便利な液体ソープなどの登場により、一昔前よりの使う機会が減りがちな固形石鹸ですが、実はとてもたくさんの魅力があるアイテムで、固形石鹸だからこそのメリットもたくさんあります。
優しい香りや洗浄力の高さなど、固形石鹸の持つ魅力を知り尽くした人にとっては他のアイテムは考えられないくらいスタンダードになっています。本ページでは固形石鹸の良さと、多くの種類の中からお気に入りの一品を選ぶための参考になる情報をお届けします。
固形石鹸の選び方
良い固形石鹸を選ぶためには、肌の仕組みと石鹸との関係を正しく理解することが大切です。石鹸の特徴を知り、どんなふうに肌に作用するのかを理解することで、自分に合った石鹸の選び方が見えてきます。
固形石鹸の魅力
固形石鹸の魅力をまずはご紹介します。
豊かな泡立ちでお肌を優しく洗える
固形石鹸は天然素材を使ったものが多いので泡立ちがよくないイメージがありますが、実はとても泡立ちがよいのが特徴です。中には泡立ちにくい固形石鹸も確かにあるのですが、一般的にはお湯を使って石鹸をしっかり溶かせば豊かな泡立ちを作る事が出来ます。
お肌を優しく洗うために大切なのは泡立ちの良い洗浄料を使う事で、固形石鹸はネットなどを使う事でフォームに負けないくらいふわふわの泡が出来るので、肌に負担をかけずに洗い上げる事が出来ます。
じっくりと丁寧に泡立てた石鹸の泡に包まれるバスタイムは身も心も癒される極上のリラックスタイムになりますね。
そして、当たり前のことですが固形石鹸の特徴は固い事で、そのため液体ボディーソープのように必要以上に使いすぎて肌を傷める心配が少ないこともメリットの一つとして挙げられます。
適度な洗浄力で皮脂を取りすぎない
お肌を清潔に保つためにはきちんと洗う事が大切ですが、洗浄力が強すぎる洗顔料を使うと肌のバリア機能まで低下させてしまいます。
優しい洗浄力で泡立ちの良い固形石鹸は余分な皮脂だけを程よく取り除いてくれるため、乾燥肌の悩みを抱える人にもお勧めです。
肌に負担をかけずにたっぷりと泡立てた石鹸の泡で汚れを包みこむようにして優しく洗えば、皮脂を取りすぎることなく肌の汚れを落とすことができます。
お肌を健康な状態に整えてくれる
肌は本来弱酸性なのに対して固形石鹸は弱アルカリ性です。固形石鹸を使って洗うと少しつっぱる感じがするのは弱アルカリ性の石鹸を使うことで肌がアルカリ性に近づくことが原因で起こります。
肌を洗った後につっぱるように感じるのは、なんとなく肌にはとても悪いと言うイメージがありますが、実はこのつっぱるという症状こそが肌を健康な状態に保つために欠かせない大切な事だと言われています。
肌に大きなトラブルがなければ、弱アルカリ性石鹸で肌を洗っても肌がアルカリ性のままになる事はありません。ただし洗った後に肌に石鹸かすが残らないようによく洗い流すことは鉄則です。
そして洗顔後にはアルカリ性に近づいた肌が自力で元の弱酸性に戻ろうとすることで肌本来の力を引出してトラブル知らずの健康な肌に近づくという仕組みです。
本物の石鹸はアルカリ性のものだけ
石鹸と言うのは脂肪酸とアルカリ成分を化学反応させることで作られます。そのため本当に石鹸と呼べるものはアルカリ性以外には本来は存在しません。
固形石鹸で中性や弱酸性などと書かれているものは、固形石鹸の形をしているけれど界面活性剤が使われた合成洗剤と言う事になります。
弱酸性のものは肌にやさしいと言うイメージが広がったのはメーカーの宣伝広告の影響によるもので、皮膚には本来はアルカリ性に傾いても自分自身で弱酸性に戻そうとする中和能力があります。
宣伝広告によって弱酸性の石鹸がよいものだと言うイメージが植えつけられてしまった感じがしますが、弱酸性にするために合成化学成分を使用している事の方が肌にははるかにダメージがあると考える方が正しいと言えます。
どんなに宣伝文句で肌や環境にやさしいと書かれていても、石鹸を選ぶときにはきちんと成分表を確認して石鹸ではないものを選ぶことのないように注意する必要があります。
無添加と言う言葉に騙されないように
石鹸を選ぶときには成分表示に石鹸素地または石ケン素地と表示され、さらに石ケン素地の原材料が明記されているものを選ぶことが大切です。
合成界面活性剤が無添加で、凝固剤、酸化防止剤などの合成化学成分が添加されていない石鹸を選ぶのがおすすめです。良い石鹸を選ぶには合成の添加物が無添加のものを選ぶとよいのですが、この無添加と言う言葉はとても分かりにくく濫用されてしまっているのが現状です。
例えば香料が含まれていないだけでも無添加せっけんと言う表示がある製品もあり、無添加という言葉だけを信用するのはとても危険だと言えます。
そもそも無添加と言う定義そのものも何が無添加なのかを証明する定義の上に成り立つものではないので、イメージだけが先行したとてもあいまいな表現の一つになって独り歩きしている状態です。
石鹸を選ぶときに無添加の表示さえあれば安心だと言う思い込みは、残念ながら良い石鹸を選ぶためには全く意味がないと言えます。
石鹸を選ぶときには成分表をきちんとチェックしよう
固形石鹸などに含まれる添加物には、乳化安定剤、凝固剤、変質防止剤、着色料、香料などが主なもので、さらにそこから先は数多くの成分に分かれています。石鹸を選ぶときには成分表をきちんとチェックして本当の無添加せっけんを選ぶようにしましょう。
一般的な石鹸は香料が使われており、例えば石鹸を使って手を洗い、泡をきれいに洗い流した後も手がふわりと石鹸の良い香りに包まれることは多いでしょう。
これはどんなに洗い流しても洗浄成分や香料は薄い膜となって残る事を現わしていて、洗浄剤と言うのは残念ながら完全に洗い流すことは難しいものです。
作り上げられた言葉のイメージだけに左右されるのではなく、良い石鹸の選び方のポイントを理解し、極力肌に悪い影響を与えるものを含まない安心して使える本物の石鹸を選ぶ事が、結果的には肌を大切にすることに繋がります。毎日使うものだからこそ石鹸選びはとても大切です。
固形石鹸人気おすすめ商品TOP5
固形石鹸だからこその魅力ある特徴を持つ石鹸を、人気の製品を中心にご紹介します。
化粧石けんシャボン玉浴用 6P 100G
きめ細かく弾力のあるしっかりした泡で優しく肌の汚れを落とすことができます。きれいにさっぱりと汚れは落とせるのに、洗い上がりはしっとりとしているのが特徴です。
昔ながらのケン化法によって天然の動物油脂を使用してじっくりと炊き上げて作られる石鹸で、天然のグリセリン成分の効果で肌にやさしくつっぱることなく洗い上げる事が出来ます。リーズナブルな価格ながら、肌の弱い人でも全身に安心して使う事の出来るやさしい石鹸です。
化粧石けんシャボン玉浴用 6P 100Gの口コミ評判
この固形石鹸で全身洗え手とても気に入っています。頭を洗っても違和感なくまたフケが出なくなってきました。お気に入りの逸品です。
さっぱり洗い上げるのにつっぱりません。ぬるつかずにシャワーでさっと流れるし私は幼少時から湿疹が出やすく、肌が弱いのですが、肌にも負担が無いようです。
恋するおしり ヒップケアソープ 80g
気になるお尻の黒ずみやざらつき、ぶつぶつなどをケアできるスクラブ石鹸です。石鹸を十分に濡らしてから、気になる太ももからお尻にかけての部位をくるくると円を描くようにして滑らせて使用します。
フレッシュで爽やかなもぎたてピーチの魅力的な香りで、泡立ちもよく、シャワーで流した後も肌がつっぱらず、毎日使っても角質をとりすぎる心配もありません。淡いピンク色でハート形のキュートな形も人気です。
恋するおしり ヒップケアソープ 80gの口コミ評判
ずーっと座りっぱなしのデスクワークなのでヒップケアは日頃から気をつけていましたが、なかなかゴワツキ・ザラツキがなくならない・・・と悩んでいたところにこちらを発見して、レビューもよかったので購入しました。
本当にツルツルになりました! ホルモンバランスが崩れて肌が荒れても、お尻はツルツルです♪
無添加石鹸白いせっけん3P
食用にも適用される高品質の天然油脂を使って丸ごと炊き込んだ後、6日間熟成させて作られる天然石鹸です。香料や着色料、防腐剤などの添加物が一切含まれておらず、自然のしっとりとしたうるおい感と、きめ細かでしっかりとした泡立ちの良さを実感できます。
余分な香りや色がついていないので、添加物に敏感な人でも安心して使用することができます。手頃なお値段で程よい硬さがあり、適度な溶け具合できめの細かい泡が出来るので気持ち良く体を洗う事が出来ます。
無添加石鹸白いせっけん3Pの口コミ評判
もっと無骨な石鹸かと思いましたが とても優しい石鹸だと思いました。手ぬぐいをお風呂タオルとして使ってますが 手ぬぐいで石鹸とっても 適度な溶け具合で きめ細かい泡が 手ぬぐい一面に着き その状態で体をさするととても気持ち良いです。
無添加、無香料、肌に優しくて、お安くて、なんて良い商品なんでしょう。パウダーファンデを落とす時だけ使いますが、洗いたては不思議と肌が白くなったように感じます。
カウブランド石鹸 青箱バスサイズ135g*6個
ジャスミン調の優しい香りが魅力でさっぱりとした洗い心地が特徴のカウブランド定番商品です。食用原料にも使用できる品質の高い天然油脂を使い、過熱から熟成までじっくりと時間をかけて作られる釜だき製法によって丁寧に作られる石鹸です。
新鮮な牛乳から作られたミルクバターが配合され、豊かでソフトな泡立ちでありながらさっぱりとした洗い上がりが魅力です。
カウブランド石鹸 青箱バスサイズ135g*6個の口コミ評判
洗面所やお風呂場で、家族で使う「いつもの石鹸」です。泡立ちはそんなに良い方ではないのですが(普通程度)、かえってそれが自然な感じがして気に入っています。
肌が弱く、変な石鹸は使えないのですが、牛乳石鹸は使えます。定番です。泡立ち等、最新の石鹸には負けますがいい商品です。
カウブランド 赤箱10入 10コ入
豊かでクリーミイな泡立ちで肌をしっとりと洗い上げる石鹸で、伝統の釜炊き製法のよって丁寧に作られるカウブランドの定番商品です。
新鮮な牛乳からとれるミルク成分に加え、さらに保湿効果の高いスクワランが配合されており、しっとりと潤いを感じる洗い上がりで、乾燥肌の人にもおすすめです。優しいローズ調の香りを楽しむことができます。
カウブランド 赤箱10入 10コ入の口コミ評判
長年、青箱(さっぱりタイプ)を使っていましたが、乾燥肌体質なので年中体中がカサカサ、乾燥によってかゆみもありました。そこでしっとりタイプのこちらに切り替えました。
コスパ最高。青箱は少し潤いが足りないので、赤が好き。でも、匂いは青が好き。
固形石鹸の効果的な使い方
固形石鹸は体を洗うときに使うものと言うイメージがあります。たっぷりとお湯に溶かして丁寧に泡立てたふわふわの泡で体を包んで洗うのはとても気持ちの良いものです。
顔は洗顔フォームで髪はシャンプーを使って洗うし、足は専用のフットソープを使うと言う人もいるでしょう。でも、実は固形石鹸はシャンプーとして使う方法にも適しています。適度に洗浄力があり水と二酸化炭素に分解される石鹸は、生態系にもとても優しく地肌に対する安全性も高いと言われています。
固形石鹸で髪を洗うなんて…とちょっと尻込みしてしまうかもしれませんが、固形石鹸の原料である脂肪酸ナトリウムは地肌への影響も洗浄力の面からもとても優れているので、試してみる価値はあるかもしれませんね。
まとめ
石鹸は本来アルカリ性のもので、アルカリ成分は汚れの中の油分と結びついて汚れを溶けやすくする効果があります。肌にやさしい弱酸性と言う宣伝文句が浸透した影響で、アルカリ性の石鹸は肌にあまり良くないイメージを持つ人が少なくないのですが、アルカリ性の固形石鹸と言うのは肌のためには最も安全で理にかなった汚れを落とすアイテムだといえます。
しかも液体せっけんのように専用の容器を必要としないので、ごみの減量にもつながります。自分の肌に合ったものを選んで上手に使う事で、肌にとってもさらに環境にとっても優しい生活を送る事が出来ます。
お中元やお歳暮で石鹸をもらって使い道に困るなんてあまりにももったいない事です。優秀で使い勝手の良い固形石鹸の良さをもう一度見直してみませんか?