親子鍋は、親子丼を作るときに便利な調理器具です。親子丼を作りやすいように設計されており、さまざまな素材や値段で販売されている商品です。
しかし、普段は「何気なく購入した親子鍋を使用している」という方も、多いのではないでしょうか?親子鍋は幅広い値段で売られているからこそ、安さで選んでしまった、どこにこだわれば良いのかも分かりにくい商品ですよね。
親子鍋は、素材、持ち手の角度、鍋のサイズ、IHの使用可否といった4つを確認すれば、使いやすくなります。特に、素材によって鍋への熱の伝わるスピードや強さが変わるため、料理の時短にもつながります。今回は、親子鍋の選び方からおすすめ商品8個、さらには効果的な使い方までご紹介します。
親子鍋の選び方
親子鍋の選び方は、素材、持ち手の角度、鍋のサイズ、IHの使用可否を確認しておくと、安心です。
素材
親子鍋の素材には、アルミ製、ステンレス製、銅製、シリコン製や樹脂製であるノンスティック加工の4種類が使用されていることが多いです。素材によって耐久性や傷のつきやすさ、お手入れの大変さなどが変わってくるため、自分の好みと合わせて選びましょう。
アルミ製
アルミはよく使用されている素材で、熱伝導率の高さが特徴です。熱が伝わりやすいため火が通る時間も早く、料理の時間が短縮でき、忙しい主婦の味方です。
熱の通りが良いことから人気が高いため、販売数も多い素材です。ただし、アルミ製は焦げやすく、傷がつきやすい素材でもあります。そのため、長期間や高頻度の使用には不向きでしょう。
ステンレス製
ステンレス製も販売数は多いですが、特徴はアルミ製と真逆になります。ステンレス製は焦げがつきにくく、傷や錆びに強くもあり、変形もしにくい素材となっています。万が一、焦げ付いてしまったとしても、ステンレスは比較的簡単に洗い落とすことができます。
ただし、ステンレス製は熱の伝わる速度が遅いです。そのため、じっくりと作りたいときや、急がないときに向いています。
銅製
見た目から高級感のでる銅製の親子鍋は、熱伝導率が最も高い素材になります。熱の伝わる速度がかなり早いため、時間をかけずにあっという間に作ることができます。使用していくうちに、見た目に味も出てきます。
ただし、熱伝導率が高くなる分、お値段が高くなります。そのため頻繁に買い換えることは難しいです。また、お手入れも大変で、洗うときは傷が付きにくいスポンジなどで優しく洗いましょう。
シリコン製や樹脂製
シリコン製や樹脂製の親子鍋も販売されています。ノンスティック加工と呼ばれる素材で、焦げがほとんど付かない作りとなっています。調理の際も、油を引かずとも作ることができます。焦げにくいため、料理初心者の方でも安心です。
ただし、表面に焦げにくい加工がされているだけになるため、ゴシゴシと強く洗いすぎると、加工がはがれることがあります。洗う際は、なるべく弱い力で、やわらかいスポンジを使用して洗うようにしましょう。
持ち手の角度
親子鍋には、持ち手の角度が2種類あります。直角になっている立柄タイプと、30°ほど傾いている横柄タイプの2種類が多いです。
立柄タイプ(関東型)
立柄タイプは、持ち手の部分が垂直にまっすぐの角度についているものを指します。まっすぐに付いているため、並べて使用しても邪魔になりません。関東でよく使用されているため、関東型という名前で呼ばれることもあります。
ただし、垂直な持ち手はやや持ちにくく感じることもあり、初心者の方には使いづらく感じることもあります。どちらかというと、業務用としての使用が多い形です。
横柄タイプ(関西型)
横柄タイプは、持ち手の部分が30°くらい傾いて付けられている親子鍋になります。関西でよく使用されていることから、関西型とも呼ばれています。
持ち手が重なってしまうため、同じような親子鍋を並べて使用するには向いていません。しかし、フライパンのような形のため出来た料理をお皿に移しやすく、初心者の方でも使用しやすいという特徴があります。
鍋のサイズ
鍋のサイズも、商品によって変わります。女性の一人暮らしであれば小さいサイズで、家族の多い主婦の方や多く食べたい方であれば大きめのサイズの方が、使いやすいでしょう。
親子鍋のサイズは、どの商品もほとんど同じ15〜20センチサイズで販売されています。しかし、その中でもサイズ感で量も変わってきます。購入の際は、センチ単位で大きさを確認しておくこともおすすめです。自分の適切なサイズも把握しておきましょう。
IHの使用可否
親子鍋を購入する際には、IHの使用可否を確認しておきましょう。ほとんどの製品がオール熱電化対応とはなっていますが、ごく稀にIHの使用が出来ない商品もあります。IH
使用不可の親子鍋を購入してしまうと、熱がまったく伝わらなかったり、ほとんど使い物になりません。
IHの対応可否の確認が難しい場合は、オール熱電化対応の商品を選んでおけば安心です。オール熱電化はIHだけでなく、ガスなどにももちろん使用できますので、安心です。
値段
親子鍋も、商品によって値段が変わってきます。特に、素材によって値段が大きく変わります。予算に合わせて商品を選ぶのも、おすすめです。また、値段によってクオリティや使用できる期間も変わってきます。
親子鍋は、素材の中でもアルミ製やステンレス製は安く手に入ります。一般的によく使用されているため販売数も多く、気軽に購入できます。対して、銅製の商品は見た目の高級感の通り、お値段は高くなります。
ただし、アルミ製やステンレス製は傷がつきやすい、ある程度の使用後は買い替えが必要となります。対して、銅製はお値段が高いため、手が出にくい素材の商品ではありますが、長持ちはします。一度購入してしまうと、ほとんど買い替えも必要なく、長期間使用できるでしょう。
安い値段のものは買い替えが多くはなりますが、ある程度新しい製品を使用し続けることができます。高い値段のものは、しっかりとしたお手入れが必要にはなりますが、長い期間使用し続けることができます。長い目で見ると、買い替えが少ない方が全部で使用した金額は安いこともあります。自分の予算や買い替えたい頻度、お手入れを面倒臭く感じないか、など好みと合わせて考えて選びましょう。
親子鍋人気おすすめ商品TOP8
親子鍋のおすすめ商品を、8個ご紹介します。
竹原製缶 IH親子鍋 17cm HA117
竹原製缶が販売している親子鍋は、本体はアルミニウム製、底は電磁製ステン板、持ち手部分は天然木で作られています。重さは約300g、サイズは約18センチとやや大きめのサイズ感となっています。持ち手は立柄タイプのため、垂直の形となっています。
こちらの商品は、底が特に熱伝導に優れた電磁製の素材となっています。そのため、料理時にも熱が素早く均一に伝わり、早く作ることができます。また、IHにも対応している製品でもあります。どんな熱源でも使用できますが、空焚きだけはしないように注意が必要です。
やや厚めで深い親子鍋となっているため、じっくりと、時間をかけて料理をしたい方におすすめです。また、初心者の方もゆっくりと作れるため使いやすいでしょう。
ヨシカワ ステンレス親子鍋 (ステンレス親子鍋蓋付き) 16cm YH9693
ヨシカワの販売する親子鍋は、本体がステンレス製、持ち手が天然木で作られている商品です。重さは約240g、大きさは約16センチのサイズ感となっています。フタもセットで付いている商品となっています。
使いやすさにこだわって作られた商品で、持ち手は濡れた手で持っても滑りにくい設計となっています。IHはもちろん、ハロゲンやガスなどにも対応可能となっています。口コミを見ても、「角度が持ちやすくなっている」「使い勝手が良い」という声が、多く上がっていました。
風味亭 ふっ素加工 IH対応 アルミ 親子鍋 16cm HB-7200
風味亭の親子鍋は、本体がアルミニウム製で、底はステンレス製で、持ち手は天然木で作られています。重さは約290g、サイズは約17センチとなっています。底には厚みが2.5ミリほどあります。
やや深さがある親子鍋で、IHに対応している親子鍋です。オール熱源対応となっていますので、どんなキッチンでも安心です。内面にはフッ素加工が施されているため、焦げが付きにくく、お手入れも簡単です。「料理をあまりしたことがない」「お手入れが面倒臭い」という方には、使いやすい商品でしょう。
和の食 アルミ 蓋 付 親子鍋 16cm H-692
和の食が販売している親子鍋は、本体がアルミニウム製で、持ち手が天然木で作られています。重さは約280g、サイズは約16センチとなっています。底の厚さが、2ミリほどありますが、アルミニウム製のため熱伝導率への影響は少ないです。
こちらの商品は、フタ部分に余分な水分を抜けさせる蒸気抜きのための穴が付いています。そのため、水分が多すぎて食べにくいといった状態にはなりにくく、安心です。さらには、完成したときに鍋からお皿に盛り付けやすいように、カーブの形をしたお皿の形となっています。初心者の方でも、盛り付けしやすくなっているでしょう。
AKAO(アカオ) DON親子鍋 深型立柄 18cm
AKAOの親子鍋は、本体がアルミニウム製、持ち手が天然木となっています。重さは約190g、サイズは約18センチと、親子鍋の中ではやや大きめのサイズ感となっています。持ち手は、立柄タイプとなっているため、垂直に付いています。
こちらの親子鍋は、やや深めの作りとなっています。そのため、一般的な親子鍋よりは量を多く作ることも可能です。また、親子丼以外の少量の炒め物への使用も問題ありません。さまざまな使用ができる商品でしょう。
ただし、こちらの商品はIH非対応の商品となっています。IHで使えるもので探している方は、注意しましょう。
TKG(テイケイジイ) 共柄厚板 アルミテフロン親子鍋 立柄 16.5cm AOY4101
TKGが販売している親子鍋は、本体がアルミニウム製で、持ち手部分にシリコンコーティングが施されたステンレス製となっています。重さは約340g、約17センチの鍋となっています。
持ち手部分にシリコンコーティングが施されていることによって、熱が伝わりにくくなっています。そのため、薄い手袋でも熱く感じにくくなっています。また、本体にもテフロン加工がされているため、焦げが付きにくくなっています。
さらに、TKGの親子鍋は、親子丼以外にも、少量の炒め物にも使用できます。一人暮らしの方は、こちらの1台を持つだけでも、十分料理ができるでしょう。
パール金属 アルティス 200V対応 3層底 蓋付 親子鍋 16cm H-7585
パール金属が販売している、本体はステンレス製、底はアルミニウム製となっている親子鍋です。重さは約430gと軽く、大きさは16センチの商品となっています。
こちらの商品は底が約4ミリの厚さがあるため、火が通りにくそうに感じるかもしれません。しかし、底の素材はアルミニウムのため、多少の厚みがあっても熱伝導率は高くなっています。時間をかけずに料理が作れる商品でしょう。
こちらの商品は、200Vの電磁調理器やガス、そしてもちろんIHにも対応しています。ほとんどのキッチンで使用できるため、安心です。さらには、持ち手と本体の鍋の部分が取り外せるようになっています。取り外すことで洗いやすく、衛生面でも安心でしょう。
谷口金属 メルフィル IH親子鍋 17cm IH対応
谷口金属が販売している本体はアルミニウム製、底はステンレス製となっている親子鍋です。アルミニウムとステンレスのため約300gと、軽く作られています。本体は16センチとなっており、一人分には十分な大きさです。持ち手は立柄タイプとなっています。
火の当たる底がステンレス製のため、やや火の通りは悪くなる可能性があります。しかし、内部にはフッ素樹脂加工が施されています。そのため、料理後にくっつきにくくなっており、洗い物がとても楽に済みます。
こちらの商品はIHにも対応しています。メモリや注ぎ口も作られており、料理初心者の方でも使いやすいでしょう。
親子鍋の効果的な使い方
親子鍋は、効果的な使い方を知っておくだけで鍋に料理がくっつきにくくなることがあります。また、親子鍋は親子丼に使用するイメージがやはり強いですが、それ以外の料理にも使用可能な商品です。
鍋にくっつきにくくする方法
親子鍋で親子丼を作る際は、鍋をこまめに揺らしながら料理を作ると、鍋そこに素材がくっつきにくくなると言われています。くっつかないように料理をするだけで、洗い物が楽になります。
親子鍋を使用していると、火が強すぎて底にくっついた、洗い物や手入れが面倒くさかった、という経験はありませんか?せっかくおいしいごはんを作っても、洗い物が大変だと疲れてしまいますよね。
しかし、料理中に鍋をこまめに揺らしておきながら作ると、底にくっつきにくくなると言われています。左右に揺らすことで適度に底から料理が離されるため、くっつきにくくなるようです。
親子丼以外の料理への活用方法
親子鍋は、もちろん親子鍋以外の料理にも使用することができます。カツ丼などの丼物はもちろん、少量であれば炒め物にも使用可能です。
親子鍋は丼ぶりを作りやすいように設計されているため、素材を変えてカツ丼や豚丼を作っても問題ありません。また、親子鍋の大きさは、一人分の料理を作るときにちょうど良い大きさです。そのため、親子丼以外の料理にも活用できるでしょう。
まとめ
親子鍋は、親子丼を作るときに便利な調理器具です。丼ぶりを作りやすいように設計されており、一人分を作るにもちょうど良い大きさです。
普段は何気なく、安さなどで選んで使用しているかもしれませんが、親子鍋を選ぶときは、素材、持ち手の角度、鍋のサイズ、IHの使用可否を確認してみてください。使われている素材で熱が伝わりやすくなる、お手入れが楽になるなど、料理の時短につながることもあります。
また、親子鍋は親子丼以外の料理にももちろん使用可能です。カツ丼や豚丼などの丼ぶりものはもちろん、少量であれば炒め物にも使用可能です。一人分の量を作るのに適しているため、一人暮らしの方は1台あると、とても便利です。
今回ご紹介した商品は、8個ともどれもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。