エアコンと言えば室外機の設置や工事が必須というイメージがありますよね。実際、一般的なエアコンは外に大きな室外機を置かなくてはなりませんし、壁に穴をあける工事も必要になるでしょう。そのため、エアコン本体の代金とは別に工事費がかかることもしばしば。また、部屋の構造上、一般的なエアコンの取り付けが難しいこともあります。
これに対して、窓用エアコンは窓にはめ込むだけなので工事を行う必要はなし。壁に穴をあけるのが難しい部屋でも簡単に設置可能です。しかも、窓用エアコンは室外機と一体になっているため、別に室外機を設ける必要がありません。
今回は、そんな窓用エアコンの選び方や人気商品ランキングを紹介します。部屋の構造などの問題からエアコンを諦めていた方は、本ページを参考に窓用エアコンを購入してみてはいかがでしょうか。暑い夏や寒い冬も適度な室温で快適に過ごせますよ。
窓用エアコンの選び方
商品ランキングの前に、まずは窓用エアコンの選び方を見ていきましょう。てきとうに人気商品を選んでしまうと、自分の環境に合わず後悔するかもしれませんよ。
運転音について
窓用エアコンの運転音はdb(デシベル)と呼ばれる単位で表されます。人間が静かだと感じるのは45db以下で、通常会話が60dbほど。窓用エアコンの運転音は機種によりますが、50~60db前後といったところでしょうか。数値が低ければ低いほど静かになりますので、寝室など音が気になる場所に設置する際はdbの低い商品を選びましょう。
中には寝室への設置を考え、40db以下で運転するような商品も存在します。音に敏感な方は、そういった商品も検討してみてください。
冷暖房兼用について
窓用エアコンをいくつか見てもらうと分かるのですが、意外にも冷房専用の商品が多いです。もし、冬も使う予定であれば、きちんと冷暖房兼用の商品を購入しましょう。ただ、暖房にも対応したタイプは冷房のみの商品に比べて高価なことも多いです。そのため、冬場は別の暖房機器を用意して乗り切る、と割り切ってしまう手もあります。
対応畳数について
窓用エアコンのスペックには対応畳数の目安が記載されています。たとえば、コロナのCWH-A1817の目安は冷房なら4.5~7畳、暖房なら4~5畳です。この畳数より広い部屋で使用すれば、当然ながら部屋が冷え切らない(温まりきらない)可能性が出てきます。
たまに、窓用エアコンは効果が薄いという方がいますが、これは対応畳数の目安より広い部屋で使用しているパターンが多め。広めの部屋での使用を想定しているなら、きちんと対応畳数の目安を確認しておきましょう。また、木造か鉄筋で畳数が変わることもあるので気を付けてください。ちなみに、畳数の目安より狭い部屋で使用する分には問題ないと思われます。
消費電力について
窓用エアコンのスペックを見てみると、期間消費電力量、という項目があります。これは年間で使用した時、どれだけの電力を消費するかの目安を示しています。つまり、基本的には期間消費電力量が低いほどに電気代が安いということになるのです。電気代を少しでも抑えるため、なるべく期間消費電力量の低い商品を選びましょう。
左右の設置について
窓用エアコンの中には窓の右側(左側)だけへの設置を前提とした商品があります。たとえば、吹き出し口が本体右側についていたとしましょう。これを窓の右側に設置した場合、おそらくカーテンに風が遮られてしまいます。とはいえ、部屋の構造の問題で左右どちらかにしか設置できないこともあるはずです。
ですので、窓用エアコンを選ぶ際はなるべく左右両設置に対応した商品を選びましょう。そうすれば、いざという時に配置を変えることも可能です。
窓のサイズについて
窓のサイズが大きすぎたり、逆に小さすぎると窓用エアコンの設置が難しいこともあります。そのため、購入前には必ず取り付け可能寸法を確認しておきましょう。最近は別売りの長窓用取付枠などで大きな窓に対応してくれることもありますが、それでも限度は存在します。あまりにも大きな窓であれば、隙間を塞ぎきれないこともあるでしょう。
窓用エアコン人気おすすめ商品TOP7
窓用エアコンの選び方が分かったところで、今度は人気商品ランキングを見ていきましょう。冷暖房への対応や、対応畳数などに注目しながらチェックしてみてください。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 シティホワイト CW-1817(W)
こちらはコロナの冷房専用窓用エアコン。対応畳数は50Hzで4.5~7畳、期間消費電力量は416kWh、運転音は52db、取り付け枠の高さは77~140ですが、別売りのテラス窓用取付枠で延長可能です。装着方法は一般的な窓用エアコンと同じく枠を設置してはめ込むだけで、約30分のスピード取り付けが出来ると言われています。
窓用エアコンで問題となるドレン水は銅イオンの力で除菌。運転停止後は内部に風を送って乾燥させるので、カビの対策もばっちりです。さらに、パネルは外して丸洗い可能なため、常に本体を清潔に保てるでしょう。快適機能としては「おやすみ自動運転」などがあり、運転中の騒音を抑える低振動設計になっています。
リモコンは液晶付きで表示が見やすい仕様。しかも、本体にホルダーがあるので、きちんと収納しておけば紛失することもありません。加えて、12時間の自動タイマーがあるのもいいですね。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 シティホワイト CW-1817(W)の口コミ評判
他社製に比べてコロナ製は価格が若干高いように感じますが、冷房能力および運転音等を考慮すると、数ある窓コンの中でもオススメできる製品だと私は思います。
微風ですと音は気になりませんが、温度調整のため起動したときの音は寝入りばなは気になって起きてしまいます。それでも暑さを我慢して生活しなくてもよいので、ストレスが軽減されました。
KOIZUMI(コイズミ) 窓用エアコン 【高さ75cmのコンパクト設計/リモコン付】 KAW-1962/W KAW-1962/W
こちらはコイズミの窓用エアコン。対応畳数は50Hzで木造南向きの和室なら4.5畳、鉄筋アパートの南向き洋室なら7畳ほどです。期間消費電力量は472kWh、運転音は54db、標準取り付け可能寸法は高さ77~140×幅43センチとなります。また、別売りの延長取付枠を使うことで190センチの高さまで対応します。
特長は手元で楽々コントロールが出来る「液晶リモコン」、ドレン水を蒸発させる「ノンドレン」、「入・切タイマー」、ゴミや埃の侵入を防ぐ「フィルター」、湿気を防ぐ「マイコンドライ」など。基本的なものはそろっていると考えてよさそうです。
また、「快眠タイマー」と呼ばれる、設定温度に達すると自動で運転停止、そして温度が上昇すると運転を再開する機能が搭載されているのもポイント。これによって、つけっぱなしによる体調不良と、温度上昇による寝苦しさを防止できます。普通のタイマー機能では満足できないという方におすすめです。
KOIZUMI(コイズミ) 窓用エアコン 【高さ75cmのコンパクト設計/リモコン付】 KAW-1962/W KAW-1962/Wの口コミ評判
感想は設置前と比較すると圧倒的に過ごしやすい。
私はこのエアコンからの冷風を扇風機で部屋全体に撹拌する事で
以前とは比較にならない程に快適になりました。
コイズミ 窓用エアコン ホワイト KAW-1971/W
こちらはコイズミの窓用エアコン。対応畳数は50Hzで4.5~7畳、期間消費電力量は472kWh、運転音は54db、取り付けは幅43センチ以上、高さは77~140センチまで対応しています。また、別売りの延長取付枠を購入することで190センチの窓まで対応可能です。
窓への設置は一般的な窓用エアコンと同じく、取り付け枠をセットしたのちエアコン本体をはめこむだけ。後はネジで固定すれば設置完了です。そのため、工事は必要なく、一人でも十分に設置可能でしょう。
特長としては「洗える熱交換器」や「洗えるグリル」に注目したいところ。熱交換器を洗わずに放置しておくと冷房効率が下がるうえ、電気代も余分にかかりますし、何よりも嫌な臭いがしてきます。そんな部分を清潔に保てるのはいいですね。グリル部分は取り外せるので簡単に洗浄できると思います。
他にも、温度に合わせて運転と停止を自動で行う「快眠タイマー」、空気をリフレッシュする「マイナスイオン」、湿気とカットする「マイコンドライ」、ドレン水を蒸発させてぬめりを防ぐ「ノンドレン」、切り忘れを防止する「入・切タイマー」など多くの機能を搭載。窓用エアコンに欲しい機能は基本的に搭載していると考えてよさそうです。
コイズミ 窓用エアコン ホワイト KAW-1971/Wの口コミ評判
まず取り付けですが説明書を観ながら大体1時間程で付けれました
クーラーの効きは想像以上に良く効きます
部屋の広さ、居住人数にも寄ると思いますが、十分に冷えてます。
トヨトミ 窓用ルームエアコン ホワイト TIW-A160H(W)
こちらはトヨトミの冷房窓用エアコン。対応畳数は50Hz地域で4~6畳、期間消費電力量は355kWh、運転音は39db、取り付けは76~140センチまでの高さですが、別売りのテラス戸用取付枠を使用することで最大192センチまで対応させられます。横幅は41センチほどです。
そんなスペックの本商品。最も注目すべきはやはり39dbという低音設計でしょう。人間は45db以下の音なら静かに感じると言われていますので、39db程度の運転音なら十分に静かと言えるレベル。寝室に設置した際、騒音に悩まされる心配は少ないと思われます。
また、2017年3月の時点では業界最小サイズというのも魅力的。スッキリとコンパクトに収まります。ドレン水については排水を内部で蒸発させるため心配なし。取り付けは基本的に取付枠を固定して本体をはめ込むだけなので、初めてでも簡単に行えます。
他にも、タイマー機能や停止音低減、ドライ機能などを搭載しており、機能面で不足を感じることはほぼありません。窓用エアコンの騒音でイライラしている方は、本商品に買い替えてみるのもいいかもしれません。
トヨトミ 窓用ルームエアコン ホワイト TIW-A160H(W)の口コミ評判
駆動音については、サーキュレーターとほぼ同じくらいの音です。
他のメーカーのレビューで切り替えの時にガタンとなるとありましたが、特にそんなこともなく。
睡眠時に使ってみた感想は、自分は気になりませんでした。
静かというコメントを読んで思い切って買ってみたが二度目のものと比べて劇的に静かになっている。技術の進歩は凄い。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 マイナスイオン発生機能付 シェルホワイト CW-A1617(WS)
こちらはコロナの冷房専用タイプ窓用エアコン。対応畳数は50Hz地域で4~6畳、期間消費電力量は364kWh(冷房期間のみ)、運転音は51db、取り付けは高さ77~140センチ、幅47センチ以上の窓に対応しています。また、別売りのテラス用窓取り付け枠を購入することで長窓への設置が可能です。
同社のCW-1617と似た型番をしていますが、こちらはA1617であり「換気機能」と「マイナスイオン」が搭載されています。換気機能は部屋の空気を排気して換気をする効果が、マイナスイオンは空気を滝付近などに近い爽やかなものへと近づける効果があると言われているのです。
もちろん、1617に搭載されている「内部乾燥モード」や「ドレン水除菌」も搭載。運転停止後は内部へと送風し自分で自分を乾かしてカビを防止してくれますし、銅イオンの力でドレン水を除菌してぬめりを抑えてくれるでしょう。他にも、まるごと洗えるパネルや、防カビフィルターなどを採用して清潔感を保ってくれます。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 マイナスイオン発生機能付 シェルホワイト CW-A1617(WS)の口コミ評判
外猫を隔離しているスペースが南側でエアコンの冷気が届かず、7月初めで室内32℃。
どうしたものかと思案し、設置!快適です。猫もお腹だして寝ています。
音については、2ドアの冷蔵庫と扇風機を回した程度。
静音って訳じゃ無いですが、構造的にこんなもんでしょ。
取り付けるだけなら簡単。隙間塞ぎはちょいと工夫が必要かな。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷暖房兼用タイプ) 液晶リモコン付 シェルホワイト CWH-A1817(WS)
こちらはコロナの窓用エアコンで冷暖房兼用タイプ。50Hzの地域の場合、冷房なら4.5~7畳、暖房なら4~5畳の部屋に対応しています。そのため、家族住まいのリビング等では力不足かもしれませんが、自室や寝室などにはピッタリでしょう。期間消費電力量は1316kWh、運転音は56dbです。
機能としては同社の窓用エアコンらしく、騒音を抑える「おやすみ自動運転」、停止後に内部を乾燥させる「内部乾燥モード」、ドレン水を屋外側より排水する「オートドレン」、部屋の空気を強制排気する「換気機能」、自動でオンオフが出来る「12時間切・入タイマー」、「ドライ運転」、「防カビフィルター」などが搭載されています。
取り付けも窓用エアコンらしく、約30分で完了。もちろん、工事は必要ありません。窓が大きくて取り付けが出来ない場合は、別売りのテラス窓用取付枠を購入することで解決することもあります。窓用エアコンに冷房だけでなく暖房も求める方は、本商品を検討してみてください。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷暖房兼用タイプ) 液晶リモコン付 シェルホワイト CWH-A1817(WS)の口コミ評判
多少、音はしますが、それ程気になりません。
冷房も除湿も効果大です。思った以上の性能に驚いています。よく冷えますね。
それでも、ドライ機能はしっかり効いていますので、普段なら寝苦しい夜も、
全く気にならず、ぐっすりと寝れています。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 シェルホワイト CW-1617(WS)
こちらはエコキュートなどで有名なコロナの窓用エアコン。対応畳数は50Hzで4~6畳、期間消費電力は364kWh(冷房期間のみ)、運転音は51db、77~140センチまでの窓に取り付け可能です。また、騒音を図書館レベルまで抑える「おやすみ自動運転」、コンプレッサーの停止音を和らげる「ゆっくり停止機能」、自動で電源を切る「12時間切・入タイマー」などの便利機能を搭載しています。
ぬめりの原因になるドレン水を銅メッシュ除菌材で除菌し、ドレン水を清潔に保ってくれるのもポイント。加えて、運転後にエアコン内部に風を送る「内部乾燥モード」、まるごと外して簡単に洗える「オープンパネル」を採用していることから、ドレン水に限らず全体を清潔に保てるでしょう。
取り付けは当然ながら工事不要で簡単。筋力などで変わってくると思いますが、おおよそ30分ほどで設置できると言われています。リモコンには液晶がつくため、操作に戸惑うことは無いでしょう。本体にリモコンホルダーがあるので、リモコンの紛失が少ないのも嬉しいところです。
保証期間は冷媒回路が5年、その他が1年。別売りのテラス窓用取付枠を購入すれば、140~190センチの長窓にも設置できます。スペック面で特に不足を感じる部分はありませんし、初めての窓用エアコンにも最適でしょう。メーカーがコロナという点も安心できます。
コロナ(CORONA) ウインドエアコン (冷房専用タイプ) 液晶リモコン付 シェルホワイト CW-1617(WS)の口コミ評判
本体の重量はそこそこありますがよほど非力でない限り男一人で問題ないと思います。
木造6畳の和室で使用しておりますが、十分に冷えます。以前の事を思うと天国です。
取り付けは窓枠の問題で少し時間がかかりました。
他は無問題。エアコンのつけられない部屋が涼しくなりました。
窓用エアコンの効果的な使い方
ここからは窓用エアコンの効果的な使い方を見ていきましょう。
サーキュレーターを用意する
サーキュレーターとは直進性の高い風を送る扇風機のようなもの。これを使うことで部屋の空気を攪拌し、部屋全体に冷たい(温かい)空気を行き渡らせ、冷房(暖房)能力を高めると同時に消費電力を抑えることが可能です。設定温度を低めに設定しても部屋が冷えないときは、冷たい空気が一定の個所に溜まっている恐れがありますので、窓用エアコンの効果が薄いと感じるならぜひ導入してみてください。
ちなみに、扇風機で空気を攪拌する方法もありますが、やはりサーキュレーターの方が効果は高めでしょう。
定期的に掃除をする
窓用エアコンの掃除を怠り、フィルターなどが汚れてしまうと冷房(暖房)能力が下がり、必要以上に電気代がかかることもあります。これを防ぐために、窓用エアコンは定期的に掃除をしましょう。最近は熱交換器を与えたり、パネルを外してまるごと洗える機種も存在します。フィルターの掃除なら簡単な水洗いでも大丈夫ですので、定期的に行うようにしてください。
まとめ
今回は意外と存在自体を知られていない窓用エアコンについて、選び方や商品ランキングまとめてみました。設置が簡単なうえ、サーキュレーターと併用すれば高い冷房効果を得られると思いますので、部屋の構造からエアコンを諦めていたものの、暑さ(寒さ)が我慢できないという方は購入を検討してみてください。