実力を兼ねた、頼れる防虫剤です。

3位

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 ウォークインクローゼット専用 3個入

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 ウォークインクローゼット専用 3個入

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 1,136

通気性の良いウォークインクローゼットでも、しっかりと防虫成分がいきわたり、大切な衣類を虫食いからガードしてくれる頼もしい味方です。内容量3個で、約2畳分のウォークインクローゼットに対応。皮、金糸、銀糸を始め、カシミアやウールまで、特殊でデリケートな素材のものにも使うことができます。

衣類の間に等間隔で設置するようにすることで、しっかりと効果を引き出すことができ、取り替え時期は、「おとりかえサイン」が出ることで、一目でわかる親切設計です。

2位

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 引き出し・衣装ケース用 32個入

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 引き出し・衣装ケース用 32個入

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 792

これさえあれば、家じゅうの引き出しの中の防虫対策ができてしまうのではないかというほど、大容量サイズが嬉しい防虫剤です。引き出しや衣装ケース専用のもので、衣類の上に置くように設置することで、1年間しっかりと虫食いの被害から守ってくれる効果があります。防カビ剤が入っているので、衣類だけでなく、小物類の収納にもおすすめですよ。

衣類に防虫剤独特の臭いが付くことなく、引き出しから出した衣類をすぐに着ることができるのでとても便利。大切な衣類や小物にぜひ使ってほしい防虫剤です。

1位

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 クローゼット用 3個入

ムシューダ 1年間有効 防虫剤 クローゼット用 3個入

画像出典:Amazon.co.jp 参考価格:¥ 695

クローゼットに入れておくだけで有効成分しっかりと衣類を守ってくれる頼もしい防虫剤です。ハンガーラックに掛けるようにして使うタイプで、衣類の上から見えないカバーをかけるように防虫成分が虫食いの被害からガード。防カビ剤を配合しているので、梅雨時期や夏の暑い時期などに起こりやすいカビ被害も防ぎます。

スリムな形状で、たくさんの衣類が詰まったクローゼットや狭い場所にも設置することが可能。「おとりかえサイン」付きで、交換時期の目安がわかりやすい工夫がされています。

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防虫剤の効果的な使い方

タンス

防虫剤は、使い方によってより効果を高めることができます。防虫剤の効果を最大限に引き出すための効果的な使い方をご紹介しましょう。

容量、用法を守るのは基本中の基本

防虫剤は、決められたとおりに使用することで、初めてちゃんとした効果を発揮します。もったいないからと言って使用量を減らすとか、引き出しが開いたまま設置するなどすると、防虫剤を入れていても虫食いの被害に遭う可能性があるので、要注意です。

衣類は洗濯してからしまう

どんなに効果的で素晴らしい防虫剤を購入しても、衣類に汚れがあれば防虫剤の効果は半減してしまいます。食べこぼしや衣類に付いた皮脂、たんぱく質汚れは、虫にとって格好の餌。せっかく防虫剤をしても、虫食いの被害にあう可能性が高くなるので、衣替えなどの際にはしっかりときれいに洗ってから収納をするようにしましょう。

特に大切な衣類は、クリーニングをしてからしまうのがおすすめ。虫の卵は、高温で死んでしまうので、スチームアイロンを十分にかけてから収納しましょう。

引き出しへの防虫剤の入れ方

引き出しに防虫剤を入れる時は、ちょっとしたポイントに気を付けることでより効果が高まります。

置き場所は衣類や小物の上

タンスや衣装ケースなどへ入れる防虫剤は、衣類や小物の上に置くのがベスト。防虫剤から発生した防虫成分は、空気より重く、どんどん下に降りていき、防虫成分がベールのように全体を包み込むことで、高い効果を発揮します。引き出しの底に置く人もいますが、全体にいきわたりにくく、防虫剤がかかっていないところが虫食いに合う可能性があるので、出来るだけ避けましょう。

衣類の上に置く時は、防虫剤の裏表に注意するように気を付けてください。防虫成分の付いた面を衣類に直接つけてしまうと、変色や素材が痛む原因となってしまいます。また、防虫成分が十分に収納ケース内にいきわたらず、効果が半減してしまう可能性も。必ず裏表をチェックして、衣類の中央に置くようにしましょう。

並べ方は縦がおすすめ

衣類を積み重ねるように収納するのではなく、立てて並べるようにすることで、防虫成分がよくいきわたります。

収納する場所はなるべく密閉

防虫剤の効果を高めるために心掛けてほしいのが、収納場所をなるべく密閉した場所にすることです。

防虫剤の成分は、ガス化することにより収納した衣類や小物にいきわたり、防虫効果を発揮します。風通しのいい環境であれば、ガス化した成分は分散してしまい、十分な効果を発揮しないまま使用期限が切れてしまうのです。

ウォークインクローゼット、ウォークスルークローゼットなどでは、密閉するということが難しいと思いますが、このような場合は、ウォークインクローゼット専用のものがおすすめ。防虫剤を拡散させるための面が広く、広い範囲まで防虫成分がいきわたるようになっています。

もう一つ、衣類の防虫カバーを使うこともいいでしょう。一つ一つの衣類を防虫効果のあるカバーで包み込むことで、風通しのいい環境に置いていてもしっかりとその効果を発揮してくれます。

除湿剤やほかの防虫剤との併用が効果的

ウールやカシミアなど、特に天然の素材を使った衣類には、その素材の中にもともと水分が含まれているため、クローゼットやタンスに湿気がたまりやすくなります。衣類や小物は、空気中の水分を吸って湿気をため込みますが、虫は湿度の高い環境を好み、ここに「温かく快適な温度」という条件が加われば、活動が活発になります。

そのようなことを防ぐために、防虫剤と一緒に除湿剤を使うことが有効です。例えば、クローゼットであれば、ハンガータイプの防虫剤と置き型の除湿剤を一緒に使うことで、クローゼット内の環境を、衣類の保管に最適なものに保つことができます。

除湿剤には、シートタイプと置き型のタイプがありますので、収納する場所によって最適なものを選びましょう。

クローゼットの中に引き出しや衣装ケースがあるという場合など、同じクローゼット内で防虫剤を併用することも効果的。クローゼット用の多くは、ハンガーのように引っかけて使用するタイプで、防虫成分は引き出しの中にまでいきわたりません。引き出しは引き出しの中専用の防虫剤を使うことで、クローゼットにしまった衣類全体を守ることができます。

ただし、防虫剤には相性があり、成分によっては併用が不可能なものもあります。併用が可能なのは、ピレスロイド系のみで、他のものは近くで使うと、成分が反応して衣類を痛めてしまう可能性があります。必ず、箱の裏や説明書を確認し、他の防虫剤との併用が可能かどうかについてチェックしてから使うようにしましょう。

換気で虫を追い出す

衣類を食べる虫たちは、清潔で乾燥した環境が苦手です。ですから、天気のいい日には換気をして、クローゼットや引き出し、室内の換気をすることで新しい空気を取り込みましょう。

衣装ケースや引き出しは、防虫成分をいきわたらせるためにできるだけ密閉した環境の方が、効果が高いと言われますが、カビを防止する意味でも、空気の乾燥している時などに換気をするといいでしょう。

こんなトラブルどうする?

衣類用の防虫剤の仕様で起こりやすいトラブルについて解説していきましょう。

衣類に白い粉。これってどうすればいいの?

防虫剤をして収納しておいた衣類を衣替えで久しぶりに出した時、表面に白い粉が付いているのを発見し、焦ることがありますよね。これは、防虫成分が衣類に付いたことで結晶化しているためで、使用量が多い時に起こりやすいトラブルです。

風通しのいい場所に干すことで自然ととれるので、まずは陰干しをして様子を見ましょう。直射日光の当たる場所に干すと、成分が反応してシミになることがありますので、必ず日の当たらないところに置くようにしてください。

衣類に付いた匂い、どうやってとる?

基本は、陰干しにすることで自然に取れていきます。防臭成分は揮発性がありますので、風によって成分がすべて昇華してしまえば、臭いも消えるのです。

パラジクロロベンゼンやしょうのうなどの比較的強い臭いも、この方法で取れることがほとんどです。

防虫剤を誤飲。どうすれば?

タンスや衣装ケース用の防虫剤は小さく、幼いお子様がお菓子やおもちゃと間違えて口にしてしまい、事故に至るのはよくあるケースです。また、防虫剤を直接手で触り、その手をなめてしまった場合にも要注意です。

防虫剤は、使われている成分によって、誤飲への対処方法が違います。パッケージには必ずその対処法が記載されていますので、いつも手に取ることのできる場所に置き、とっさのトラブルにもすぐに対応することができるようにしましょう。

パッケージ記載の対処法を実践した後には、専門医に診察してもらうことが安心。防虫剤は人に有害な成分であることも多いので、特に大きな症状が出ていなくても必ず診てもらうようにしましょう。

まとめ

大切に着たい衣類を守ってくれる防虫剤には、様々な種類があることがお分かりいただけたと思います。自宅の衣類収納場所や収納する衣類の種類によって、適した防虫剤もさまざま。

お気に入りの衣類で長くおしゃれを楽しむためにも、ぜひこの記事を参考にして最適な防虫剤を選んでくださいね。