木材や布、紙やプラスチックなどあらゆる素材を接着できる便利な道具、グルーガン。日曜大工やフラワーアレジメントなどの小物作り、あるいは手芸でも活用することができます。
安価な価格から購入できるものですが、実は用途に応じて選ばなければ思うような作業ができないことがあります。そこで今回はこのグルーガンの選び方を取り上げますので、これから購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
グルーガンの選び方
様々な接着作業で役立つグルーガンですが、逆にその使用目的によっては選ぶべき商品が変わります。つまりオールマイティなものが少ないわけです。
そこでまずは、自分がどんな目的で必要としているのかを考えてみることが必要です。その上で、どれを選べば良いのか判断できるように選び方をご紹介します。最適な商品を選ぶことで、ストレスなく効率的に作業することができます。
高温タイプと低温タイプの選び方
グルーガンには、グルーの融解温度が高いタイプと低いタイプがあります。例えば布や紙のような素材を接着する場合、溶かしたグルーがあまりにも高温となると燃えたり破れたりしてしまいます。
そこで100度程度でグルーが融解する低温タイプを選べば、素材を傷めることなく接着することができます。また、万が一溶けたグルーに触れてしまっても、火傷しにくいので安全です。
逆に170度ほどでグルーを溶かす高温タイプの場合には、ガラスや木材などの素材をしっかりと接着させるのに便利です。また低温よりもゆっくりとグルーが固まるので、グルーそのものを加工することも可能です。
つまり、アクセサリーなどを作る際にグルーを色々とアレンジ加工することができるというわけです。ネットショップなどでオリジナルアクセサリーを作る人にはおすすめです。
ノズルの太さの選び方
グルーガンはノズル部分の太さにも違いがあります。細いタイプのものは、細かな作業が行えます。アクセサリーのように繊細な接着作業が必要な場合に役立ちます。
一方でノズルが太いタイプは、広範囲の接着が必要な場合に便利です。一回トリガーを引いた時にどれほどのグルーが出るのかによって、作業効率も大きく異なります。縫製デザイナーなどのように大量に使う場合にはノズルが太いものを、細かなアクセサリーを作る作家さんなら細いタイプをというように、使い分けが必要です。
乾電池か電源コードか
グルーガンは電気で熱してグルーを溶かしています。そのための電力は乾電池によるものと電源コードによるものとがあります。
長時間使用するのであれば電源コードの方が良いでしょう。乾電池式のものは、1時間も使えば電池が無くなってしまいます。作業が中途半端な状態で終わってしまうことがないように、電源コードのものを使うと安心できます。
電源コードの長さも商品によって違いがあります。発熱器具なので、短いからと延長コードを使用するのは避けた方が良いでしょう。
けれども作業を屋外で行う場合、コンセントが無い場合があります。このような時には乾電池式の方が良いでしょう。ただし乾電池式は本体の重量が結構な重さになる点に注意しておく必要があります。
あると便利な機能など
初心者のようにグルーガンの扱いに慣れていない人にとっては、液漏れ防止の機能がついたものが便利です。安い商品にはこの機能がついていないので注意しましょう。
またグルーガンを倒れないように立たせておけるスタンドがついていると便利です。長時間の作業では、このスタンドがあると手首への負担も少なくなりますし、楽に使えるようになります。
グルースティックの選び方
グルーガンは本体のみでは使えません。接着剤に相当するグルースティックが必要になります。これは本体とセットで何本か付属する場合もあります。けれども補充のために、別途購入することが必要になってきます。
グルーにも色んな種類があるので、選び方を知っておくと良いでしょう。まず太さが本体と合っているかどうか確認する必要があります。大抵の場合は7mmほどの太さになります。
また、低温用と高温用と二つのタイプがあるので、本体がどちらのタイプなのか確認してから購入しましょう。高温用の方が接着力は高くなります。
さらにグルーのカラーも色々とあります。基本的には半透明の乳白色となりますが、グルー自体を商品の一部にできるようなカラーや、ラメが入ったものなどがあります。デコレーションパーツとしても使えるので、作品を作る人は色々と探してみると良いでしょう。
グルーガン人気おすすめ商品TOP10
それでは具体的に、販売されているグルーガンの中からおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。使い勝手や性能などに違いが見られますので、必要な用途に応じて選ぶ際の参考になるかと思います。
ぜひ求める性能を備えたものを選んで、アクセサリー作りや日曜大工などに役立てていただければと思います。また安全性などもチェックしてみてください。
グルーガン MRLI小型グルーガン glue gun 溶融グルースティック25本付 軽いぐるーがん 便利な接著剤道具 ホットボンド 強力粘着グルー クイック修復 フィンガーキャップ&スイッチ付き(20ワット&ブルー)
グルースティックが25本付いているので、すぐに使用できるグルーガンです。トリガー式の押し出し装置で、必要な量だけグルースティックを使うことができます。
122gと軽量なので、長い間の使用でも手首に負担がかかりにくい商品です。そのために、細かな作業をする場合には最適な商品であると言えます。女性でも持ちやすいのがおすすめポイントです。
高儀 EARTH MAN 乾電池式 コードレスグルーガン GG-210CL
乾電池式なので邪魔なコードを気にせずに使用できるグルーガンです。細かな作業を行っていると、時に電源コードが邪魔になるものです。けれどもそのような制約がないので、創作活動に集中することができます。
LEDライトも内蔵しているので、込み入った部分での接着にも便利に使用できます。あるいは屋外での作業でも、暗くなってからの時間でも使用できるので便利です。
スリーアキシス(three axis) 電池式コードレスグルーガン 20303
電池式なので場所を選ばずに使える便利なグルーガンです。単三電池4本で最大40分使用することができます。グリップも太いので、長時間使用しても手が熱くなることもありません。
先端部分も熱くなるところが少ないので、やけどをしにくい構造となっています。さらに低い温度で接着させるので、子供でも安心して使用できます。
グルーガン,プロ小型グルーガン 溶融グルースティック(HDGGE )便利な速乾性の接着剤道具 強力粘着 接着剤 包装や修理 スイッチ付き高温タイプDIYに 工作に プラスチック用グルーガン ブラック(黄色 JQ-30)
融点の高いタイプのグルーガンなので、接着後の加工も楽しめる便利な商品です。コンセントから電源を取るタイプなので、長時間の使用でも電池切れを気にするようなこともなく作業に集中できます。
グルーが硬化するまで数十秒かかるので、接着し直したり形を整えるといった作業も余裕を持って行うことができます。アクセサリー作りなどに活用したい人にもおすすめです。
Blumsart小型グルーガン グルースティック50本付き 高温タイプ 強力粘着 接着剤 クラフト作成接着剤道具
グルースティックが50本も付属するので、すぐに即戦力として活用できるグルーガンです。スタンドホルダが付属しているので、本体を固定したまま使用できるので疲れずに長時間使用できます。
コード式なので電池切れを心配する必要もなく、長時間の作業に向いています。腰を据えてアクセサリーを作るような方におすすめできる商品です。
SK11 ボンドガン ピタガン 木材 紙 皮革 プラスチック用 GM-100
液漏れ防止機能がついているので、初心者でも使いやすいグルーガンです。手芸などに使ってみようかと考えているような方には特におすすめの商品です。
ノズル温度は160度とやや高温タイプと言えます。接着後のグルーの加工も可能なので、慣れてきたらアクセサリー作りにも活用できるのではないでしょうか。電源はコード式なので、長時間の使用にも向いています。
LIVEHITOP グルーガンのプロ小型グルーガン グルーガン 手芸用 便利な速乾性の接着剤道具 強力粘着 溶融グルースティック 40本付 19cm長さ 超大量 DIY•仕事に最適(20ワット、黒)
グルースティックが40本も付属しているグルーガンです。高温で温めるタイプなので、単なる接着だけではなく溶かしたグルーそのものを加工することもできます。
電源コードも長いので、作業の邪魔になることもありません。熱量も安定しているので、アクセサリーなどの作品作りでも安心感を持って使用することができそうです。
小型グルーガン グルーガン 強力 グルーガン 手芸用 Longtop グルースティック50本付き 強力粘着 接着剤 接着剤道具 高温タイプDIYに 工作に プラスチック用グルーガン 保護カバー 火傷を防ぐ
融解温度が250度と高温タイプのグルーガンなので、あらゆる素材の接着に活用できます。グルースティックは50本が付属していますし、環境にも優しい素材なので安心して使用できます。
電源ケーブルは1.5mと長く、コンセントの位置に関わらず活用できます。強力に接着できるので、小物だけではなく日曜大工でも使うことができます。
Tacklife GGO20AC グルーガン 50*グルースティック付 速乾 強力粘着 高温タイプ 接着剤 クラフト作成接着剤道具 DIY プロ小型 軽量
高温での融点タイプなので、強度の高いグルースティックも使える商品です。そのために屋外での使用にも適したグルーガンと言えます。スタンドも付いているので、本体を固定させたまま使用できます。
グルースティックも50本付属しているので、すぐに大量の接着作業を行いたい人にもおすすめです。手元に電源のオンオフができる点も便利ですし、電源インジケーターが点灯することで通電確認ができます。
Aoleca プロ小型グルーガン 溶融グルースティック30本付 強力粘着 接着剤 スイッチ付き高温タイプ プラスチック用 ブラック
融解温度は250度と高温タイプのグルーガンです。電源ケーブルは120cmと十分な長さがあるので、場所を選ばずに接着作業が行えます。高温でグルーを溶かすので、あらゆる作業に活用できます。
そのために手芸やアクセサリー作りの上級者でも満足できる商品ではないかと思います。手元の電源スイッチも便利な、使い勝手の良いものと言えます。
グルーガンの効果的な使い方
グルーガンは正しい使い方を心得ていないと、思うようにきちんと接着することができない場合があります。特に商品としてアクセサリーを作るような場合には、しっかりと頭に入れておくことが大事です。
そこでグルーガンの効果的な使い方をご紹介します。初めて使用するような方は、是非最後まで目を通していただきたいと思います。
基本は常に先端を下向きに
電源を入れたグルーガンは、先端を常に下に向けておくのが基本です。横向きにすると中でグルー液が漏れてしまう場合があります。また上に向けるとグルーが内部で逆流することで、故障する原因にもなります。
スタンドがついている商品なら、常にスタンドを使って下向きにしておきましょう。スタンドがなければ、何か適当なものを台にしておくと良いでしょう。大型の洗濯ばさみでもスタンドの代用にすることができます。
グルーをセットして電源を入れる
グルーガン本体にグルースティックをしっかりと置くまでセットしたら電源を入れます。大抵の商品は電源プラグをコンセントにさすだけで電源が入ります。中にはスイッチがついているものもあります。
電源を入れたら5分ほど待って、十分にスティックが溶けるまで待ちます。この時に溶けたグルーが流れ落ちる場合があるので、下に紙などを敷いておくと良いでしょう。
スティックを引いてグルーを押し出す
十分に加熱したら、接着作業に移ります。スティックを引けば一定量のグルーが押し出されるので、あとは接着剤のように使用します。
接着に失敗した時の対処方法
グルーガンの便利なところは、接着に失敗してもやり直しができることです。グルーが固まってしまっても、ドライヤーで温風を当てるなどして温めると、きれいにグルーをはがすことができます。細かいグルーが残ったら、ピンセットなどでつまめば取り除くことができます。
綺麗に接着するコツ
グルーは冷えて固まるまでに少し時間がかかります。大体30秒ほどは固定させる必要があるので、指で押さえたりクリップなどで固定させておきます。
金属を接続する場合には非常に熱くなる場合があるので、指で押さえるとやけどをする場合があるので注意しましょう。
しっかりとくっつかない時は表面を確認すること
グルーで接着してしっかりと押さえて冷やしても、きちんとくっついていないことがあります。このような場合には、接着面に汚れなどがないか確認してみましょう。埃などがついていても、しっかりとくっつかない場合があります。
またアルミのように、表面がツルツルしたものはグルーでは接着しにくいので注意が必要です。このような素材にはグルーガンではなく、接着剤を使った方が良いでしょう。
使用後は十分に冷ましてから収納を
使い終わったグルーガンは、電源をオフにして十分に冷ましてから収納しましょう。中に残ったグルースティックは、そのままにしておいて大丈夫です。
まとめ
グルーガンは接着剤とは異なり、短時間で接着できるのが特徴です。そのために高温での使用となるので、注意も必要になります。必ず正しい使い方を頭に入れておくことが大切です。
商品選びの際には、初めて使うのか経験者かによっても違いがあります。用途に応じても最適なものがあるので、十分に機能性などを理解した上で選ぶと良いでしょう。