皆さんは一眼レフカメラにレンズフードを装着していますか?レンズフードは絶対に必要なものではなく、無ければ無いで撮影できますが、レンズフードを付けていないと外光が邪魔になったり、レンズが少しの衝撃で割れてしまう恐れがあります。
一眼レフで撮影していて、ぼやっと写真が白くなってしまったり、光の玉が写り込んでしまった経験はないでしょうか。前者はフレア、後者はゴーストと言い、レンズフードを装着することでこれらの現象を起こりにくくすることができます。
また、一眼レフカメラのレンズは精密機器ですので、少しの衝撃が命取りになることも考えられます。レンズが割れてしまったり、衝撃で位置がズレてしまったり。そういったトラブルを防ぐのもレンズフードの役割です。
このことから、レンズフードはぜひ装着してほしいところ。今回はレンズフードの選び方から人気商品ランキングまで紹介するので、ぜひ見ていってください。
レンズフードの選び方
パッと思いつくだけでも、形やサイズ、素材など。同じレンズフードでも商品によって大きな違いがあります。まずはレンズフードの選び方を確認し、それから実際の商品を見ていきましょう。
レンズフードの形について
レンズフードは主に3種類の形に分類できます。それぞれ違った特徴を持ちますので、ひとつずつ詳しく紹介しましょう。
花形フード
3種類の形の中で最もポピュラーなのが花形フードです。名前の通り、取り付ける面を下にして置くとチューリップの花びらのような形をしています。つまり、円形にいくつかの切込みを入れたものだと考えてください。その切込みから撮影時に必要な光を取り込むことができます。
また、ズームレンズを使用する際、焦点距離によってはレンズフードの影が写り込んでしまうこともあるのですが、四隅に切込みが入ることでこれを回避できます。そのため、ズームレンズと言えば花形フードであり、実際、ズームレンズには花形レンズが付属していることも少なくありません。よく見る形状なことから、一眼レフカメラの先端と言えば花形、と思い込んでいる方も多いでしょう。
円形フード
円形フードは先ほど紹介した花形フードの切れ込み無し版だと考えてください。つまり、単なる筒です。「花形の切れ込みレンズフードの影を防ぐためなら、円形フードだと影が写ってしまうのでは?」という疑問は最もですが、円形フードは主に単焦点レンズ(ズーム機能が無いレンズ)で用いられるため、フードの影は心配せずとも平気です。
ただ、レンズ付属の円形フードを使う際は、影の映り込みに注意してください。また、広角レンズを組み合わせた場合はケラレが起きることもあります。
ドーム型フード
ドーム型はコンパクトさが特徴のレンズフードです。基本的にレンズフードを装着するとカメラの先端が伸びることになってしまいますが、ドーム型はコンパクトに作られていることが多く、一眼レフカメラの大型化を避けてくれます。そのため、薄型で小さな短焦点レンズに使われることが多いですね。レンズフードは必要だと思うけど、大型化するのはかさばるから嫌。そんな方におすすめです。
レンズによって相性の良いレンズフードは変わってきますので、ひとつと言わず、複数のレンズフードを用意しておくのもいいかもしれませんね。まずは花形フード、次は円形のように買い足していくのもありでしょう。
装着方法について
レンズフードの装着方法は主に「バヨネット式」と「ねじ込み式」の2種類です。初めてのレンズフードだと聞きなれないかもしれませんが、バヨネット式はレンズとレンズフードに設けられた取付用の溝を用い、はめ込んで回せば装着完了という仕組みです。そのため、ねじ込み式に比べて装着が簡単。現在、販売されているレンズの多くはバヨネット式を採用しています。
対して、ねじ込み式はレンズフィルター装着用に設けられたネジ溝に取り付けるタイプです。フィルターの径が合えば取り付け可能なことから、様々なレンズフードに取り換える予定の方には便利ですが、バヨネット式に比べて装着や外すのに時間がかかってしまいます。
フィルターの径についてはミリメートルで表記されています。ねじ込み式フードのサイズが35mmなら、フィルターの径が35mmのレンズに取り付け可能。この数字を確認しておかないと、無駄な買い物になってしまうかもしれません。
レンズフードには以上、2つの装着方法がありますので、自分に合った方法を選びましょう。ちなみに、レンズフードとレンズの組み合わせ次第では影が写り込んでしまうことも考えられます。ですので、そのあたりも気を付けるようにしてください。
レンズフードの素材について
レンズフードに使われる素材は「プラスチック」「ラバー」「金属」の3種類が有名です。素材によってどのような違いがあるのかも確認しておきましょう。
まず、プラスチックは最もメジャーな素材。純正品フードならほぼプラスチック製であり、重量の低さがメリットとなります。ただ、プラスチックは耐久性に乏しく、少しぶつけたり、落としてしまうと割れたりヒビが入ってしまうことも。プラモデルを作った経験のある方なら、プラスチックの脆さは身をもって体験しているでしょう。使用する際はくれぐれも強い衝撃に注意してください。
次に、ラバーは衝撃吸収力に優れた素材。言ってしまえばゴムですので、割れたりヒビが入ることはプラスチックに比べて少ないでしょう。また、ラバーは柔らかいことからレンズに装着したまま折りたたんだり、裏返すことが可能です。そのため、フードがいらないとき、いちいち外す必要はありません。
しかも、ガラス越しに撮影する際、ガラス面に密着させることができるため、より撮影の精度が上がります。ちなみに、ラバーとは別にシリコン製のフードも存在しますが、基本的な性能は同じと思って大丈夫です。
最後に、金属は衝撃に強いことで有名な素材。加えて、金属製のレンズフードはスタイリッシュなことが多く、装着したカメラを格好良く着飾ってくれます。カメラはファッションの一部と考えるなら金属製のレンズフードを選ぶのもいいでしょう。同じ形でもプラスチックと金属ではすぐに違いが分かると思います。
上記のように、3種類の素材はそれぞれ違った特性を持ちます。少しでも軽いの好きな方はプラスチック製のフードを、使わない時に外すのが面倒と考える方はラバー製を、スタイリッシュにきめたいのなら金属製のフードを選ぶといいでしょう。
レンズフード人気おすすめ商品TOP7
どのレンズフードがいいのか分からなくなった時は人気の商品に頼るのもありですよ。ここからはレンズフードの人気おすすめ商品をランキング形式で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Canon レンズフード EW-73D LENS HOOD EW-73D
こちらはCanonのレンズフードで「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」というズームレンズに対応しています。花形フードで余計な外光を遮り、ゴーストやフレアを防いでくれるため、より綺麗に撮影を行いたいのなら必需品と言っても過言ではないでしょう。
また、本商品の装着によってレンズを外部の衝撃から守ることができます。対応レンズの価格は税別で8万3千円ほどですからね。それを安価なレンズフードで守れるのですから、念のために装着しておいて損はないでしょう。しかも、花形フードを装着することで、より一眼レフらしくなりますよ。
Canon レンズフード EW-73D LENS HOOD EW-73Dの口コミ評判
互換品のほうが安いため購入を悩んでいましたが純正品にしました。
やはりフィッティングはさすがです。
使って最初に驚き戸惑ったのが、ロックです。外そうと思ったら回転できないし外れない。よく見たらロックがついてました。以前のCanonのレンズフードにはなかった機能です。
Nikon ネジコミフード HN-3
こちらはNikonのレンズフードで「AI AF Nikkor 35mm f/2D」「AI Nikkor 35mm f/1.4S」「AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S」「AI Nikkor 35mm F2S」に対応しています。装着方法はねじ込み式です。
そんな本商品の特徴は素材が金属なこと。プラスチックとは違う、高級感のある見た目をしており、装着後はさながらプロのカメラマン気分で撮影に望めます。カメラの格好良さが撮影に対するモチベーションに繋がる方は、こういった金属製のものを選ぶのもいいでしょう。純正品で安心感があるのもポイントです。
Nikon ネジコミフード HN-3の口コミ評判
純正ですから安心です。p610に付けました。とても精巧に作られていて、Nikonのものづくりへのプライドが感じられます。もちろんぴったりです。
今ではプラスチックで出来たものが多いので、こういう手間を掛けた金属加工製品を見ると職人さんの
心意気が感じられて何だか小さな感動を覚えます。
Canon レンズフード ES-68 L-HOODES68
こちらはCanonのレンズフードで「EF50mm F1.8 STM」に対応しています。円形フードですが、対応レンズが単焦点レンズですので特に問題はないでしょう。外光を遮るのはもちろんのこと、ゴーストやフレアといった撮影の邪魔になる現象も防いでくれます。
デザインはブラックカラーにホワイトでCanonのロゴ入り。純正品らしいシンプルさで使いづらさを感じることはありません。レンズはレンズフードに比べて高価なアイテムですので、破損を防ぐために対応レンズをお使いの方は購入しておくといいでしょう。
Canon レンズフード ES-68 L-HOODES68の口コミ評判
個人的にはCanonのロゴが大切。フードが付くことでレンズに触れることも無いでしょうからフードを付けてレンズフィルターは無しで使います。
レンズ保護用に購入しましたがやっぱり純正品は完璧。レンズにカチっと固定出来て安心です。
Nikon バヨネットフード HB-32
こちらはNikonのレンズフードで「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」や「AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED」などに対応しています。花形フードなことから、装着によって外光の遮断やフレア、ゴーストの軽減などが期待できます。
装着方法ははめ込んで回すだけのバヨネット。少し慣れれば簡単に装着できますし、純正品なことから対応レンズであればはまらないことはまずないでしょう。対応レンズを使っていて、レンズフード無しでは不便だと感じる方は購入を検討してみてください。
Nikon バヨネットフード HB-32の口コミ評判
やはりあると安心です。
使わないときは反対に装着すれば邪魔にもならないのでレンズにつけっぱなしになっています。
やはり、純正Nikonのロゴ入りはいいです。
安心して使えます。
Nikon バヨネットフード HB-69
こちらはNikonのレンズフードで「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」に対応しています。形状は花形ですので、適度に外部の光を遮りつつ、ゴーストやフレアなどの現象を防いでくれるでしょう。また、装着はバヨネット式なのもいいですね。はめ込んで回すだけで装着完了です。
レンズフードは外光を防いだり、衝撃からレンズを守るため必須とも言えるアイテムですが、残念なことに対応レンズには付属していません。そのため、対応レンズを使用している方は本商品を購入しておくといいでしょう。純正品なので使えないといった心配もありません。
Nikon バヨネットフード HB-69の口コミ評判
D5500の18-55の標準レンズにカチット嵌まりしっかり固定たれて質感も良いです。その前に安いと思って互換品を買ったがカチット締まらず直ぐ外れて失敗してました。
純正なので当然といえば当然ですがしっかり装着できガタ等は全くありません。
Nikon バヨネットフード HB-77
こちらはNikonのレンズフードで「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」に対応しています。形状は円形で、装着によって邪魔な外光を遮ってくれます。また、本商品の対応レンズは一般的なレンズに比べて長いため、気を付けていないと壁などの障害物にぶつけてしまうことがあります。
そんな衝撃からレンズを守ってくれるのも、本商品の魅力のひとつです。対応レンズは定価で5万円程度しますからね。3000円前後のフードで守れるなら安いものでしょう。対応機種をお持ちの方は、長く使用するためにも本フードを購入しておくとよさそうです。
Nikon バヨネットフード HB-77の口コミ評判
本レンズは、標準レンズより長い為使用時にどこかにぶつけたり等があった場合に、
保護としてフードがあった方がいいかなと購入しました。
新型のレンズAF-P DX NIKKOR 70-300mmを購入し、フードも同時購入しました
このレンズ専用の純正品ですので装着感はしっかりしていますし、ケラレ等は発生しません
Canon レンズフード EW-63C
こちらはCanonのレンズフードで、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」や「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」に対応しています。形は一般的な花形ですので、影が写り込んでしまうことは少ないでしょう。また、外からの不要な光をしっかり遮り、ゴーストやフレアといった現象を回避してくれます。
装着はねじ込み式なので、バヨネットフードに比べると少し脱着時間がかかるかもしれません。デザインはシンプルなブラックカラーにCanonのロゴや型番入り。値段は定価で2000円です。そう高くはないので、所持していない方はひとつ用意しておくのもありですよ。
Canon レンズフード EW-63Cの口コミ評判
以前互換品を購入して失敗したので、やはり純正は安心できますね。
取り付けたときの安定感が抜群に良いです。
EOSkiss x7 ダブルレンズキットの望遠じゃない方に使用しています。
しっかりとはまるので、落としたりという心配は無用です
レンズフードの効果的な使い方
ここからはレンズフードの効果的な使い方を見ていきましょう。
きちんと装着する
レンズフードの装着が甘いと、それが原因でケラレが出たり上手く撮影できないこともあります。ですので、レンズフードはきちんと装着し、撮影前には再度、装着状態を確認しておきましょう。しっかり装着したつもりでも、ケースの中でレンズフードが微妙に回転してしまい、結果として撮影に失敗するケースが考えられます。
ラバーならいちいち外さなくても大丈夫
レンズフードの脱着は慣れれば簡単なものです。とはいえ、何度も付けたり外したりするのは面倒ですよね。しかし、ラバーフードであれば、使わない時には折りたたんでしまうことが可能です。これを上手く活用すれば、今よりも撮影効率が上がるかもしれませんよ。
まとめ
今回はレンズフードの選び方や人気商品ランキングをまとめましたが、いかがでしたか。レンズフードは外光を遮断して写真のクオリティを上げるだけでなく、高価なレンズを保護する効果もありますので、大切なレンズを長く使うためにも装着しておくことをおすすめします。