暑い夏に冷やして食べると美味しい「そうめん」は、夏バテで食欲がないときでも食べやすく、日本で人気の麺ですよね。うどんやひやむぎと比べると麺が細いそうめんですが、そうめんは日本全国で作られており、それぞれ舌ざわりやのど越しなどが異なります。
さまざまなそうめんを食べ比べ、好みに合ったものを見つけられれば、さらに美味しくいただけますよ。本ページでは、そうめんの選び方や人気商品、効果的な使い方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そうめんの選び方
まずはそうめんの選び方についてご説明いたします。製造方法・熟成期間・麺の太さ・産地の違いなどによってそうめんの味や食感は異なります。それぞれの違いを理解しつつ、自分の好みに合ったそうめんを選べるようになりましょう。
手延べ製か機械製か
そうめんは製造方法の違いによって大きく「手延べ製」と「機械製」に分けられます。それぞれのど越しや歯ごたえが異なるので、順番にみていきましょう。
手延べ製
職人の手によってよりをかけながら細く引き伸ばしたあと、乾燥させて作られたものが手延べ製のそうめんです。一般的に機械製よりも麺が細く、のど越しや歯ごたえが良いのが特徴です。職人の手によって作られているので、1本1本麺の太さや形などが異なります。
機械製
機械製のそうめんは機械を使って生地を薄く伸ばし、切刃で細く切ったあと乾燥させて作られています。手延べ製と比べるとどうしてものど越しや歯ごたえが劣りますが、大量生産による価格の安さがうれしいポイントです。商品のパッケージに「手延風」、「手打ち風」、「準手延」などと表示されているものはほとんどが機械製です。
新物(しんもの)・古物(ひねもの)・大古物(おおひねもの)
皆さんはそうめんに「熟成期間」があるのをご存知でしたか? そうめんは一般的に秋から初春にかけて製造されますが、そのあとすぐに売りに出すものを「新物(しんもの)」、1年間熟成させてから売りに出すものを「古物(ひねもの)」、2年間熟成させてから売りに出すものを「大古物(おおひねもの)」と言います。
そうめんを蔵の中などに貯蔵し、高温多湿の梅雨期を越させることを「厄を越す」と言いますが、梅雨期にそうめんを寝かせることによって、コシが強くゆで伸びしにくいそうめんができあがります。食べ頃は製造後2~3年経ったものと言われていますが、個人の好みにもよると思いますので、ぜひ自分で食べ比べてみてくださいね。
麺の太さで選ぶ
JAS規格(日本農林規格)によると、麺の太さが直径1.3mm未満のものを「そうめん」、直径1.3mm以上1.7mm未満のものを「ひやむぎ」、直径1.7mm以上のものを「うどん」と呼ぶことになっています。しかし、手延べそうめんの場合は例外で、麺の太さが1.7mm未満であれば「そうめん」と「ひやむぎ」どちらの名前で販売しても構わないことになっています。
そうめんは一般的に麺が細いほど高級とされてはいますが、麺の太さの好みは人それぞれなので、さまざまなそうめんを食べ比べ、お好みの麺の太さを探っていくとよいでしょう。
産地で選ぶ
日本には多くのそうめん産地がありますが、それぞれ使う原料や製法などが異なります。日本三大そうめんを始めとして、代表的なそうめんの産地をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
稲庭そうめん(秋田県)
秋田県湯沢市稲庭町に寛文5年(1665)頃から受け継がれてきた製法によって作られるのが、この稲庭そうめんです。熟練した職人が油を使わず、小麦粉と食塩、伏流水を使って丹念に練り上げています。
卵めん(岩手県)
岩手県で作られている卵めんは小麦粉と塩に加え、卵を使っているので麺が黄色くなっています。江戸時代に長崎からやってきたキリシタンの松屋十蔵が、オランダ人から教わったというカステラの製法を参考にして作り出したのが始まりだと言われています。
白石温麺(宮城県)
白石温麺(しろいしうーめん)は宮城県白石市で生産される特産品で、そうめんの生地を伸ばす際に油を使わないのが特徴です。麺の長さは短く、名前の通り冷やさずに食べることも多いです。
大門素麺(富山県)
富山県の大門地区に江戸時代から伝わる大門素麺は、一般的なそうめんのような棒状ではなく、丸まげ状になっているのが特徴です。1年で最も寒い時期に作ることで、強いコシとなめらかなのど越しを持つそうめんに仕上がっています。
播州そうめん(兵庫県)
播州そうめんは日本三大そうめんの1つで、主に兵庫県たつの市で作られる商品ブランド「揖保乃糸」がたいへん有名です。「揖保乃糸」は兵庫県手延素麺協同組合によって製法や品質が厳しく管理されており、独特のコシや舌触りが楽しめます。
三輪そうめん(奈良県)
奈良県桜井市(三輪)を中心に生産されているそうめんで、日本三大そうめんの1つです。三輪はそうめん発祥の地とも言われており、奈良時代に遣唐使によって中国から伝えられたとされています。極寒期に手延べ法で製造することにより、コシが強くゆで伸びしにくいそうめんに仕上がっています。
備中そうめん(岡山県)
備中そうめんは鴨方そうめんやかも川そうめんとも呼ばれ、程よいコシの強さとのど越しの良さが特徴です。備中そうめんは主に岡山県浅口市鴨方町で生産されている備中手延べ麺の1つですが、他にもうどんやひやむぎが有名です。
小豆島そうめん(香川県)
瀬戸内海に浮かぶ島「小豆島」で作られる小豆島そうめんは日本三大そうめんの1つです。一般的に手延べそうめんは伸ばすときに油を使いますが、小豆島そうめんは通常の油の代わりに天然ごま油を使っている点が特徴的です。他の産地で作られる手延べそうめんとはまた違った風味が楽しめますよ。
半田そうめん(徳島県)
徳島県つるぎ町の半田地区に伝わる半田そうめんは、一般的なひやむぎに匹敵する麺の太さを持つ骨太の手延べそうめんです。麺が細いそうめんとはまた違った食感が楽しめますよ。
五色そうめん(愛媛県)
愛媛県松山市に伝わる五色そうめんは、白・赤(梅肉)・黄(鶏卵)・緑(抹茶)・茶(そば粉)の五色の麺から成るそうめんです。人工の着色料は一切使われていないので、安心してお召し上がりいただけます。味だけでなく見た目も良い個性的なそうめんです。
神埼そうめん(佐賀県)
神埼そうめんは広大な佐賀平野で生産される小麦と恵まれた気候を生かして作られる機械製のそうめんです。コシの強さやのど越しの良さが特徴です。
島原そうめん(長崎県)
島原そうめんは1637~8年の島原の乱のあとに、瀬戸内海の小豆島などから移り住んだ人々によって作り始められたと言われています。手延べそうめんならではのコシの強さが楽しめます。
そうめん人気おすすめ商品TOP7
次にネット通販で購入できる人気のそうめんを、ランキング形式でご紹介いたします。口コミなどを参考にしつつ、好みに合ったお気に入りのそうめんを探してみてくださいね。
半田手延べそうめん 375g (125g×3束) 竹田製麺
徳島県つるぎ町の半田地区に伝わる、麺の太さが特徴のそうめんです。半田そうめんは1.3mmから1.7mm程度の太さで作られており、コシの強さが楽しめます。
また、原材料には小麦粉、食塩、純正ごま油が使われていますが、強いコシに加えて小麦独特の旨みも引き出されています。麺の太さだけでなく、ひやむぎやうどん、他のそうめんには無い独特の風味をお楽しみください。
半田手延べそうめん 375g (125g×3束) 竹田製麺の口コミ評判
友人から半田のそうめんがコシが有りうまいとの話を聞き、昨年の夏前には半田のそうめんを購入した。
食べてみると、なるほどコシの強さが充分でうまい!
一般的なそうめんよりは太く、うどんよりは細めです。つるつるで、コシがあってかみごたえがあり、おいしいです。包装が手が込んでいるので、贈り物にもいいかな、と思いました。
三輪そうめん山本 【銘品 白髪 90g】
日本三大そうめんの1つである奈良県産の三輪そうめんです。「白髪」は製造できるそうめん職人が限られるほど極限まで細さを追求した商品で、1本あたり0.3mmの超極細そうめんです。
一般的なそうめんは10gあたりの線状が約90~100本程度ですが、本商品はその3倍の約300本という細さで、見た目も非常にきれいです。麺が細くてもしっかりとしたコシやのど越しの良さを楽しめますよ。
三輪そうめん山本 【銘品 白髪 90g】の口コミ評判
他では経験が出来ないくらいの舌触りです。
好みにもよると思いますが、美味しさよりも希少価値で満足感を味わったような気がしました。
揖保乃糸素麺 特級品 50g×20束
日本三大そうめんの1つである播州そうめんの人気ブランド「揖保乃糸」の特級品です。手延べそうめん「揖保乃糸」は小麦粉の質や原材料、麺の太さ、製造時期などによっていくつかの等級に分けられるのですが、「特級」は最高級の「三神」に次ぐ等級です。
上質の小麦粉を使用して、厳寒期の12月から2月にかけて作られる絶品です。兵庫県手延素麺協同組合が選抜した熟練の製造者に限定して製造させているため、その品質は確かなものです。贈答用としていかがでしょうか。
揖保乃糸素麺 特級品 50g×20束の口コミ評判
夏、友達に送りました。
桐箱に入っていて、スーパーで売ってるのとは味が違うね!美味しかった!と満足していただけたのでとても良かったです。
三輪素麺の同価格帯のものと比べ、いくぶんか麺が細いようだ。
素麺は細ければ細いほど出汁と接触する面が増え、そのぶん、風味豊かになる。
細物と言えば高級品の証で、その醍醐味が、同じ価格で楽しめるのだからうれしい。
麺の味も上等なものだ。
手延べ素麺揖保乃糸 上級 1kg
兵庫県の有名な播州そうめんのブランド「揖保乃糸」の上級が1kg入った商品です。上級は「揖保乃糸」の中でも歴史ある赤帯の手延べそうめんで、全生産量の約85%を占める人気の等級です。
本商品は伝統製法を生かして製品になるまでに何度も熟成を重ね、熟練の職人がていねいに作り上げています。日本三大そうめんの1つにも数えられる兵庫県の播州そうめん「揖保乃糸」をぜひ一度味わってみてください。
手延べ素麺揖保乃糸 上級 1kgの口コミ評判
熱湯で2分茹でた後に冷水で洗い、めんつゆにつけていただきました。
今まで様々なそうめんを試して来ましたが、やはり揖保乃糸が一番美味しいです。
歯ごたえがよく残っていて食感もよく、半透明で綺麗です。
揖保乃糸は、やっぱり美味しいし、この商品は、いっぱい食べる我が家は量的にも満足だし、もし残ったらジッパー付で便利です。
はくばく 塩分ゼロそうめん 180g×20袋
血圧が高めの方など、塩分が気になる方のために開発された食塩不使用のそうめんです。塩分ゼロでも美味しいそうめんにするために、しっかりとしたコシを持たせるための生地作りに加え、こだわりの多加水二段熟成製法によって、のど越しにもこだわって作られています。
そうめんをゆでることでお湯に食塩が溶け出すのですが、それでも完全には抜け切らず、塩分の摂取を防ぐことはできません。しかし本商品であればそもそも食塩が使われていないので安心してお召し上がりいただけますよ。
はくばく 塩分ゼロそうめん 180g×20袋の口コミ評判
そうめんにたくさんの塩が入っていることがわかり、探して注文しました。
こしは少しなくなりますが、ゆで方に気を付ければそれほど気にならず、安心して頂けました。
これからも利用すると思います。
塩分がゼロなので、安心して食べられますが、食べすぎに注意が必要な位美味しかったです。
讃岐 そうめん 200g×12袋
もちっとした食感とコシのしっかりとした弾力ある食感を両立させた香川県産のそうめんです。「讃岐うどん」で有名な香川県において、讃岐手打ちうどん店の独自製法である「足踏み製法」に着目し、機械化することで完成したのが本商品です。
200gのそうめんが12袋入っており、1袋あたりの価格も安いので、夏に用意しておけば非常に便利です。乾麺なので日持ちが良いですよ。
讃岐 そうめん 200g×12袋の口コミ評判
スーパーで見かける素麺よりも長くてコシがあるように思えます。
ご飯を炊くのが面倒な時は頻繁に素麺を出すので、この箱買いが助かりますね。
しかもコスパも良いし、美味しいです。
三輪そうめんとか揖保の糸などとは違うものと考えて召し上がってください。そうめんというよりもこしのある冷麦という感じですが、これはこれでおいしいです。
この値段でこれだけおいしいのだから十分です。
はくばく 黄金の大地まるごと有機そうめん(食塩不使用)270g×3個
小麦が持つ旨みを捨てることなくまるごと麺に生かすために、高品質な有機小麦粉をそのまま使用したそうめんです。通常のそうめんは製造するときに食塩を使用しますが、本商品は食塩を使用していません。
化学肥料や農薬を使わずに3年かけて育てる「有機農法」によって作られた小麦を使用し、農林水産省の認定を受けた「有機JASマーク」付きのそうめんです。
はくばく 黄金の大地まるごと有機そうめん(食塩不使用)270g×3個の口コミ評判
子供に食べさせるそうめんは、これと決めています!
少し高いですが…子供にはいいものを!と思っていつも購入しています!
麺に塩分が入ってないだけに麺の味を感じ美味しかった。今後も注文したいと思います。
そうめんの効果的な使い方
最後にそうめんの効果的な使い方をみていきましょう。ここではそうめんを美味しく食べるために重要な「ゆで方」をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
そうめんのゆで方
そうめんを適当にゆでてしまうと、せっかく美味しいそうめんを買っても台無しになってしまいます。正しいゆで方をしてそうめんを美味しくいただきましょう。
たっぷりのお湯でゆでる
大きい鍋を使ってたっぷりのお湯でゆでることで、そうめんが固まりづらくなり、風味を損なわずに仕上げることができます。
強火でゆでる
沸騰したお湯にそうめんを入れて静かにかき回したら、再沸騰するまで強火でゆでます。再沸騰したら鍋からお湯が吹きこぼれないように火加減を調節します。
ゆで時間は商品のパッケージを見る
そうめんのゆで時間は商品によって異なるので、パッケージを見てよく確認するようにしてください。
ゆでたてのそうめんを水で優しくもみ洗いする
そうめんがゆで上がったらすばやくザルに移し、水道水を流しながら優しくもみ洗いしましょう。そうめんが冷たくなったらしっかりと水切りをしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本全国を見てみると個性的なそうめんもたくさん生産されており、何か新しい発見があったのではないかと思います。麺の太さや食感、のど越しなどは人それぞれ好みが異なるので、興味をそそられるそうめんを見つけたら、ぜひ一度自分の舌で確かめてみてくださいね。