本みりんは日本に古くからある調味料です。もち米と米こうじと焼酎から作られていて、甘味の貴重な時代にはとても重宝され、料理だけでなくそのまま飲用にも用いられていました。
そんな本みりんですが、現在は伝統的な製法のものだけでなく、リーズナブルに作るための手間を省いたものやみりん風のものなども販売されています。そんな風にすっかり多様化してしまった調味料であるみりんから、人気の本みりんをご紹介させていただきます。
また、本格的な本みりんを選ぶ場合にはどのような部分に注意するべきなのかも記載させていただきます。美味しい日本食にかかせない調味料である本みりんの本当の味を知ってください。
本みりんの選び方
本みりんとラベルに表示してあればそれは本格的なみりんであると思ってしまいますよね。しかし実は、本みりんという記載にはなんら基準がありません。
そのため、本格的なみりんではないものでも本みりんという表示ができてしまいます。本みりんなのに本みりんではないという不思議な現象が発生している訳です。
そんな混沌とした本みりんの世界ですが、選ぶ際に注意するようにすれば、ちゃんとした本格的な本みりんを購入することは可能です。また、とても単純な見分け方もあります。
それは値段が高いのが本みりんで、安いのがみりん風の調味料ということです。とは言え、そのような選び方では本みりんの本質はわからなくなってしまうので、もっとはっきりとした選び方を説明させていただきます。
本みりんは表示ではわからない
前述したように、本みりんのラベル表示にははっきりとした決まりはありません。つまりメーカーが本みりんと思えば本みりんと表示していいということになります。
そこで実際に消費者目線で、本格的な本みりんというのはどういうものなのかということを知っておきましょう。本来のみりんは、酒類に分類されます。原料に焼酎が入っているから当然と言えば当然です。
つまりスーパーでもし販売するとしたらお酒コーナーになるという訳です。ただ、本格的なみりんはあまりスーパーでは取り扱っていないようです。
1996年までは免許がなければお酒類が取り扱えず、本みりんはお酒屋さんでしか売っていなかったという歴史があるので、もしかするとその影響かもしれません。仕入れルートが限られているのです。
伝統的な製法の本みりんを選ぼう
伝統的な製法の本みりんは、もち米、米こうじ、焼酎を糖化させ、その後熟成させます。この工程だけで1年ほどかかります。そして味わいをよくするためにさらに熟成を進め、だいたい2年から3年かけて作られるのが本格的なみりん、つまり本みりんとなります。
これだけ手間をかけているので、お値段はやはり少々高めです。しかしそれだけの深い味わいを楽しめるのが本みりんです。本みりんはそのまま飲むこともできて、しかも美味しいのです。
本みりんの類似製品
類似製品として気になるのは調味料コーナーに安価なお値段で販売されているみりんです。名前が本みりんのものもありますね。そのなかでもっともお手軽な価格で販売されているのがみりん風調味料です。
米や米麹は使われていますが、それに糖類や化学調味料を加えてみりん風に味付けています。アルコールはほとんど含まれていないので、みりんとは言えないかもしれません。これはそのまま飲むことはまずできません。
次にみりんとしての形を整えたもので、発酵調味料というものがあります。これが本みりんと書かれていたりします。少ないもち米に醸造アルコールを加え、そこに糖分を加味し、短期間で熟成させます。
それに酒類にならないように塩分を入れてそのまま飲めないものとして仕上げられます。これはなぜかというと酒類でなければ酒税法による税金を払う必要がなく、値段を安くできるからです。
酒類かそうでないかで選ぶ
本みりんについて詳しく説明させていただきましたが、本来の本格的なみりんを購入するにはどうしたらいいのか? という疑問には、わりと簡単に答えることができます。
アルコール分が14度前後含まれているもの、つまりお酒屋さんで販売されているみりんが本来の本みりんということになるのです。とは言え、今はお酒屋さんでなくてもアルコール類を取り扱うことができるようになったので、スーパーでも場所によっては販売している場合があります。
また、お酒には分類されませんが、醸造アルコールを使って短期熟成させたものも、本みりんと言うことができます。ただ塩分が加味されているので調理の際に塩分過多にならないように調整が必要です。
さらに熟成が足りないので、味に本来の深みがないとも言われています。本来の深みのある味わいの本みりんを使ってみたいという場合には、できればお酒屋さんか、もしくは通販で購入したほうがいいでしょう。
本みりん人気おすすめ商品TOP8
現在売れている本みりん商品のランキングです。本格的なみりんはスーパーなどではなかなか手に入り辛いため、ネット通販で購入する方も多いようです。
本格的なみりんは口コミの評判も上々で、料理に使うだけでなく、直接お酒として味わっている方も多く、容量は多めのものが人気となっています。また熟成ではやや劣るものの、醸造アルコールを使った本みりんも人気です。
お値段も手軽で味わいもいいため、毎日使うものとしてコスパがいいということもあるのでしょう。みりん風の調味料を使っていた方も1度本みりんを使うと、その味の違いにリピーターとなっている方が多いのがわかります。
キッコーマン 芳醇本みりん 500ml
キッコーマン 芳醇本みりん 500mlは、キッコーマンの作る本みりんです。江戸時代後期に誕生した白味醂の伝統を引き継いだ品物で、やわらかな甘味が特徴です。
原料はタイ産のもち米、国産米、タイと国産の米こうじ、それに醸造アルコールと糖類となっています。しょうゆブランドのキッコーマンなので、自社製品であるしょうゆとの相性はバツグン。
併せて使いたい商品です。500mlという短期使い切りサイズなので、1人暮らしの調味料としても使いやすくなっています。
キッコーマン 芳醇本みりん 500mlの口コミ評判
我が家では必ず毎日のように使うのでこのみりんだと難しいかも?的な料理でも失敗も少なく某メーカーより上品でいて嫌味の無い味にしてくれるからまた、リピします
タカラ本みりん 純米 1000ml ペットボトル
タカラ本みりん 純米 1000ml ペットボトルは、宝酒造の作る純米本みりんです。原料はタイと国産のもち米、タイと国産の米こうじ、醸造アルコールとなっています。
糖分を加味することなくお米の発酵のみで甘味を生み出した純米の本みりんなので、甘味も上品でコクがあります。ペットボトル入りなので、取り回しが楽で、1Lの量でもあまり重さが負担になりません。手軽で美味しい本みりんを使いたいという方にぴったりの商品です。
タカラ本みりん 純米 1000ml ペットボトルの口コミ評判
同じものがスーパーにビンに入って売られています。それからすればかなり割安。日持ちするのでお得です。
過去にはいろいろな「みりん」を試してみましたが、【タカラ本みりん純米】にしてからは他のものは使えません!洗練された味覚です!お勧め致します。
角谷文治郎商店 有機三州味醂 有機本格仕込み 500ml [愛知県]
角谷文治郎商店 有機三州味醂 有機本格仕込み 500ml [愛知県]は、100年以上みりんを作り続けた専業の蔵元による本格みりんです。しかも原材料を全て有機栽培によるもので揃えられている有機本格みりんとなっています。
原料は有機もち米、有機米こうじ、有機米焼酎。しかも日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会から有機加工酒類の認定を受けた製品で安心です。瓶詰めなので瓶のままでも熟成が進み、時間の経過によりさらにまろやかな味わいとなります。
角谷文治郎商店 有機三州味醂 有機本格仕込み 500ml [愛知県]の口コミ評判
この本みりんで料理も美味しく予備軍の糖尿病の夫も砂糖使わないようになって少しつづ血糖が下がり
金のかかる夫のために。
角谷文治郎商店の方は色も味も格段に「濃い」ですね。
自然と使う量は少なめで済みます。
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込み 1800ml [愛知県]
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込み 1800ml [愛知県]は、本格みりんの本場である三河の伝統的な米仕込みの本格みりんです。原料はもち米、米こうじ、米焼酎となっていて、そのままお酒として飲むこともできます。
料理に使えば照りとツヤの素晴らしい調味料に、スイーツに使えば上品な甘味に、カクテルのベースとしても甘味のあるお酒として使えます。伝統の本格みりんの美味しさを堪能できる逸品です。アルコール分は14度。お酒として保管使用するようにしてください。
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込み 1800ml [愛知県]の口コミ評判
茶色い、ウイスキーのような色をしています。
甘塩鮭の切り身にふりかけて一晩置いておくと、粕漬けのような旨さになって簡単で美味しい。
みりん風、みりん風味の商品しか売っておらず、ようやく出会えた本みりんです。味も良く、調理で使う際は砂糖を加える必要がありません。これからも注文します。
タカラ本みりん「醇良」1Lペット
タカラ本みりん「醇良」1Lペットは、宝酒造の作る本みりんです。原料はもち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類となっていて、早期熟成を促すことで安価で本格的な味わいを楽しめるようになっています。
宝酒造の国内自社工場で作られ、信頼度も高い製品です。アミノ酸を豊富に含んだ本みりんは、料理の味を引き立て、深みのある美味しい甘味を与えてくれます。
容量は1Lで、料理好きな方にぴったりのサイズです。アルコール度数は13度の酒類の本みりんです。
タカラ本みりん「醇良」1Lペットの口コミ評判
1Lだとスーパーで買うのは重くて嫌になりますが、amazonであれば届けてもらえるので助かります。しかも価格も安い。しっかりした本みりんの味もあり、大満足です。
やはりミリンは本格派に限ります。
1Lのサイズは大きすぎず少なすぎず、
使いやすい、日本料理には欠かせない調味料です。
ミツカン 本みりん 600ml
ミツカン 本みりん 600mlは、醸造アルコールを使用して作られた本みりんです。原料にタイ産のもち米、国産米、タイ米と国産米による米こうじを使い、糖分を添加して熟成を促しています。
塩分は添加せず、正しく酒類として作られています。料理に使用することでテリや上品な甘味を加えることができ、早期の熟成で価格も抑えられています。
手軽に本みりんの味わいを楽しめる製品となっていて、コスパのいい本みりんと言えるでしょう。
ミツカン 本みりん 600mlの口コミ評判
以前は「みりん風」を使っていたこともありますが、変なにおいがしていたので本みりんにかえています。
味はとても良いです。本物なんだなぁという感じがします。
値段は近所のスーパーと変わらずそんなに安くはないのですが、何の料理にでも使えるのがいいですね。
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県]
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県]は、三河に伝わる伝統製法によって作られた本格みりんです。原料は北海道と佐賀県産のもち米、愛知県産米の米こうじ、山形県産米米焼酎です。
上品な甘味でかつ濃厚な味わいとなっていて、少量でも効果的に料理の味を引き立てるので、最初は少しずつ使って感覚を掴むのがおすすめです。容量は700ml、アルコール分が13.5度から14.5度ほどあるので、長期保存が可能となっています。
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県]の口コミ評判
とりあえず少し飲んでみました。
味わい深く、貴腐ワインを思わせるような味わいでした。
こちらの原材料は餅米と米麹と本格焼酎で、アルコール分は13.5%。
お料理にはもちろん、たまーにお酒として美味しく頂いてます。
味の一 味の母(みりん) 720ml
味の一 味の母(みりん) 720mlは、米と米麹を使って作られた本みりんです。醸造アルコールと糖分によって熟成を促されていて、少量の塩分が加えられています。
アルコール分を伴った本みりんなので、そのまま料理に使うことでコクと甘さを加味することができます。着色料、防腐剤、香料などの添加物は使用されていません。
720mlと、料理好きには使いやすい量です。残ってもアルコール分が含まれているので保存がある程度可能となっています。
味の一 味の母(みりん) 720mlの口コミ評判
味の一のみりん、品質の割には値段も安く気に入っている商品です。煮物やお蕎麦の汁を作るのに使っています。一味変わります。お気に入りですが、重いし瓶なので届けて頂き助かります。
以前より評判を聞き、購入したかった商品でした。評判通り、とても美味しくかつ手軽に、和洋中のいずれにも、隠し味で使っています。
本みりんの効果的な使い方
本みりんを効果的に使うには、その味の性質を理解することが大切です。さらに本格的なみりんと塩分を加えた本みりんとではやや味に差があるので、使い方も違いが出ることになります。
その点に注意しましょう。お値段的には少し手を出し辛いところもある本格みりんですが、1度はぜひ味わってみてほしいところです。調味料としてだけでなくさまざまな使い方ができるのも、本格みりんのメリットと言えるでしょう。
魚の煮付けに
本みりんと言えば、やはり魚の煮付けなどの味付けに欠かせないものです。特にアルコール分を十分に含んだ本みりんは、魚の臭みを取ってくれる効果があります。
その効果で、魚の旨味だけを残して、美味しい煮付けを作ることができるのです。また、応用として肉や魚の下ごしらえに使うのもおすすめです。
料理で砂糖の代わりに
本みりんは自然な甘味であり、本格的なみりんの場合にはその原料に砂糖を使用していません。そのため、砂糖の代わりに使うことで、GI値が抑えられ、体に優しい食生活を送ることができます。
本格的なみりんなら完全に砂糖の代替えとして利用することができるので、スイーツの甘味などにも使えます。健康に気を使いたい方にとってうれしい調味料と言えるでしょう。
そのままお酒として
本格的なみりんはお酒です。お正月などのお祝いごとに飲まれるお屠蘇は、昔からの製法の本みりんを使って作られるものです。またカクテルのベースとしても優秀です。
焼酎で割って作る柳陰(やなぎかげ)や、本直しとして昔から親しまれていました。そのままロックで飲んでも上品な口当たりの美味しいお酒としていただけるのでおすすめです。
まとめ
日本で昔から作られて来た本みりんは、単なる調味料としてだけでなく、お祝い事のお酒としても用いられて来たものです。最近はみりんに似せたみりん風の調味料もあり、本当の本みりんの味わいを知らない方も増えています。
本来の上品な甘味を持ち、肉や魚の臭みを取ってくれる本みりんは、和食だけに留まらず、あらゆる料理を美味しくしてくれます。現代ではネット通販で手に入りにくい商品も取り寄せられるようになりました。この機会にぜひお気に入りの本格的な本みりんを見つけて、味わってみてください。