ちょっとしたお祝いやひな祭りでお寿司を作るアイテムの一つに寿司桶があります。すでに寿司桶を使っているという人も多いかも知れませんが、寿司桶は作ってそのまま食卓に出せるため、自宅で利用している人も多いでしょう。
寿司桶はカビや割れに強いタイプからそのまま器として使えるタイプまで、種類が様々です。現在では、様々なメーカーからたくさんの寿司桶が販売されているので、購入する時に迷ってしまうこともあるでしょう。
本ページでは寿司桶の選び方のポイントや、効果的な使い方、さらにネット通販で購入できる人気の寿司桶をランキング形式でご紹介したいと思います。自分にぴったりの寿司桶を見つけて、お寿司に活用してみてはいかがでしょうか。
寿司桶の選び方
まずは寿司桶の選び方についてご説明したいと思います。効率良くお寿司を作るためには、用途に合った寿司桶を選ぶことが大切なので、ぜひ参考にしてください。
塗りの有無で決める
寿司桶には器の表面に塗りが使われているタイプと使われていないタイプの寿司桶があります。お寿司を作ることを考えると、「飯台」と呼ばれる器の表面が塗られていない寿司桶を使いましょう。酢飯を作るときには、余分な水分はない方が良いため、なるべく白木の飯台を使い、水を吸い込ませてあげましょう。
ボウルや塗りのあるタイプの場合、余計な水分が交じることで、バランス良く混ざらなくなってしまいます。また、器にべたつきはじめてしまい、見た目も悪くなるデメリットがあります。そのため、酢飯を作るときには、塗りなしの飯台を使うことをおすすめします。
お寿司の盛り付けに使うのなら、塗りのあるタイプを使ってあげましょう。塗りないの場合は、水分を吸い取ってしまうため、出来上がったお寿司が乾いてしまいます。塗りのあるタイプなら、水分を吸収しないので、お寿司を乾かせず安定した味のお寿司が出せるようになります。
また、塗りのあるタイプは見た目が華やかになっていることも特徴的です。食卓の彩りが良くなるため、いつもよりお寿司がおいしく感じられるでしょう。
素材で選ぶ
寿司桶は水分の吸収量が変わってくるため、素材選びがかなり重要なポイントとなります。素材を考えずに価格で選びがちですが、しっかりと素材を意識して選ぶことが大切です。特に重視すべきポイントとしては、「さわら」を使っているかということ。それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
さわら
さわらで作られた寿司桶は、細かい木目で作られているため、乾燥に強く大きさが変わりにくくなっています。乾燥してしまうと寿司桶のタガが外れてしまう、または寿司桶本体が割れてしまいます。乾燥に強いさわらなら、変化が起きにくくて耐久性が高いと言えるでしょう。
油分も含まれているため、湿気や酸にも強く寿司桶にぴったりな素材となっています。
杉
杉で作られた寿司桶は、吸湿性が高くお米をべたつかせない特徴があります。しっとりとなめらかな触感になっていて、カビに強く弾力性も高いので、耐久性のある寿司桶になってくれます。しかし、やわらかいので傷が付きやすく、反りやすいというデメリットがあります。
ヒノキ
ヒノキで作られた寿司桶は、木肌が緻密で清潔感のある素材になっています。醤油やビールをこぼしてもキレイな状態になれるのはもちろんのこと、しっかりとした耐久性があり、使いやすいです。水回りの調理器具に使用されることが多く、ヒノキも寿司桶に使いやすい素材となっています。
モミ
モミの寿司桶は、安価で購入できるので、お手軽な寿司桶として使いやすいです。値段に合った使いやすさになるため、あまり使いやすい寿司桶とは言えないでしょう。たまにしかお寿司を作らない!という人にはおすすめできる寿司桶となっています。
こうやまき
こうやまきの寿司桶は、うっすらと白い木肌を出してくれるのが特徴的です。油分量が多く、耐水性が高いことから、お風呂用品として使われるほど人気があります。寿司桶としても人気が高いのですが、コストが高くなってしまうことから、あまりおすすめしにくいです。
赤目・柾目
赤目は木の芯を使った部位のことで、他の木材と比較すると耐水性や耐久性に優れています。また、柾目は木の年輪に対して、直角に挽くことによってあらわれる木目のことです。寿司桶に使用すれば、ソリ・収縮が起きないため、耐久性の高い寿司桶になってくれるでしょう。
ただし、この二種類の部位は1本の木からちょっとしか取れない素材で、どうしても割高な寿司桶になってしまいがちです。非常に料金が高くなってしまうので、あまりおすすめしにくい寿司桶となっています。
タガで選ぶ
寿司桶には、寿司桶の板を止めているタガと呼ばれるパーツがあります。金属製から樹脂のタイプまで、様々な種類がありますので、素材に合ったタガを選んであげましょう。
金属製
寿司桶の素材に「さわら」「ヒノキ」「杉」を使っているのなら、そりやゆがみが出にくく、耐久性が高い素材となります。しっかりとした耐久性のある寿司桶なら、金属製のタガを使ってあげましょう。かなりの耐久性がありますが伸縮性のないタガなので、寿司桶が伸縮しないタイプにはぴったりです。
樹脂製
寿司桶に収縮の起きやすい素材が使われているのなら、樹脂製のタガを使ってあげましょう。樹脂製のタガは、しっかりとした耐久性はありませんが、ある程度の伸縮に対応できることがポイントになります。
削りだし
寿司桶のタガ外れを避けるのなら、タガのない削りだしタイプを使ってみませんか?削りだしの寿司桶なら、一枚板で作られているので、割れない限りはこぼれません。おしゃれなデザインになっており、そのまま食卓にポンっと並べられるため、おすすめです。
サイズで選ぶ
寿司桶は素材で選ぶことも大切ですが、何よりもサイズを重視してあげましょう。何人で食べるのかによって、寿司桶のサイズは変わってきます。例えば、2人で食べるなら、2.5~3合用がちょうど良いサイズとなります。4人家族なら3~5号が良いですし、5人以上の家族なら5合~1升サイズを選んでみてください。
寿司桶のサイズに迷ったときには、1サイズ大きいサイズを使えば、酢飯を混ぜやすくなります。お寿司を作るとき専用で考えるなら、1サイズ大き目のものを購入しておきましょう。
寿司桶人気おすすめ商品TOP10
ここからはネット通販で購入できる人気の寿司桶を、ランキングでご紹介していきたいと思いますので、参考にしてみてくださいね。
中谷兄弟商会 山中漆器 10.0寿司桶(中子付)朱 のし 33-5311
こちらの山中漆器は、朱色で華やかなデザインになっているのが特徴的な寿司桶です。器の表面には塗りが使われているので、お寿司の盛り付けに使いやすいところがメリット。塗りありタイプの場合、お寿司ができあがった後に、余計な水分を吸収せずに乾燥をさせないところが魅力的です。
また、樹脂製で作られているのは、嬉しいポイントの一つとなります。と言うのも、樹脂製で作られている寿司桶は、金額が非常に安価なのに見た目が華やかになります。どんなお寿司に使ってあげたとしても、仕上がりがキレイになるのは魅力的です。
木製の寿司桶と比べると、お寿司の出来上がりにおすすめなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
日本製 すし桶 5合 33cm(寿司桶・飯台) 星野工業
こちらの寿司桶は、5合に対応しているため、3~4人分のお寿司作りにちょうど良いサイズになっています。塗りのない白木製で作られているため、しっかりと水分を吸い取ってくれるのがメリット。塗りのない寿司桶は、酢飯をかき混ぜるときに、べたつかせずふんわりと仕上げてくれます。
チラシ寿司や混ぜご飯はもちろんのこと、べたついてしまいがちな混ぜもの系に使えるのは、嬉しいポイントと言えるでしょう。フタを付けてあげれば、塗りのない白木製でも酢飯の乾燥を防いでくれるのは魅力の一つです。しかし、別売りになっているので、フタは購入しないと使えないところには注意が必要です。
さっくりとお米を混ぜ合わせられるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
高儀 寿司桶 梨地老松 1人 7寸
器の表面に塗りが施された、22センチとコンパクトサイズの寿司桶です。松の絵柄になっているので、まるで高級なお寿司屋さんのように、お寿司を仕上げられるのはメリット。家庭の料理を見た目からおいしそうにしてくれるので、ちょっとしたパーティーにも使いやすくなっています。
塗りありタイプなので、お寿司を作るときには使いにくいですが、お寿司の盛り付けにはぴったりです。大人数のお寿司をのせることはできませんが、2人分や3人分のお寿司を、彩り良く配置できるでしょう。あまりお寿司を作らない人でも、高級感のあるお寿司に見せられるのは、嬉しいポイントの一つとなっています。
お寿司の見た目にこだわりたいのなら、ぜひこちらの寿司桶を使ってみてください。
ヤマコー 『寿司桶』 天然木寿司飯台蓋付直径30 (約3合)
こちらの寿司桶は、30.5センチサイズになっているので、ヤマコーの天然木材を使った寿司桶となっています。3~4号サイズのお米を混ぜられるので、大人でも使いやすくなっているのはメリット。大人数のパーティーには使えませんが、通常のご飯に使うのには、ぴったりのサイズと言えるでしょう。
天然の木材で作られているため、お寿司の暖かさを残してくれるのは、嬉しいポイントの一つとなります。酢飯をかき混ぜるようにもぴったりですが、フタをのせてあげれば、できあがったお寿司を保存するのにも使いやすいです。ちょっとしたチラシ寿司にも使いやすいため、おすすめの寿司桶となっています。
パール金属 すしパーティー 手巻き寿司桶30cm 4点セット D-511
約4合分のお寿司を作られるパール金属の寿司桶となっています。30センチサイズの寿司桶と、しゃもじが3本セットになっているのはメリット。これ一つ購入するだけで、みんなでお寿司を作れるようになるでしょう。また、しゃもじが3本セットになっているので、汚れてきてしまっても、すぐに取り替えられるのは魅力的です。
手巻き寿司専用とは欠かれていますが、チラシ寿司でもそのまま使えるのは、嬉しいポイントの一つとなります。1人用のお寿司作りだと少し量が多くなってしまいますが、何人かでパーティーをするときには、ちょうど良いサイズと言えるでしょう。
大きすぎないサイズなので、収納スペースに困ることもなく、非常に使いやすい寿司桶となっています。
木曽さわらの厚口飯台 寿司桶・飯切 33cm
約33センチの寿司桶で、さわらの赤身柾目材を使っている寿司桶となっています。かなり大きなサイズで、板の厚みも1.5~2倍になっているのはメリット。赤目の木目材を使っていることもあり、非常に耐久性が高くなっています。耐水性や耐久性に優れているので、長期的に使っても、壊れにくいのは魅力の一つと言えるでしょう。
桶の仕上げには、職人が一つ一つカンナを使って仕上げているのは、嬉しいポイントの一つとなっています。さわらは非常に耐久性が高く、寿司桶にぴったりな木材なので、どんなお寿司を作るときにも使いやすいです。50年使える木製品をコンセプトに作られた商品で、一生ものと呼べるくらいの耐久性が特徴の寿司桶となっています。
これ以上ない使いやすさを出してくれるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
立花容器 手巻きセット 27cm
約27センチサイズで2~3号のお寿司が作れるタイプの寿司桶です。素材にはモミ・タガにはポリプロピレンを使っているはメリット。さわらと比較すると耐久性や耐水性には劣ってしまいますが、手軽に使えるようになっています。モミは天然木なので、お寿司に心地よい香りを残してくれるのも魅力の一つです。
ちょっとしたパーティーでも使いやすく、チラシ寿司や手巻き寿司をいつもよりおいしくしてくれます。お客様がきているときのおもてなしとして、その場でお寿司が作れるのは、嬉しいポイントの一つとなります。しゃもじと巻きすがセットになったタイプなので、届いたその日から手巻き寿司が作れますので、ぜひ試してみてください。
星野 飯台 寿司桶 30cm
約30センチサイズで3~4号分のお寿司が作れるタイプの寿司桶です。寿司桶の素材にさわらを使っているのはメリット。さわらはそりや収縮に強いので、非常に耐久性の高い寿司桶となっています。塗りなしタイプで耐水性が強くなっているため、お寿司をかき混ぜるときにも使えるところは魅力的です。
タガ部分には銅パーツを使っているため、タガ外れしにくくなっているのは、嬉しいポイントの一つです。タガ外れをしてしまうと、せっかく作っていたお寿司が台無しになってしまうので、耐久性の高いタガは使いやすいでしょう。お寿司や五目飯はもちろんのこと、チラシ寿司や手巻き寿司にも使いやすいので、おすすめの寿司桶となっています。
立花容器 寿司桶 SPシリーズ 27cm 約3合 (直径27×7cm)
約27センチの3合サイズで、お寿司作りに使いやすい立花容器の寿司桶です。塗りなしの寿司桶なので、水分を吸収してくれるのはメリット。お寿司を作っているときには、水分を吸収しないとべたついてしまいがちです。お寿司ができあがった後には、水分を吸収し過ぎてしまわないように注意してあげましょう。
モミで作られた寿司桶なので、お寿司に心地よい香りが付いてくれるのは、嬉しいポイントの一つです。いつもよりお寿司がおいしく作れますので、ちょっとしたパーティーにもお寿司を作りたくなりますよね。チラシ寿司や手巻き寿司はもちろんのこと、五目飯などにも使いやすいので、いろんなお寿司作りに活かしてみてください。
立花容器 寿司桶 30cm フタ付
30センチサイズで、あらゆるお寿司に使いやすい立花容器の寿司桶となっています。手軽に使えるモミの木で作られているのはメリット。本格的なヒノキやさわらと比べると、寿司桶の性能は劣ってしまいますが、気兼ねなく使いやすいところは魅力の一つとなります。
寿司桶と一緒に、フタがセットになっているのは、嬉しいポイントの一つとなります。フタもモミで作られているので、できあがったお寿司に、ふんわりとモミの香りが付いてくれるでしょう。タガ部分はポリプロピレンですが、モミは収縮しやすいので素材にぴったりと合っています。
まだ寿司桶を使ったことがないという方が、お気軽に挑戦しやすい寿司桶ですので、ぜひ一度使ってみてください!
寿司桶の効果的な使い方
寿司桶の効果的な使い方をご紹介します。
塗りなしと塗りありを使い分ける
寿司桶には、器の表面に塗りがあるタイプとないタイプがあります。お寿司を作るときは塗りなしを使ってあげると、適度に水分を吸い取ってくれるので、お寿司がべたつきにくくなります。塗りありタイプの寿司桶の場合は、水分を吸い取らないのでべちゃべちゃになってしまいがちです。
しかし、お寿司ができあがったときには、塗りなしを使ってしまうと余計に水分を吸ってしまいます。そのため、乾燥してしまってお寿司が乾いてしまうでしょう。塗りありタイプを使ってあげれば、水分を吸い取ることはありませんので、お寿司が乾くこともありません。
2つの寿司桶を使い分けることで、作るとき専用の寿司桶と、お寿司の盛り付け専用の寿司桶が用意できるでしょう。収納スペースや予算的に余裕があるのなら、1つの寿司桶を使うのではなくて、複数の寿司桶を使ってあげることが大切です。
まとめ
寿司桶はお寿司の調理が可能となるアイテムですが、器としてそのまま使えるタイプが増えてきていて、フタが付属しているものまで種類が様々です。自分の用途に合わせた使い方ができて、使い勝手が良いアイテムだと思います。
豊富な種類の寿司桶が販売されていますが、値段と性能はピンキリです。しかし、リーズナブルな寿司桶の中にも品質の高いアイテムが多くあるようです。寿司桶を購入する際、もし迷った時はぜひこちらのページを参考にしてくださいね。
自分に合った寿司桶を選ぶことで、効果的なお寿司環境を整えることができるはずです。あなたも寿司桶を使って楽しいお寿司作りをはじめてみませんか?