愛犬の被毛を洗浄するだけでなく皮膚トラブルの改善も期待できる犬用薬用シャンプーですが、すべての症状に効果があるわけではないので、愛犬の症状に合わせて適切なものを選んであげる必要があります。ただ、適切なものを選ぶといっても症状に対して効き目のある成分などがわからず迷ってしまうこともありますよね。
本ページでは、犬用薬用シャンプーの選び方や人気商品、効果的な使い方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬用薬用シャンプーの選び方
まずは犬用薬用シャンプーの選び方についてみていきましょう。犬用薬用シャンプーを選ぶうえで大切なのは、愛犬が悩まされている症状に対して効果的な成分が配合されているかどうかをチェックすることです。
症状に合わせて配合されている成分で選ぶ
犬用薬用シャンプーといってもすべての症状に効き目があるわけではなく、それぞれの症状に合わせて効果があるものを選ぶ必要があります。そのためにはまず、愛犬がどういった症状で悩まされているのかを今一度確認してみてください。そして、それぞれの商品には主成分・有効成分として症状に対して効果のある成分が表記されているはずなので、選ぶ際はチェックするようにしましょう。
なお、効果がないものを使い続けても意味がありませんから、実際に使ってみて効果が感じられない場合は他のシャンプーに変えてみるなど、臨機応変に対応することも大切です。また、症状の原因がわからない方や自分で判断するのに抵抗がある方は動物病院で診断を受けるのも1つの手です。愛犬の症状に合わせて適切な犬用薬用シャンプーを使ってあげてくださいね。
細菌性の症状
犬の皮膚上で細菌が異常繁殖すると皮膚が赤くなったり荒れたり、ひどい時には化膿してしまったりすることもあります。こうした細菌が原因の皮膚トラブルを解消するためには、原因となる細菌をしっかりと殺菌する必要があります。そのため、抗菌成分が入った犬用薬用シャンプーを選びましょう。
抗菌作用があると言われる成分の中で代表的なのはクロルヘキシジンですが、他にも過酸化ベンゾイルやポビドンヨードなどがあります。
真菌性の症状
犬の皮膚トラブルの原因となるのは細菌だけではありません。皮膚のバリア機能がうまく働かず、カビや酵母が異常繁殖して皮膚トラブルにつながる可能性もあります。こうしたカビや酵母などの真菌を原因とした皮膚トラブルを解消するためには、原因となる真菌に対して効果的な成分が入っているかどうかをチェックする必要があります。
抗真菌作用があると言われる成分としてはクロルヘキシジンやポビドンヨード、ミコナゾールなどが有名です。
脂漏性の症状
過剰な皮脂の分泌によって皮膚がベタベタしたりニオイが発生したりするなど、犬も人間と同じように皮膚トラブルに悩まされることがあります。そんな時は皮脂を取り除く成分が入った犬用薬用シャンプーを選びましょう。過酸化ベンゾイルや乳酸エチルなどの成分は皮脂を取り除くのに効果的と言われているので、こうした成分が入っているかどうかをチェックしてみてください。
フケ
愛犬から出る大量のフケにお悩みの方は、使うシャンプーを変えてみると症状が改善されるかもしれません。ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・パレス硫酸など石油由来の成分が入っているシャンプーは犬に必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあり、フケの原因となってしまうことがあります。そのため、大量のフケにお悩みの方はこうした成分が入っているシャンプーを避けるとよいでしょう。
また、他にもツメダニと呼ばれるダニに感染することによって大量のフケが出てしまうことがあります。その場合はダニの駆除に効果があると言われるイオウやサリチル酸などが配合されているかどうかをチェックしてみてください。
かゆみ
皮膚のかゆみは犬にとっても辛いですし、爪で掻くことでさらに症状が悪化してしまうこともあるので早く治してあげたいですよね。サリチル酸には弱い止痒(しよう)性があると言われているので、そんな時はこうした成分が配合された止痒性シャンプーを選ぶとよいでしょう。
乾燥
犬の乾燥肌は人間と同じようにさまざまな皮膚トラブルの原因となります。愛犬の乾燥肌が気になる場合は、肌にうるおいを与えるために保湿成分が入っているかどうかをチェックしてみてください。なお、犬用薬用シャンプーに含まれる保湿成分としてはアロエベラエキスやローズマリーエキス、セラミドなどさまざまなものがあります。
犬用薬用シャンプー人気おすすめ商品TOP13
次にネット通販で購入できる人気の犬用薬用シャンプーを、ランキング形式でご紹介いたします。気になる商品があったらぜひチェックしてみてくださいね。
アース・ペット 薬用スキンクリン犬用 350ml
有効成分として塩酸アルキルジアミノエチルグリシンを配合した犬用薬用シャンプーです。殺菌成分が皮膚・被毛をバクテリアから守り、ニオイの原因菌を殺菌して消臭してくれます。糞尿で汚れやすいお尻周りなどの部分洗いにもお使いいただけますよ。シャンプー後はふんわりしなやかな被毛に仕上がり、フローラルの優しい香りが漂います。
本商品は肌に優しい低刺激性です。また、リンスインシャンプーなので愛犬の洗浄を1回で済ませられるのもうれしいポイントですね。愛犬の皮膚や被毛の細菌感染でお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか。
ハッピーペット 薬用マダニ・ノミとりリンスインシャンプー 犬猫用ポンプ 700ml
殺虫成分であるフェノトリンを配合し、マダニ・ノミを駆除する犬猫兼用の薬用シャンプーです。フローラルフルーティーの香りがさわやかに漂います。殺虫成分と聞くと愛犬の皮膚に良くないのではないかと不安になるかもしれませんが、フェノトリンは安全性の高い殺虫成分なので安心してお使いいただけますよ。
また、洗浄成分にはペットに優しい植物由来のアミノ酸系のものに加え、泡立ちや洗浄力に優れた天然のヤシ油脂肪酸を採用しています。さらに、本商品はコンディショニング成分として天然シルク由来のシルクプロテインを配合したリンスインシャンプーなので、うるおいのあるつややかな被毛に仕上げてくれます。700mLの大容量であるというのも魅力的ですね。
ジョイペット 薬用スキンケアリンスインシャンプー 犬用徳用 600ml
有効成分として塩酸アルキルジアミノエチルグリシンを配合した犬用薬用シャンプーです。塩酸アルキルジアミノエチルグリシンは殺菌消毒に使われる成分で、犬の皮膚・被毛に潜んでいるバクテリア(菌)を取り除くほか、ニオイの原因となる腐敗菌にも作用して強力な消臭効果が期待できます。
600mLの徳用サイズなのでたっぷりとお使いいただけます。また、低刺激処方なのでデリケートな皮膚をお持ちの愛犬にも安心してお使いいただけますよ。さわやかなフローラルの香りで仕上がりがふんわりしなやかになるのもうれしいポイントですね。
薬用サルファ・サリチル酸シャンプー 犬用 177mL(動物用医薬品)
主成分としてイオウとサリチル酸が配合された犬用薬用シャンプーです。本商品の主成分であるイオウとサリチル酸には糸状菌を除去し、角質化した皮膚を軟化させる作用があると言われています。また、イオウやサリチル酸のほかに保湿剤としてマイクロパールが配合されています。症状を改善しつつ肌にうるおいを与えてくれますよ。
イオウやサリチル酸はダニの駆除にも効果があると言われていますし、フケが多く、かゆみが生じる愛犬の皮膚トラブルでお悩みの方はぜひ一度試してみてください。
VET Solutions ユニバーサルメディケートシャンプー 犬用 473mL(動物用医薬部外品)
有効成分としてクロルキシレノール及びサリチル酸を配合した犬用薬用シャンプーです。クロルキシレノールはハンドソープ原液や殺菌消毒薬などにも使われている成分で、抗菌作用を持つと言われています。また、サリチル酸は絆創膏や軟膏などにも使われている成分で、抗真菌作用や角質軟化溶解作用を持つと言われています。
さわやかな香りでマイルドな本商品は、継続的に使用することで愛犬のフケやかゆみの防止のほか、殺菌消臭効果が期待できます。473mLの大容量なのでたっぷりとお使いいただけますよ。
【3本セット】薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 犬猫用 200g(医薬部外品)
酢酸クロルヘキシジンを0.5%配合した犬猫兼用の薬用シャンプーが3本セットになった商品です。毒性や刺激性が低く、低濃度でも幅広い細菌・真菌に対して殺菌効果があるとされている酢酸クロルヘキシジンは、動物病院でもよく処方されている成分です。酢酸クロルヘキシジンの他にコンディショニング成分(保湿剤)が配合されているのもうれしいポイントですね。
本商品は3本セットでお買い得なので、時間をかけてゆっくりと治療を目指していきたい方におすすめです。
ノルバサンシャンプー0.5 200mL
低刺激なので子犬や子猫にも安心してお使いいただける犬猫兼用の薬用シャンプーです。主成分として配合されている酢酸クロルヘキシジンは、カビや細菌などで悩まされている愛犬の皮膚・被毛をしっかりとケアしてくれます。皮膚・被毛の洗浄だけでなく殺菌・消臭効果も期待できますよ。
また、酢酸クロルヘキシジンの他にもヤシ油脂肪酸アミドやラウリン酸ジエタノールアミドといった成分が配合されています。本商品はリンスインシャンプーなので他に犬用リンスを用意する必要がないというのもうれしいポイントですね。
ゾイック (ZOIC) 薬用シャンプー 300ml
フケやかゆみなどの皮膚トラブルを改善する抗炎症剤を配合した犬用薬用シャンプーです。抗炎症剤としてニキビケア化粧品などにも使われるグリチルリチン酸ジカリウムを配合しています。また、グリチルリチン酸ジカリウムの他にもオウゴンエキスやゲンチアナエキスといった保湿成分、体臭防止・消臭成分である緑茶エキスなどを配合しています。
繰り返し使っても被毛が黄ばんだりすることがなく、フレッシュフローラルの香り付きなので薬品臭もありません。低刺激処方の優しい洗浄力で汚れをしっかりと落としてくれますよ。
薬用ヨードシャンプー 犬猫用 200mL(動物用医薬部外品)
主成分としてポビドンヨードを配合した犬猫兼用の薬用シャンプーです。本商品の主成分であるポビドンヨードは傷口の消毒やうがい・口臭の除去などさまざまな場面で活用されている成分で、犬用薬用シャンプーとしては皮膚・被毛の洗浄や体臭の除去、殺菌消臭といった効果が期待できます。
保湿成分としてアロエ末を配合しており、刺激性の少ないシャンプーなので、デリケートな皮膚にも安心してお使いいただけますよ。抗菌・抗真菌作用を持つ犬用薬用シャンプーとしてはクロルヘキシジンが配合された商品が多いですが、効き目が感じられない場合はぜひこちらも試してみてくださいね。
アース・ペット デリケートな愛犬の薬用肌ケアシャンプー 350ml
トリートメント成分を配合した犬用薬用シャンプーです。有効成分として塩酸アルキルジアミノエチルグリシンが配合されており、優れた殺菌効果や消臭効果が期待できます。トリートメント成分が配合されているので手触りがなめらかですし、ハーバルアロマの香りがさわやかに漂います。
アース・ペット株式会社のデータによると、シャンプー前の皮膚の常在菌を100とした時にシャンプー後の常在菌が10、つまり90%減少することがわかっています。優しい薬用成分なのでデリケートな肌を持つ愛犬にも安心してお使いいただけますよ。
ノルバサン シャンプー 0.5 (236ml)
酢酸クロルヘキシジンの他にヤシ油脂肪酸アミドやラウリン酸ジエタノールアミドなどを配合した犬猫兼用の薬用シャンプーです。本商品は「犬の先進国」とも言われるアメリカで1973年に発売されて以来、多くの動物病院で愛用され続けている実績のある犬用シャンプーです。主成分である酢酸クロルヘキシジンが愛犬の皮膚を細菌やカビなどから守ってくれますよ。
また、本商品には酢酸クロルヘキシジンの他にコンディショニング成分が配合されているので、皮膚にうるおいを与えると同時に被毛がふんわりしなやかな仕上がりになります。また、低刺激処方なので子犬や子猫にも安心してお使いいただけますよ。
【2本セット】薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 犬猫用 200g(医薬部外品)
酢酸クロルヘキシジンを0.5%配合した犬猫兼用の薬用シャンプーが2本セットになった商品です。グラム陽性菌を始めとした幅広い細菌や真菌に効果があるとされる酢酸クロルヘキシジンによって、汚れの洗浄だけでなくフケの除去や一般細菌・2次感染菌の除菌などが期待できます。
皮膚・被毛の洗浄だけでなく殺菌消臭も同時に行いたい方にたいへんおすすめのシャンプーです。低刺激処方でコンディショニング成分(保湿剤)も配合しているので安心してお使いいただけますよ。
フジタ製薬 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 犬猫用 200g(医薬部外品)
酢酸クロルヘキシジンを0.5%配合した犬猫兼用の薬用シャンプーです。酢酸クロルヘキシジンは動物病院でもよく処方されている成分でその用途は幅広く、グラム陽性菌やグラム陰性菌、真菌、酵母、ウイルスなど多くの菌を抑えるのに有効であると言われています。また、安全性が高く、長時間にわたって有効性を保つことができるとされているのもうれしいポイントですね。
抗菌作用や抗真菌作用を持つ犬用薬用シャンプーの中でも人気の商品なので、細菌や真菌を原因とする愛犬の皮膚トラブルでお悩みの方はぜひ検討してみてくださいね。
犬用薬用シャンプーの効果的な使い方
最後に犬用薬用シャンプーの効果的な使い方をご紹介いたします。せっかく適切な犬用薬用シャンプーを選んでも使い方を誤れば最大限の効果を発揮できません。正しい使い方を覚えて早めの症状改善を目指していきましょう。
シャンプーの前にはブラッシングを
シャンプーの前にブラッシングを行い、犬の毛に付いているほこりを取り除いたりもつれを直したりすることで、シャンプー後きれいに泡を洗い流すことができます。そのため、シャンプーの前にはブラッシングを行うようにしましょう。特に愛犬の毛が長い場合は毛玉ができやすいのでしっかりと取り除いてあげてくださいね。
お湯はぬるま湯で
熱いお湯はかゆみの原因にもなりますので、シャワーを使ってシャンプー前に体を濡らす時やシャンプー後に洗い流す時はぬるま湯を使ってあげるようにしてください。35度前後で人が気持ち良いと感じる程度の温度がおすすめです。
タオルドライはしっかりと
シャンプーが終わったらドライヤーなどで乾かす前にタオルドライをしっかりと行いましょう。しっかりとはいってもタオルでゴシゴシ擦るのではなく、優しく全身の水分を拭き取るようなイメージで行うことが大切です。
ドライヤーを使う場合はできるだけ冷風で
シャンプー後にドライヤーを使わず自然乾燥させてしまうと細菌が繁殖して皮膚トラブルの原因となってしまうことがあります。そのため、シャンプー後はドライヤーを使ってしっかりと乾かしてあげることが大切なのですが、その場合は熱風ではなくできるだけ冷風を使うようにしましょう。
熱風を使う場合は離して使ったり冷風と切り替えたりして熱くなりすぎないように工夫してあげてください。
頻度が高い場合は患部のみに限定して使う
犬は基本的に毎日シャンプーをする必要はなく、月に1、2回程度で十分です。しかし、犬用薬用シャンプーの場合は症状の緩和を目的としていることもあり、毎日のように使うこともあるかと思います。そのようにシャンプーの頻度が高い場合は患部のみを洗うようにすることで負担を和らげることができますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬用薬用シャンプーは商品によって配合されている成分がさまざまで、それに応じて効果のある症状も変わってきます。愛犬がどのような症状に悩まされているのかを見極め、適切な犬用薬用シャンプーを使ってあげてくださいね。本ページを参考に、愛犬に合った犬用薬用シャンプーを見つけていただけたら幸いです。