ほんの少し使うだけで、料理に豊かな風味や香ばしさを与えてくれるごま油は、台所の必需品。中華料理はもちろん、お菓子作りなど、いろいろなメニューに使えるところも嬉しいですね。
また、ごま油はただおいしいだけじゃなく、健康維持や美容にも効果が期待できると言われているのです。本ページでは、ごま油の上手な選び方を解説します。また、よく売れている人気商品もランキング形式で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ごま油の選び方
ごま油を選ぶ際にチェックしておきたいポイントや、ごま油についての基礎知識を紹介します。
ごま油の焙煎方法による色の違い
「ごま油」と聞くと、多くの人の頭にぱっと思い浮かぶのが薄い茶色をした液体だと思いますが、これは、低温でじっくりと火を通したものを圧搾するとできる「低温焙煎ごま油」です。一方、もっと濃い茶褐色をした「焙煎ごま油」は、高温で焙煎したものを圧搾することによって作られます。
そして、ごまに熱をくわえず、生のまま絞ったものが無色透明の「白ごま油」。焙煎をしていないので、クセがなく、すっきりとした味わいが特徴です。
ごま油の抽出方法は3通り
現在、製造工場で使われている方法には「低温圧搾法」「高温圧搾法」「溶媒抽出法」があります。
低温圧搾法
ゆっくり、じっくりとごまに圧力をかけ、低温(60℃以下)を保ちながら油を抽出する方法です。絞るのに時間がかかるところが難点ですが、ごまの風味をそのまま味わえるのが魅力。栄養価も残しやすく、非常に質の良いごま油であると言えるでしょう。
高温圧搾法
170℃ぐらいの高温を保ちながら圧搾する方法で、低温圧搾法がごまから2割程度しか油を抽出できないのに対し、このやり方では6~7割程度も搾り取ることができます。ただ、高い温度を加えるので、風味や栄養価はやや失われやすいです。
溶媒抽出法
「ヘキサン」と呼ばれる溶剤を使ってごまに含まれる油を溶かし出し、その後高温にかけて溶剤を揮発させ、油だけを残すという方法です。化学薬品を使うということで「危険なのでは?」という声も聞かれるのですが、ヘキサンは高温にかけるとほとんど蒸発してしまうため、ごま油に残る可能性は低いです。
ただ、自然な風味を楽しんだり、栄養を取るという点では、圧搾法に劣ると言わざるを得ないかもしれませんね。
ごま油で摂れる栄養素
ごま油には、ゴマリグナン、セレン、ビタミンE、リノール酸・リノレン酸などの栄養素が豊富に含まれています。
ゴマリグナン
油に溶ける性質を持った抗酸化物質で、ごま油の酸化を防ぐのにも役立つ栄養素。ちなみに「セサミン」もゴマリグナンの一種です。体内に入ると、活性酸素の除去や脂質の酸化を防止する効果が期待できるので、アンチエイジングや健康維持が気になる人は、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。
セレン
抗酸化作用の高い栄養素。ビタミンEと一緒に摂ることで、よりパワーアップすると言われています。
ビタミンE
活性酸素を除去し、体内の脂質が酸化するのを防いだり、血行を良くしたりする効果が期待できる栄養素。
リノール酸・リノレン酸
血中コレステロールを下げ、肥満を予防する効果が期待できる栄養素。
えごま油との違い
「ごま油」でネット検索をすると「えごま油」についての情報が多くヒットします。名前は良く似ていますが、ごま油の原料がごまなのに対し、えごま油は「えごま」と呼ばれるシソ科の植物から抽出されており、これらは全く別のものです。
また、ごま油は火を使う料理にも適していますが、えごま油は熱に弱いので、そのままの状態で使うことが多いという違いもあります。
ごま油の歴史
ごま油は、インダス文明の頃から使われていたと言われています。古代エジプトでは、かの有名なクレオパトラが、美肌を保つために愛用していたそうです。日本では、平安時代に使われていたという文献もあるそうですが、一般庶民の間に広く浸透したのは江戸時代から。
もっとも、日常的に使用するのは料理屋を生業としていた一部の人たちだけだそうで、一般家庭で油が使われるようになったのは明治時代からということです。
ごま油の人気おすすめ商品TOP10
ここからは、ネットで買えるごま油の中から、特に人気の商品をランキング形式で紹介していきたいと思います。口コミも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
九鬼 純正胡麻油こいくち 600g
見るからに「濃い!」という感じがする、深い茶褐色をしたごま油。じっくりと焙煎してあるので、ごまのコクと香りが力強く出ており「ほんのり風味付け」というよりは、ごま油の風味をしっかり主張させたい料理に向いています。
おすすめメニューは、野菜炒め、マーボー豆腐、ナムル、中華スープなど。焼き肉を食べる際、タレの中に混ぜるなんていうのもおいしい食べ方です。
九鬼 純正胡麻油こいくち 600g の口コミ評判
これは美味しい!韓国のオットギのごま油が好きなのですが、これはまさにそんな感じです。韓国のごま油も日本で買うと高いので、これにします。少し入れるだけで食べた時鼻にごまの香りが抜けていい感じです
胡麻油が好きな方は、感激すると思います。お浸し、味噌汁にも1滴落とすと、お味が劇的に変わります(美味しい!です)
竹本油脂 マルホン 純正ごま油ゴールド 200g
原料や製造方法にこだわり、豊かな味と香りを引き出したごま油。第三者機関に依頼し、コンテナ単位で500種類の残留農薬の検査を行っているので、安全面でも信頼がおけそうです。
抽出方法は、圧力だけで油を搾り取る「圧搾製法」。化学薬品を使わないので、ごま本来のうま味がそのまま残されています。また、力の弱い女性でも楽に使えるよう、パッケージはペットボトルが採用されています。ラベルも簡単にはがせるようになっているので、捨てる際の分別も楽です。
竹本油脂 マルホン 純正ごま油ゴールド 200gの口コミ評判
色がとても、濃厚です。卵を焼くのでよく使いますが、すごく香りがします。ごまの強い香りでしつこくなくこの香りをかぎたいがために最近やたら卵焼き作ってるような気がします。
ゴマの風味豊かながら しつこくないごま油です。まざり物が多い中 100%ゴマだけのゴマ油です。濃さは5段階で4の濃さ(メーカ記載)原材料もゴマのみ。安心して使えるゴマ油です。
純正ごま油濃口(PET)600g
香ばしく炒ったごまを丁寧に絞り、香り高く仕上げた業務用のごま油。ペットボトルなので、軽くて扱いやすいです。「濃口」の名の通り、料理に使うと一般的な家庭用ごま油より強い香りがします。
焼き魚や冷奴の上に熱した油をかけたり、炒め物や揚げ物に使うなど、香りを生かしたい料理を作る時に使ってみてはいかがでしょうか。
純正ごま油濃口(PET)600g の口コミ評判
レビューが良かったのでこちらを購入しました。本当に風味よくて、美味しいです! また なくなったらリピします!
野菜炒めに使っていたらあかぎれが痛くて困っていたけど使い出してからいつの間にか あかぎれが治りました。身体にいいのがわかります
九鬼 ヤマシチ純正胡麻油 340g
(株)九鬼産業の屋号である「ヤマシチ」を商品名に入れた、この会社の看板商品とも言えるごま油。厳選した質の良い胡麻を丁寧に煎った後、圧搾法によって油を搾り取っています。ごま油のクセが強すぎず、まろやかな風味なので、繊細な味付けを必要とする和食にも使いやすいところが魅力。
汎用性が高く、毎日の食事づくりに活躍してくれそうです。
九鬼 ヤマシチ純正胡麻油 340g の口コミ評判
我が家はキャベツサラダが大好きですが、特にこの胡麻油をかけて食べると絶品でした!胡麻のコクは有るのに、しつこくなく、たっぷりかけて食べてしまいます。
九鬼ヤマシチ純正ごま油の愛用者です。くどくなく、ほんのりとごま油であることを主張する程度で、
素材の味を壊しません。良いごま油です。
かどや 銀印ごま油 1650g
取っ手の付いたポリボトル入りで、使いやすさにも配慮した業務用ごま油。容量が十分なので、日常的にごま油を良く使うという家庭やお店にぴったりです。この商品の特徴は、なんといっても濃厚で香り高い風味。
厳選された質の良いごまを香ばしく煎り、じっくりと丁寧に絞っているので、ごま本来の味と香りをしっかりと味わうことができます。パンチを効かせたい中華の炒め物、焼き肉などに使ってみてはいかがでしょうか。
かどや 銀印ごま油 1650g の口コミ評判
風味が強く美味しいです、風味が生きる料理に合います。逆に風味をあまり出したくない品には合いません
”香り付け”ってよくいわれるごま油ですが、ほんとうに”香りつけ”ですね。
温野菜に塩コショウのあとにかけたり、チャーハンなどの最後の香味づけに香ばしい!
九鬼 太白純正胡麻油 600g
ごま油をよく使う人にとっては、多すぎず、少なすぎない絶妙なサイズ。軽いペットボトルなので、女性でも楽に扱えます。ごまを焙煎せず、生のまま低温圧搾法で絞ってあるので、無色透明で香りもなく、すっきりとした油に仕上がっています。
天ぷらや炒め物はもちろん、ドレッシングの材料に混ぜてサラダにかけたり、手作りケーキに入れたりして使うこともできるので、台所に備えておくとなにかと便利なごま油です。
九鬼 太白純正胡麻油 600g の口コミ評判
天ぷらに半分くらいの割合で使います。からりと上がるし、しつこく無いので私は好きな油です。匂いもしつこく無いです。
ゴマ油の、味・香りは無いのに生野菜につけると・・・あらら不思議キャベツやレタスがとっても美味しくなるんです。これと言って味に変化はないのに、とっても美味しいです。塩と、このゴマ油だけでもサラダがすすみます。
かどや 金印 純正ごま油 200g
「ごま油といえばコレ!」と言っても過言ではないほど、一般的に広く知られた商品です。200ℊという容量も、家庭ではちょうど使い切りやすいサイズではないでしょうか。安定して確保するため、原料はアフリカ、中南米、東南アジアなど世界中から輸入されています。
残留農薬などを厳しくチェックしたものだけを選び、最終的に船で小豆島の工場に運ばれた後は、ごみや砂などの不純物を細かく選り分けて高温で焙煎。
長さ10mの巨大な焙煎機でじっくり熱を通すことで、ごまの香ばしい独特の風味がしっかり引き出されるそうです。一度窯で蒸して絞りやすくした後は、圧搾機にかけて丁寧に抽出。ろ過装置にかけて残った皮などを取り除いたら、タンクの中で2週間寝かせます。
仕上げにもう一度ろ過装置に通されたごま油は、いよいよ充填作業へ。おなじみのあのパッケージに詰められ、商品として出荷されます。
かどや 金印 純正ごま油 200g の口コミ評判
大容量もあるが、酸化するのが嫌なのでこのサイズを毎回購入しています。普段の料理に使うのに、値段と味のバランスがよいと思います。たれないし、使い終わった後の蓋の取り外しも、非力な私でも問題なくできるので、ストレスフリーです。
和え物に炒め物、ドレッシングなど最後にちょっと足すだけで美味しくなる魔法の油です。サラダ油、オリーブオイルと並んで料理に欠かせない品だと思っています。
マルホン 太白ごま油 450g
ごまを焙煎せず、生のまま丁寧に絞ってあるので、あまりごま油の風味を強く出したくない料理にも使いやすいです。和食、中華、洋食、全てに使えますが、このごま油を加えると素材のエグみが軽くなり、酸味も和らぐので、隠し味としてもお役立ち。
また、パンケーキ、シフォンケーキ、蒸しパン、パウンドケーキなどのお菓子作りに使っても、クセがなくおいしいです。
マルホン 太白ごま油 450g の口コミ評判
アーユルヴェーダの本に出会って、マッサージオイルとして購入しました。肌がつやつやでツルツルになりました。今年は蚊にも刺されません。キュアリングすると本当にさらさらな油になって、凄く肌に馴染みます。
この油で揚げ物をすると全く胃にもたれないあっさりとした揚げ物を作ることができます。少しお高いですが、我が家は普段油をたくさん使わないので精製方法の安全なこの油を今後も使っていきたい。
マルホン 太香胡麻油 450g
厳選された質の良いごまを低温で軽く煎り、圧搾法を使って絞ったごま油。2013年には、モンドセレクションの金賞を受賞しています。きつすぎず、穏やかな香りなので、炒め物や天ぷらなどの調理に使うのはもちろん、サラダや冷奴にかけたり、スープやみそ汁に加えたりして楽しむこともできます。
油の色は、深みのある茶色。ガラスの小鉢に入れて、そのまま食卓に出しても絵になります。
マルホン 太香胡麻油 450g の口コミ評判
私はビンを捨てるとき、キャップのフタを引っ張ったら、キャップ全体がスルッとキレイに取れたことに感動しました。他メーカーさんのビンなどでは今までマイナスドライバーで危ない外し方をしていたのが、ウソのようなラクさでした。
量があるのでたっぷり使えます。香りも良く炒め物だけでなく料理にかけたりしてつかっています。ごま油の香りがつくと野菜のお浸しなどでも家族が良く食べてくれます。
マルホン 太白胡麻油 1650g
「クセが少なく、どんな料理にも使いやすい!」と評判の太白胡麻油を、たっぷり使えるようにした大容量サイズです。和・洋・中いろいろなメニューに活用できるので、すぐになくなって困るという人も多いと思いますが、この商品なら残量を気にせずどんどん使えますね。
このごま油を加えると、素材本来の味をうまく引き出せるのが嬉しいところ。一般的なごま油への固定観念を取り去り、ぜひ自分流の食べ方を見つけてみてください。
マルホン 太白胡麻油 1650g の口コミ評判
初めて使ってみました。ごま油ですがゴマの香りがなく、天ぷらが甘くおいしく上がりました。これまで大豆油を使っていましたが、すぐに酸化して油が変色してしまいます。この油をまぜると長持ちして、おいしくできあがります。
サラダ油替わりに使っています。他の油と比べると食べた後の重たさが格段に違います。何の料理にも合いますよ!
ごま油の効果的な使い方
ごま油を使った調理の例や、保管方法、ちょっと意外な使い方を紹介します。
ごま油でいつもの料理をもっとおいしくする使い方
普段の料理には、サラダ油をメインに使う人が多いと思いますが、ごま油を加えると、風味豊かでさらにおいしいものに仕上がります。
揚げ物
揚げ物をする時、サラダ油にごま油を3割ほど加えると、香ばしく仕上がります。また、ごま油は酸化しにくいので、混ざることによってサラダ油も劣化しにくくなるという嬉しいおまけ付きです。
炒め物
材料を炒めるのにメインで使っても良いし、仕上げに少しだけ加えるのもおすすめ。ごまの豊かな風味で、いつもの炒め物がプロの味に近付きます。
和え物
材料を和える調味料にごま油を加えると、食欲をそそる良い香りが立ち上り、どんどん箸が進みます。
煮物
材料を炒める時にごま油を使うと、煮込み始めてから崩れにくくなります。コクが出るので、全体の味も良くなりますよ!
ごま油の保管方法
ごま油は、直射日光が当たらず、湿気や熱がこもらない場所を選び、常温で保存しましょう。ガスコンロのそばに置いておくと非常に便利なのですが、温度が極端に上がりすぎるため、使うたびに保管場所から取り出したほうが良いです。
空気に触れると酸化してしまうので、使用後にきっちり蓋をすることも忘れずに!
ごま油のちょっと意外な活用方法
ごま油は、料理に使うだけでなく、髪やお肌のお手入れにも使えます。
白ごま油でヘッドマッサージ
髪をブラシでよく梳かし、頭皮に適量の白ごま油をつけてマッサージ。指の腹を使って、リズミカルに揉みほぐしていきましょう。白ごま油の作用で頭皮が柔らかくなり、汚れも落ちやすくなるので、健康な髪が生えるベースを作る効果が期待できます。
キュアリングした白ごま油でお肌のマッサージ
白ごま油を加熱処理することを「キュアリング」と言いますが、このひと手間を加えることにより、抗酸化作用をさらにアップさせることができます。
キュアリングのやり方
鍋に白ごま油を入れ、100℃を超えないように注意しながら弱火でじっくり温める。
90℃を超えたら火から下ろし、自然に冷ます。
※余熱で温度が上がりそうな時は、濡らしたフキンの上で冷ましてください。
マッサージのやり方
キュアリングした白ごま油を手にとり、しばらくなじませて温めてからマッサージしたい部分に伸ばす。優しく、円を描くように手を動かしながらなじませ、10分放置してぬるま湯で洗い流す。
まとめ
ごま油は風味が良いので、ほんの少し加えるだけで、いつもの料理をさらにおいしくしてくれます。商品によって様々な特徴があるので、味、香りなどを比べ「これぞ」という1本をぜひ見つけてみてください。
また、クセの少ない白ごま油は、料理に使うだけでなく全身のお手入れにも利用できるので、常備しておくとなにかと重宝しますよ。