学校や塾など、学生時代を思い出す時に必ず黒板とセットになって思い浮かぶのが黒板消しです。学校などでの授業で使う以外にもいろいろな場面でサイズの異なる黒板を利用するシーンもあり、黒板消しにもサイズや機能、材質や形など多くの種類があります。
本ページでは自分がどんなところでどうやって使いたいかに合わせて、最適な黒板消しを選ぶときに役に立つ様々な情報をお届けします。
黒板消しの選び方
使い易くて便利な黒板消しを選ぶためにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
使う目的に合ったサイズを選ぶ
黒板消しは授業中に使用した黒板と共に誰の記憶の中にもあるものです。チョークで描いた黒板面を綺麗にふき取るために使うのが黒板消しです、最もオーソドックスなものは手で持った時に大きすぎず小さすぎない程度のサイズ感の長方形のものです。
使用する場所によって使う頻度や使う人の手の大きさや体格なども違うので、目的に合わせて最適なサイズのものを選ぶ必要があります。
たとえば学校の授業で使用するなら、最も一般的なMサイズのものが無難なのですが、横幅が30センチほどもある特大サイズの黒板消しも、実は使う目的によっては便利に使えるものです。
黒板に細かくたくさん書き込んだ時に、横幅のある大きなサイズなら一消しで複数行を消すことができ、素早く短時間で消す作業ができるので、効率よく授業を進められて便利です。また、長さのあるロングサイズのものは、小柄な人がなかなか手の届きにくい黒板の高いところを消す時にも便利に使えます。
一方黒板にチョークで書き込んだ雰囲気のある看板なども高い人気があります。カフェメニューやショップの入り口に案内を書くのに使用する小さな黒板の場合には、黒板拭きもミニサイズで十分です。
さらに工事現場で小さな黒板を記録用に使用することがありますが、このような現場ではポケットに入れておけるくらい小さ目のもののほうが使いたいときにサッと取り出せて便利に活用できます。
使った後にどこに置くかで選ぶ
黒板消しは黒板に書かれたチョークの文字や絵などを消した後、どこに置くかも考えて選ぶ必要があります。通常教室などで使用する場合には黒板に付属している粉受けの部分において置けるのですが、粉受けの奥行きが浅い黒板に使用するなら黒板消しもスリムサイズのものを選ばないと、使うたびに黒板消しが落下して周囲を粉で汚すことに繋がりストレスがたまります。
粉受けの無いフラットなミニサイズの黒板などに使用するなら、磁性のある黒板ならマグネットタイプの黒板消しが便利です。使用後に黒板に貼り付けておくことができるので使いたいときにすぐに見つかるし、しょっちゅう落としてイライラを募らせる心配がありません。
タイプによってはフックに引っ掛けておけるようなひも付きのものなども便利です。使った後にどこに保管するかは案外大切なポイントで、黒板の近くに置けるものを選ばないと使うたびに探すのも不便なものです。使いたいときにすぐに見つかって取りやすいように、保管場所を考えて黒板消しを選ぶようにしましょう。
ハンドル部分の材質の違いで選ぶ
黒板消しとして思い浮かべるのはハンドル部分に天然木を使った素朴なタイプだという人は多いかもしれません。かつて黒板拭きは木と布張りの部分で作られたシンプルな形のものが一般的でしたが、現在は取り扱いがしやすく丈夫な合成樹脂などでできたハンドル部分のものも多くなっています。
黒板を消す作業の時に黒板消しを落としにくいように手を差し込めるようなベルトの付いたものも多く、使われている素材によって手へのフィット感や使い心地に差が生まれます。ハンドル部分に合成樹脂を使用したものは、水にぬれても大丈夫なので取り扱いも楽にできます。
日常的にチョークの粉などで汚れがひどくなったら、普通に洗剤で洗う事もできるので簡単にお手入れができるのが最大のメリットです。再生ポリプロピレンなどを採用した製品もあり、丈夫なだけでなく軽くて取り扱いが楽にできるところもおすすめポイントです。
ハンドル部分が天然木でできたクラシックな雰囲気を持つ黒板消しもあります。こちらは機能性というよりも木の持つぬくもりや黒板とセットしたときのどこかノスタルジーを感じる佇まいなどを楽しむという特別な目的のためにも活用できます。
天然木の優しい肌触りを楽しみながらインテリアの一環として黒板と共にこだわって選びたい人には特におすすめかもしれません。
パット部分の布の種類で選ぶ
黒板消しの性能で最も重要なのがパッド部分の素材です。パッド部分によく使用される素材には畝のあるコール天やなめらかな感触のベルベット、マイクロファイバーなどがあります。黒板の表面を滑らせてふき取るため、チョークの粉含みがよく、ふき取る際に粉が飛散しにくく、耐久性の高い素材が使われている必要があります。
コール天はコーデュロイとも呼ばれる特徴的な畝のある織物です。表面が羽毛の付いた畝になっているのが特徴で、チョークの粉をしっかりとからめ取って飛び散りにくい状態でふき取る事が出来ます。耐久性も高く塾や学校などのように黒板を頻繁に使う場所では最もおすすめの素材だといえます。
絹やレーヨンなどの光沢のある糸を使用して織られたなめらかな手触りのベルベットは、コール天のように畝のある織物ではなく布表面が全体的に短い起毛状態になっているのが特徴です。
チョーク粉などの黒板の汚れを吸着しやすいのですが、毛の流れが滑らかで一方向になっているので、毛の流れの方向に沿った動かし方をしないと汚れが落としにくい点はややデメリットといえます。
ナイロンやポリエステルなどの合成原料を使用して作られた極細繊維がマイクロファイバーと呼ばれる素材です。一般的な織物と比べて繊維が細いのが最大の特徴で、細かいほこりや汚れまでしっかりとからめ取る事が出来るので、掃除用具などにも使用される素材です。
吸水性が高く通気性も良いので水洗いして使用するのに最も適しており、黒板拭きも水拭きする際には特に便利に使用できる素材です。
黒板消し人気おすすめ商品TOP10
黒板消しを人気の高いものを中心にランキング形式でご紹介します。
馬印 ラーフル(黒板消し) 56×108mm
本体のサイズは56×108×30mmで、小ぶりなので子供の手で使用するにはちょうど良い大きさの黒板消しです。人間工学研究によって腰を強く作られており、頻繁に使用しても手首が疲れない構造で、特殊構造により丈夫で長く使う事が出来ます。
黒板に書いたチョークの文字などの消し味が格段に良く、使用後の掃除などのメンテナンスをしっかりと行えばへたりにくく長く使えます。黒板に書いたチョークの文字などをさっと消せて丈夫なコール天生地を使用しています。
マンモス ラーフル ミニ RF-S
小さくてかわいらしいサイズの黒板消しです。細かい部分を修正したいときに小回りが利いて便利に使えます。抗菌仕様なのでいつでも清潔に快適に使えます。環境にも配慮されており、再生PP材を使用し、布面は綿100%で安全に焼却可能です。
カバー部分には再生プラスチックのポリプロピレン樹脂を75%使用し、スポンジ部分には再生スポンジを100%使用したエコな製品です。布面は綿100%のコール天生地を使用しており、布の保護に再生布のフェルト生地を100%使用しています。焼却処理をしてもダイオキシンを発生させないので安心です。
黒板消し SC-EG2500 イレーザー
長さ400 mm、厚み50 mm、幅80 mmのロングサイズの黒板消しです。特大サイズなので一度で広範囲の黒板面を消すことができます。内部のスポンジ部分が表面に貼られたコール天の布を裏側から破らないような構造になっているので、丈夫で長持ちして経済的です。
バンド付きで持ち易い仕様になっており、ナチュラルで手肌にやさしい温かみを感じさせる天然木と、布面は耐久性の強いコール天生地を使用しています。細かいチョークの粉をよく吸着して、びっしりと書き込んだ黒板の文字などを複数行同時に消すことが出来て効率よく作業ができます。
ダストレス環境型ラーフル【大】 DRF-EC-L
本体のサイズは巾160×奥70×高45mmの大きさで、再生ポリプロピレンでできたカバー部分の黒板消しです。軽くて丈夫なので取り扱いが楽にできて、環境にも配慮した大変使い易い製品です。
布面は綿100%のコール天生地を使用し、スポンジ部分には再生スポンジを100%使用しています。高級生地とソフトなスポンジを採用しているので丈夫で扱い易く、掃除もすばやく綺麗にできます。
MinniLove スマイルマークの磁石黒板消し チョーク消し マグネット付き (4個入)
ホワイトボードにもチョークにも使える、キュートなスマイルマークのデザインされた黒板消しです。内部に磁石を装着しており、金属の表面に吸着して収納にも便利で場所をとりません。磁性を持つホワイトボードにも使用可能です。
材料には良質な不織布とスポンジを採用しているため、手触りがよく軽くて便利に使え、さらに環境にも優しい製品です。書いた文字などを綺麗に消すことができて汚れが取れやすいだけでなく、なめらかでボードを傷つけにくい構造です。直径9センチメートルの大きめのサイズで、教室などの雰囲気をポップで明るくしてくれる効果があります。
黒板イレーザースポンジ・プラ台 CR-ER80-BL
黒板を拭く際にチョーク粉の飛散を抑えつつ吸着力を高める効果のある別珍生地を採用した黒板消しです。プラ台の部分は再生ポリプロピレン製で、スポンジ部分は再生ウレタン製です。
巾300 mm×奥70 mm×高45mmの特大サイズなので、一度に複数行を消せるので作業効率がアップします。即座に消せるので作業にかかる時間の短縮になり、特に小柄な人が手の届きにくい高い部分を消す際に使用するにも便利で、一度使うと小さな黒板消しでは物足りなさを感じるといわれる製品です。
日本理化学 黒板消し ダストレスラーフル ジャンボ DKRF-J
ジャンボサイズのチョーク専用黒板消しです。70 mm×300 mm×45mmの特大サイズなので少ない動作で広い面積を綺麗にふき取る事が出来るので作業がはかどります。ふき取り面には耐久性の高いコール天生地を採用しており、台にはバンドがついているので手を通して持ち易い仕様になっています。
カバーの部分には再生プラスチックのポリプロピレン樹脂を40%使用しており、スポンジ部分には再生スポンジを100%使用しています。軽量で使用する黒板のサイズに合わせてSサイズからJサイズまでのサイズ展開をしているシリーズの中で、最も大きなJ(ジャンボ)サイズです。
レイメイ藤井 ボードイレイザー ブラックボード専用 LBE610
黒板の水拭き消し字に最適なブラックボード専用のボードイレイザーです。吸水性に優れた素材を使用したスポンジ質なので、広い面も狭い面も自由に使いこなせます。超極細繊維のベリーマを使用した密度の高い編地のクロスを使用しているので、手にも優しく使用時にボードを傷つける心配もありません。
微細なほこりや粉、汚れなどをかき取って綺麗に取り除くことができます。本体を水または専用のクリーナーでぬらしてボード面を拭いて使用します。使用後は洗って乾かせば何度でも繰り返し使用できます。ひも付きなので、使わないときは吊り下げて保存できます。
日本理化学 黒板消し ダストレスラーフル Lサイズ DKRF-L
教室でよく見かける丈夫でオーソドックスな黒板消しです。チョーク専用の黒板に使用する製品で、表面には摩耗に強く耐久性の高いコール天生地を使用しています。黒板にチョークで書かれた面をふき取る際に粉が飛び散りにくく、裏面にはバンドもついているので落としにくく持ち易い仕様になっています。
サイズは70 mm×160 mm×45mmのLサイズで、誰もが一度は使った事のあるなじみのあるサイズ感です。軽くて使い易い製品ですが、どこか懐かしい雰囲気を持つ製品でもあります。
日本理化学工業 ダストレスラーフル(黒板ふき) Mサイズ
カバー部分に再生ポリプロピレンを40%以上使用し、再生スポンジを100%使用した黒板拭きです。丈夫なコールテン生地を採用し、粉が飛び散らずに綺麗にふき取れて軽くて使い易い製品です。
小ぶりで耐久性も高いので学校などで黒板拭きとして使用する以外にも工事現場で黒板を使用する際などに、サッと取り出して使える使い勝手の良い製品です。壁掛け式の小型の黒板にはちょうど良いサイズ感で、溝の幅が狭い黒板にもすっきりと置くことができます。子供のお絵かきにも使い易く、小回りの効くサイズで出番の多い黒板拭きです。
黒板消しの効果的な使い方
様々なシーンで使える黒板消しを、より効果的に使う為のポイントをご紹介します。
黒板消しの上手な使い方
黒板消しの使い方はいたってシンプルです。黒板の上にチョークで描かれた文字や絵などを上から黒板消しを使ってなぞるだけで消すことができます。ただし、よりきれいに黒板を消すためには部分的に適当に黒板消しを動かすのではなく、縦横どちらかになぞってゆくように動かすのがきれいに消すためのコツです。
黒板消しを方向を無視してガチャガチャと動かしてしまうと、拭き終わった後にチョークの筋が残ったりしてあまりきれいな状態に拭きあがりません。できれば黒板消しを移動させる方向を意識して同じ方向になぞるようにして動かしてみましょう。
また、黒板消し自体にチョークの粉が大量についたまま使おうとすれば、消しているはずなのにかえって黒板全体に粉がついてきたなくなってしまう事も考えられます。黒板を拭く前には必ず黒板消し自体を綺麗にしておく必要があります。
黒板消しのお手入れ方法
黒板消しを使った後チョークの粉が付いた状態を、窓の外でパンパンとはたいてきれいにしていたという時代もありました。でも、残念ながらチョークの粉のたっぷりとついた黒板消しを窓の外ではたいてきれいにしようとすれば、粉まがい上がりそのまま部屋の中に粉が入ってくることも考えられます。
現在は黒板消しを掃除するためのクリーナーがあるので、黒板消しを使う前にクリーナーで何往復化させて粉を十分に吸い取ってから使うようにしましょう。また、クリーナーで吸い取っても汚れが染み付いていて取れないときには、水洗いの可能なものならたまにはきれいに洗っておくとより気持ちよく使えます。
化学繊維の布やスポンジで作られ、ハンドル部分もプラスチック製のものなら、一般的には洗っても乾きやすいので、汚れが気になるときには本体を丸洗いしてみるようにしましょう。
まとめ
学生時代の懐かしい思い出と共に多くの人の記憶に残るアイテムのひとつに黒板拭きがあります。教室だけでなくいろいろな場所で活躍する黒板に欠かせない黒板拭きは、目的に合わせて自分が最も使い易いものを上手に選びたいものですね。