きれいな映像を撮ることに長けた一眼レフカメラですが、音を収録する内臓マイクに関しては残念ながら外部マイクに引けを取ってしまいます。画質だけでなく音質にもこだわりたい場合は、一眼レフカメラ用外部マイクの使用がおすすめですよ。
一眼レフカメラ用外部マイクは物によって性能や性質が大きく異なるので、撮影シーンに合わせて選ぶことが大切です。
本ページでは、一眼レフカメラ用外部マイクの選び方や人気商品、効果的な使い方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
一眼レフカメラ用外部マイクの選び方
まずは一眼レフカメラ用外部マイクの選び方についてご説明いたします。一眼レフカメラ用外部マイクを選ぶ際はそのマイクでどういったシーンを撮影したいのかを想定してみてくださいね。
指向性で選ぶ
「指向性」とはどの方向の音をはっきりと捉えることができるか、どの方向に対して感度が良いかという性質のことです。一眼レフカメラ用外部マイクを選ぶうえでまず確認しておきたいポイントです。
一眼レフカメラ用外部マイクの指向性は商品によって異なるので、自分が撮影に使いたいシーンに合わせて選ぶことが大切です。
一眼レフカメラ用外部マイクには主に「単一指向性」、「超指向性」、「双指向性」、「無指向性」の4種類の指向性がありますので、順番にみていきましょう。
単一指向性
特定の方向の音を捉えやすい性質を持つものを「単一指向性」といいます。特定の方向というのは基本的に正面です。
特定の方向以外の音はあまり拾わないので、周囲の音をカットして特定の方向の音を集中して拾いたい場合に適しています。
超指向性
「超指向性」は単一指向性の一種ですが、単一指向性よりもさらに特定の方向を集中して拾う性質を持っています。「鋭指向性」などとも呼ばれていますね。
ライフルのように細長い形をしたいわゆる「ガンマイク」と呼ばれるマイクは基本的に超指向性です。
離れた距離から特定の音を拾いたい場合などによく使われます。
双指向性
「双指向性」はマイクの正面と背面の音を捉えやすい性質を持っています。
正面と背面の音をよく拾うので、お互いに向かい合った二人の会話を録音する場合などによく使われます。
無指向性
「無指向性」は文字通り指向性を持たないので、全ての方向から同じ感度で音を拾います。全方向から音を集めるので「全指向性」とも呼ばれます。
特定の方向の音を拾う必要がなく、全体の音を収録したい場合に使うとよいでしょう。
電源方式で選ぶ
一眼レフカメラ用外部マイクの電源方式は大きく分けると電池式とプラグインパワーの2種類あります。
プラグインパワーは、カメラ側の端子にマイクのプラグを差し込むことで電気が供給される仕組みになっており、電池が必要ありません。
電池を交換する必要がなくコストがかからないという点や、カメラよりも先にマイクの電源が切れるという心配がない点はメリットです。一方でデメリットとしては、一眼レフカメラのほうがプラグインパワーに対応していなければ使えないという点が挙げられます。
電源方式がプラグインパワーの外部マイクを購入する前に、ご自身の一眼レフカメラがプラグインパワーに対応しているかどうかを確認してみてくださいね。
連続使用可能時間で選ぶ
一眼レフカメラ用外部マイクの電源方式が電池式の場合は、連続使用可能時間もチェックしてみてください。
カメラよりも先にマイクの電源が切れるということがないように、電池の残量には気をつけてくださいね。
機能や付属品で選ぶ
一眼レフカメラ用外部マイクにはより高品質な音を収録するための機能や付属品が付いているものもあります。
ノイズ軽減のための機能や付属品がついていれば撮影時の足音から生じる振動音や風の音など、録音したくないノイズを軽減することができますよ。
以下にその一例を挙げますので選ぶ際の参考にしてみてください。
- 録音環境から生じる振動などを吸収する「ショックマウント」
- マイクに風の音が入らないようにする「ウィンドシールド」
一眼レフカメラ用外部マイク人気おすすめ商品TOP10
次にネット通販で購入できる人気の一眼レフカメラ用外部マイクを、ランキング形式でご紹介いたします。口コミなどを参考にしつつ、自分に合った一眼レフカメラ用外部マイクを探してみてくださいね。
Boya BY-WM4 ワイアレス マイク マイクロフォン DSLRカメラビデオカメラ対応 Iphone Androidスマートフォン対応
「Boya BY-WM4 ワイアレス マイク」は無指向性のワイヤレス外部マイクです。電源方式は電池式で単3形乾電池を2本使います。
レシーバーをカメラに取り付け、音を拾いたい場所にマイク付きのトランスミッターを設置することで、最大で25m離れていても録音することができます。
一眼レフカメラだけでなく、スマートフォンやPCにも使えるのでさまざまな使い方ができそうな商品ですね。
一眼レフ マイク、K&F Concept カメラマイクロホン CM-500 カメラ外付けマイク コンデンサーマイク 指向性 インタビュー 撮影 レコーディングマイクロホン Pentax、Nikon、Canon、一眼レフ対応
「一眼レフ マイク、K&F Concept カメラマイクロホン CM-500」は単一指向性の外部マイクです。電源方式は電池式でボタン電池を使用しますが、電源指示ライトが搭載されており電池の残量が少なくなった場合に合図をしてくれるので安心です。
防振機構と付属するウィンドジャマーによって気になるノイズを軽減することができます。
一眼レフ マイク、K&F Concept カメラマイクロホン CM-500 カメラ外付けマイク コンデンサーマイク 指向性 インタビュー 撮影 レコーディングマイクロホン Pentax、Nikon、Canon、一眼レフ対応の口コミ評判
まず、カメラに付ける前に、手持ちの様々なマイクと比較しながら、Macのオーディオ・インターフェイスも変えながら、音自体を拾って比較してみました。個人的な感想ですが、なかなか良いと思います。
一眼レフカメラでの動画撮影を行うにあたって、ネックのひとつであるマイク機能を補完するための入門機的な位置づけでの利用には最適だと思います。
通常の撮影においては一通りこなすことができます。
ソニー SONY ガンズームマイクロホン ECM-GZ1M C
「ソニー SONY ガンズームマイクロホン ECM-GZ1M C」は単一指向性の外部マイクです。単一指向性なので前方の狙った音を集中して録音することができます。
マルチインターフェースシューを搭載した製品に対応しており、電池は必要ありません。
風切り音を防止するウィンドスクリーンが付属しているので、野外でも心置きなく録音することができます。
ソニー SONY ガンズームマイクロホン ECM-GZ1M Cの口コミ評判
これのガンモードならちゃんと前の被写体の声を優先する。結婚式の披露宴のガヤガヤした空間でコメントをもらうときはハッキリその差を実感します。
まだ会議室内の音をひろうだけですが・・とってもクリアです。
今度は屋外でも使ってみようと思ってます。
Canon 指向性ステレオマイクロホン DM-100
「Canon 指向性ステレオマイクロホン DM-100」は超指向性のガンマイク型外部マイクです。電源方式はプラグインパワーで、カメラから電気が供給されます。
モノラル音声の高感度超指向性と、ステレオ音声で正面方向の音をしっかり録音できる指向特性を3段階で切り替えることができるので、撮影シーンに合わせた使い分けができます。
取り外し可能な風防も付いているので風の音が気になる方も安心です。
Canon 指向性ステレオマイクロホン DM-100の口コミ評判
小型ですが音質は良好です。ステレオ感も良く出ます。付属のスポンジは風が強くても耐えてくれるので野外使用にも向いています。
なによりも電池が要らないのが便利です。
良い音あつめてくれます。
外での撮影ではマイクがあるとないでは全く違います。
風の音を抑えて、撮りたい音をしっかり拾ってくれます。
今ではマイクなしでは映す気がしません。
ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 C
「ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 C」はマイク/レシーバーユニットによって離れた被写体の音声を録音できる商品です。
レシーバーをカメラに取り付け、マイクを被写体に取り付けることによって、最大で50m離れていても被写体の音声をしっかり録音することができます。
マイクとレシーバーそれぞれにイヤホンを接続すれば会話をすることもできますよ。
他の一眼レフカメラ用外部マイクとは異なる使い方になりますが、撮影シーンによってはとても便利な商品です。
ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4 Cの口コミ評判
電波の届く範囲などすばらしく、やはり音声がしっかり取れている映像の安定感を、痛感しました。離れた場所の子供も、すぐそばにいるかのような音質は、映像の品質はワンランクもツーランクも上げてくれます。
本体のマイクが外での撮影だとほとんどの声を拾わないので購入しました。
こちらを使うとハッキリとした声が撮れてとても満足しています。
BOYA 指向性コンデンサーマイク 高性能 高音質 外部マイク 一眼レフ カメラ DV 対応 ブラック BY-VM01
「BOYA 指向性コンデンサーマイク(BY-VM01)」は単一指向性の外部マイクです。ショックマウントと風防スポンジを採用しているので、マイクを保護すると同時に気になるノイズを抑えることができます。電源方式は電池式で単4形乾電池を使います。
サイズが109mm×75mm×18mmで重量が62gとなっており持ち運びに便利ですし、価格も安いので試しに外部マイクを使ってみたい方は検討してみてはいかがでしょうか。
BOYA 指向性コンデンサーマイク 高性能 高音質 外部マイク 一眼レフ カメラ DV 対応 ブラック BY-VM01の口コミ評判
この値段で結構いい感じに録音できます。使用する機種によりけりなんでしょうが、ソニーのカメラではホワイトノイズは気になる程ではありませんでした。
ビデオカメラ内蔵のマイクが故障したため緊急で購入
音質が心配だったのですが、内蔵のものよりは良かったです
また、ダンパー有りだったのでカメラの操作音が録音され無かったのでこれも良かった
【国内正規品】RODE ロード VideoMic GO コンデンサーマイク VMGO
「【国内正規品】RODE ロード VideoMic GO コンデンサーマイク VMGO」は単一指向性の外部マイクです。正面の音にフォーカスして周囲の音を減少させるので、収録したい音を確実に拾うことができます。
コンパクトで軽量なうえ、電源方式はプラグインパワーなので電池いらずの使いやすい商品です。
オーストラリアの有名なマイクロフォン製造メーカー「RØDEマイクロフォン社」が設計・製造した商品なので信頼できますね。
【国内正規品】RODE ロード VideoMic GO コンデンサーマイク VMGOの口コミ評判
ミラーレス用のマイクとして利用しています。
指向性なためそれほど離れていない人物を撮影する分には周辺の音も控えめになり便利に使えています。
一眼レフとビデオカメラに使用してます。風切り音が軽減されて、録りたい声の圧が増すので、編集時にBGMを被せたり、幅が広がりますよ!
【国内正規品】RODE ロード VideoMicro 超小型コンデンサーマイク VIDEOMICRO
「【国内正規品】RODE ロード VideoMicro 超小型コンデンサーマイク VIDEOMICRO」は単一指向性の外部マイクです。電源方式はプラグインパワーなので電池が必要ありません。
本商品について特筆すべきなのは、振動音などを軽減するショックマウントと風の音を軽減するウィンドシールドの2つが付属しているという点です。追加でノイズ軽減装置を購入する必要がないというのは大きなメリットですよね。
コンパクトで軽量なので一眼レフカメラに取り付けても邪魔になりませんよ。
【国内正規品】RODE ロード VideoMicro 超小型コンデンサーマイク VIDEOMICROの口コミ評判
マイクへの電源は、コードの先端についているミニチュアプラグを本体に差し込むことにより供給されますので使い勝手が良いです。運動会など屋外での遠方の撮影に効果があります。いままで風による「ボーボー音」に悩まされましたが、これを使う事によって軽減され満足しています。
声を中心に比較的広い音域を拾ってくれます。
またゲインが高いので非常に使いやすいです。
普段カメラの上に付けて使用するのにちょうど良い大きさと性能です。
Panasonic ステレオマイク ウインドジャマー・ポーチ付 VW-VMS10-K
「Panasonic ステレオマイク ウインドジャマー・ポーチ付 VW-VMS10-K」は単一指向性の外部マイクです。単一指向性なので正面方向の音を集中的に拾いたいシーンで使うことをおすすめします。正面の映像に合わせて音を拾いたいシーンは多いはずなので汎用性は高いと言えるでしょう。
ウィンドジャマーが付属しており、マイクの後部まで包むように取り付けることで気になる風の音を大幅に軽減することができます。
電源方式はプラグインパワーなので電池の残量を気にせずに使うことができますよ。
Panasonic ステレオマイク ウインドジャマー・ポーチ付 VW-VMS10-Kの口コミ評判
カメラ内蔵のマイクでは風の影響を受けやすいのですが、こちらのマイクでは風が当たってボコボコという感じのノイズはほとんど入りません。航空祭や飛行場での撮影でも役に立っています。
X7iの内臓マイクと比べると以下の点が良くなりました。
・高音の解像度及び伸びが良くなった。
・ステレオ感が高まった。それに伴い、臨場感もアップ。
・小さな音までしっかり拾えるようになった。
AGPTEK 高性能 マイクロフォン 外部マイク イヤホン付き カラオケ 指向性 ハンズフリー ミニクリップ 音楽録音/撮影/インタビュー/チャット可能 カメラ/携帯/PCなど機器に対応 Z02E ブラック
「AGPTEK 高性能 マイクロフォン(Z02E)」は無指向性(全指向性)の外部マイクです。変換プラグが付属しており、一眼レフカメラだけでなくPCやスマートフォン、拡声器、録音機などにも対応した便利な商品です。
本体にイヤホンが付いているので、実際の音を聴きながら録音することができます。
コンパクトサイズのマイクでありながら感度が良く、全方向の音を拾ってくれるのでさまざまなシーンで役に立つはずです。価格も安いので、試しに外部マイクを使ってみたいという方にもおすすめです。
AGPTEK 高性能 マイクロフォン 外部マイク イヤホン付き カラオケ 指向性 ハンズフリー ミニクリップ 音楽録音/撮影/インタビュー/チャット可能 カメラ/携帯/PCなど機器に対応 Z02E ブラックの口コミ評判
感度はかなり良く、指向性が全方位なのも手伝って胸元に付けるだけで周りの音も確実に拾ってくれます。
遠くの音から直ぐ側の物音まですべて拾ってくれるので、周波数特性はかなり良いと思います。録音中の内容をチェックしながら録音出来るのは素晴らしい機能だと思います。
一眼レフカメラ用外部マイクの効果的な使い方
最後に一眼レフカメラ用外部マイクの効果的な使い方をご紹介いたします。より高品質な音を収録するためにいろいろと工夫してみてくださいね。
撮影シーンに合わせたマイクを使う
「一眼レフカメラ用外部マイクの選び方」でお話したように、マイクには指向性があり、それぞれ録音に向いているシーンが異なります。
全体の音を均等に収録したい場合は無指向性のマイク、特定の音をピンポイントで収録したい場合は超指向性のガンマイクを使うなど、撮影シーンに合わせてマイクを使い分けてみてください。
ノイズを抑える工夫をする
内臓マイクと比べて高性能な外部マイクとはいえ、そのままの状態ではどうしてもノイズが混ざってしまいます。
振動音が気になる場合はショックマウント、風の音が気になる場合はウィンドシールドを使うなど、気になるノイズに合わせて適切なアイテムを使ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一眼レフカメラの内臓マイクでは音質に限界があります。一眼レフカメラを使って動画撮影をする機会が多い方は、ぜひ一眼レフカメラ用外部マイクを使って音質にもこだわってみてください。
本ページを参考に、自分に合った一眼レフカメラ用外部マイクを見つけていただけたら幸いです。