サックスをこれから習ってみようと思う人は、サックス本体以外のほかにサックスケースも必要になるでしょう。サックスというおしゃれな楽器を持つなら、ケースもかっこいい方がいいですよね。かっこいいという他に、しっかりサックスを守ってくれるということも必要になるでしょう。
しかし意外と種類の多いサックスケース。特にサックス自体が初心者だという人はどれを買えばいいか悩んでしまっているのではないでしょうか。そこで今回は、サックスケースの選び方とおすすめ商品をご紹介していきます。すてきなサックスケースを見つけて、あなたのサックスをしっかり保護しましょう。
サックスケースの選び方
サックスケースは持っているサックスに合ったものを選ばなければ、全く使えないなんてことにもなりかねません。ですから、サックスケースを選ぶときには、単に見た目のかっこよさや安さで選んではいけないのです。
それでは、サックスケースを選ぶときにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。ここではサックスケースを選ぶときのポイントをご紹介していきます。
自分の持っているサックスに合うものかどうか
サックスを持っている人なら知っていることですが、サックスには種類があります。その種類とは、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンというもので、そのサックスが出せる音域によって異なります。
ソプラノが一番音が高く、バリトンが低いものになりますが、音が高ければ高いほどサックス自体は小さく、音が低ければ低いほどサックスが大きくなります。
そんな風に種類によってサイズが違うため、自分が持っているサックスがどのサックスなのかわかっていないと、ケースを選べないということです。
多くの人がアルトサックス、もしくはソプラノサックスを持っているでしょう。ケースについてもこの2つのサックスケースは人気が高めです。サックスケースにはそのサックスケースがどの種類のサックス用なのかが明記されているため、しっかりそれを確認して購入するようにしましょう。
またメーカーによっても対応しているサックス、対応していないサックスがあります。そのため自分のサックスにそのサックスケースが合っているかどうかも確認しなければなりません。インターネット通販を利用する場合は、そのあたりの詳細もしっかりと確認してからサックスケースを選ぶようにしてください。
ケースの種類で選ぶ
サックスケースには、3つの異なる種類のものがあります。ハードケース、セミハードケース、ソフトケースとなっていますが、この3つにはそれぞれ異なる特徴があります。どのケースについてもメリット・デメリットがあるので、どれが一番自分にあったものなのかを考えなければなりません。
それではこの3つの種類のケースについて、それぞれ詳細をご説明していきます。
ハードケース
ハードケースとはその言葉のとおり硬いケースのことです。とても頑丈で、しっかりサックスを守ってくれるため、とても安心なケース。ただしその分大きく重厚になりがちですから、当然持ち運びのときは重さがあり大変かもしれません。特に女性の方だとこの重さが負担になることもあるでしょう。
最近ではハードケースでも少し軽量に改良されたようなものも出てきています。とても大事なサックスを傷や破損から守りたいと思う人は、ハードケースを選ぶといいでしょう。ハードケースはちょっとプロのような気分にもなれるかもしれません。
セミハードケース
セミハードケースは、ハードケースとソフトケースの中間のような存在です。ハードケースの頑丈さを保ちながら、ソフトケースの軽さに近づけたようなタイプのケースになっています。
ハードケースは重すぎるけれど、しっかりサックスを守りたいと思う人にはセミハードケースがおすすめです。
セミハードケースにもさまざまな種類がありますが、大きくわけると四角い箱状のものと、楽器の形をしたものでバッグのようの持てるものがあります。持ち運びにはバッグのように持てるケースの方が楽ですが、どこかに置いておきたい場合は、箱状のものの方が安定します。
セミハードケースはハードケースほど硬いというわけではありませんから、バランスの悪いバッグタイプを選ぶなら、どこかに置いておくときには注意するようにしましょう。
ソフトケース
ソフトケースはその名の通り柔らかいケースのことです。最大のメリットはその軽さで、持ち運びのときは楽ちんです。しかし、ケース自体が柔らかいだけあって、サックスをしっかり守るという点では他のケースにかなり劣ってしまいます。硬いものが当たったりすると、サックスに傷がついてしまうことも。
軽さが最重視で、サックスが何かにあたってしまわないように自分で気をつけることができるのであれば、ソフトケースを選んでもいいかもしれません。
見た目のデザインで選ぶ
サックスケースはやっぱり見た目も重視したいところですよね。ここまでご説明してきた、ケースとサックスが合っているかどうか、そしてどのタイプのケースを選ぶのかという問題をクリアすれば、次は見た目で選んでしまっても構わないでしょう。
サックスケースには四角い箱状のものと、サックスの形のバッグタイプのものがよく見られます。黒いケースが多いのですが、中にはカラーバリエーション豊富な商品もあったりと、選ぶのが楽しくなるでしょう。
大事なサックスを入れて気分が盛り上がりそうなサックスケースを選べば、サックスを習うことも長続きするのではないでしょうか。
ストラップで選ぶ
持ち運びをするということを考えて、多くのサックスケースにはストラップがついています。このストラップにも注目してみましょう。なぜなら、このストラップによっては、持ちやすかったり持ちにくかったりするからです。
サックスを持って歩いていても疲れないような、持ちやすいストラップが理想的です。しかしどのストラップが持ちやすいかという問題は、人によってかなり異なります。そのため、できれば実店舗に行って、試してみることをおすすめします。
もしもインターネット通販だけで選ぶなら、なんとなくこれならしっくりきそうだという勘で選ぶといいでしょう。実際に使っている人たちからの口コミも参考になるでしょう。
開け閉めの仕方をチェック
サックスケースには、ジッパーで開け閉めするタイプと、留め具でガチッと止めるようなタイプのものがあります。どちらにしても、使い勝手にはそれほど差はありませんが、留め具タイプは何かに引っかかってしまうことがあったり、一方ジッパータイプはどこかが空いていたりするなんて問題もあります。
どちらも自分が注意するだけで防げることですから、ジッパーでも留め具でも好きな方を選ぶといいでしょう。ただし最近では、簡易防水機能のあるジッパータイプのものも出てきているようです。これならちょっとした雨からサックスを守ることができるので安心です。
とはいえあくまで「簡易防水」ですから、たくさん濡れてしまえばあまり意味はありません。
サックスケース人気おすすめ商品TOP10
サックスケースの選び方がわかったら、実際に商品を選んでみましょう。サックスケースにはたくさん商品があるため、ここではその中でも人気のおすすめ商品を10個集めてみました。この中にあなたが気にいるような商品はあるでしょうか。
それぞれの商品について、どんな特徴があるかもまとめていますので、サックス選びの参考になるはずです。それでは、どんなサックスが人気なのかを見ていきましょう。
プロテック アルトサックス用セミハードケース PB304CT(ブラック)
プロテックのアルトサックス用セミハードケースです。シンプルなブラックのケースで、コンパクトな設計に。両サイドについたポケットには、リードやマウスピースを入られるというとても便利な商品。
本体にはハンドバッグのように持つためのストラップと、紐タイプのストラップしかついていませんが、別売りでバックパックのように使えるストラップが販売されています。それも一緒に購入すれば、リュックのように背負えるため、長時間の移動にも便利でしょう。頑丈かつ使いやすい、とても優秀なケースです。
MARCATO マルカート アルトサックス用軽量ハードケース ホワイト
マルカートのアルトサックス用ハードケースです。ハードケースながら、1.6kgと軽量に作られたケース。持ち方もリュックのように背負ったり、ショルダーにかけたり、手持ちをしたりと持ちかえることができるので、疲れたときにも安心です。
おしゃれな外観と豊富なカラーバリエーションを誇る商品で、このホワイトのほかにも、ピンク系やレッド、ブルー系のカラーがあります。好みに合わせて色を選べるのも特徴です。
自立ができるように底鋲がついています。そのため、どこでも安定して置くことができるでしょう。色々と考えられた汎用性の高い商品です。
バム アルトサクソフォン用 ニュー・トレッキングケース シルバーカーボン TREK3021SSC
バムのアルトサックス用ケースです。なかなかスタイリッシュな外見をしています。中のクッション性が優れていて、収納性も高い商品。外側にもポケットがついていて、そこに楽譜などを入れることもできます。さらにはレインカバーがついてくるのがポイント。雨の日のサックスの持ち運びにも安心です。
持ち運びは、ハンドル・バックパックの2パターン。バックパックタイプは背負えるので、疲れにくいでしょう。重量はそこそこありますが、バックパックタイプで持ち運べば、少しは楽になるはずです。
GL CASES 管楽器用ABSハードケース GLCシリーズ テナーサックス用 GLC-T-W 【国内正規品】
GL Casesのテナーサックス用ハードケースです。箱状のものになっていて、キャスターがついているので転がしてあるくこともできます。非常に頑丈でしっかりとした作りになっていて、重量は5.2kgと重いものの、キャスターがついているので楽ちんでしょう。
見た目にも高級感があり、プロのような気分に浸れるのではないでしょうか。サックスの出し入れも簡単です。鍵がついているという点もポイント。大事なサックスを盗難から守ることができます。
バム Bam ソプラノサクソフォン用ケース 【シグネーチャー】 カラー:ブラック SIGN3020SN
バムのソプラノサックス用セミハードケースです。シンプルな外観で、持つ人を選びません。内装はクッション性があり、しっかりサックスをガード。マウスピースや小物を入れるスペースもしっかり完備されています。
リュックスタイルで持てるストラップもついていて、持ち運びに便利です。外装はコーデュロイ生地が使われています。そのため、長期間も耐用できるとても丈夫なつくりになっています。
ソプラノサックス用のシンプル且つ優秀なケースを探しているという人におすすめの商品です。
GL CASES 管楽器用ケース GLIシリーズ テナーサックス用 GLI-T 【国内正規品】
GL Casesのテナーサックス用セミハードケース。見た目にも立派なつくりになっていて、とても安心な商品。最大の特徴は、手提げ、リュック、肩掛けと3つの持ち方ができるところでしょうか。それらを可能にするストラップが付属しています。
レインカバーもついているので、ちょっとした雨ならレインカバーを使えば心配いりません。ポケットも多く、多くの用途に使えるでしょう。セミハードケースであっても、本格的でしっかりしたものが欲しい人や、収納力のあるケースを求めている人に最適です。
ammoon サックスバッグケース ストレートタイプ 厚いパッド入りフォーム 不織布インナークロス 調整可能 ショルダーストラップ
ammonのソプラノサックス用ソフトケースです。かなりシンプルな見た目で、ソフトケースであるためかなり安価なところが最大の魅力でしょう。長時間運搬する場合にはおすすめできませんが、ちょっと簡単にサックスを運びたいというときのサブケースとしてはおすすめです。
楽譜やストラップを収納できるポケット付き。ソフトケースですから、もちろん355gと非常に軽く、本当にちょっとした持ち運びに向いているケースです。
バム アルトサクソフォン用 サンジェルマン・トレッキングケース ブラック SG3021SN
バムのアルトサックス用セミハードケースです。内装のクッション性抜群で、しっかりサックスを衝撃から守ります。外側についたポケットも収納力があり、さまざまなものを入れることができるでしょう。
ハンドル・ショルダー・バックパックと持ち方も3通りに変えることができます。重量3.3kgと少々重みはあるものの、持ち方を変更できるため、それほど疲れないでしょう。
ストラップと外ポケットにデザインされた、3本ラインもちょっとおしゃれですね。
ノナカ NONAKA 超軽量パックケース テナーサックス用 カラー:ブラック ポケットなし
ノナカのテナーサックス用ケースです。超軽量を目指して作られていて、しっかりとサックスを守る頑丈さを保ちながら、1.8kgという軽さを実現。テナーサックス用ながら、コンパクトにまとまったケースです。
無駄な収納スペースなどは一切なく、サックスを持ち運ぶことに特化されています。ファスナーにはロック機能も採用。セキュリティの面でも安心なケース。ショルダーストラップがついているので、肩掛けをして持ち運びが可能です。
サックスケースに安全面や軽さを求める欲張りな方におすすめ。楽譜などは別のバッグを持ち歩くようにするといいでしょう。
バム アルトサクソフォン用 トレッキングケース グリーン 3021SF
バムのアルトサックス用セミハードケースです。渋いグリーンカラーがおしゃれ。他にもブルーやブラックというカラーバリエーションがあります。
内装はクッション性があり、収納スペースもたくさん。外側にも大きな収納ポケットがついていて、楽譜なども収納可能。サックスケースに収納スペースを求める人向けの商品です。
持ち方も、ハンドル・ショルダー・バックパックと3WAYになっていて、持ち運びもラクラクです。他の多くのバムのケースと同様にレインカバーもついてきます。
サックスケースの効果的な使い方
サックスケースはサックスを運ぶために使うものですが、その取り扱いには注意が必要な場合もあります。また、使い方に気をつけなければ、サックスを傷つけてしまうようなことも。
ここでは、サックスケースの基本的な使い方や注意点についてご説明していきます。せっかくサックスケースを購入するなら、効果的に使ってサックス保護し、楽しいサックスライフを送りましょう。
サックスケースの基本的な使い方
ほとんどのサックスケースは、サックスを固定できるような内装になっています。サックスをサックスケースに収納するときには、中でサックスが動いてしまわないように、きちんと正しい位置に固定します。
サックスケースによってマウスピースなどの収納位置が異なりますが、各ケースごとの正しい位置をきちんとチェックするようにしてください。ケースによっては、マウスピースをマウスピースケースに入れて、それをサックスの中に収納してしまうようなものもあります。
サックスをきちんと収納したら、ケースを閉じます。ジップタイプのものなら、閉め忘れがないようにきちんとしっかり閉めてください。留め具タイプのものも、すべての留め具をしっかり閉めます。
あとはそれぞれ持ちやすいやり方で、サックスケースを運ぶだけです。
サックスを習っている人なら、レッスンに行く時に使うようになるでしょうし、どこかでサックスを演奏するときにもサックスケースで運搬することになります。サックスを持ち運ぶようなときには、必ずこのサックスケースを使ってサックスを保護するようにしましょう。
サックスケースを使うときの注意点
サックスケースはサックスを保護してくれるものですが、商品によっては強度が弱い箇所があったりもします。ですからたとえサックスケースを使っていても、ケースをどこかに強くぶつけてしまわないように注意が必要です。
リュックタイプで持ち運べるものはとても便利ですが、公共交通機関内などで混んでいるときは人の邪魔になるだけではなく、後ろが見えないためサックスに衝撃が加わるかもしれません。ですから、混み合った場所では自分の目が届くところにサックスケースを持っておくことをおすすめします。
どこかに置いておくときにも、周囲の環境には気をつけるようにしてください。ケースが倒れてしまったりすると、たとえハードケースでもケース自体やサックス本体の破損の原因になりかねません。ケースに入っているからと安心せずに、取り扱いには十分気をつけましょう。
まとめ
持ち運んでいるだけでも、なんだかおしゃれな気分になれるサックスですから、サックスケースにもこだわりたいところですよね。ぜひお気に入りのサックスケースを見つけて、大事なサックスを守りながら、快適なサックスライフを送れるようにしてください。
大事に扱っていれば、愛着もわいて、サックスも長続きするのではないでしょうか。