ダーツは、道具と少しのスペースがあればでき、世界的に見ても老若男女に長年人気ですよね。ダーツバーなどに行けば、何も用意していかなくても道具を貸してくれ、気軽に楽しむことができますが、何回か経験するうちに自分好みにカスタマイズしたこだわりのマイダーツが欲しいと思うようになる人もいることでしょう。
ここではダーツの中でも先端の部分であるダーツチップについてご紹介したいと思います。
ダーツチップの選び方
ダーツチップはダーツの中でも先端の、ボードに刺さる部分です。ソフトダーツで使用するダーツチップはプラスチック製が多く、折れたり曲がると、その都度交換できるようにねじ式になっています。
メーカーや商品によって、長さ、硬さ、、粘る強さなどさまざまな特性がありますので、初心者は特に何を購入すればいいのかわからないと思います。ここではダーツチップの選び方を詳しくご紹介します。
ソフトダーツで使用するボードは、たくさんの穴が開いていて、その穴に刺すことで、センサーが感知し、得点を自動計算をしてくれます。ハードダーツのように固い先端で刺すわけではなく、プラスチック製の先端を使うので、金属製に比べたら曲がりやすく、折れやすいのですが、メーカーごとに様々な工夫がされているので、選び方次第で、使いやすさ、刺し心地などが変わってきます。
メンタルスポーツであるダーツは、細部のこだわりにこそ勝敗をわける要因が隠されていることもあります。ぜひ、ダーツチップにまでこだわって 納得のマイダーツを完成させてくださいね。
ねじ穴の規格
チップを選ぶ際にまず見るべきポイントが「ねじ穴の規格」になります。このねじ穴はダーツのバレルという部分と繋がりますので、バレルとの同じねじ穴のダーツチップが必要になります。購入する場合は、持ちやすさ、重さ、デザインなど、ダーツ本体の方を先に選ぶかと思います。そのダーツに合ったサイズのねじ穴の規格を購入することが重要です。
ねじ穴は、「2BA、4BA、No5、1/4(ハウスチップ)」などの規格があります。バレルとの規格を確認してから購入してくださいね。
ポピュラーな「2BA」
一般的に普及しているねじ穴の規格です。表記がなければ2BAの可能性が高いと言えます。
対応しているバレルの種類が多いのもこの種類です。2BAのダーツチップはバレルに差し込む構造です。長さも長いもの、短いものなどから選ぶことができるので、多くの人に使われる理由もわかりますね。ねじの太さは直径約4mmです。
逆ねじタイプ「4BA」
4BAは差し込み方が2BAと逆の商品です。つまり、チップにバレルを差し込む構造ということになります。このタイプは、全体のバランスが前重心になりやすいのが特徴で、ハードダーツの感覚と似ています。
ソフトダーツとハードダーツどちらもプレイする人が、投げる感覚も統一させたいという場合に用いられることが多いです。
このタイプのチップは「アキュート」「スリーク」などのバレルでないと使用できないので注意しましょう。ねじの太さは直径約2.4mmです。
新規格「No.5」
ねじ部分は2BAと同じ、チップ側にねじ側があり、バレルにはめ込む構造です。ねじ山の直径は約1.6mm細くなっています。そのため、前重心バレルの作りやすさは2BAと4BAの間のイメージとなります。4BAのチップの耐久性が、弱いので、No.5が開発されたようです。
ねじの太さは直径約2.4mmで、4BAと同じくらいの太さになります。
ハウスダーツ用「1/4(ハウスチップ)」
ハウスダーツはダーツバー等で無料で貸し出しをしているダーツのことです。規格がマイダーツ用の物とは異なるので、2BAや4BAなどの通常のソフトダーツには使用することができません。一般的な2BAに比べると太く、ねじの太さは直径約5.5㎜となります。
自宅練習用にも「コンバージョンポイント」
アルミやチタニウムなどが素材になっています。そのため、ソフトダーツではなく、ハードダーツで使用するダーツチップになります。コンバージョンとは「変換」という意味で、ソフトダーツをハードダーツ仕様に変換(コンバージョン)する時に使います。
ソフトダーツはハードダーツに比べると騒音が発生するので、自宅での練習ではハードダーツでプレイしたい人には重宝されます。
ダーツチップのサイズ
ダーツチップにはサイズもレギュラー、ロング、ショートと3種類あります。また、ショートとロングに関しては、2BAのものが多く存在しますので、サイズを選びたい場合には2BAのダーツにすると豊富な種類から選ぶことができます。
レギュラー
なじみやすく初心者にも扱いやすいレギュラーはショートとロングの中間のサイズです。
それぞれ、使いやすいサイズがあり、実際使ってみないとわからないということもあるので、まずはレギュラーサイズを利用して、慣れてきたら、ほかのサイズのチップを試してみると自分に合ったサイズを探しやすいでしょう。
ロング
長いタイプは、しなるので、折れにくい反面、刺さった時に揺れやすいので、曲がりやすいです。しなることで、グルーピング(同じゾーンにダーツが固まる)が有利になります。
ショート
しなりがないので揺れにくい、折れにくい。女性には扱いやすいかもしれません。グルーピングは不利になります。
内容量で選ぶ
ダーツチップはプレイしていれば、曲がったり折れたりしますので、消耗品として、複数入って売っています。プレイの時間が多く、頻繁に交換しなければいけない場合には、大容量タイプを、そんなにプレイ時間は多くない人や、試しに使ってみたいという人には少ない量の物をまずは購入して使ってみるのをおすすめします。
メーカーで揃える
シャフトやフライトで使用しているメーカーと同じメーカーでダーツチップも揃えたい人もいることでしょう。その場合には、同じメーカーから必然的にチップを選ぶことになります。
ダーツメーカーは海外メーカーの他に日本のメーカーも存在しますので、メイドインジャパンでこだわりたい人、歴史ある海外メーカー、好きなプロの使っているメーカーなど、ニーズに合ったメーカーを選んでマイダーツにすれば思い入れもぐっと高まりますね。
デザインで選んでも
ダーツチップは小さなフォルムですが、カラーラインナップが豊富に発売されています。グラデ-ジョンのようなものからビビットカラーまで好きなカラー、ダーツ本体との相性のいいカラーなどから選んで、カスタマイズするのも楽しいですよね。
強度は硬いだけではありません
ダーツの中でも負荷のかかるダーツチップは強度も重要です。消耗品とは言え、あまりに強度が弱いと頻繁に交換をしなくてはならず、本数がいくらあってもすぐなくなってしまいます。また、交換する手間が多くなると、メンタル面にも大きく影響が出て、メンタルスポーツであるダーツには悪影響を及ぼしてしまいます。
チップの場合の強度とは、ただ、硬いだけではなく、「粘り」も重要で、ダーツを投げる、ダーツを抜く作業を何度もしても折れたり曲がらないダーツチップが強度のあるダーツチップと言えます。
フォルムもさまざまあります
チップだけの形ではなく、ほかのパーツとのバランスは非常に重要です。シャフトの長さなどを見ながら、チップのサイズを確認するのもひとつの方法です。また、先端部分にドットがはいっていたり、鏡面加工されていたりと、刺さりやすく、抜きやすい工夫が施されているものもあります。
バレルを選んでからダーツチップを選んでも
ダーツは4つのパーツからできています。先端が今までご紹介してきたチップ。チップに直セル繋げるバレル。その隣はシャフト、フライトと続きます。どの部分もそれぞれにこだわりたい部分ですが、そのなかでもチップとの関係性が大きいパーツがバレルになります。バレルによって、必然的にダーツチップの種類は絞られてきます。
チップだけで選ぶのが難しい場合には、バレルを選んで決めてからダーツチップを選んでもいいですね。
ダーツチップの人気おすすめ商品TOP10
ダーツチップはダーツ製品を売っているショップや通信販売などでも手軽に購入することができます。ここでは通信販売で人気のダーツチップをご紹介します。それぞれの特徴もご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
コスモダーツ フィットポイント プラス ティップ ブラック 50本
こちらのダーツチップは、品質の向上・安定上、プラモデルのように部品がつながっており、ぽきっと折って使用します。ランナー部分にあるプラス部分を使うことで、チップの締めや取り外しも簡単にできます。
様々な状況で抜けにくく、緩みにくいねじは、独自の緩み防止機構が採用されており、ストレスも軽減します。数ある素材から、チップに最適な素材を厳選し、デザインもこだわり、その結果、ハリとコシが適度にある曲がりにくく折れにくいチップとなりました。
【規格】 2BA
【サイズ】 25.0㎜(ねじ山含まず)
チップ【unicorn】Short black 100pcs
イギリスの70年以上も続く老舗ダーツメーカー「UNICORN社」製のこちらの商品は、2BAのチップで、バレル側に差し込む構造です。ボードに刺さる際のブレが少ない短いショートタイプです。世界的にも有名な信頼のブランドで、量産性も高く、その結果、リーズナブルな価格で購入できます。
チップはどの部分より負担が多い消耗品なので、リーズナブルでたっぷり入っている商品は、嬉しいですよね。横穴はねじを締め付ける用の穴になっています。
【規格】 2BA
【サイズ】 21.7㎜(ねじ山含まず)
エルスタイル リップポイント ポイント ブラック 50本入り
日本のメーカーL-styleのこちらのダーツチップは鏡面加工が施され、刺さりやすく、抜けやすいチップを実現しました。また、強度も強く、チップから落下しても折れにくいと評判です。
扱いに慣れていない初心者にも使いやすく、50本セットなので、万が一、チップ部分が歪んでしまったらすぐ交換するようにしても長期的に使えます。カラーラインナップも豊富で、色テストから選ばれた発色の良いカラーなので、好みの物が見つかりそうです。
【規格】 2BA
【サイズ】 22.4㎜(ねじ山含まず)
Acute Lip(アキュート リップ) アキュートダーツ用ティップ ホワイト
こちらはAcute(逆ねじ)タイプのバレル専用に開発されたダーツチップです。ハードダーツと同じような感覚で投げたい人、細いバレルが好みの人、前重心のバレルが使いたいという人にはおすすめです。
鏡面加工されているので、ボードに刺さりやすく、抜く際も、抜きやすく、女性にも使いやすい商品です。日本のメーカーDMCとL-styleのコラボレーションで実現した、細く硬いチップは、アキュートタイプのバレルと一緒にお使いください。
【規格】 4BA
【サイズ】 22.4㎜(ねじ山含まず)
L-style チップ 染めLipPoint ショート 60本入り ピンク (2Pacセット)
日本のダーツ製品メーカーL-styleのこちらのダーツチップは、全長22.4㎜のショートタイプで、心地よい刺さりを実現させました。鏡面加工で、刺さりやすく、どのような人でも抜きやすい使いやすいチップです。
滑り止め加工されているので、取り替え時、ねじが締めやすくなっています。ホワイトやブラックに加えて、発色の良い、オレンジ、ピンク、バイオレッドなどもあり、好みの色から選ぶことができるので、カスタマイズする楽しさも味わうことができます。
【規格】 2BA
【サイズ】 22.4mm(ねじ山含まず)
コンドル コンドルチップ ティップ ブラック
コンドルのダーツチップは、デザイン、金型の製作、素材、生産までを日本でおこなうこだわりで、高品質なものを作り出すことができました。コンドルチップは世界最長の31mmが特徴です。
ダーツチップが長いことで、ボードに早く到達し、伸びるように飛んでいる感覚を味わうことができます。ねじ部分は独自のねじデザインを採用し、緩みにくく、折れにくいねじになっています。別売りのティップロックをチップの穴に差し込んで、回すことで、よりしっかりロックされます。
【規格】 2BA
【サイズ】 24.5㎜(ねじ山含まず)
チップ 染めLipPoint ノーマル 30P ターコイズブルー
こちらのダーツチップはL-styleの日本製ダーツチップで、ターコイズブルーの染色をねじ部分から半分施された鮮やかでおしゃれなダーツチップです。シャフトなどとの相性で選ぶのもいいですね。
鏡面加工で、やすり効果がなく、ボードを傷つける心配がありません。また、刺さりやすく抜けやすいのも特徴で、扱いがしやすいので、初心者から、慣れている人まで、人気の商品です。強度も高く、刺さったダーツが垂れず、次投の邪魔になるのを防ぐこともできます。
【規格】 2BA
【サイズ】 24.6㎜(ねじ山含まず)
エルスタイル プレミアムリップポイント ティップ 2BA ブラック 30本入り
このダーツチップはねじの緩みによるストレスがない、緩まないダーツチップです。
ねじはLRねじという日本の特許規格のねじを使用し、非常に緩みにくい商品が実現しました。また、ドットが散りばめられている個性的な先端により、ボードにはじかれにくく、さまざまなボードに対応することができます。刺さったダーツチップをボードから抜く時にはすっと抜けるのも使いやすく、人気の理由のひとつです。口コミの評判も高い商品です。
【規格】 2BA
【サイズ】 24.52mm (ねじ山含まず)
ターゲット チタニウムコンバージョンポイント ティップ プレーン チタン 26mm taa1001
こちらのダーツチップはプラスチック製のソフトダーツをハードダーツ仕様に替える時に使います。チタニウム製で、アルミやブラス製の物に比べ、軽量、耐久性が高く、見た目にも美しいフォルムが人気です。
自宅での練習で、騒音が少ないハードボードを使いたいという人には、このチップを付け替えるだけでハードボードで練習できるので、おすすめです。ボードはハードボードを利用します。ソフトボードは破損の原因となるので、使用しないようにしましょう。
【規格】 コンバージョンポイント
【サイズ】 26mm
エルスタイル ショートリップポイント ティップ ブラック 50本入り
こちらは日本のダーツメーカー「L-style」のダーツチップで、全長22.4mmのショートタイプです。刺さったダーツが垂れにくく、女性にも使いやすい心地よい刺さりを体験できるチップです。砲弾型加工により、弾かれにくく、ねじ部分は締めやすいよう、滑る止め加工が施されています。
ボードに気持ちよく刺さり、なおかつ抜けやすい鏡面加工で、ストレス軽減になります。強度にも優れ、50本の容量、コスパの良さも人気の理由のようです。
【規格】 2BA
【サイズ】 22.4mm(ねじ山含まず)
ダーツチップの効果的な使い方
ダーツチップを購入したらそれをなるべく効果的に利用したいですよね。ここではダーツチップの効果的な使い方、効果的に使うためのアイテムなどをご紹介します。
ダーツの持ち方、投げ方
ダーツの持ち方、投げ方にこれと言った決まりはなく、持つ指の数などもこれと言った決まりはありません。一番重要なのは、しっくりくる持ち方で投げることです。
重心に近いところで持った方がいいとか、手首の角度はこれくらいがいいとか、投げ方を教えてくれる人もいるかと思いますが、結局は自分が投げやすいかということが大事なので、真に受けずに、最終的には自分の好みの持ち方でまずは投げてみるといいと思います。
いろいろな投げ方をしてもうまくいかない場合には、重心をずらしたり、指の位置を変えたりして、自分の「しっくりくる」持ち方、投げ方を開発していってくださいね。
ゆるみが気になる場合のあると便利なアイテム
ダーツチップはバレルというパーツにねじ式で固定しますが、使っていくうちに緩んでしまう場合があります。数回で緩んでしまうといちいち締め直さなければいけないのでストレスになってしまいます。そこで、しっかりねじ締めをするためのアイテムがあるのでご紹介します。
穴に入れてしっかり締める
チップに横穴の空いているダーツチップに専用の道具を差し込んで締めるアイテムがあります。軽く締めるだけで指で締める場合の何倍もの力で締めることができるので、軽い力でしっかり締めたい人はひとつあると便利です。
多機能ツール
他にも折れたチップを取り外したり、詰まったチップを取ったり、シャフトを締めたりなどをひとつのアイテムでおこなうことができる万能ツールもあります。これらのアイテムは必需品ではありませんが、あると便利なツールとなります。
緩まないねじのダーツチップも
ねじを締めるアイテムではありませんが、ダーツパーツのねじの構造自体がしっかり締め付けることのできるねじのダーツチップもあります。大会や外で使う場合には、しっかり締められるダーツチップを持参すると繰り返し交換せずにすみます。
ダーツケースに入れて持ち運ぼう
ダーツをダーツバーや大会などで使用するために持ち運ぶ場合もあるかと思いますが、その時にあると便利なのが、ケースです。ダーツチップは細い先端部分は曲がりやすいため、ケースに入れて持ち運ぶことで、使用する時まで負担をかけずに優しく持ち運ぶことができます。
ケースの種類はさまざまありますので一部をご紹介したいと思います。
首掛けケース
ダーツが3本くらい入るコンパクトなケースで、首から掛けて持ち運ぶことができます。首にかけているので、さっとダーツを出すことができます。
ポーチタイプ
収納したいダーツが多い場合におすすめなポーチタイプはたくさんのダーツや、チップの予備を一緒に収納することができます。また、チャックでしっかり閉められるので、ダーツを落とす心配がないのもポイントです。
ドロップインタイプ
ダーツのパーツをセッティングした状態で収納でき、さっと取り出せるケースなので、ストレスフリーです。
ダーツケースによっては腰掛けにもなる多機能タイプなどもあります。また、形状の他に、素材も皮、エナメル、布、ハードタイプならアルミ、PVCなどさまざまな種類から選ぶことができますので、用途やコストなどから選んで、ダーツを持ち運ぶ際は、専用のケースを利用したいですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は、ダーツのパーツの中でも先端のボードに接触する大切なパーツであるダーツチップについてご紹介しました。他のパーツとの相性を確認して、使用感の良い、ダーツパーツを選んで使ってみてくださいね。