スピーカーなどの音響機器から発生する振動を制御し、音が自然に響くように補助するアイテム「インシュレーター」。インシュレーターを使えば音質が良くなるとわかっていても、商品によってどう音質が変わるのかがわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本ページでは、インシュレーターの選び方や人気商品、効果的な使い方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
インシュレーターの選び方
まずはインシュレーターの選び方についてご説明いたします。スピーカーを床や棚などに直接置いた場合、スピーカーから発生した振動が床や棚にも伝わり、その振動がさらにもう片方のスピーカーに伝わったり元のスピーカーに戻ったりして音が混ざり合い、音の解像度を低くしてしまいます。
そういったことを防ぐためには振動を減らすインシュレーターを使う必要がありますが、好みの音質や音楽のジャンルに応じて適切なインシュレーターを選ぶことが大切です。
素材をチェック
インシュレーターに使われる素材としては金属・木材・ゴムが代表的ですが、それぞれ振動の伝わり方や吸収率などが異なるので、スピーカーの音質にも違いが表れます。
金属
硬い金属製のインシュレーターは音をクリアに響かせます。音の響きがクリアになるので、ジャンルとしてはハードロックやヘヴィメタルなど、低音から高音まではっきりとした音を聴きたい方におすすめです。
また、同じ金属でも真鍮(しんちゅう)と呼ばれる合金やアルミニウム、ステンレスなど、インシュレーターに使われる素材としてはいくつかの種類があります。使われている金属によって振動の吸収率や伝導率が異なり、それに伴って音の聞こえ方も若干変わってくるため、ぜひ比べてみてください。
木材・ゴム
木製やゴム製のインシュレーターはスピーカーの音質がソフトになります。よって、ジャンルとしてはボサノバやチルアウト、曲調としてはメロウな曲などをよく聴く方におすすめです。
ただ、ゴム製のインシュレーターなどあまりに振動の吸収率が高いと、音がこもったりメリハリがなくなったりするなどの弊害が生じる可能性があります。インシュレーターの役割は振動を制御し、スピーカーから発生する音が自然に響くように補助することですから、音の自然な響きを阻害してしまっては本末転倒ですよね。
中にはゴムと金属など、複数の素材を組み合わせて使ったインシュレーターもあるのでぜひチェックしてみてください。
形状をチェック
インシュレーターは素材だけでなく、スパイク型やキューブ型など、形状にも違いがあります。スパイク型のインシュレーターはスピーカーに接触する面積が小さい分、床や棚からの振動がスピーカーに伝わりにくく、音質がクリアになる傾向があります。
一方で、キューブ型のインシュレーターはスピーカーに接触する面積が大きく、木材など振動の吸収率が高い素材が使われていることが多いため、音質がソフトになる傾向があります。
耐荷重をチェック
インシュレーターを選ぶ際は1個あたりの耐荷重をチェックしましょう。お持ちのスピーカーの重量を調べ、その重量を支えられるかどうかを確かめてください。インシュレーターは1つのスピーカーに対して3個または4個使うのが基本ですが、耐荷重によっては3個では支えられない場合もあります。特に3点支持を行いたい方にとって耐荷重は重視すべきポイントですね。
3点支持か4点支持か
3点支持と4点支持のどちらでも使える場合、どちらがより好ましいのかというと、3点支持です。大型のスピーカーや重心が偏ったスピーカーの場合は不安定になる可能性がありますが、3点支持であればそれぞれのインシュレーターにスピーカーがしっかりと接触し、荷重が均一に分配されます。
一方で4点支持だといずれかのインシュレーターがスピーカーにしっかりと接触せずに浮いてしまう可能性があります。
インシュレーター人気おすすめ商品TOP10
次にネット通販で購入できる人気のインシュレーターを、ランキング形式でご紹介いたします。口コミなどを参考にしつつ、自分に合ったインシュレーターを探してみてくださいね。
オーディオ 音質 スピーカー 向上 高さ 調整 可能 金属 製 インシュレーター スパイク 受け 選べる 個数 (8個セット)
金属製でスパイク型のインシュレーターです。本商品にはスパイク・スパイクプレート・両面テープがそれぞれ8個ずつ入っており、3点支持・4点支持問わず2台の音響機器にお使いいただけますよ。しっかりと個別包装されているのもうれしいポイントですね。金属製ならではの引き締まったクリアな音質を目指したい方におすすめの商品です。
オーディオ 音質 スピーカー 向上 高さ 調整 可能 金属 製 インシュレーター スパイク 受け 選べる 個数 (8個セット)の口コミ評判
自分の勝手な思い込みもありましたが思ったより大きく、重量もありとてもしっかりした作りだと思いました。
音は金属製インシュレーターらしくそれぞれの音が引き締まります。
fostexのPM0.4c用ののインシュレ-タ-として使用しています。
高域も低域もスッキリ出て来ます。
オヤイデ 小型ステンレススパイク (4個1組) φ20mm H9.9mm INS-US
ステンレス製でスパイク型のインシュレーターです。耐荷重は製品1個あたり200kgとなっており、一点荷重にも耐えられる優れた剛性を持っているため、音響機器の重量を気にせずお使いいただけます。なお、サイズは直径20mm×高さ9.9mm(スパイク部分含む)となっており、非常にコンパクトです。クリアなサウンドを求める方におすすめの商品です。
オヤイデ 小型ステンレススパイク (4個1組) φ20mm H9.9mm INS-USの口コミ評判
このスパイクはそれほど高くないけれど、作りもしっかりしていて、私はずっとこれを使っています。音場がしっかりして、高音から低音まで輪郭がぶれません。
スピーカを木の台にのせていたのですが、床が振動して低音がもごもごしていました。
少しは良くなるかなーと思いながら購入しましたが、
すごくスッキリした音色になり満足です。
スピーカーインシュレーター 24個セット(15ミリ)
高級合板であるフィンランドバーチ合板を素材に使用したブロック型のインシュレーターです。サイズは30mm×30mm×高さ15mmで、小型のブックシェルフスピーカーにお使いいただけます。1個あたりの高さは15mmですが、合計で24個も入っているので高さの調節ができますよ。アコースティックな音色や女性ボーカルの曲を引き立てたい方におすすめの商品です。
スピーカーインシュレーター 24個セット(15ミリ)の口コミ評判
PrimSeatで流されたDSD5.6MHzのJazz演奏ではWood baseの音がこれまでよりも聴き取ることが出来ました。この喜びの前に既にクリアな音で広がりが出ていたので2重の喜びを味わいました。
音色の好みは個人差などありますが、ホームシアターに使っているフロントとセンタースピーカーには、こちらの木の製品の方が金属系インシュレーターより音声を含めた場の雰囲気を音で表現するのに向いている感じがしました。
丸型木製インシュレーター (8個入り)
高級合板であるフィンランドバーチ合板を素材に使用した丸型のインシュレーターです。小型のブックシェルフスピーカーに適したインシュレーターで、低音域がすっきりと引き締まり、金属製のインシュレーターと比べてやわらかくあたたかみのある音質になります。カフェで流れるようなボサノバやリラックスタイムに聴きたいメロウな曲にぴったりの商品です。
丸型木製インシュレーター (8個入り)の口コミ評判
まず一聴して固さがほぐれてきて、中低域の響きがよりアコースティックに音像がきめ細かく声のニュアンスが豊富になりました。使い方は凹のある方を上に平らな面の方を下にすると音場が広がってきます。反対だと広がりが感じられずまとまる感じになります。
macaroni(マカロニ) インシュレーター スピーカー スパイク 受け 8個 セット 金属 製 メタル ブラック 振動 吸収
銅製の本体に対し黒ニッケルメッキ加工を施したインシュレーターです。本体サイズは直径25mm×高さ5mmとなっています。なお、本商品にスパイクは入っておらず、スパイク受けのみが8個入っています。スパイクを直接床や棚に置いているという方や、スパイク受け以外のもので代用しているという方におすすめの商品です。
macaroni(マカロニ) インシュレーター スピーカー スパイク 受け 8個 セット 金属 製 メタル ブラック 振動 吸収の口コミ評判
このスパイク受けを入れたら低音がさらにタイトになったばかりか中高音のギターやピアノの音色も美しくなりました。不思議ですが、外したり付けたりして効果が確認できます。
真鍮のブロックにスパイクを乗せていたのですが、音がボワついて困っていました。
そこでこちらを使用したところ、低音高音共に落ち着き、良い音が鳴っています。
VERY100 オーディオ用品 スパイク インシュレーター 音質 スピーカー クロムめっき銅 M8×60mm 直径8mm シルバー 4個セット ノイズ防止
金属製でスパイク型のインシュレーターです。耐久性に優れた銅製の本体に対し、耐食性に優れたクロムメッキ加工を施しています。アンプやスピーカーなどの音響機器から発生する振動を制御し、音質をクリアにしてくれますよ。シルバーのシンプルな見た目も好印象です。なお、本商品にはスパイクとスパイクプレートがそれぞれ4個ずつ入っています。
黒檀 スパイク インシュレータ スパイクベース スパイク受け スピーカー 音響 改善 6組セット
別名「エボニー」とも呼ばれる黒檀を素材に使用したスパイク型のインシュレーターです。黒檀は重くて硬い木材で、耐久性に優れています。6組セットになっているので、3点支持で2台のスピーカーにお使いいただけます。素材を生かしたシンプルな見た目なので雰囲気を壊さず、スピーカーのデザインにもマッチするはずです。
黒檀 スパイク インシュレータ スパイクベース スパイク受け スピーカー 音響 改善 6組セットの口コミ評判
本製品は、音が締まって低音がタイトになるのかなと思っていましたが、量感は結構あります。増えたと感じるぐらいです。ただ、ぼわつき感が減って、アタック良く低音が鳴ってくれるようになりました。
使用してビックリ、音かわったぞー!
加工精度も良く高さのがたつきはないです。黒檀でよくこれほどの精度出したなぁと感心しました。
VERY100 オーディオ用品 スパイク インシュレーター 金メッキ 音質 スピーカー 金属製 8個セット ノイズ防止
金属製でスパイク型のインシュレーターです。金属製ならではの耐久性と金メッキ加工による見た目の高級感を実現させています。高さの微調整が可能なのでお使いの機器に合わせてしっかりと安定させることができます。プレート部分は直径が25mmとなっておりコンパクトなので、オーディオやスピーカーフレーム、CDプレーヤーなど幅広い用途にお使いいただけますよ。
VERY100 オーディオ用品 スパイク インシュレーター 金メッキ 音質 スピーカー 金属製 8個セット ノイズ防止の口コミ評判
そこのネジ穴はそのまま使えます。
微妙な高さ調整もおこなえますので、しっかりした設置が可能です。
B&W CM2にそのまま使用できるネジです。
音の良いインシュレーターです。
audio-technica インシュレーター 4個1組 AT6091
外部から力を受けてもほとんど反発せずにエネルギーを吸収する衝撃・振動吸収性に優れた制振ゴム「ハネナイト」を使用したオーディオテクニカのインシュレーターです。直径36mm×高さ9.5mmのコンパクトサイズで厚みのある低音域を実現します。
製品1個あたりの耐荷重が20kgなので、4個使えばおよそ80kgまでの重量を支えることができます。これなら大型機器をお持ちの方でも安心してお使いいただけますね。
audio-technica インシュレーター 4個1組 AT6091の口コミ評判
ホームシアターのサブウーファー用に購入しましたが、コンクリートブロックに直接置いていた時より格段に音質が向上しました。音の輪郭が明瞭になった他、柔らかい印象に変身したので大満足です。
低音の押し出し感を損なうことなく、引き締まった低音に改善。全体的に音場がクリアになった印象に。ブーミーな低音に悩まされている方にお勧め。
audio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6098
3層ハイブリッド構造で明確な定位と抜けのよい低音を実現したオーディオテクニカのインシュレーターです。ベース材に真鍮削り出しを採用し、それを挟み込むように「ハネナイト」と呼ばれる衝撃・振動の吸収性に優れた特殊防振ゴムを使用しています。
なお、耐荷重は製品1個あたり5kgとなっており、メーカー側は小型スピーカーやミニコンポの4点支持を推奨しています。軽い機器でも滑りにくくなっているので安心してお使いいただけますよ。
audio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6098の口コミ評判
正直こんなに音が変わると思いませんでした。
LOW MIDの溜まった音が解消されKICKとベースの分離がハッキリし全体的に音がクリアになりました。
CELETION CS-6324と、FOSTEX GX102に使用しています。
どちらにも効果は高かった模様ですが、特に前者の方に効果がありました。
低音での防震効果が高かったおかげで、JAZZのベースなどでも安心して聞いていられます。
インシュレーターの効果的な使い方
最後にインシュレーターの効果的な使い方をご紹介いたします。
4点支持よりも3点支持がおすすめ!
「インシュレーターの選び方」でもお話したように、3点支持はそれぞれのインシュレーターにスピーカーがしっかりと接触し、荷重が均一に分配されるため、がたつきが生じやすい4点支持よりもおすすめです。
3点支持の場合の置き方
3点支持の場合に悩むのが「前と後ろのどちらに2個置くか」という点です。この置き方によって音場の広がり方が変化します。スピーカーの前にインシュレーターを2個置いた場合、聴き手に対して左右に音場が広がりやすくなります。一方で、スピーカーの後ろにインシュレーターを2個置いた場合、聴き手に対して前後に音場が広がりやすくなります。
「前に2個、後ろに1個」が一般的ではありますが、どちらにするかは基本的に好みで選んで構いませんので、できれば両方試してみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。スピーカーの性能を最大限に発揮して音楽をより楽しむためには、スピーカー本体だけでなく周辺アイテムにもこだわりたいものです。ぜひインシュレーターを使ってワンランク上の音質を目指してくださいね。本ページを参考に、自分に合ったインシュレーターを見つけていただけたら幸いです。