キルトを縫う際に、キルト針を使用する方も多いかと思います。キルト専用の針のため、キルトを縫うときはとても縫いやすいです。しかし、普段から裁縫や手芸をしない方や、新しく始めるという初心者の方には、どのようにして選べばいいのか、なかなか分かりませんよね。
キルト針は、長さ、太さ、硬さ、音、針穴の5つのポイントを確認しておけば、自分に合った商品が見つかりやすいです。今回は、キルト針の選び方やおすすめ商品8個、さらにはキルト針の効果的な使い方までご紹介します。
キルト針の選び方
キルト針の選び方には、長さ、太さ、硬さ、音、針穴の5つのポイントがあります。特に、長さや太さ、硬さによって、縫いやすさや折れやすさ、使いやすさも変わる場合があります。
長さ
キルト針は、長さによって縫いやすさと折れやすさが変わります。キルト針自体は、もともと普通の針よりも短いものです。その中でも、キルト針は短い方が縫いやすいと言われています。というのも、キルト針は分厚い布を縫うために、長い方が良いと思われがちです。しかし、短い方が分厚い布に通りやすく、縫い目もきれいに仕上がりやすいのです。
基本的には、3センチ前後のキルト針が一般的です。初心者はそれくらいの長さが使いやすいでしょう。キルト針の使用に慣れている方は、2.5センチ前後の針がより縫いやすくなると言われています。
太さ
キルト針は、太さによっても縫いやすさや折れやすさが変わります。
細い
細いキルト針は、布通りが良いために縫いやすいと感じる方が多いです。しかし細い分、強い力をこめたりすると折れやすいです。
太い
太いキルト針は、折れにくく長く使えるものが多いです。しかし、布通りが悪く縫いにくく感じることも多いため、初心者よりも慣れている方におすすめです。
中間
中間くらいの太さのキルト針が、初心者の方には使いやすいです。布通りは問題なくでき、折れやすさも個人差が出るため頻繁に折れるわけではありません。そのため、中間で折れたら太いものへ、中間で折れないけれど「布通りが悪くて縫いにくい」と感じたら、細いものを使うというように、一度試してみて自分に合ったものを探す方法がおすすめです。
硬さ
キルト針は、硬さによって折れやすさが変わります。
硬い
硬いキルト針は、強い力をギュッと加えると折れやすいですが、曲がることは少ないです。しかし、力が分散されにくいため、使いにくく感じることもあります。
やわらかい
やわらかいと、強い力を加えても力が分散されやすく、折れにくいです。反対に、やわらかい分曲がりやすいものが多くはなります。ただし、やわらかい方が使いやすいと感じる方も多く、初心者の方にはある程度やわらかいものがおすすめです。
音
購入してからになりますが、縫うときの音でキルト針の状態や良いものかどうかを見抜くことができます。
キルト針を布に通した際に、「プツプツ」というような音は聞こえていないでしょうか?基本的に、良いキルト針は縫う際に音は聞こえません。そのため、音のしない商品の方が良いキルト針と言えます。購入後も、キルト針を使用した際に、音がしないかどうかという点も確認しておきましょう。
針穴
針穴の大きさも、重要視しておきたいポイントです。針穴に糸を通すときに、なかなか通らなくて苦労した経験はありませんか?特に、裁縫を今まであまりしてこなかった方は、確認しておきたいポイントになります。
針穴は、細長いものが通しやすくなります。反対に、小さくて丸い針穴は通しにくく、大きい針穴は糸が抜けやすいといった別の問題に悩まされることになります。そのため、細長い針穴が最も通しやすくて、おすすめです。
キルト針人気おすすめ商品TOP8
おすすめのキルト針を、8個ご紹介します。
ピースメーカー キルト針#12
ピースメーカーというメーカーが販売しているキルト針です。こちらのキルト針は長さが約2.2センチと短めで、他の商品よりも太めのキルト針になります。同じ長さと太さのキルト針が15本入っているセットになります。
短めで太めのキルト針のため、折れにくい商品ですが、やや布通りが悪く感じる場合もあります。ただし、太くて硬めの針のため丈夫で、長く使うことはできるでしょう。布通りの良さや使いやすさよりも、丈夫なキルト針を探している方におすすめです。
また、15本もの本数が入っていることも安心です。キルト針は多くても10本前後の本数セットで販売している商品が多いため、かなりたくさんのキルト針を一度の購入で手に入れることができます。折れても買い直す手間も、ほとんど必要ないでしょう。
みすや針 キルト針 細目
京都の和雑貨を販売するメーカーが製造している、15本も入っているキルト針セットです。細めのキルト針のため、布通りがキルト針の中でも良く、縫いやすいと感じる方の多い商品です。
また、みすや針は針先も細めに作られていることが特徴で、硬さもあり、さまざまな仕立屋さんにも愛用されています。針穴も比較的大きいため、糸も通しやすいでしょう。キルト針を使用したことのある方は今までのものよりも使いやすく、初心者の方は初めてでも縫いやすく感じるキルト針でしょう。
ただし、細いキルト針は強い力を加えると折れにくい傾向にあります。そのため、なるべく弱い力で持ちながら使用すると、1本1本を長く使うことができるでしょう。
Clover キルトしつけ針 57-316
アメリカやヨーロッパで愛用者の多い、クローバーというメーカーの作るキルト針になります。サイズが2種類、それぞれ4本ずつ、合計で8本の針が入ったセットになっています。
こちらのキルト針は、長さが約4.7センチと約4.9センチの針で、一般的に3センチの長さが多いキルト針の中では、かなり長めの針になります。長い分、布に通すのは難しくなりますが、持ちやすくはなります。初心者の方はこれくらい長いものから使い始めて、徐々に短いものに変えていくと、使いやすく感じるでしょう。
太さも約0.8センチと、やや太めのキルト針になります。太い分、グッと力をこめてしまっても折れにくくなっています。丈夫なうえに8本のセットとなっているため、
一度購入すればしばらく使用できるでしょう。
Tulip キルティング針 No.13 6本入 THN-007
広島のメーカーであるチューリップから販売されている、キルト針です。チューリップは製造や素材にこだわっているメーカーで、国内の手芸用品のシェア率はかなり高いです。
こちらの商品は、「布の通りやすさ」と、「弾力性」が特徴的です。2.2センチとキルト針の中では短い針のため、布に通しやすくなっています。また、太すぎない太さであることから、布に通したときの弾力性も高くなっています。初心者の方でも、十分使いやすいキルト針でしょう。
6本入ったセット商品のため、何回も針を買い直す手間も省くことができるでしょう。
チューリップ(TULIP) 高級キルト針No.13
チューリップという、広島で手芸用品などを販売している会社の商品です。チューリップは広島針というものの伝統を背景に制作を行なっており、広島針には300年以上の歴史があります。「使いやすいことはもちろん、安全で高品質の商品作り」をモットーに掲げています。
チューリップの、高級キルト針シリーズであるこちらの商品は、布通りの良さと使いやすさを追求して開発されました。縦研磨をほどこしているために、針の抜けが良いと言われています。そのため、裁縫が苦手な方でもスイスイとキルトを縫うことができるでしょう。
長さは2.2センチと、やや短めの針になります。数が10本と多く入っているため、万が一折れてしまっても、また同じものを使用できます。
Clover ハワイアンキルト針4種セット
アメリカやヨーロッパで人気のあるメーカーであるクローバーから販売されているキルト針セットです。4種類の針がセットとなっていますが、特にハワイアンキルトに使用される針が集められました。
長さの異なる4種類のキルト針が、2本ずつ入っています。そのため、布や好みによって自分の使いやすい針を選べます。それだけでなく、さらには万が一キルト針が折れてしまったときでも、もう1本あれば安心です。
キルト針は、なかなか1本だけというような単品販売がされていない商品です。そのため、同じ種類が数本ずつ入っているセットを購入するだけでも、あとで買い足す必要がなく安心して使用できます。
Clover パッチワーク針セット 10本入り 57-302
クローバーというメーカーが販売する、キルト針が10本セットとなった商品です。クローバーはアメリカやヨーロッパといった海外で人気のメーカーで、パッチワーク用品などを販売しています。
クローバーのキルト針セットは、4種類の長さの針が入っています。長さの種類が豊富で使い分けをしやすいだけでなく、針先がシャープでキルトに通しやすくなっています。また、針穴もやや大きめで糸が通しやすいでしょう。そのため、初めてキルト針を使うという方でも、使いやすいと感じる商品のようです。
みすや紙包みセットキルト・パッチワーク針
京都の和雑貨のメーカーが販売しているキルト針になります。京都らしい和風のパッケージデザインが目を引く商品です。
セット内容は、パッチワーク針(普通)が5本、キルト針(普通)が3本、キルト針(細目)が3本、まつり用キルト針が5本、しつけ用キルト針が5本という盛りだくさんな内容となっています。普通のキルト針と細めのキルト針の2種類が入っていることで、初心者の方でも自分が使いやすい細さを選ぶことができます。
口コミでも、「キルトの縫いやすさや作りたいものによって、針の細さを変えられることが便利」という声がありました。さまざまな作品によって、使い分けができるのは嬉しいですね。
キルト針の効果的な使い方
キルト針は、指ぬきと一緒に使用すると、安全に使用することができます。特に、いままで裁縫をあまりしてこなかった初心者の方におすすめです。
キルト針の使用だけでなく、裁縫をしている最中に、針が指に当たってチクチクした経験がある方も多いのではないでしょうか?慣れていないと、指を添えておく場所もなかなか
分からず、どうしても針が指に当たります。
そんなときでも、指ぬきをはめていると安心です。指ぬきは、どこか1本だけ針の当たりやすい指にはめるカバーのようなもので、使用しているとケガ防止につながります。中指などキルト針が当たりやすい箇所にはめておくだけで、指がカバーされるため、針が当たっても痛くありません。
万が一、刺さったりしてケガをしないためにも、はめておくと安心でしょう。素材や形もたくさんあるため、自分に合ったものを探してみてください。
まとめ
キルト針は、キルトを縫う際に使用する専用の針です。裁縫が趣味という方はよく使用するかもしれませんが、普段から裁縫や手芸をしないという方には、あまり馴染みがありませんよね。
キルト針を選ぶ際は、長さ、太さ、硬さ、音、針穴の5つのポイントを確認しておくと安心です。長さは長い方が縫いやすいと思われがちですが、実はキルト針は短い方が縫いやすいと言われています。一般的には、3センチ前後のものが使いやすいと言われています。
また、太さや硬さによって針の折れやすさや縫いやすさも変わってきます。太いと力を加えても折れにくいですが、縫い通りがやや悪くなります。硬いと、力が逃げずに折れやすいですが、曲がることはほとんどありません。キルト針の使用に対する慣れによっても、選び方は、まったく変わります。
今回ご紹介した8個の商品は、どれもおすすめです。自分に合ったものを探しながら、ぜひ試してみてくださいね。