家庭のDIYや設備などの補修に便利に使える工具がモンキーレンチです。1本あればあらゆるボルトやナットを締めることができるので、様々な用途に活用することができます。
ただしオールマイティに使える反面、商品のサイズなどをどのようにして決めれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、モンキーレンチの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
モンキーレンチの選び方
モンキーレンチは1本でボルトやナットなどあらゆる留め具に使える工具なので、選び方のポイントは最大の開口幅ということになります。例えば水回りのパイプなど大きなナットなどで使えるようなサイズを目安に選ぶことになります。
さらにモンキーレンチの長さも使いやすいサイズを検討する必要があります。以上を踏まえて、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。他にチェックすべきポイントなどを挙げていきます。
留め具の大きさに応じてサイズを選ぶこと
モンキーレンチはあごの開くサイズが商品によって異なります。小さなボルトやナットであればどのような商品でも対応できますが、パイプの留め具などはサイズが大きいので注意が必要です。ただし、あまりに大きなサイズのモンキーレンチで小さなボルトは回しにくくなります。
使う場面によって最大どの程度のサイズになるのかを確認してから、選ぶべき商品を決めることが大事です。不必要に大きなものを選んでも、場合によっては使いにくくなるので注意しましょう。また持ち手の長さもあまりに長いと、場所によっては十分に回せなくなります。
どのような場所で使うことになるのか下調べをした上で、どの程度の長さまでならば不都合なく使用できるのかをチェックすることも必要です。
ウォームギアを回しやすいものを選ぶ
モンキーレンチはボルトやナットなどを挟むあご(ジョーとも呼ぶ)を開いたり閉じたりすることで、しっかりと挟むことができます。このあごを動かすために回すのがウォームギアと呼ばれるネジの部分です。
このウォームギアが回しにくいと、かなり力を入れなければあごの開きを調節することができません。女性でも苦労せずに回せるようなものを選ぶことが必要です。
調節したあごが動かないものを選ぶ
モンキーレンチは色んなサイズの留め具を回せる便利なものですが、上あごと下あごの2点のみで挟む形なので商品によってはしっかりと回せないこともあります。
留め具を締めているうちにあごが勝手に開いてしまう商品は避けた方が良いでしょう。場合によっては留め具をなめることで破損させることもあります。
ウォームギアが軽く回せるものは遊びも大きいので、留め具を締めているとあごが開いていくことがあります。そのようなことのない商品を選ぶことが大事です。
持ち手が握りやすいものを
モンキーレンチは持ち手が長いほどトルク(ねじる力)が大きくなります。けれども使用する場所によっては、あまりに長いものは周囲にぶつかってしまうので使いにくくなります。
そこで持ち手がそれほど長くなく、しっかりとトルクを確保できるとなると握りやすい形状のものが必要になります。
あごの形状にも注意すること
留め具を挟むあごにも、商品によって違いが見られます。先の尖っているものは、細かな場所で留め具を楽に挟めるようになります。
あるいは薄いあごであれば、自転車のペダルのように幅の狭い部分のナットを締めることもできます。逆に薄いあごは強く力を加えるような場面では不向きなので、それぞれの特徴を踏まえて選ぶことが大切です。
モンキーレンチ人気おすすめ商品TOP9
モンキーレンチには色んなサイズのものがあるので、用途に応じて適切に選ぶ必要があります。さらに持ち手の形状など握りやすさも異なるので、使いやすいものをチェックすることが大事です。
そこでランキング形式で人気のある商品をご紹介するので、参考にしていただければと思います。安全に、かつ目的に応じて必要な効果が得られるようなものを選べるようにしていただければと思います。
高儀 GISUKE ショートワイドモンキー 36mm SWM-36
最大口開幅は36mm、ワイドサイズでありながらも手のひらに収まる大きさなので扱いやすいモンキーレンチです。狭い場所での作業が可能なので、水道管などの補修作業も楽に行えます。
重量も240gと軽く、工具箱に入れる場合にも邪魔になりません。家の設備のちょっとした補修時に便利に活用できるおすすめ商品と言えます。
SK11 スーパーワイドモンキーレンチ 最大口幅 38mm SWM-38S
最大口幅は38mmとワイドサイズなので、あらゆるボルトやナットに対応できるモンキーレンチです。先端部分も尖っているので、細かな場所でも使いやすいデザインとなっています。
重さもわずか300gほどと扱いやすく、また薄いのでペダルレンチとして使えます。遊びも少ないのでナットをしっかりとホールドできるので、力を入れて締めることができます。
BIGMAN(ビッグマン) ワイドモンキーレンチ 開口最大幅約40mm 本体200mm BM-20WM
開口は最大40mmと、水道管などの締め付けにも対応したワイドサイズのモンキーレンチです。通常のレンチのようにナットやネジの開け締めよりも、パイプなどの修理に最適です。
持ち手部分にはグリップ加工も施されているので滑りにくく、力も入れやすいデザインになっています。長さは短めですが、グリップの形状に工夫をしているので使い勝手は良い商品です。
エンジニア モンキー@ポケット TWM-06
薄型ナットを回すのに便利なポケットサイズのモンキーレンチです。グリップも短いので細かな作業ができる優れものです。最大口開幅は20mm、長さは110mmです。
連ナットやボール軸ナットに適するので通常のスパナでは対応できない作業に向いています。ウォームギア部分もスムーズに動くので、調節もしやすくなっています。
トップ(TOP) ワイドモンキレンチ 薄型 軽量 エコワイド HY-30
口を全開にしてもアゴの出っ張りがないので、狭い場所でもしっかりと回せるモンキーレンチです。最大口開きは30mm、サイズは全長210mmです。持ち手部分を肉抜きしているので、クロムバナジウム鋼材でありながらも軽いのが特徴です。
家庭でのネジやナットの開け締めには問題なく使える利便性の高い商品と言えます。
KENOH モンキーレンチ 200mm
最大口開きは24mm、呼び寸法は全長200mmのモンキーレンチです。レンチ調節は軽く、ナットにも合わせやすいのでストレスなく使用できます。爪は比較的緩いので、あまり力を入れない作業に向いています。
サイズは比較的小さいので狭い場所での作業も楽に行えます。家庭で使用する用途であれば大抵の場面で活躍しそうな商品と言えます。
高儀 GISUKE ショートワイドモンキー 24mm SWM-24
最大口開幅は24mmを確保しつつも手のひらサイズのコンパクトなモンキーレンチです。女性が使用するのに無理のない重量であることと、持ち運びに便利なのが利点と言えます。
トルク調整もスムーズにできる上に、遊びも少ないのでナットにしっかりと噛み合います。グリップ部分は樹脂なので、金属製よりも滑りにくく、力も入れやすくなっています。
KENOH モンキーレンチ 250mm
最大口開きは29mm、呼び寸法は全長250mmのモンキーレンチです。つまみも軽く回しやすいので、トルク調整は簡単に行えます。サテンメッキ仕上げにより滑りにくくなっています。
大きなサイズなので力を入れやすく、固くなった蛇口のナットも苦労せずに緩めることが可能です。多少の遊びはありますが、家庭での使用では問題なく活用することができます。
KENOH モンキーレンチ 300mm
目盛りもついてトルク調整もしやすいモンキーレンチです。鍛造製なので耐久性も問題あれません。最大口開きは34mm、呼び寸法は30mmとなります。
長さも大きなサイズなので、力を入れやすいことも特徴です。ガタつきも少ないのでナットなどをしっかりとホールドして回すことができます。水道の蛇口の修理に、あるいは浄水器のフィルター交換などに便利に利用できます。
モンキーレンチの効果的な使い方
モンキーレンチは使い方が適切でなければ留め具をしっかりと締めることができません。あるいは留め具を破損させることにもつながるので、基本的な使い方をしっかりと理解しておく必要があります。
ここでは基本的な使い方についてご紹介します。様々なサイズの留め具を締めることができる反面、知っておきたいことも多くあるのでチェックしていただきたいと思います。事故や怪我につながることがないように、参考にしてください。
本締めには使わないこと
モンキーレンチは家庭でのちょっとした補修作業などには便利ですが、車両や機械などの可動部における留め具を本締めする目的では使わない方が無難です。
ソケットレンチやめがねレンチなどと異なり、2点のみで挟んでいるので十分に力がかけられないのが理由です。可動部は振動で留め具が緩んでくるので、水回りのパイプなど固定された部分に使うようにしましょう。
回す方向を間違えないようにすること
モンキーレンチは固定された上あごと可動する下あごで留め具を挟みます。そこで締める際には、下あご方向に回すようにしましょう。この場合、固定された上あごに力がかかるようになります。
これを逆方向に締めてしまうと、可動部の下あごに力がかかることで緩みやすくなります。その結果、留め具をしっかりと挟むことができずに外れてしまったり、ボルトの頭やナットをつぶしてしまうことにもつながります。
狭い場所では留め具を挟み直しながら回すこと
例えばトイレのパイプの留め具を外したり締める場合、十分な空間が確保できずにモンキーレンチの取っ手が壁などにぶつかることがあります。
このような場合には、面倒ですが一旦モンキーレンチを外して、回す前の元の位置で留め具を挟み直してから回す作業を繰り返しましょう。
その際に、しっかりとあごで留め具を挟んでいることを確認しておくことが大事です。面倒だからと中途半端に挟んでから力を込めて回すと怪我をすることがあります。
まとめ
モンキーレンチは対象となるボルトやナットなどの留め具からサイズを選ぶ必要があることが分かります。また固定された場所で使えば安全ですが、機械などの可動部では使用しないことなど知っておくべき知識も多くあります。
適切なサイズのものを適切に使用することで便利に活用できるので、水回りの設備などちょっとした修理に使用できるように、1本用意しておくと良いかもしれません。