暑い夏場にピッタリのアイスコーヒーは、日本で生まれた文化だと言われています。夏場に飲むとスッキリとした爽やかさが感じられ、とても美味しいですよね。
今回はそんなアイスコーヒー用コーヒー豆の選び方や人気ラインナップをご紹介しようと思います。どの豆もアイスコーヒーに向いたものばかりなので、きっと美味しく煎れることがことができますよ。
アイスコーヒー用コーヒー豆の選び方
実のところ、アイスコーヒー用に栽培されたコーヒー豆は存在しません。
アイスコーヒーという文化そのものが日本で生まれた特殊なものなので、世界的にはマイナーな存在なんです。(コアな欧米人の中には、「アイスコーヒーなんてコーヒーではない!」と断言する方も)
ただし、そこは「改善」が上手な日本人。現在ではアイスコーヒーの研究も進み、アイスコーヒーに適した豆の選び方が確立されているんですよ。
☆アイスコーヒー用コーヒー豆のポイント
- ロースト状態をチェックする
- アイスコーヒーに向いた品種を選ぶ
- アイスコーヒーは鮮度が大切
ロースト状態をチェックする
ホットコーヒーと比べてアイスコーヒーは、苦みが薄くぼやけた口当たりが特徴です。正直、あまりおいしくなさそうに感じますよね。昔のイギリス紳士がアイスコーヒーを好まなかった理由も、納得できそうです。
ただし、これはホットコーヒー用のコーヒー豆でアイスコーヒーを作った場合の話です。ホットコーヒーは苦みや香りが強く引き立つので、ミディアムローストなど浅煎りの豆が使われていることも少なくありません。
浅煎りのコーヒー豆はただでさえ苦みが少ないのに、更にアイスコーヒーにして薄めてしまっては、美味しくないのも仕方ありませんよね。
前置きが長くなりましたが、アイスコーヒーでは強めのローストで焙煎したコーヒー豆をオススメします。コーヒー豆のロースト状態は以下に分類されますが、「アイスコーヒーを作る場合は最低でもシティロースト以上」のものを使うと良いでしょう。低温状態でも苦みが損なわれにくく、美味しく楽しむことができます。
☆コーヒー豆のロースト状態(浅いものから順に記載)
- ミディアムロースト(浅煎り)
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト(深煎り)
アイスコーヒーに向いた品種を選ぶ
コーヒー豆の取捨選択はロースト状態の選別と同じくらい大切です。
アイスコーヒーは苦みが薄いだけでなく、酸味が強いと言われる煎れ方なので、コーヒー豆を選ぶ時も酸味の少ない品種を選ぶことが重要です。ところが、コーヒー豆の歴史はとても長く、今では数えきれないほど多くの品種が登場しています。
初心者の方は当然、「アイスコーヒーに向いた品種ってどんなもの…?」ってなってしまいますよね。
アイスコーヒー向けの豆とは?
冒頭にてアイスコーヒー専用コーヒー豆は存在しないと述べましたが、アイスコーヒー向けと考えられている品種は存在します。以下に整理しましたので、迷った際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
マンデリン
苦味がとても強いことで知られているコーヒー豆です。酸味はほとんどなく、浅めの焙煎でも十分にアイスコーヒーとして使えます。シングルオリジンの中では価格も安く広く流通しているので、かなりオススメです。
グアテマラ
深入りに向いているコーヒー豆です。強い苦みの中にほのかな甘さがある点が特徴で、苦味一辺倒のコーヒーに飽きている方などに好まれます。上品な味わいをしているので、女性に広く好まれます。
ブラジル
濃い苦味とスッキリとした後味が特徴のコーヒー豆です。かなり苦いのでアイスでも「コーヒーを飲んだ!」と強い実感が得られます。後味がとても良いので、飲んだ後も爽やかです。
迷った方はブレンドコーヒーも!
ここまではシングルオリジン(1つの品種に絞ったもの)をご紹介しましたが、日本ではブレンドコーヒーの方がよく見かけますよね。
ブレンドコーヒーは小さなスーパーなどでも売られている馴染み深い商品ですが、よく観察するとアイスコーヒー用と記載されているものも少なくありません。大抵は挽いてから時間が経っているので鮮度はよくありませんが、シングルオリジンが苦手な方は、こちらを購入するのも1つの手です。
アイスコーヒーは鮮度が大切
ホットコーヒーは湯気が香りを引き立てますが、アイスコーヒーはそのような効果は望めません。コーヒーは味だけでなく香りも重要なので、このあたりもアイスコーヒーの欠点だと言えるでしょう。
挽きたての豆を使おう
コーヒー豆を挽いたものが、消臭剤として使われているのはご存知でしょうか。コーヒー豆の香りは挽くとすぐに拡散してしまうので、その香りもあっという間に損なわれてしまいます。この性質はホットコーヒーはもちろん、アイスコーヒーにおいても致命的な要因として数えられています。
そのため、コーヒーを楽しむためには何を置いても「挽きたて」を重視することに努めましょう。ハンドドリップに向いたコーヒー豆はたくさん販売されていますが、可能な限り豆のままの状態のものを選び、鮮度もできるだけ新しいものを使うことをオススメします。
また、豆のままの状態でも徐々に香りは失われていきますから、保存時は真空パックや密封できる瓶詰保存が望ましいです。香りのないコーヒーほど魅力のないものはありませんから、多少手間に感じてもこだわっていきたいポイントです。
アイスコーヒー用コーヒー豆人気おすすめ商品TOP5
コーヒー豆は市販されているものだけでもかなりの数に上り、初心者が良いものを選び出すのは困難です。今回は、とくにアイスコーヒー用コーヒー豆に的を絞り、厳選した人気ラインナップをご紹介します。
【増量】 たっぷり アイス 珈琲 福袋[アイス×4] <挽き具合:豆のまま>
アイスコーヒーに求められる3大ポイントの「苦味、コク、香り」を兼ね備えた、理想的なコーヒー豆です。タンザニアとブラジルをブレンドしたコーヒー豆を、深入りのフレンチローストで仕上げたスペシャルブレンドコーヒーだと言えます。
メーカーはネットを中心にそのシェアを広げる「加藤珈琲店」のもので、プロが厳選した豆を使用しているとのこと。コーヒー専門店やこだわり派レストランでも高い評価を集めている、『ちょっとビターな珈琲専門店の味わい』が楽しめます。
4袋セットで合計200杯分という大ボリュームなので、1日何杯も飲んでしまう方でも、心行くまでコーヒーを楽しむことができます。
【増量】 たっぷり アイス 珈琲 福袋[アイス×4] <挽き具合:豆のまま>の口コミ評判
加藤さんのところは機器の洗浄がしっかり出来ているようでまず、ほとんど、臭うことがありません
なにしろ安いのがうれしいです
焙煎後に売れ残った物を追い焼きしたアイスコーヒーや、不衛生な焙煎器のコーヒーしか知らない人は一度お試しあれ
いつもお世話になっております
豆のままで2キロずついつも種類をかえつつ楽しんでおります
致命的なハズレもなく安価に美味しくコーヒーが飲めているので今後もお世話になると思います
KUKU(クク) コーヒー スペシャルブレンド 250g
人気コーヒー豆ブランド「KUKU(クク) 」がプレセンスするスペシャルブレンドコーヒーです。フレンチローストしたベトナム豆をベースにブレンドされており、強い苦みの中にチョコレート風のビターな香りを封入しているので、濃厚でエキゾチックな味わいを楽しむことができます。
アイスコーヒー用としても十分な苦味を保った豆なので、ミルクやシロップとの相性も抜群。アクセントを入れることで、チョコレートドリンクのような味わい方もできますよ。
(本製品はブラジルコーヒーの中でもかなり苦味が強いので、はじめて飲む方はシロップやミルクを使うことをオススメします)
アジアの粋で彩られたベトナムの高級ラウンジでも使われているコーヒー豆の、上質な香りと味を楽しみましょう。ホテルのティールームにいるかのような感覚を味わうことができるはずです。
KUKU(クク) コーヒー スペシャルブレンド 250gの口コミ評判
最近、ベトナムに旅行に行った時に飲んだコーヒーが美味しかったので帰宅してから美味しかったコーヒーの味を探してたどり着いたのがkukuコーヒーでした・・・コーヒーを入れるたび香りで幸せを感じるのは私だけでしょうか?
淹れたても美味しいですが、
ティーポットか何かに移して冷蔵庫で冷やして飲むと、
ものすっごく美味しいです♪♪ククさんのコーヒーは私的には何故か、淹れたてを飲むよりも、
一晩おいて冷やしたものを飲む方がかなり美味しいです。
澤井珈琲 コーヒー 専門店 BITTERなアイスブレンド (アイスコーヒー 水出し珈琲用) 福袋 1.5kg (500g x 3) 150杯分 超大入り 【 中細挽き 】
日本通販業界でトップクラスのコーヒー豆シェアを誇る「澤井珈琲」のコーヒー豆です。この会社の製品はいずれも受注してから焙煎を行うことにこだわっており、通販でありながら常に新鮮な状態のコーヒー豆を手にすることができます。
これは「澤井珈琲」によると「お客様の元に届き、コーヒーの封を開けたときの香り高さと、飲んだ時の、味わいに感動して頂く為」という理念に従った結果とのことです。
さて、商品の性質についてですが、本製品は「ブラジル・サントス」をベースに極深煎りと呼ばれる極めて濃い焙煎を行ったブレンドコーヒーです。苦味の表現が難しいアイスコーヒーに特化して作られた製品なので、アイスコーヒー好きとしてはたまらない豆だと人気を博しています。
上質なコーヒー豆を厳選しているせいか、口当たりはとても優しく、豆本来の味わいや旨味を感じ取るにはふさわしい商品です。濃厚でしっかりとしたコクや、焙煎の香ばしい香りを楽しみながら、アイスコーヒーを堪能できます。
澤井珈琲 コーヒー 専門店 BITTERなアイスブレンド (アイスコーヒー 水出し珈琲用) 福袋 1.5kg (500g x 3) 150杯分 超大入り 【 中細挽き 】の口コミ評判
エスプレッソマシンでカプチーノにして飲んでいます。焙煎したてとあって、袋を開けた時に立ち昇る香りが素晴らしいと思いました。
ダークローストの豆が好みですが、私にぴったりです。妻も気に入った様子です。
コーヒーメーカーを置く場所がないのでせめてアイスコーヒーはと思い水だしコーヒーを愛飲していますが、酸味が弱く苦みが強いのが良いです。
ホットにしても美味しいですし、またリピします。
KUKU(クク) コーヒー ベトナムブレンド 250g
ネットを中心に急速にそのシェアを広げているKUKU(クク) のベトナムブレンドコーヒーです。強い苦味で知られる「ロブスタ豆」を中心に、アイスコーヒー用にカスタマイズされた配合比率は、多くの方に支持されています。
味の特徴としては、強い苦みと豊潤な香りに加えて、チョコやカカオのような大人な甘さが香ってくる点でしょうか。深煎り焙煎の苦味と相まって、上質でアレンジの利いたコーヒーを楽しむことができます。
なお、本製品は苦味がかなり強いので、ホットコーヒーとしてはもちろん、苦味の薄くなるアイスコーヒーにも、ミルクやコンデンスミルクと合わせてお使いいただけます。また、レギュラーコーヒーとブレンドしてアレンジすることもできるので、好みに応じて色々な楽しみ方ができる点もポイントです。
高級ホテルのラウンジやティールームのウェルカムサービス、高級レストランなどでも愛用されている非常に上質なコーヒー豆です。
KUKU(クク) コーヒー ベトナムブレンド 250gの口コミ評判
ちゃんとベトナム式焙煎してある美味しいコーヒーで、ベトナムコーヒー独特のチョコレート臭もします
レギュラー品質でこのおいしさは立派!スペシャルブレンドはまだ封を切っていませんが楽しみです。
ベトナム旅行で飲んだコーヒーが美味しかったので、amazonで探して買った。非常に香りが良く、期待以上の上手さ。これから日本のコーヒーとこのKUKUベトナムコーヒーを交互に飲もうと思う。
KUKU(クク) コーヒー ココナッツバニラ 250g(粉)
ブラジルの多くの高級ホテルやレストランで採用されている、KUKU(クク) コーヒーが販売するコーヒー豆です。日本に上陸してからというもの、爆発的な勢いで売れています。
本製品はいわゆるフレーバーコーヒーです。深く焙煎したKUKUオリジナルのコーヒー豆をベースに、ココナッツバニラの強い香りが漂うので、日本のコーヒーでは決して表現できない、甘く自然な風味を楽しめます。
コーヒー豆の傾向としては、苦味は強く酸味は穏やかなので、相対的にアイスコーヒー向けだと言えます。アイスコーヒー用に調整された製品ではありませんが、酸味がほとんどないので、とても相性が良いんです。
また、口当たりこそ深みのある味わいですが、後味の方はスッキリとした仕上がり。ちょっとしたブレイクタイムはもちろん、飲食後や朝の寝起きにもピッタリのブレンドコーヒーですよ。
KUKU(クク) コーヒー ココナッツバニラ 250g(粉)の口コミ評判
「甘く濃厚なベトナムコーヒーに粉末のココナツをミックスさせた
新感覚のコーヒー!」
フレバーで香りづけをしていないので本来の自然な香りとか。
何よりいいのはブラックで美味しく飲めること。
人工的な香料が無理(大嫌い)なので、
本物のココナッツとコーヒーのみというこちらの製品がとても嬉しいです。香りがとにかく最高で、とっても幸せな気分になれます。
アイスコーヒー用コーヒー豆の効果的な使い方
アイスコーヒーを美味しく飲むには、いくつかのポイントを抑えることが重要です。なかでもとくに重要とされているのは「コーヒーの淹れ方」で、香りや風味が損なわれないように、配慮して作ることが求められています。
ここでは、アイスコーヒーの上手な入れ方の代表格「急冷コーヒー」の作り方をご紹介します。一般的なコーヒーの美味しい入れ方も併記しているので、コーヒー初心者の方でもすぐに美味しく煎れることができますよ。
ステップ1:使用するコーヒー豆は多めにする
ホットコーヒーと比べて、アイスコーヒーは酸味や出やすく香りが少ない点が特徴です。そのため、ホットコーヒーよりも少し濃いめにコーヒーを挽くことがポイント。ガムシロップや氷で濃度が低くなってしまう点も、忘れてはいけません。
豆が持っているコーヒーの香りを存分に引き出せるように、新鮮なコーヒー豆を使いましょう。
ステップ2:コーヒーを煎れる
次にコーヒーをのドリップに入ります。
(一般的に売られているハンドドリッパーを用いて煎れることを想定します)
まず最初に、少量のお湯をフィルターに乗せたコーヒー豆の粉全体に行き渡るように、上手に注ぎ、蒸らしましょう。
30秒程度蒸らして表面の粉の空気が抜けたような状態になったら、ドリッパーの中央部分から外側に向けて、渦を書くようにお湯を注いでいきます。
なお、この際にあまり偏らないようにお湯を注ぐように注意しましょう。また、コーヒー粉は時間が経つほど雑味が強くなってしまうので、一度入れたら全員分素早く煎れることもポイントです。
ステップ3:抽出したコーヒーを急冷する
最後にアイスコーヒーにするために冷やすわけですが、この際に冷蔵庫に入れてだらだら冷やすなどの方法はNGです。風味や香りが失われ、市販の缶コーヒーのようになっていしまいます。
美味しいアイスコーヒーを作るためには「一気に冷やす」ことがポイントです。カクテルバーなどで使われる大きめのロックアイスを用意して、一気にコーヒーを注ぎましょう。
コーヒーをグラスに注いだ後は、すぐにマドラーでかき混ぜます。この際、マドラーは横に動かさず、「縦に動かす」ことも忘れずに。熱いお湯と冷たい水は上下に分かれる性質を持っているので、縦に動かすことで素早く容器全体を冷やせます。
ステップ4:アレンジして完成
アイスコーヒーのベースができたあとは、好みに応じてアレンジを加えましょう。とくに普段使わないコーヒー豆を使用した場合などは苦味や酸味がわかり難いので、味見しながらミルクやシロップを試していくことをオススメします。
もちろん、他のコーヒーとのブレンドもOKです。ホットコーヒー用のコーヒー豆やフレーバーコーヒーとブレンドすることで、苦味や酸味、香りの良さなどを好みにアレンジすることができますよ。
また、コーヒーとお茶菓子を一緒に堪能したい方は、そちらも色々と試してみると良いでしょう。アイスコーヒーはホットコーヒーとはまた違った魅力を持っているので、同じお菓子でも食べ合わせの感覚は全く異なります。
まとめ
今回はアイスコーヒー用コーヒー豆の人気ラインナップをご紹介しましたが、気に入ったものと出会うことができたでしょうか。
最後にまとめますと、アイスコーヒーに適したコーヒー豆とは、
- 低温でもハッキリと感じられる強い苦みを持つ深煎り
- ホットと比べて強調される酸味に配慮したコーヒー豆
- 新鮮で香り豊かなものを入手
以上の3点が重要です。今回ご紹介した商品以外にも、まだまだ魅力的なコーヒー豆はたくさん販売さています。
1種にこだわらず、ブレンドやアレンジしても美味しいので、あなただけの最高のコーヒータイムを過ごせるように、色々工夫してみるのも良いかと思います。