ベースとなるアルコールに、フルーツ果汁、炭酸、乳製品などを混ぜて作るおいしいカクテル。そのために欠かせない道具が「カクテルシェーカー」です。バーでバーテンダーが振っているところを見るとどれも同じものに見えますが、実はいろいろな種類のものが売られているってご存知でしたか?
使われている素材やサイズにもいろいろなものがあるので、手になじみやすいものを選んだり、インテリアとして映えるおしゃれなものをキッチンに置いたりすることもできます。本ページでは、カクテルシェーカーの選び方、ネット通販で購入できる人気商品、効果的な使い方についてお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
カクテルシェーカーの選び方
カクテルシェーカーの選び方についてまずはご説明したいと思います。目的に合ったものが選べるようになるとカクテル作りももっと楽しくなるので、ぜひこだわりの一品を見つけてみてくださいね!
カクテルシェーカーの大きさ
自宅で趣味のカクテル作りをする人や、バーで働く人たちによく選ばれているのが、350mlサイズのカクテルシェーカーです。小さすぎず、大きすぎない絶妙なサイズで振りやすいし、男女問わず使える大きさなので、とりあえずこのサイズのものを購入しておけばカクテル作りには困らないでしょう。ちなみに、350mlサイズのカクテルシェーカーでは、約2~3杯分のカクテルを一度に作ることができます。
500mlサイズはプロ向きだけど、カクテルがよりおいしく作れる
350mlサイズより一回り大きい500mlサイズのカクテルシェーカーは、容量が大きい分氷をたくさん入れることができ、液体を短時間で冷やすのに向いています。少ない氷だと冷やすのに時間がかかるため水っぽくなることがありますが、一気に冷却できるのでおいしく仕上げることができるのですね。そのため、プロのバーテンダーにもよく使われています。
また、振り幅が大きいのでそれだけシェイクする音も響かせやすく、カクテルの出来上がりを待つ人に「早く飲みたいなぁ」とわくわくした気持ちを抱かせることができるというメリットも。カクテル作りはこうした細かい要素も味に大きく影響するので、こだわりたい人はぜひ大きめのサイズに挑戦してみてはいかがでしょうか。
カクテルシェーカーの素材
カクテルシェーカーには、ステンレス製、ガラス製、プラスチック製、チタン製などがあります。それぞれの特徴についてご説明しますので、参考にしてみてください。
ステンレス製
カクテルシェーカーの中で最も保冷性が高く、材料をしっかり冷やすことができるのはステンレス製です。見た目もいかにもプロが使うシェーカーという感じがして、おしゃれに使えるところも良いですね。
プラスチック製
プラスチック製のカクテルシェーカーは、落としても割れないところが魅力です。カクテル作りに慣れないうちはうっかり床に落としてしまうこともありますが、プラスチック製のものなら安心して何度も練習ができますね。ただ、ステンレス製ほど氷がなめらかに滑らないし、温度も下げにくいので、仕上がりに多少の差が生まれやすいかもしれません。
ガラス製
ガラス製のカクテルシェーカーは、見た目が美しく、キッチンにさりげなく置いておいてもサマになるデザインです。透明なので素材が混ざり合う様子がよく分かり、練習にも役立つのではないでしょうか。ただ、素材の性質上どうしても割れやすいので、落とさないように注意して、洗う時も丁寧に扱うようにしましょう。
チタン製
軽くて扱いやすく、丈夫で錆びにも強いチタン製のカクテルシェーカー。それだけに値段は高いですが、長く愛用するにはもってこいかもしれません。
カクテルシェーカーの色
ステンレスでできたカクテルシェーカーには、カラフルな色のついたものもあります。見た目にインパクトがあり、個性も出せるので、人とは違うものが欲しい! という人におすすめ。何色か揃えて並べて楽しむのも良いですね。「今日はこの色のカクテルシェーカーで作ろう」なんて、気分によって使い分けられるところも魅力です。
華やかなゴールドやローズ色のカクテルシェーカーは、お酒好きな知人・友人へのプレゼントにもぴったりです。飾っておくだけでも絵になるので、新居祝いや飲食店の開店祝いなどにいかがですか?
初めてのカクテル作りならセット買いも便利
「カクテル作りに挑戦してみたいけれど、どんな道具を揃えれば良いのかが分からない」という場合は、シェーカーにメジャーカップ、バースプーン、耳付きストレーナーなどがセットになったものを選ぶのも1つの方法です。それぞれの役割は次のようになります。
メジャーカップ
材料を計るために使う、目盛りの付いたカップ。
バースプーン
反対側の先端がフォークになっているスプーンで、カクテルを混ぜる、氷を砕く、材料を取り出す、レモンやライムを絞るなどの用途に使われる。商品によっては、フォークがなく、スプーンだけになっているものもある。
耳付きストレーナー
グラスにカクテルを注ぐ際、中に氷が入らないように防ぐための道具。
他にあると便利な道具
カクテルを作る時には、他にこのような道具も揃えておくと便利です。セット商品の内容選びで迷った時の参考にしてみてください。
- スピリッツの計量に使う「メジャーカップ」
- レモン、オレンジ、ライムなどを絞るのに使う「スクイーザー」
- カクテルをかき混ぜたり、フルーツの果肉をつぶしたりするのに使う「マドラー」
- オリーブやチェリーなどを刺してグラスに添えるための「カクテル・ピン」
カクテルシェーカーの形状
一般的に広く愛用されているのは、ボディー・ストレーナー・トップの3つの部品から成る「スリーピースシェーカー」ですが、他にも「ボストンシェーカー」「バロンシェーカー」「タンバルシェーカー」「カーボンシェーカー」という種類のものがあります。それぞれの特徴についてご説明しますので、自分が最も使いやすそうなものを選んでみてくださいね。
スリーピースシェーカー
少し丸みのあるデザインなので空気が入りやすく、生クリームを使ったカクテル作りにも向いています。サイズがいろいろ揃っているので、手の大きさや好みなどに合わせて選べて便利です。
ボストンシェーカー
ボストンシェーカーは縦に長く、大きいので、空気をたっぷりと含ませることができます。フルーツの香りを際立たせたい時には、非常に使いやすいですよ。また、アルコールの角がとれるので、カクテルの味がまろやかになるというメリットもあります。
バロンシェーカー
バロンシェーカーは直線的な形をしており、振った際の音が響きやすいのが特徴です。その分氷がぶつかりやすいので振るのには慣れが必要ですが、気分良くカクテルを作りたい時には重宝しそうですね。
タンバルシェーカー
トップとボディーの2つから成るシンプルなカクテルシェーカーで、日本での知名度はそれほど高くないものの、欧米ではかなりポピュラーで人気のあるものです。ストレーナーが付いていないのでグラスに注ぐ際は別に用意する必要がありますが、容量が大きいので空気をたっぷり含ませることができ、まろやかで香り高いカクテルに仕上がります。
カーボンシェーカー
カーボンシェーカーは、シェーカーの中に二酸化炭素を注入し、炭酸の効いたカクテルを作ることのできる道具です。ただ、日本ではまだあまり普及しておらず、海外からの個人輸入やオークションなどで入手するしかないというのが現状です。
カクテルシェーカーの値段
一般的なステンレスでできた350mlのカクテルシェーカーは、2,000~3,000円ぐらいで購入できる場合が多いです。安いものなら1,000円台でも売られているので、あまりコストをかけたくない場合や、練習用に手頃なものが欲しいという場合にはこういった商品を選ぶのも良いのではないでしょうか。ガラス製・プラスチック製のカクテルシェーカーも、同じような価格帯のものが多いです。
チタン製のカクテルシェーカーはぐっと値段が上がり、10,000円ぐらいが相場となります。初心者が気軽に手を出せる値段ではないので、ある程度カクテル作りに慣れ、うまく扱えるようになってから、自分へのご褒美として購入すると良いかもしれませんね。
仕事が丁寧なメーカーを選ぶ
カクテルシェーカーを製造しているメーカーの中には、注ぎ口に加工の過程で出た鉄粉が付着したままだったり、かみ合わせ部分の造りが甘く、使用中に中身が漏れ出してしまったりする商品を販売しているところがあります。
ネット通販で購入する際は現物を手に取って確かめることができないので、購入者の口コミをしっかりチェックするようにしましょう。返品や交換が可能かどうかも、事前に確認しておいたほうが良いですね。
ホームパーティの主役にもなる個性派カクテルシェーカー
カクテルシェーカーの中には、動物を模ったボディを持つもの、スイッチオンでカクテルを作れてしまうものもあります。スイッチを入れてカクテルを作るものは「カクテルミキサー」と呼ばれる商品で、正確にはシェーカーとは呼べないかもしれませんが、おいしくカクテルを作るという目的は一緒。ホームパーティで披露すれば、わっと盛り上がりそうです。
カクテルシェーカー人気おすすめ商品TOP10
ここからはネット通販で購入できる人気のカクテルシェーカーを、ランキングでご紹介したいと思います。
カクテル シェイカー 6点セット バーテンダー入門キット プロ仕様 業務用 ユキワ カクテルセット
カクテルシェーカー、メジャーカップ、バースプーン、ミキシンググラス、耳付きストレーナー、カクテルブックがセットになった、プロ仕様の商品です。カクテルシェーカーの容量は350mlで、2~3杯分を作るのにちょうど良いサイズ。メジャーカップは、30ccと45ccを計ることができます。
カクテルブックには、様々なカクテルの種類と写真、それぞれの特徴が詳しく書かれています。これを頭に入れておけば、家族や友人にカクテルについて質問された時も、かっこよくスマートに答えることができそうですね。もちろん、プロがカクテルについて学びたい時にも大活躍することでしょう。
Homestia カクテル シェーカー マティーニ ミキサー ローズ シェーカー ステンレス鋼 550ml
美しいローズ色をした、ステンレス製のカクテルシェーカーです。華やかな雰囲気で見栄えが良いので、インテリアとして飾ったり、プレゼントにしたりするのにも最適。容量は550mlなので、カクテルをうまく冷やすことができ、一度にたくさん作れて便利ですよ。錆に強い高級ステンレスなので、丁寧に扱えば長く愛用できそうです。15mlと45mlが計れるメジャーカップも付いていますよ。
プラスチック PC カクテル シェーカー メジャー カップ セット (700cc)
容量が700mlとたっぷりなので、カクテルを作る際に氷をたくさん入れることができ、効率的に冷やせるカクテルシェーカーです。一度に大人数のカクテルを作りたい時にも重宝しそうですね。
素材は落としても割れにくいプラスチックなので、カクテル作りに慣れていない人も安心して練習ができます。また、20mlと40mlが計れるメジャーカップもセットになっているので、スピリッツの計量も楽々ですよ。
Birdy CS350 カクテルシェーカー 350ml ステンレス製
自動車の町として知られる愛知県豊田市で、自動車用プレス部品加工や建築資材などを手がけている「(株)横山興行」が、企画・設計・生産・販売を行ったカクテルシェーカーです。材料が直接触れるカクテルシェーカーの内部に着目し、これまでに培ってきた技術を生かして、職人が手作業で丁寧に仕上げました。
0.1ミクロンもの精度により、出来上がるカクテルの口当たりはとてもなめらかなものになります。そのため、プロのバーテンダーからも注目されている商品だということですよ。カクテルの本場であるイギリスの5つ星で使用される他、経済産業省による「The wonder 500」にも認定されました。
ご家庭で カクテルバー 気分を カクテルシェーカー 入門 5点セット
カクテルシェーカーに、スピリッツが計れるメジャーカップ、ストレーナー、トング、バースプーンがセットになった入門セットです。これさえあれば、基本のカクテル作りはバッチリですね。
使われている素材はステンレスで、美しい光沢があります。丈夫とされている素材なので、大切にお手入れすれば長く愛用できそう。ご家族でのんびりカクテルを楽しんだり、こっそり練習して友人に振舞ったりと、いろいろな場面で活用してみてください。
Homestia カクテルシェーカー 樹脂 目盛り付き 頑丈 ノンスリップ 目盛り付き 初心者 プラスチック 530ml
丈夫なプラスチックでできた、初心者でも使いやすいカクテルシェーカー。容器に目盛りが付いているので、メジャーカップがなくても簡単に計量することができます。カクテル作りはもちろん、粉末スムージーや粉末青汁を混ぜたり、ミルクセーキやアイスココアなどを作ったりするのにも活用できそうですね。
また、カクテルシェーカーを使う際は、しばしば「一度はめ込んだトップ部分がボディーから外れない」ということが起こりますが、この商品は開けやすい工夫をしているので使いやすいということです。
uxcell カクテルシェーカー マーティーニ バーテンダー ドリンクミキサーバーツール シェッカー PCレジン 530ml
高品質の「PC(ポリカーボネート)レジン」を使用して作られたカクテルシェーカーです。PCは耐衝撃性が強く、対候性や耐熱性も備えた性能の良い素材。そのため、食器洗い機にもかけられ、お手入れに手間がかかりません。
容量は530mlで、氷をたっぷり入れることができ、カクテルも一度にたくさん作ることが可能です。中のものが混ざり合う様子も見せられるし、ホームパーティでカクテル作りを披露すると、場が盛り上がるかもしれませんね。
【ノーブランド 品】ステンレス鋼 カクテル シェーカー ミキサー ドリンク バーテンダー キット バー セット ツール 350ML
耐久性があり、細かいサンディング(研磨してキレイに仕上げること)によって見た目も美しく仕上げたステンレス製のカクテルシェーカー。容量は使いやすい350mlです。ステンレスが錆びにくい加工を施してあるので、お手入れがしやすく、キレイな状態を長持ちさせられやすいということですよ。ボディ・ストレーナー・トップのシンプルな3点セットで、使い勝手も良さそう!
【Lucky Style】 カクテル シェーカー セット バーテンダー カクテルセット 4点 LSZ-35-4
350mlサイズのカクテルシェーカー本体に、メジャーカップ、トング、バースプーンがセットになった商品です。1つ1つのアイテムが業務用として愛用されているものということなので、品質にも期待が持てそうですね。オリジナルデザインのギフトボックスで届けてくれるので、プレゼントにも使えますよ。
また「100%完全満足保証」で購入後60日間の返品・返金を受け付けてくれるので、万が一届いた商品がイメージとは違っていた場合も安心です。開封・使用済みであってもOKということです。
付属のトングは継ぎ目のない1ピース構造で、隙間に汚れが溜まる心配がなく、いつでも清潔に使えます。また、根元の部分へ特殊加工による弾力性を持たせているので、材料を掴むのに適度な力を入れやすくて便利です。
NEWスタンダード カクテルシェーカー 350ml 27222
350mlサイズで、男女問わず使いやすい大きさのカクテルシェーカーです。使われている素材はステンレスで、全体に光沢のある美しいデザインとなっています。プロのバーテンダーも愛用する本格的な造りということなので、シェーカーを振ることに慣れれば、自分でおいしいカクテルが作れるようになれそうですね。
重量は約240gで、カクテルを作る時や洗う時、重くて手が疲れてしまうこともありません。また、薄く仕上げつつも安っぽくない頑丈な造りなので、ホームパーティでカクテルを振舞う際にも絵になりますよ。
カクテルシェーカーの効果的な使い方
カクテルシェーカーの効果的な使い方をご紹介します。
カクテルシェーカーのトップは一度外して空気を抜く
ボディーの部分に材料と氷を入れ、ストレーナーとトップをかぶせれば準備は完了ですが、ここで注意したいのが、トップをかぶせた後は必ず一度トップを外し、空気を抜く必要があるということです。そのまま振ってしまうと後でトップを外す時になかなか取れなくなってしまうので、気を付けてください。これには、内部の気圧が関係しているようですね。
カクテル作りに使う氷の扱い方と選び方
カクテルを作ったら、味が混ざるのを防ぐためにも氷は捨て、新しい氷を使って次のカクテルを作るようにしましょう。また、自宅で飲む場合は冷蔵庫の製氷機で作った氷を使うこともあると思いますが、製氷機の氷は溶けやすく、水っぽい仕上がりになりがちなので、できればコンビニやスーパーで「ロックアイス」を購入して使うことをおすすめします。
自宅でカクテル用の氷を作りたい場合は、水道水を一度沸騰させて不純物を抜き、冷ましたものを、冷凍庫でゆっくり凍らせるとうまくできます。冷凍庫の温度は高めに設定してくださいね。また、四角い氷よりも丸い氷のほうが溶けにくいので、丸く作れる製氷皿を使うと良いでしょう。
カクテルシェーカーに入れる前に、一度氷の表面に水をかけて細かい粒を取り除くのも、カクテルを薄めないようにする効果が期待できるそうですよ。
体温で温度を上げないように気を付ける
カクテルを作る時、シェーカーを手でベタッと触ってしまうと体温が伝わってぬるい仕上がりになってしまうので、手で触れる部分をできるだけ少なくすることが大切です。利き手の親指でトップを押さえ、人差し指をストレーナーの淵に当て、中指・薬指・小指でボディーを支えるようにしましょう。反対側の手では、親指でストレーナーを押さえ、中指でボディーの底を支えるようにすると安定しやすいです。
重い材料を使う時は振り方も強くする
生クリームや卵白などを使ったカクテルを作る時は、お酒やジュースのみを使う時に比べて材料が混ざりにくくなります。そのため、カクテルシェーカーを振る際も、少し強めにシェイクするようにしましょう。ただし、氷があまり強く容器内にぶつかると割れやすくなるので、微妙な力加減をうまく調整する訓練も必要です。
まとめ
お酒が好きな人なら、一度は「自分でお店のようなおいしいカクテルを作ることができればいいのにな」と考えたことがあるでしょう。その願いを叶えてくれるのがカクテルシェーカー。慣れるまでは失敗もたくさんすると思いますが、コツさえつかめば誰でも手軽においしいカクテルを作ることができるようになります。
カクテル作りをマスターすると、自分用にいつでもおいしいお酒を用意することができるようになるだけでなく、家族や友人に振舞ったり、アルバイトや就職に活かしたりすることもできます。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!