健康で体を自由に動かせる人とは異なり、高齢で介護が必要な人や障害のある人の場合、頻繁に入浴するのが難しくなりがちです。そんな時に体を清潔に保つためには定期的に清拭することが必要で、その際に使用するのが清拭タオルです。
清拭のためのタオルは綿素材のタオルを使用する場合もありますが、大判のソフトなウェットタオルのような清拭用の使い捨てタオルなら、使った後の処理も楽で介護者の負担を減らすことができます。
でも、どんなものでもよいわけではなく、でも、体力が低下して肌も弱くなった人に使う清拭タオルを選ぶときにはさまざまな事に気を付けて、肌に刺激を与えず使い勝手の良いものを選びたいものです。
サイズや配合されている成分など様々なものが市販されているので、使い易く便利に活用できる理想的な清拭タオルを選ぶためにはどんな点に注意すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。本ページでは清拭タオル選びに役に立つ様々な情報をお届けします。
清拭タオルの選び方
体を清潔に保つために使い易い清拭タオルを選ぶときに、チェックしておきたいポイントをご紹介します。
個別包装のタオルを選ぶことのメリット
使い捨ての清拭タオルを選ぶとき、枚数がたっぷり入ったものを選べばコスパも良く気兼ねなく使えるという良さがあります。ただし、家で使用するならコスパの良いたくさん入ったものでも十分なのですが、出先で使用する場合などは携帯しやすい個別包装のものが断然便利です。
一枚ずつ包装されているので衛生的に使えるし、必要な分だけを持ち運べば良いのでかさばらず無駄になる事もありません。また、個別包装の清拭タオルは温めて使う為にも便利で、電子レンジや保温庫などに入れておくことで温めて使えるものもあります。
寒い時期の体の清拭は冷たいタオルだとヒヤッとして体に負担になってしまう事も心配されますが、タオルを温めておくことで心地良い状態で心臓などに負担をかけることなく体を拭くことができます。
被介護者の体を拭くときにはタオルなどをお湯につけて絞って温めたものを使用するのが一般的でしたが、個包装になった使い捨ての清拭タオルなら電子レンジで簡単に温められるので介護者の負担はずいぶんと軽減されることに繋がります。
一枚ずつ入っているので衛生的で携帯しやすく、温めるのも簡単にできるところが個包装になったタオルのメリットです。
肌にやさしいものを選ぶ
介護の必要な人は肌が敏感になっていて、ちょっとした刺激にもかぶれてしまったり肌が乾燥してしまう事が少なくありません。そのため、使う人の肌の状態に合わせてなるべく肌にやさしいものを選ぶことが大切になります。
使い捨ての清拭タオルの場合、中には拭いた後に強い爽快感を感じるものもありますが、これらの一般的にアルコールが含まれていて、ふき取った後にかなりスッキリした感覚が感じられます。
アルコールの含まれたものは加齢で皮脂量の減った乾燥しやすい高齢者の肌には刺激が強すぎる事もあり、人によっては肌がさらに乾燥してかぶれてしまう事も考えられます。そのため、できれば揮発性の高いアルコールの含まれないノンアルコールのものを選ぶのがおすすめです。
また肌が乾燥気味で弱っている場合には香料も刺激になる事が考えられます。香りには気分を変える効果もあるので、一概に香りがついているものがすべて悪いわけではないのですが、肌が敏感になっている人に使う場合にはできれば香料が無添加のものを選ぶ方が安心です。
また、介護に使用する清拭タオルには汚れを落とすと同時に肌の潤いをとりすぎず、保湿効果も期待できるものもあります。保湿成分には植物由来の成分など様々なものが配合されているので、それぞれの肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
さらに肌に直接触れる清拭タオルは肌触りの良さも大切なポイントになります。肌あたりが柔らかく、肌に刺激を与えないソフトなものを選ぶようにしましょう。ただし、拭いていてよれたり破けたりするほど強度の低いモノでは使いづらくなってしまうので、肌あたりの柔らかさを維持しつつ程よく耐久性もあるものを選ぶことが大切です。
使い勝手に合わせてサイズを選ぶ
清拭タオルにもいろいろなサイズがあります。一般的な汗拭きシートのような比較的小さなサイズのものは広い面積をふき取るときには複数のタオルを使う様になってしまいます。
介護のための清拭タオルの中には新聞の半分ほどの大きさを持つかなり大きめサイズのものもあり、一枚で体中をほぼ全部拭くことができるものもあります。少ない枚数で拭くことができる方が便利で効率が良いという意見もありますが、介護される側の体の状態によっては部位別にタオルを変えた方が良いことも考えられるので、必ずしも一枚で体を全部拭けるようなものを選ぶことが良いわけではありません。
その時の体の汚れ具合や肌の状態により使い勝手に合わせてサイズの異なるものを用意し、必要に応じて使い分けるとよいかもしれません。
使った後の処理が楽なものを選ぶ
介護に使う清拭タオルは介護する側にとっても介護される側にとっても使い易いものを選ぶことが大切です。そのため清拭タオルは基本的に使い捨てのものが便利で使い易いのですが、おむつ交換の際に汚れた清拭タオルをごみとして保管しておくことなく、そのままトイレに流せるようなものなら、使った後の処理の手間が省け介護者の負担を軽くすることにもつながります。
取り出し口が使い易い形状のものを選ぶ
使い捨ての清拭タオルを選ぶとき、意外に見落としがちなのが取り出し口の使い易さです。特に介護で使う場合、片手で被介護者の体を支えながら、もう片方の手だけでタオルを取り出せるような形状のものを選ぶと便利に活用できます。
ティッシュのように一枚取り出すと次のものが自動的についてきてしまいやすいものだと乾燥してしまうなどでかえって使いにくくなります。開封したふたの部分が後戻りしないような造りになったものを選べば片手でもふたを開けたり取り出したりしやすくなります。
また、タオルの乾燥を防ぐためにも、使用後には蓋がぴっちりと閉まるものを選ぶようにしましょう。
清拭タオル人気おすすめ商品TOP10
便利で使い勝手の良い清拭タオルを、人気の高いものを中心にランキング形式でご紹介します。
アテント 温められるからだふき 超大判包装 25本 200×600mm
一枚で全身をしっかり拭くことができる大判のからだふきシートです。一枚ずつ個包装になっているので衛生的に使えるうえ、保温庫や電子レンジなどを使って温めて使えるので、体を拭くときにひんやり感を感じず快適に使えます。
香料も配合されておらずノンアルコールタイプなので肌にやさしい使い心地です。体力の弱った高齢の方の介護の際に、暖かな部屋で気持ちよく体を拭いてあげられるし、温められるので肌に当てた瞬間にひやっとして心臓などに負担をかけることなく安心して使えます。
電子レンジでわずか10秒程度暖めるだけで簡単にホットタオルにできて、一枚で全身ふける大判サイズで、使い終わったらそのまま捨てられるので洗濯の手間もなく介護者の負担を軽くすることができます。
介護用ボディウエットタオル 特大サイズ(30cm×60cm) 30枚入
水分がたっぷりと含まれたレーヨンの不織布でできた特大サイズの体拭きタオルです。肌あたりがソフトでノンアルコールの無香料なので、肌の弱い人にも安心して使う事が出来ます。
肌荒れを防ぐ保湿成分のモモの葉エキス、リピジュア(R)を配合しているので、日常的なお手拭きなどにももちろん使えるし、汗をかいた時や入浴のできないときなど、おむつを交換する時のおしりふきにも最適です。
病気の人や高齢者の介護のためだけでなく、一般的な汗拭きタオルとしても大きめサイズなのでたっぷりと拭けて便利でお得です。お風呂やシャワーを使えないときにも手足や体を拭くのに便利なので、旅先に持って行くのもおすすめです。
ライフリー さらさらからだふき 30枚 超大判タイプ 40cm ×30cm
シート1枚の大きさが400 mm ×300mmの超大判サイズなので、一枚でたっぷり拭ける体拭きです。シートは柔らかで肌触りの良い素材でできているうえ、天然成分のビワやオウバクを配合しているので肌を保湿しながら綺麗に拭くことができます。
寝たきりの人の介護の際におむつ交換の時にお尻を拭いたり、入浴できないときも肌を傷めることなく一枚で優しくたっぷりと拭けて、肌を清潔でサラサラな状態に保つことができます。
植物エキスを配合しているのでふきあげた後の肌が乾燥してぱさぱさした感じになる事もなく、心地よく拭くことができます。さらに使用後にはふたもぴっちりと閉められて乾燥を防げるので使い勝手が良いです。一枚当たりのサイズが大きいのでたっぷりと全身を拭けて何度もふき取りタオルを取り替える必要がありません。
アクティ トイレに流せる ぬれタオル 大判・厚手 21.5×20cm 74枚 (片手でらくらく取出し口ストッパー)
弱酸性で使用した後にはそのままトイレに流せる便利で使い勝手の良い体拭きタオルです。素肌と同じ弱酸性なので、肌の弱い人でも肌トラブルの心配が少なく安心して使えます。片手で楽に取り出せる取り出し口ストッパー機能つきなので、開けたふたが元に戻らず片手がふさがっていても使い易い工夫が施されています。
ノンアルコールで香料も無添加で、さらにアロエエキスが配合されているのでふき取った後の肌に潤い感が残ります。シートの大きさは21.5cm×20.0cmの大判サイズで厚手なので、肌を拭きやすくたっぷり74枚入りで使いやすい製品です。
介護する側にもされる側にも快適に使える工夫の施された介護用ウェットティッシュです。使用後にそのままトイレに流せるのでごみの処理も必要なく便利に使えます。
からだふきぬれタオル 大判 (30個)
厚手で使い易い大判サイズの使い捨て体拭きタオルです。グリコシルトレハロースが配合されているので、ふき取った後はさっぱりとすると同時に肌がしっとりとする使い心地です。
肌と同じ弱酸性でノンアルコールで無香料なので、肌が弱くデリケートな人でも安心して使えます。持ち運びにも便利なスティックタイプなので、お出かけ先にも持って行きやすくどこでも快適に使えます。
あらかじめ開封して電子レンジなどで短時間温めるだけで肌触りの良いあたたかな状態で使用することもできます。暑い時期には冷やして使う事も出来るので、気候に合わせて好みの状態で気持ちよく使えます。
セルロースの不織布でできており、肌触りが優しくて一枚でしっかり全身を拭ける便利で使い勝手の良い大判サイズのからだふきです。
ハビナース 清拭タオル 30枚
一枚で全身をきれいにふき取れる大判の清拭タオルです。タオル一枚当たりの大きさが新聞紙の1/2ほどの大判サイズなので、一枚で全身の汚れをしっかりと落すことが出来ます。保湿効果の高い植物性コラーゲンのカロットエキスが配合されており、デリケートで乾燥しがちな肌に潤いを与えながら汚れを落とすことができます。
肌を清拭することで体の血行を促進させれば床ずれなどの予防にもつながり、スキンケアしながら肌をきれいにできるので安心して使えます。高齢の人の介護だけでなく、入院の際に持って行ったり、散歩後のペットの足拭きやペットの顔や耳などを拭くためにも便利に使えます。拭いた後はさっぱりしつつも保湿成分のおかげでしっとりとした感触が得られます。
ハビナース さっとさわやかからだふき 60枚
軽く拭くだけで肌がすっきりと爽やかになる体拭きです。厚手で柔らかなタオルなので肌触りが優しく、植物性フラボノイド配合と爽やかで癒される天然ラベンダーオイルの香りで、心身がリラックスして癒し効果が得られます。
入浴できないときや汗のにおいが気になるときにサッと取り出してふき取るだけで全身がすっきりとします。天然成分の保湿効果によってふき取った後のお肌の潤いを守り、健やかな肌を保つ効果が期待できます。
肌触りは優しい使いごこちでありながらも丈夫な素材でできているので、使っている時に破れたりよじれたりしにくく、ノンアルコールなので肌に刺激を与える心配もないので肌の弱い人でも安心して使えます。厚みも大きさもちょうどよいサイズ感で、たっぷりと使える60枚入りです。入院時や非常時にもあると便利な製品です。
アクティ 温めても使える からだふきタオル 超大判 60×30cm 個包装 20本入
個包装になった便利な体拭きタオルです。60 cm×30cmの超大判サイズなので、一枚でたっぷりと全身を拭けます。衛生的な個包装なので清潔に使えて、電子レンジや保温庫などを使って必要に応じて一枚ずつ温めて気持ちよく使う事が出来ます。
素肌と同じ弱酸性でノンアルコールの無香料タイプの上、保湿成分としてアロエエキスが配合されているので肌が敏感で乾燥しやすい人でも肌にの潤いをとりすぎることなく安心して使えます。
タオルの厚みや強度も水分量もちょうどよく、一枚ずつスティック状の個包装になっているので出先にも楽に持ち運びできることから、日常的な介護だけでなく旅先などでも重宝します。
個包装のまま電子レンジで温めて使えるので冬の寒い時期にシートが肌にあたった瞬間のヒヤッとした感じに悩まされることがありません。
サルバ お肌にやさしい ぬれタオル 60枚入(200mm×300mm)×2コパック
ふんわりとした肌触りでお肌にやさしいぬれタオルです。ケースなどへの詰め替えが不要でそのまま使えるエコパックタイプなのでゴミも減らせます。ノンアルコールで無香料なので、肌が敏感な人にも安心して使えます。
コットン感覚の柔らかな肌あたりで肌が弱い人でも肌に刺激を与えることなく汚れをさっぱりとふき取る事が出来ます。A4サイズと同じ大きさで厚手の素材を使用しており、60枚入りの清拭タオルが2個パックになっているのでたっぷりと使えます。
介護に使用したりお風呂に入れないときのドライシャンプーの後などに使ったり様々な使い方が出来るので幅広く活用できます。アルコールや香料が入っていないのでどんな肌質の人にも使える為、非常用として常備しておくためにも最適です。
アクティ からだふきタオル 超大判・超厚手 40×30cm 30枚 (片手でらくらく取出し口ストッパー)
レーヨン・PET(ポリエチレンテレフタレート)を材料に使用した肌あたりの良い体拭きタオルです。ノンアルコールで無香料、保湿剤としてアロエエキスも配合されているので、デリケートなお肌にも刺激を与えず安心して使えます。
厚手で大判のサイズなので1枚でたっぷり拭きとれるうえ、素肌と同じ弱酸性なので肌の弱い人の肌トラブルを軽くすることもできます。布タオルのようなやわらかな肌触りで、お風呂に入れないときに全身を気持ちよく拭けて便利に使えます。
介護する人にもされる人にも気持ちよく使えるようになっていますが、健康な人がお風呂に入れないときなども便利に使えておすすめです。災害用の備えとして常備しておくにも最適です。
清拭タオルの効果的な使い方
清拭タオルをより効果的に便利に使う為に注意したいポイントをご紹介します。
清拭する部位ごとに使い分ける
一枚のタオルで体を全て拭くことができるのに十分な大きさのある清拭タオルもたくさんの種類があります。でも、おむつを取り替える際にも同じタオルで全身使うのはちょっと難しいかもしれません。
また、介護を受けている人の肌に傷などの肌ダメージがあるとき、体の他の部位を拭いたものと一緒のもので使うのは衛生面を考えてもあまりお勧めできません。拭く順番に注意することも大切なのですが、できる事なら部位によって新しい清拭タオルを使い分けるようにするのがおすすめです。
ウエットタイプの清拭タオルは使用期限にも注意する
ウェットタイプの清拭タオルは開封してから時間がたつと中のタオルが乾いてしまう事もあります。消毒成分や保湿成分などが配合された液に浸されてたっぷりと潤った状態なのがウェットタイプの清拭タオルなのですが、蓋がきちんと閉まりにくかったりする場合も中のタオルの乾燥が進んでしまい易くなります。
中のタオルが乾燥して固まってしまったようなものは水道水などを含ませて体の清拭に使用するのは衛生上もあまりお勧めできません。容器の中で乾いてしまったウェットタイプの清拭タオルは、できれば掃除などに使用するのがおすすめです。開封する前のものならともかく、一旦開封してしまった清拭タオルは、乾燥は変質などを防ぐためにも使用期限に注意して使うようにしましょう。
まとめ
介護は介護する側に大きな負担がかかる事に注目されがちですが、介護を受ける側にとっても負担のかかるものです。介護者の負担を軽くするためにも、使い捨ての清拭タオルは便利で使い易いアイテムです。体の清拭に必要な清拭タオルを選ぶときは介護者にとっても介護される側にとっても使い易く、気持ちよく快適に使えるものを選ぶことが大切ですね。