本棚にも置けるようなコンパクトなスピーカーという事でその名がつけられたとされブックシェルフスピーカーですが、大型のスピーカーよりもきれいにまとまった音を楽しめる事がその魅力の一つだと言われています。
定番の機種から最新の機種まで多くのスピーカーの中からお気に入りの一台を見つけるために、ブックシェルフスピーカーの選び方や人気の製品などに関する様々な情報をお届けします。
ブックシェルフスピーカーの選び方
ブックシェルフスピーカーを選ぶときにチェックしたいポイントについてご紹介します。
アクティブ型かパッシブが型かで選ぶ
オーディオスピーカーはパッシブス型と呼ばれるスピーカーとは別にアンプの設置が必要なタイプのものが多いのですが、小型のブックシェルフスピーカーにはスピーカー自体にアンプを内蔵しているアクティブ型のスピーカーも数多くあります。
元々アンプを所有していて接続形式などに特に問題がないならパッシブスピーカーを選ぶのがおすすめです。ただしアンプの設置スペースが確保できなかったり、ケーブル接続が困難でスピーカーを単体で動作させたいならアクティブスピーカーの方が向いています。
製品にはアクティブスピーカーには必ず「アクティブ」または「アクティブスピーカー」と記載されているのに対して、パッシブスピーカーの方は「スピーカー」とだけ単体で表記されていることが多いので選ぶときの参考にしてみましょう。
出力音圧レベルで選ぶ
スピーカーの中でもコンパクトなブックシェルフスピーカーを選ぶときに最も大切なのが
出力音圧レベルを示す能率で、スペックにはdBとして表示されます。スピーカーに一定に出力信号を加えて出る音の大きさを示した数字で、その数字が高いほど少ないアンプの出力でも大きな音を出すことができます。
大型のスピーカーと比べてブックシェルフスピーカーは能率が小さい傾向があります。これは能率と引き換えに低音再生能力高める設計上の理由と密接な関係があります。ブックシェルフスピーカーをどんな聴き方で楽しみたいかによっても異なりますが、近づいてそれほど大音量を出さずに聞く方法が中心なら、たとえば80dB台前半に10W程度のアンプで大音量で聞くのが難しいタイプでも十分楽しむことができるといえます。
ハイレゾ対応かどうかで選ぶ
一般的な音源の約倍の周波数で情報が記録されているのがハイレゾ音源です。ハイレゾ音源を再生するためにはハイレゾ対応の再生周波数帯域を持つスピーカーを選ぶことが必要になります。
その際にはハイレゾロゴマークが掲示されていて品質保証されたものを選ぶのも一つの方法です。このマークは日本オーディオ協会から認証を受けたメーカーが製造した製品に対して付けられるもので、厳しい音質の審査を通過したものだけに付けることが許されるものでもあります。
ただしデザインの都合上マークを取得していないスピーカーもあるので、目印という認識で選ぶのがおすすめです。
サイズで選ぶ
ブックシェルフスピーカーはそもそも小型のスピーカーのことを指すのですが、大きさには製品によって違いがあります。机上で目の前に置いて使いたいという場合には幅が15センチくらいのかなりコンパクトなサイズが向いていますが、それなりのスペースで本格的な音源を楽しみたいという場合には幅が20センチ以上あるタイプの方が向いているといえます。
基本的にはスピーカーは大型のサイズになるほど低音再生に強いのが特徴なのですが、設置スペースを考えてどちらを優先するかを決めて選ぶようにしましょう。また、スタンドなどにのせてスピーカーをセッティングする場合には、幅や奥行、高さなどのサイズがスタンドと合うかどうかに注意して選ぶ必要があります。
価格帯で選ぶ
ブックシェルフスピーカーを選ぼうとするとき、どの程度の価格帯のものから選ぶのかも大切なポイントになる事でしょう。実際に価格帯もかなり幅が広く、中にはペアで数千円で購入できるような安価なものもあれば100万円以上の価格帯のものもあります。
実際の価格帯を比べてみると、ペアで2万円から10万円以内の価格帯にコスパの高い製品が集中しています。金額的に10万円を超える製品はブックシェルフスピーカー選びにこだわりを持っている人にとって魅力的な特徴のあるものが見つけやすいようです。
ブックシェルフスピーカー人気おすすめ商品TOP10
コンパクトで本格的な音を楽しめるブックシェルフスピーカーを、人気の高い製品を中心にランキング形式でご紹介します。
QUAD(クオード) S-2 ブックシェルフ型スピーカー ペア マットマホガニー MM S2
フロントとバックのエッジ部分に美しい丸みを持たせたキャビネットで、上品なダイニングテーブルのようなイメージのつくりが魅力的なブックシェルフ型スピーカーです。キャビネットはMDFサンドイッチ構造を採用したことにより、パネル反響を極限まで低減することができます。音声感度は87 dbで、パワフルで繊細さも感じさせる美しいサウンドが楽しめます。
TANNOY(タンノイ) マーキュリー 7.1 スピーカー(ペア) MERCURY 7.1 (Walnut)
英国のベストセラータンノイマーキュリーシリーズの美しくコンパクトなデザインのスピーカーです。ウォルナットの木目調仕上げの洗練されたデザインです。ワイドレンジな新設計ドライバーユニットを搭載しており、コンパクトな外見からは想像できない87 dbの高能率でパワフルなサウンドを実現できます。
TANNOY(タンノイ) マーキュリー 7.1 スピーカー(ペア) MERCURY 7.1 (Walnut)の口コミ評判
高音域も35000Hzぐらいまで出るスピーカーなので今までより艶が乗りいい音に感じます、自宅ではTEACのハイレゾアンプで昔から使っているヤマハのスピーカー(ウーハー30センチ)を鳴らしタンノイの方はとりあえず中華の一万円ちょっとのハイレゾアンプで鳴らしていますが結構素晴らしい音で鳴り響いています。
スピーカーの購入は、40年前にVictor SX-7を購入して以来なのですが、本機の性能の良さに驚きました。SX-7の方がずーっと大型でしたが、性能は小型のこちらの方が良いのでは、と感じる程です。
パイオニア S-LM2 ブックシェルフスピーカー S-LM2シリーズ S-LM2B-LR 【国内正規品】
メインスピーカーとして多彩に使える高性能でコンパクトなブックシェルフスピーカーです。スピーカーの前面をフラットにすることで音の反射を軽減して自然な音の広がりを実現します。スリムなフォルムで置く場所のインテリアにも合わせやすい木目調仕上げの優美な曲線が、上質な雰囲気を醸し出します。高音質グラスファイバーコーンを採用した7.7cmのウーファーユニットです。
パイオニア S-LM2 ブックシェルフスピーカー S-LM2シリーズ S-LM2B-LR 【国内正規品】の口コミ評判
良い品物でした。思った以上に小さく感じましたが、音響は良くコンパクトな割には、音質は良く感じました。
・低音が良く出る。
・高音は曇った感じ。もしくはまろやかな感じ。P802-Sがきれいで美しすぎるのかも。
・高低のバランスがよく、聴き疲れしにくい。どんなジャンルもそつなく聴ける、オーソドックスな印象。
・見た目の質感もGOOD。P802-Sはベニア板のような感じだが、こちらはもう少し上品な仕上がりで ベニア感はありません(紙転写プリントの境目はご愛嬌)
ヤマハ スピーカー NS-B330(MB) [ウォルナット ペア]
2ウェイバスレフ型でその奥深さを味わえるHiFi専用スピーカーです。最新のハイレゾ対応で、新開発3cmアルミドーム型ツィーター搭載でスピーカーユニットは13cmコーン型ウーファーで低音域の量感を追求して立体的で臨場感のある音を再現できます。再生周波数帯域:55Hz~45kHz(-10dB)~100kHz(-30dB)で音声感度は87 dbです。高級感を感じさせるピアノブラック処理の表面加工です。
ヤマハ スピーカー NS-B330(MB) [ウォルナット ペア]の口コミ評判
YAMAHA独特な上品で繊細な音です。
アンプはONKYO A-9050ですが、アンプの良さ個性を忠実に鳴らします。
凄い高い音から中音そして低音まで素直にフラットに上品に鳴ってくれます。
この価格帯でいい音が出ます。
まだエージング中ですが、中、高音が素晴らしいし、それでいて低音もしっかり出ます。エージング後が楽しみです。ピアノや女性ボーカルが綺麗で、ジャズのベースもきっちり響きます。立体的で臨場感も抜群です。正解でした。
ONKYO D-412EX スピーカーシステム (2台1組) D-412EX 【国内正規品】
新開発の「A-Silk OMF」ウーファーユニット搭載で、強さとしなやかさを併せ持つ振動板によるハイファイ再現力を感じられるスピーカーです。正確な超高域再生と高品位な低音の増強を可能にし、細やかさと量感やスピード感を感じさせる音を楽しむことができます。
スピーカーターミナル部には音質の劣化を防ぐ金メッキ真鍮削り出しターミナルを採用し、経年劣化による信号電動力の低下を抑える仕様になっています。
ONKYO D-412EX スピーカーシステム (2台1組) D-412EX 【国内正規品】の口コミ評判
小さいけど、なかなかの重量で、その分音も安定したいい音がでています。とても気に入りました。
購入後二年が経過し、当初メリハリが強くでやや硬かった音も硬さが取れて、低音も音楽を聴くだけなら、サブウーハー無しで十分聴ける状態になって来ました。エージングの重要さを実感しています。
DENON ブックシェルフ スピーカー バスレフ型 2台1組 チェリー SC-M40-CW
低音を反転させるバスレフ型のブックシェルフスピーカーです。振動を支えるサスペンションの形状を改善したことで音の歪みが低減され、さらにダストキャップの形状の最適化で高域側の周波数の特性も改善されました。自然な響きを再現する2.5cmソフトドームツイーターを採用し、磁気回路にはアルミ製のショートリングを追加して高音域の歪みの改善も実現しています。
DENON ブックシェルフ スピーカー バスレフ型 2台1組 チェリー SC-M40-CWの口コミ評判
10年くらい前の同価格帯機種が壊れたので,買い換えました。音は少し良くなった感じがします。
BOSEからの買い替えです。音が無駄に広がらずとてもいいですし特にボーカルが良いですよ。JAZZもいいです。
DENON ブックシェルフスピーカー (2台1組) チェリー SC-M41-CW
直径2.5cmのソフトドームツイーターと12cmのペーパーコーンウーハーを搭載した2ウェイ・バスレフ型スピーカーです。再生した音を濁らせてしまう箱鳴りを抑える高剛性キャビネットで安定した音を再現できます。
価格を考えれば音の良さという点では突出しており、デノンの技術を継承したサウンドチューニングやBluetoothへの対応など、このクラスのブックシェルフスピーカーとしては最も注目される性能を兼ね備えており、より自然でバランスの良いサウンドを実現できます。
ヤマハ ブックシェルフスピーカー NS-B210 (1台) ブラック NS-B210(B)
コンパクトなキャビネとサイズで本棚などにも余裕で置ける、サラウンドチャンネルに最適設計のブックシェルフスピーカーです。新開発のアルミコーン型フルレンジユニットで明快な中低域再生を実現しました。本体はブラックで最新の薄型大画面テレビにもフィットする上品なデザインのフルレンジ密閉非防磁型スピーカーです。
ヤマハ ブックシェルフスピーカー NS-B210 (1台) ブラック NS-B210(B)の口コミ評判
パイオニアの3.1chのサウンドバーの配線を利用して左右をこれに交換。
生まれ変わりました。早速、5.1chのBDの映画を見ましたが、高音がどうとか低音がどうとかというより、全体的にバランスがいいですね♪値段以上の音で、楽しめます。
ヤマハAVアンプ RX-V575 のリアスピーカーとして購入しました。価格も安く、サイズも小さく目立たず置き場所を選びません。
結構部屋は広いのですが、7.1サラウンドのリアスピーカーとしては必要十分と思います。
ONKYO D-55EX 2ウェイスピーカーシステム (2台1組) 木目 D-55EX(D) 【国内正規品】
繊細で芯の強いサウンドを実現するコンパクトスピーカーです。楽器やヴォーカルなどの高音域をはっきりと響かせるツイーター、心地よい中低音を再現するウーファー、密度のの高い美しい響きを実現するMDFキャビネットなどを採用し、クリアで芯のしっかりとした聴きごたえのある音の再生することができ、豊かな余韻の表現までも可能にしています。
ONKYO D-55EX 2ウェイスピーカーシステム (2台1組) 木目 D-55EX(D) 【国内正規品】の口コミ評判
大きさの割になかなかいい音です。さほど広くない部屋の中で、それなりの音量で音楽を楽しむには、十分なパフォーマンスで、コストパフォーマンスは良いと思います。
Pioneerのxv-dv303sと組み合わせて聴いています。分解したところ、磁石の強力さに驚き。心地よい低音と高音ですね、本当に良い買い物をしたと思っています
ヤマハ スピーカーパッケージ NS-BP200 (2台1組) ピアノブラック NS-BP200(BP)
コンパクトサイズながら独自の深型スタイルによりキャビネットの容量を確保することでサイズを超えた豊かな低音の再生を可能にしたコンパクトスピーカーです。楽器をモチーフにしたつやのあるピアノブラックの高級感を感じさせる外観です。スピーカーユニットは非防磁型で、脚部には不要な振動を抑制するための3点支持脚を採用しています。
ヤマハ スピーカーパッケージ NS-BP200 (2台1組) ピアノブラック NS-BP200(BP)の口コミ評判
寝室のプチホームシアターのフロントスピーカーとして購入しました。
持っているパイオニアのアンプとも相性が良くとても綺麗な音で鳴っています。
デジタルアンプと組み合わせて使用していますが、非常に素直で扱いやすいスピーカーです。
以前、PC用アンプ内臓スピーカーを使用していましたが、こちらの音のほうが良いです。
エージングが進むと低音も高音も出るようになってきます。
ブックシェルフスピーカーの効果的な使い方
コンパクトサイズが特徴のブックシェルフスピーカーはサイズがコンパクトゆえに床に直置きしたりするには高さが不足してしまう為スピーカースタンドなどを使用します。スタンドを使用するのは高さ不足を補う為だけでなく音質をよくする効果もあります。
そして聞くときに最適なのはスピーカーよりも10センチ程度耳の位置が高くなるように配置することです。さらにスピーカーに対して聴くポジションが二等辺三角形の頂点になるように設置するのが理想だと言われています。目安として最低でもスピーカー同士の間隔は1メートル以上はあけるようにしたいものです。
また、スペースにゆとりがない場所で設置する時、その名の通り実際に本棚などにブックシェルフスピーカーを設置する場合には周辺との共振を防ぐためにインシュレーターを使用するのがおすすめです。
まとめ
種類も豊富で個性も豊かなブックシェルフスピーカーですが、定番機種から今話題のハイレゾ音源も楽しめる最新機種に至るまでさまざまな魅力を持つ製品が数多くあります。自分のこだわりに合った製品を選んで本格的に音楽を楽しめる環境を手に入れましょう。