室内で猫を飼っている時に、問題になるのがその爪です。外で木や塀によじ登るようなこともないので、どうしても爪が伸びてきてしまいます。そこで必要になるのが猫用爪切りです。
けれどもその種類は色々とありますし、サイズや使い勝手なども商品によって違います。ということで今回は、その猫用爪切りの選び方をご紹介します。人気の高い商品も取り上げていますので、ぜひご覧ください。
猫用爪切りの選び方
猫の爪は人間とは違うので、専用の爪切りが必要になります。ただし猫によっては爪切りを苦手に感じることがあるので、様々なタイプの猫用爪切りが販売されています。
それぞれに使いやすさや切りやすさなどが違うので、猫の性格なども考慮して選ぶ必要があります。そこで猫用爪切りの選び方をご紹介します。これから初めて猫の爪切りをするという方も、ぜひ参考にしてください。
猫用爪切りには4つのタイプがある
猫用爪切りは大きく分類すると、4つのタイプに分かれます。それぞれ使い勝手などが違うので、どれが使いやすいのかを考えて選ぶようにしましょう。
ハサミ型
これは普段使っているハサミと同じような形のものです。そのために使いやすさに関しては一番良いかもしれません。ただし人がこのようなハサミで爪を切るのも難しいのに、猫の爪を切るとなると相当に苦労するように感じます。
というのもハサミは硬いものをはさんで切ろうとすると、ハサミの先に逃げていってしまうからです。そこで猫用爪切りの場合、まず切りやすいように刃にカーブがついています。
さらにハサミの切る部分自体も円形となり、猫の爪がしっくりと円の中に収まるようになっています。通常のハサミは硬いものを切ろうとすると、滑ってしまいます。けれども猫用爪切りのハサミは丸い円のような部分で爪をしっかりとホールドさせることができるようになっているわけです。
普段使っている道具と同じように使用できるので、誰にでも使えるという点でおすすめできます。
ただし硬い爪を切ろうとすると、爪の端から力が加わることになるので割れてしまうことがあります。例えば年齢の高い猫の場合、あまり爪とぎもしないので巻き爪のようになり硬くなってしまいます。
そこでハサミ型の猫用爪切りは子猫のような柔らかい爪の方が切りやすいとも言えます。
万能なギロチン型
一見すると爪切りに見えないスタイルなのがギロチン型の猫用爪切りです。実はトリミングサロンや獣医でよく使っているのがこのタイプとなります。
その仕組みはまさにギロチンのように、上下に刃が噛み合うので爪にも均等に力が加わります。硬い爪であっても割れにくいのが特徴です。独特の持ち方で使用するので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
爪切りの方法は、先の穴に爪を入れてレバーを引くことで、刃が上下に挟んで切るという形になります。切る時に音がしにくいので、大きな音に敏感な猫には最適でしょう。
ただし安い商品の場合、バネが折れやすいことがあるので注意が必要です。ハサミ型よりも価格は高めになります。
ニッパー型
これは人間の爪切りにもありますが、ハサミのような切り方でギロチンのように切れる便利なタイプです。太くなってしまった爪や巻き爪を切る時にも活用できます。
ピコック型
これは基本的にギロチン型と同じような構造になりますが、先は丸い穴が開いているわけではなく鳥が口を開いたような形状になります。穴に爪を通すような面倒な作業が不要なので、簡単に切れる利点があります。
ただし価格はかなり高いのがネックと言えます。
手のひらに収まるようなコンパクトなものを選ぶ
猫用爪切りを選ぶ際には、大きさや使い勝手をチェックする必要もあります。その時に考慮したいのが、手のひらに収まるような大きさのものを選ぶことです。
爪切りを嫌がる猫も多いので、ハサミを見せないというのも上手く切るテクニックになります。そのようなコンパクトな大きさで力を入れやすいものを選びましょう。
切れ味の良いものを
猫用爪切りの基本ですが、切れ味の良いものを選ぶことは大事です。大抵はステンレス製なので材質は同じですが、刃の厚みや先端の加工によって切れ味は変わります。
猫の爪切りは寝ている間にそっと行うことも必要ですが、切れ味が悪いと目を覚ましてしまうこともあります。実際に使ってみないと分からないので、口コミなどを参考にしてチェックしましょう。
特殊炭素鋼はさらに切れる
多くはステンレス製ですが、中には特殊炭素鋼の素材となる猫用爪切りもあります。炭素鋼はステンレスよりも切れ味が良く、しかも引っ掛かる感じがないのでスムーズにカットできます。
ただし価格もそれなりに高くなりますし、手入れも少しばかり面倒です。炭素鋼は錆びやすいので、まず水分は綺麗に拭き取って乾燥させておく必要があります。クロムメッキ加工していれば錆びに多少は強くなりますが、それでも普段の手入れには注意が必要です。
深爪防止がついているものを
猫の爪切りで大切なことは、血管部分を切らないようにするということです。先端から2mm以上の部分には爪の中に血管と神経が通っています。そのために深く切りすぎることがないようなストッパーがついていると便利です。
爪切りを嫌がる猫は多いものですし、飼い主は色々と工夫をしてカットしています。時には猫の機嫌を損なわないように、無理な姿勢で作業することもあります。そのために爪の部分はうまく見えないこともあります。
そのような時にはつい切りすぎないように、猫用爪切りにストッパーがついていると安心です。
コンパクトなサイズの爪切りには小指掛が便利
猫は爪切りを見ただけで逃げ出すケースもあります。そのためにできる限りコンパクトな大きさで、手のひらに収まるようなものを購入することにもなります。
けれどもそのような小さな爪切りは扱いにくいですし。力も入れにくいものです。そこで指穴のところに小指掛がついていると便利です。
指穴も小さく指を何本も入れることができないので、なかなか力を入れることができません。けれども小指掛に指を掛けることによって、しっかりと力を加えることができるようになります。
猫用爪切り人気おすすめ商品TOP10
猫用爪切りの種類と選び方が分かったところで、売れ筋商品をみていきましょう。ランキング形式で人気の高いものをピックアップしています。
使い勝手などの異なるものが揃っているので、サイズなどを考えて使いやすそうなものを探すために役立てていただければと思います。切れ味など基本的な性能はいずれも高いので、どれも安心して選べるものばかりです。
ペティオ (Petio) necoco カーブつめ切り ストッパー付
深爪しにくいように、2mmずつカットできるストッパー付きの便利な猫用爪切りです。本体はステンレス、ハンドルは滑りにくい樹脂製のハサミタイプとなります。
刃が丸くなっているので、爪にかかる負担を軽減させて硬い爪も割れにくくなっています。サイズは幅5.6cm×奥行0.8cm×長さ8cmです。ハンドルには可愛い猫のシルエットが描かれています。
[AIDIYA] ペット用爪切り 爪切り 猫用 爪やすり付き 犬 猫 小型動物に適用 イエロー
人間工学的に設計された楽に使えるハンドルの、ハサミタイプの猫用爪切りです。刃はステンレス、ハンドル部分はABS樹脂とゴム製になっています。抗菌仕上げのために清潔に使用することができます。
安全ガード構造となっているので、収納時には刃先が開かないので安全です。長さ10cm、重さは30gの商品です。手に持った時に切断場所が見やすいので、猫の爪切りに不慣れな方でも安心して使用できます。
ペティオ (Petio) コロポ 猫用カーブつめきり
深爪を防止するストッパーがついた、安心して使える猫用爪切りです。ハサミ型なので使いやすいものを探している方におすすめです。刃先はカーブしているので、猫を優しく抱えながら無理をしない体勢で作業できます。
サイズは幅0.5cm×奥行5.6cm×長さ8cmとコンパクトな大きさなので、手にフィットする感じで爪切りができて便利です。
キャティーマン (CattyMan) ペットドレッサー 猫用カーブ爪切り
刃先に25度のカーブをつけているので、カット部分が見やすい猫用爪切りです。指通し穴にラバーが貼られているので滑りにくく安心して使用できます。ハサミ型なのでどなたでも簡単に扱えます。
切る音も小さめなので、音に敏感な猫にも嫌がられることなくカットできそうです。なかなか爪切りをさせてくれない猫の飼い主さんにおすすめの商品となります。
ドギーマンハヤシ HB猫用爪切り
長さがわずか8cmの小さな猫用爪切りなので、手の中にすっぽりと収まるコンパクトな商品です。爪切りを怖がる猫の爪も簡単にカットすることができます。
扱いやすいハサミ型なので、他のタイプの爪切りではうまく切れない方におすすめです。指穴には小指掛がついているので、手が大きな方でも握りやすく力を入れるのも簡単です。
キャティーマン NS 猫用爪切り
誰でも使いやすいハサミ型の猫用爪切りです。サイズは幅4.7cm×長さ8cmとかなりコンパクトな大きさですが、指穴の小指賭を使うことで扱いやすくなっています。
刃がカーブしているので、猫をやさしく抱き抱えた状態で無理なくスムーズにカットすることができます。樹脂製のグリップになっているので、滑ることなくしっかりと力を入れて安全に切ることができるでしょう。
WeinaBingo ペット用つめ切り ネイルトリマー ZAN ギロチンタイプ 爪切り 猫用 犬用 (レッド)
トリマーさんが使っているギロチン型の猫用爪切りです。安全ガードがついているので、つい深爪をして怪我をさせる心配もありません。
ハサミ型とは異なり均一に力が加わるので、切り口も綺麗に仕上がります。ダニやノミのために足で体を掻くような時にも、爪で傷つけることが無くなり安心できます。グリップのホールド感もしっかりとあるので使いやすい商品と言えます。
ペット用つめ切り 猫用爪切り ステンレス製ネイルトリマー (レッド)
トリミングサロンでも使われるギロチン型の猫用爪切りです。容易に位置決めができるので、失敗することなくスムーズにカットできます。
刃の調整もドライバーでできるので、自分なりに使いやすいようにできるのが特徴です。持ち手の部分は合成ゴムでカバーされているので、滑ることなくしっかりと爪切りができます。サイズは長さ12.5cm×幅1.5cmとなります。
ドギーマン ハニースマイル 猫用カーブ爪切り HS-66
切る爪の部分を確認できるので、深爪しにくいハサミ型の猫用爪切りです。全体的にコンパクトなデザインなので、力を入れやすく扱いやすい商品です。
刃に25度のカーブがついているので、自然な姿勢で切ることができます。爪切りの色も淡く目立たないデザインなので、猫に気づかれないようにそっと切ることができそうです。
ドギーマン ナチュラルスタイル 猫用爪切り
小型の持ちやすいハサミタイプの猫用爪切りです。巣材はステンレスなので錆びにくく丈夫です。刃先が丸くカーブしているので、猫の爪をしっかりとホールドさせることができます。
切れ味も良いので、猫が寝ている間にも気づかれないようにそっと切ることができそうです。ハサミ型なので誰でも扱いやすいのが特徴と言えます。
猫用爪切りの効果的な使い方
飼い猫に合った猫用爪切りを選んだら、次はその活用方法を知っておきましょう。猫によっては爪を切られることを嫌がる場合がありますし、多くの飼い主の方は苦労をしています。
けれどもそのまま放っておくと、巻き爪になってしまったりと困ることになります。どのようにすれば手入れをすることができるのか、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
猫の習性をよく把握した上で爪切りをすること
猫の爪切りは決して無理に行ってはいけません。なかなか切らせてくれないからといって、無理に押さえつけるようなことは厳禁です。
まず猫は脚を強く握られることを嫌います。危機感を感じるからですが、必ず脚を軽く持って素早く切ることが大事です。
嫌がっている時に無理やりカットしてしまうと、恐怖心を植え付けてしまうので避けましょう。
最初は爪切りに慣れさせる
猫用爪切りを見ただけで嫌がる猫もいますが、これは無理に爪を切るなどの経験から恐怖心が備わってしまっているのが原因です。これから初めて爪切りをするという方は、まず最初は猫用爪切りに慣れさせることが大切です。
最初は爪切りを爪に当てるだけで、切らずに済ませましょう。とにかく爪切りに慣れさせることが大切です。
基本的には寝ている間にそっと切ってしまう
嫌がる猫を押さえつけて、無理やり爪を切るのだけはやめましょう。猫用爪切りを見ただけでも逃げ出すほどに恐怖心を抱くようにもなるからです。そこで基本的には、猫が寝ている間に気づかれないように済ませてしまうのがポイントです。
その時は猫をがっしりと抱えるようなことはしないことが大事です。目を覚ました時に、そのように押さえつけられていると非常に嫌がります。寝ている時にそっと膝の上に乗せて、軽く手や足を持って切るようにします。
また全ての爪を一度に切るようにしないのもポイントです。猫はすぐに目を覚ましてしまうので、2~3本切れれば御の字と思いましょう。
猫用爪切りはなるべく見せないように
猫の爪を切ってあげる時は、極力爪切りが目に入らないように、手で覆い隠すようにして持ちましょう。爪切りを見た途端に暴れ出す猫もいるからです。できる限り気をそらしながら、そっと爪の先を切るようにしましょう。
爪切りは猫の後ろから出して切ること
猫の爪を切る際には、正面に向いて切るのはやめましょう。猫の側にいてあげると安心します。そして爪切りは後ろから出して使います。猫の足の上を優しく指で押せば、爪が出てくるので先の尖った部分を切ってあげます。
どうしても暴れる時にはネットをかぶせる
どれほど注意深く爪切りをしていても、いつまでも痛がる猫はいます。毎回暴れるようであれば、洗濯ネットをかぶせてあげると大人しくなります。また洗濯ネットではなく、猫用のネットが販売されているので、そのようなものを購入して使っても良いでしょう。
あるいはバスタオルでも代用できます。猫が落ち着くものであればどれでも良いのですが、普段使っているようなタオルは安心するかもしれません。包み込んであげて、落ち着かせてあげましょう。
血管を切らないように注意すること
猫の爪は根元の方が薄くピンク色に見えます。実はここに血管と神経が通っていて、その血管がピンク色に見えているのです。そのために、深爪をしてしまうとその血管も切ってしまいます。
なるべく少しずつ、爪の先を切るようにして血管を切らないようにしてあげましょう。神経も通っているので、もし傷をつけてしまうとかなり痛がります。
万が一血管を切ってしまった場合
もし血管を切ってしまったならば、とにかく清潔な布などで血を拭き取ってきれいにします。そして止血剤を使って手当をしてあげます。そのために普段から、止血剤は用意しておくようにしましょう。
猫の年齢によって爪切りをするサイクルを考える
子猫の場合には爪が伸びるのも早いので、だいたい10日に1回は爪を切るようにします。歳を取ってきたならば。月に1回程度でも良いかもしれません。
ただし老猫になると爪とぎをしなくなるので、そのままにしておくと巻き爪になってしまいます。たまに爪の様子を見て、必要があればもう少し早いペースで切ってあげても良いかもしれません。
子猫のうちから慣れさせることが大切
爪切りは子猫のうちから行っておくことが大切です。小さいうちに慣れさせておけば、後が楽になります。また子猫は自分で爪を出し入れすることができません。
そのために家中を引っかき傷だらけにしてしまいますし、数匹の子猫がいるとじゃれ合って遊んでいる時に相手の猫を傷つけてしまいます。さらに伸びすぎると肉球に刺さってしまうので注意が必要です。
爪を切ったあとのささくれは爪やすりで研いでおく
猫の爪を切ったあとは、ささくれが残る場合があります。手で触れてみて引っ掛かるところがあれば、爪やすりで研いであげましょう。
また猫の爪切りが終わったら、周りを掃除機にかけたりコロコロでゴミと一緒に掃除をしておいた方が良いでしょう。切った爪はかなり鋭いので、踏んづけてしまうと怪我をすることがあります。
まとめ
飼い猫は子猫から老猫まで爪の手入れをきちんとしてあげる必要があります。定期的に行うことなので、できる限り飼い主にも負担がかからず、猫にもストレスにならない猫用爪切りを選びたいものです。
使い方にも色々とコツがあるので、なかなか思うように爪を切れせてくれない飼い主さんは、工夫をしてみると良いかもしれませんね。