犬の早食いに悩む飼い主さんは多いものです。早食いは犬の肥満や病気を招く危険性もあり、注意したい犬の行動のうちの1つです。犬の早食いを防止する方法はいくつかありますが、取り入れやすいものとして「犬用早食い防止食器」があります。手間もかからず手軽に取り入れられるため、犬の早食いに悩む飼い主さんは、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
犬用早食い防止食器を選ぶ時の基準や、インターネット通販サイトで人気のある商品ランキング、商品の口コミや、より効果的に犬用早食い防止食器を使う方法など、犬の早食い対策についてまとめてみました。これから犬を飼おうという方や、すでに犬を飼っていて早食いに悩んでいる飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
犬用早食い防止食器の選び方
犬の早食いに悩んでいる飼い主さんは、犬用の早食い防止専用の食器を取り入れて対策すると効果があるかもしれません。犬用早食い防止食器にはいくつかの種類があるため、どれを購入したら良いか分からないということも多いものです。まずは商品の基本的な選び方をチェックしてみましょう。
早食い防止食器の種類を選ぶ
早食いを何によって防止するかという内容により、犬用早食い防止食器にもいくつかの種類に分かれます。食器に食べる時に邪魔になるような障害物があるもの、上手に食べないと食器が安定せずに動くもの、遊びながら食べられるものの3種類をご紹介します。
障害物タイプ
食器の中に障害物があり、犬が一気食いできないようになっているタイプです。食器の中に障害物があり、わざと犬がフードを食べにくくなるように設計されています。障害物の数や付いている場所、障害物の大きさによって食べにくさが異なります。
バランスタイプ
二層になった食器が犬が食べる振動によってゆらゆらと揺れて食べにくくなり、食べるのに時間がかかるようになっているタイプです。取り外せて洗えるかどうか、部品の細かさや耐久性などのお手入れ面をチェックしておくことをおすすめします。
狩猟タイプ
フードボウルではなく、敷物のように横に広がった食器で、障害物の中からフードを探しながら食べるタイプもあります。ボウルのように重ねて保管することができないため、場所を取るのが難点ですが、食べるのが遅くなるだけでなく、フードを見つける楽しみが味わえる商品です。
サイズを選ぶ
犬用早食い防止食器を購入する時に難しいポイントは、食器のサイズです。一般的な犬用食器であれば、大まかな容量が記載されていたり、カップでその犬の体格に合わせた分量を量り食器に入れてあげれば食べさせることができます。
犬用早食い防止食器の場合は、食器の形状や、早食いを防止するための突起の数や大きさによっても、食器に入れられるフードの量が異なります。犬用早食い防止食器メーカーが、Mサイズと記載していても必ずしも中型犬用にピッタリ合うというわけではないということに留意して商品を選びましょう。
犬種によってマズル(鼻)の長い犬もいればそうでない犬もいます。食器の深さとマズルの長さは密に関係しており、マズルの長い犬の場合は、高さのある障害物があるとフードが食べられない可能性もあります。反対にマズルの短い犬の場合は、障害物と障害物の間が広く空いていると、難なく食べてしまうことも考えられます。
サイズ選びに迷った場合は、インターネット通販サイトなどで実際に購入した人の口コミを読むとヒントになることが記載されている場合があります。同じ犬種や同じくらいの体格のペットの口コミを探すと失敗しにくくなるためおすすめです。
お手入れのしやすさをチェック
毎日使うものだからこそ、メンテナンスしやすく衛生的に使えるものを探したいものです。犬用早食い防止食器の素材はプラスチック、メラミン樹脂、陶器、ステンレスのものが大半です。これらは全て水で洗えるものばかりなので、汚れやぬめりが気になる前にこまめにお手入れしましょう。
素材によって耐熱温度が異なり、食器洗い乾燥機が使えるもの、食洗機が使えるもの、熱湯の温度が決まっているものなどさまざまです。耐熱温度を超えると食器の変形や破損に繋がるため、商品に記載されている注意事項をしっかり読んで、使い方に注意しましょう。
使いやすさをチェック
使いやすさも見逃してはいけないポイントです。例えば、多頭飼いをしている方の場合は、使わない時は食器が重ねて保管できるかどうかや、持ち運びするためには重量も気になるところです。
犬はフードを食べる時にマズル(鼻)で食器を押してしまうため、滑り止めがついているかどうかもチェックしておきたいポイントです。滑り止めが付いていない場合は、食器が動いて食べにくいだけでなく、フードを部屋のあちらこちらに落としてしまう可能性も考えられます。
犬用早食い防止食器人気おすすめ商品TOP10
犬用早食い防止食器は、犬が食器に慣れてしまわないように、いくつかのパターンを持っておくと便利です。犬用早食い防止食器を初めて購入する場合はもちろん、買い替えや買い足しの際にどの商品を購入すれば良いのか分からない時は、インターネット通販サイトで人気がある商品の特徴や口コミをチェックしてみてはいかがでしょうか?
犬用早食い防止食器は、犬の犬種的な体の特徴や体格によって使い勝手が大幅に異なります。口コミをチェックするときは、犬の犬種や大きさが似ている場合の口コミを参考にすることをおすすめします。
Leego ペット食器 犬猫用ボウル 早食い防止 運動 吸水器 吸餌器(シルバーL型)
食器の中央に取り付けられた骨の部品が可動式で、ペットが食べる時に触れると回転するように仕掛けられています。結果として、骨の向きに合わせて食器の周りを回りながら食事をしたり、骨の部品のすき間から食べようとするなどで時間をかけて食べられるように工夫されています。
スタンドとお皿部分が別になっており、取り外せるため丸洗いできて衛生的に使えます。小型犬や猫用のS型と、中~大型犬・猫用のL型の2種類があり、Sは鮮やかなグリーンとレッド、Lはシルバーとブラックの各サイズ2色展開です。メーカーによる情報では、通常よりも5倍の時間がかかるとされています。底面に4か所の滑り止めが付いています。
グリーン グリーンフィーダー(Green interactive feeder)
一見すると食器に見えないような草むらのようなデザインが個性的な商品です。高さや角度の異なる突起がたくさんついており、食事スタイルは、見ているとまるで草を描き分けて食べ物をさがしているかのような印象を受けます。
ゆっくりと食べるという目的だけでなく、突起に隠れたフードを探すことで、犬の狩猟本能も満たしてくれる商品です。食事と遊びが同時に楽しめ犬の満足感も大きいでしょう。
丸洗いできるため、衛生的に使える点も安心できるポイントです。少し保管にかさばる点が難点ですが、通常のボウル型の早食い防止食器になれてしまった犬におすすめです。miniタイプと350mlの2種類。中国製。
Zellar ペット用 猫犬用 早食い防止食器 肥満解 消餌やり 小型 中型 ペット (レッド)
食器の内側に花型のような障害物が作られており、ペットがフードを早食いしてしまうのを防ぎます。突起が複雑なので単純な障害物ではすぐに食べ切ってしまうペットにおすすめです。
この商品の場合、フードの量が少なくなるほど食べづらくなるため、この食器を使っても早食いしてしまう場合は、少しフードの量を減らして様子を見ても良いでしょう。
器の直径は20.5cmと大きめですが、プラスチック製のため軽くて扱いやすい点が魅力です。細工が細かめの食器は不衛生になりがちですが、この商品はお湯や水で洗うことができ、衛生的なメンテナンスが気軽にできて便利です。本体底部分には滑り止めが5か所付いているため、食事中に食器が動くこともありません。
コノコ (KONOKO) ゆっくり食べれる食器S
食器の側面と中央部にある突起が食べる時に邪魔をして、ペットの早食いを防止します。優しい色合いのアイボリーは、インテリアともなじみやすいためおすすめです。器の直径約14.0cmで障害となる突起同士の間隔はやや広め。トイプードルやチワワ、パグなど小型犬や猫におすすめのサイズです。
人間の食器にも使われるメラミン樹脂製なので安心です。耐久性があり、水で丸洗いができるため、ストレスを感じずにお手入れできるのも嬉しいポイントです。底面には滑り止めが付いているため、ペットの食事中に食器が動いてしまう心配もいりません。シリーズで、直径約18.0cmのMサイズもあります。中国製。
PETCUTE ペット用早食い防止食器 食べ過ぎ防止 犬用ボウル ゆっくり食べる スローフード 給水器 給餌器 ご飯入れ コンテナー ペット皿 むせ防止 おしゃれ 滑り止めゴム メラミン 犬猫対応 大中小型犬 白
器の内側の3か所の凹凸があり、ペットが一気食いしてしまうのを防ぎます。Sサイズは内径が約11.0cm、Mサイズは内径約14.1cmです。サイズ違いで商品を購入した場合、食器同士は重ねることもできてかさばらず、サイズ違いの多頭飼いをしている飼い主さんにおすすめです。
無毒無臭で高品質のABS樹脂で作られているため、ペットが舐めても安心です。水で丸洗いできるのはもちろん、食器洗い機も使える点が便利です。食器の底面についた滑り止めが大きめなのが特徴で、ペットがフードを食べる時に食器が動いて、フードが部屋に巻き散らかされることもありません。衛生的で安心できる商品を探している方におすすめです。
Bartram ペット用 ペットボウル ペット食事ボウル 猫&犬用食器 早食い防止食器 ゆっくり食べれる食器 ラウンド形 (カラーランダム)
食器の直径約15.7cmで、小さ目の中型犬や小食の中型犬におすすめのサイズです。食器の内側には、食器の大きさの割には大き目サイズの障害物が3か所作られています。
ABS樹脂で作られているため、丈夫で水洗いができ衛生的に使えます。食器同士は重ねることができるため、普段の保管はもちろん、多頭飼いの方がペットと一緒に旅行やキャンプなどに出かける際にも、荷物がかさばらないためおすすめです。
底面にはやや小さいながらも4か所に滑り止めがついているため、どの方向から力が加わっても食器が動きにくいように工夫されています。カラーはブルー・ピンク・グリーンの3色展開です。
ドギーマン ゆっくりデコボコ食器 M
国内の大手ペット用商品メーカーであるドギーマンの商品です。食器の内側に3か所の突起がついた、直径約17.2cmのメラミン樹脂製食器です。メーカーのモニターテストでは、ペットの食事時間が約4倍ゆっくりになったという結果がでているという説得力のある商品です。
底面には合成ゴムの滑り止めが4か所ついており、食事中に食器が動くことも防げます。明るい白地をベースにカラフルなデザインが可愛らしく、食事シーンを楽しく演出してくれます。
人間の食器にも採用されているメラミン樹脂製なので安心です。熱湯消毒ができるため、いつでも衛生的に使えるのも魅力です。ベトナム製。
ドギーマン ゆっくりデコボコ食器 S
器の直径約13.5cmの小型犬や猫用食器です。人間の食器にも使われるメラミン樹脂製なのでペットの器として使用しても安心です。ドギーマンの商品なので、国内メーカーという信頼性の高さも人気の理由のひとつです。
明るくカラフルなデザインが小型犬の愛らしさにピッタリです。食器には内側に3か所の突起があり、早食い防止をサポートしてくれます。メラミン樹脂は熱湯消毒ができるので、いつでも衛生的に使え、体調の変化を起こしやすい子犬期やシニア期にもピッタリです。
食器の底面には滑り止めが付いているため、犬が鼻で食器を押しても食器がズレにくく、使い勝手にもこだわりを感じる商品です。
LAMASTON ペット食器 猫 犬用 ボウル食器 早食い防止食器 肥満解消 ゆっくり食べる 過剰給餌防止 ペット食器皿(レッド)
器の直径18.5cmの大き目タイプ。中型犬以上の体格のペットにおすすめの商品です。食器の中にはお花型のように並べられた突起が作られており、ペットの早食い防止をサポートしてくれます。
カラーはレッドのみで、お花型と食器のカラーがよく似合い、梅や桜の花のように見えます。突起が多く並びが複雑なので、マズルの長い犬の場合は食べにく過ぎるかもしれません。
ABS樹脂製なので軽くて丈夫、熱湯消毒もできるため、扱いやすい食器を探している方におすすめです。フードをすくう時に使える小さなスプーンもついてお得感があります。底面4か所には滑り止め防止のゴム付きです。
Bartram ペット用 ペットボウル ペット食事ボウル 猫&犬用食器 早食い防止食器 ゆっくり食べれる食器 ラウンド形 (グリーン)
食器の内径は約18.03cmと大き目です。複雑な並びの突起が特徴的な食器です。簡単な突起の並びでは犬がすぐに慣れてしまって、早食いがなかなか治まらないという場合にもおすすめです。
食器全体はスクエアタイプになっているため、安定感があります。食器のサイズは大き目ですが重ねて保管できるため、多頭飼いの方にもおすすめです。
軽くて丈夫なABS樹脂製なので耐久性があり、熱湯消毒もできるため、いつでも衛生的に使えます。カラーはグリーンのほか、ピンク、ブルーの3色から選べます。底面4か所に滑り止めが付いているため使い勝手もよく、1つは持っていたい商品です。
犬用早食い防止食器の効果的な使い方
犬の早食いは、一見食事の時間が短くなるため飼い主さんにとっては楽だと感じることもあるかもしれません。しかし、犬の早食いは犬の体に取っては良くないことが多々潜んでいます。早食いを防止する意味や、犬用早食い防止食器の効果的な使い方、早食いを防止するための方法について考えてみましょう。
犬の早食いにはどんなデメリットが潜んでいる?
犬の早食いには、犬の体にとってデメリットが多いものです。早食いによるデメリットの具体例をチェックしてみましょう。
肥満になる
人間同様に犬も早食いをすると満腹感が得られにくく、食べる量が増えて肥満になってしまいがちです。肥満になると、背骨や腰椎、足や関節に大きな負担がかかってしまいます。糖尿病や皮膚炎などのリスクも上がるため、犬の肥満は飼い主さんの管理で治してあげたいところです。
喉を詰まらせてしまう危険性
犬が早食いをしていると、喉に詰まらせるのではないかと心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか?早食いの犬がゲホッとせき込み、フードを吐いているところを見たことがある飼い主さんもいるかもしれません。
フードを吐き出せれば良いのですが、最悪の場合そのまま喉を詰まらせて窒息死してしまう可能性もあります。特に、肥満傾向にある犬の場合は、首回りに脂肪が付くと呼吸がしにくくなるため危険です。
胃腸に負担がかかる
早食いをすると、フードが原型のまま胃に入ってしまうことがあります。大きなままのフードは消化に時間もかかる上、胃腸にも負担がかかってしまいがちです。特に胃腸の機能が弱い子犬期やシニア期は注意が必要です。
犬用早食い防止食器を上手に取り入れるには?
犬用早食い防止食器を食事の時に採用することで、犬の食事時間が長くできるようになる可能性があります。上手に取り入れるポイントをチェックしてみましょう。
効果があるとされる時間をあらかじめ調べておく
犬用早食い防止食器を作っているメーカーでは、通常の食器を使った場合と犬用早食い防止食器を使った場合の時間の比較が公開されていることがあります。犬種やマズルの長さ、犬の性格などによって食事にかかる時間は個体差が大きいため結果は絶対とは言えませんが、あらかじめ確認しておくとイメージが湧きやすいでしょう。
犬用早食い防止食器の効果が落ちてきた時は?
犬用早食い防止食器を購入し、使い始めの頃は犬が食器に戸惑って、食事に時間がかかっていたけれど、ある程度慣れてきたらまた早食いに戻ってしまったということはよくある話です。
犬用早食い防止食器はいくつかのタイプを用意しておき、慣れた様子が見え始めたら違うタイプの犬用早食い防止食器で食べさせるようにすると、犬が食器に慣れにくくなり長い効果が期待できるためおすすめです。
普段の犬用食器もバリエーションの1つに加える
早食い防止用食器をたくさん揃えられない場合には、普段使用している犬用食器もバリエーションの1つとして加えるのも良いでしょう。普段使用している犬用食器を使う場合は、犬の食事の邪魔になるように、食器の中に犬用のおもちゃを入れておく方法がおすすめです。食品にふれるため、きれいに洗ってから入れるようにしましょう。
慣れたおもちゃの場合は、犬がくわえて外に取り出してしまうこともあるため、その場合は、飼い主さんが何度も食器の中に入れなければならないという手間がかかることもあります。
犬の早食いを防止する方法
犬の早食いを防止するには犬用早食い防止食器を使うことが手っ取り早くておすすめですが、他の方法も併用することで、より高い効果が期待できます。
フードの大きさを変える
ドライフードの場合は、フードの粒が小さいと食べやすいため犬が丸飲みする傾向にあります。粒の大きさの違うフードをいくつか混ぜ合わせて、噛まないと食べにくいという状態を作ると、ある程度早食いを防止できると言われています。
但し、小型犬など喉の細いタイプの犬は、フードの粒が大きいと喉を詰まらせてしまう可能性もあるため、混ぜ合わせる時は、近くで様子を見ているようにしましょう。
フードをふやかしておく
フードをぬるま湯や鶏の茹で汁などで少しふやかしておくことで、満腹感が得やすくなり、食べるスピードが落ちることがあります。特に、早食いで食べ過ぎる傾向にある犬にはおすすめです。
食器のふちにフードを塗る
ウェットフードの場合は、犬用食器の中央にフードをそのまま出すのではなく、フードの出し方を変えることで、ある程度早食いを押さえることができます。ウェットフードは犬用食器のふちに塗るように盛り付ける方法がおすすめです。山盛りでないため、犬が一気に食べることができず早食いを防止できます。
ふやかす手間がかかりますが、柔らかくすることでドライフードでも同じように食器のふちに塗りやすくすることもできます。
多頭飼いの場合は個別で食事の時間を持つ
犬が早食いになる原因の1つに、他の動物に食べ物を奪われないようにするためという本能的な事柄があります。そのため、多頭飼いしている場合、一斉に食事を摂るようにしていると早食いになってしまうことがあります。
多頭飼いしている場合は、1頭ずつ個別のサークルやクレートに分けて食事する習慣をつけることで早食いが治まってくるケースもあります。
多頭飼いでない場合でも、周りに人がいると本能的に急いで食べようとすることもあります。落ち着いて食べられる環境を作ることも対策法の1つだと言えるでしょう。
まとめ
犬の早食いは本能的な理由からも考えられる行動ですが、早食いをすることは犬の体にとって負担が大きく、デメリットも多いものです。飼い主さんが工夫をしても犬の早食いが治まらない場合には、犬用早食い防止食器を取りいれてみてはいかがでしょうか?できるだけ長く健康な状態をキープしてあげるためにも、犬の早食いについて考えてみることをおすすめします。