様々な騒音から耳を守るためのイヤーマフには色んなタイプのものがあります。遮音性能や使い勝手など、それぞれ独自の特徴を持っています。
そこで今回はこのイヤーマフの選び方と、おすすめ商品をご紹介します。決して安い買い物ではないので、後悔することがないように満足できるものを選べるように参考にしていただければと思います。
イヤーマフの選び方
イヤホンのような形をしたイヤーマフは耳栓とは異なり、性能によっては抜群の遮音性を持ちます。そこでどのような商品があるのか、また用途に応じてどんな性能が必要になるのかを知っていただければと思います。
タイプごとに性能はどのように違うのか、遮断すべき音に対してどんな性能が必要になるのか参考にしてください。
イヤーマフには2つのタイプがある
見た目には同じイヤホンのような形をしたイヤーマフでも、実は2つのタイプの構造によって騒音を遮断しています。まずはその2つの違いを知っていただければと思います。
パッシブタイプのイヤーマフ
一般的に販売されているのはこのタイプです。イヤーカップと呼ばれている、耳を覆う部分には内部にスポンジのような吸音材が入るシンプルな構造です。このイヤーカップをヘッドバンドと呼ばれるもので両耳に押し当てて固定し、音が耳に入り込まないようにしています。
物理的に遮音するので、騒音はもちろんのこと生活に必要な会話などもシャットアウトします。細かな形状に違いはあっても、総じて軽量なのが利点となります。
アクティブタイプのイヤーマフ
イヤーカップの中にノイズキャンセリング性能を持たせた電子的に騒音を遮断するタイプです。対応する周波数を限定することで、目的に応じて狙った騒音を遮断できるのが特徴です。さらに生活に必要となる会話なども、周波数を調整することで聞き取ることができるようにもできます。
電子機器を内蔵するために、重量が重くなるのが課題になります。また精密機器を内蔵しているので、あまり雑な扱いもできないので注意が必要です。
スペック(性能)の見方
イヤーマフは騒音の遮断率を数値で示して性能表示をしています。まず基本的な防音性能はNRR(ノイズリダクションレイティング)というもので示し、単位はdB(デシベル)となります。数値が高いほどに遮断性能が高いことを表しています。
例えばNRRが20dBであれば、90dBの騒音を70dBまで引き下げることができることを表します。一般的に50dB以下になれば、日常生活では問題なく過ごすことができるとされます。50dBは静かなオフィス環境をイメージしていただければよいと思います。
日本では通常、このNRRを遮音性能の表記に使っていますが、欧州ではさらに正確性を高めたSNR(シングルナンバーレイティング)という表記を採用しています。
NRRもSNRも、どちらも数値が大きいほどに遮音性が高いので、商品を選ぶ際の参考にすることができます。
周波数ごとに遮音性能をチェックする
騒音を遮断するといっても、その対象は色々とあります。例えば工場でグラインダーによる研磨の音を遮断するのか、あるいは隣の部屋のピアノ音を遮断するのかといった感じです。
イヤーマフは遮断する周波数がそれぞれ違うので、適切に目的とする周波数をカットできる商品を購入しなければ効果が期待できません。そして商品によっては、周波数ごとにNRRあるいはSNRの数値を表示しているものがあります。
つまり、どんな音に対して遮音したいのかを調べた上で、商品のスペックをチェックすることが必要というわけです。
けれどもピアノの場合、その音階によって周波数は極めて広くなります。一般的にピアノは30Hzから4000Hzまでの音域があるとされています。そのような広範囲における遮音性を持ったイヤーマフはあまり見かけません。そこで、特に気になる音域に対して遮音性能が高いものを選ぶという形になります。
参考までに一般的な騒音と、それぞれの周波数を挙げてみます。
男性のいびき・・・125Hz
女性の声・・・250Hz
救急車のサイレン・・・1000Hz
金属音・・・4000Hz
例えばパチンコ店のホール内の音は、色んな周波数に満ちています。音楽の音やパチンコ玉がぶつかる音など、かなり音域も広くなります。その場合、騒音性難聴となるのは高音が聞きにくくなるとされるので、高音域の4000Hzあたりに高い遮音性能を持つイヤーマフが必要になることが分かります。
装着感をチェックする
イヤーマフは時に長時間装着することもあります。そのために、商品によってはきつく感じたりするようであれば、不快感を感じるようになります。ストレスを感じることがないように、装着感に関してもチェックが必要です。
イヤーカップのフィット感と、ヘッドバンドの締め付け具合を確認できれば快適に使用できるかどうかをチェックできます。ヘッドバンドの形状も色んなものがあります。どのようなシチュエーションで使用するのかも考慮して、選ぶことが大切です。
子供のためのイヤーマフ選び
聴覚過敏症の持つ子供のためにも、イヤーマフは役立ちます。自閉症の子供の場合、この聴覚過敏を抱えるケースも多く見られます。大きな音を聞くことで、神経の痛みにつながるために相当苦しい思いをすることになります。
そこで苦痛を少しでも和らげてあげるために、しっかりと耳を守ってくれる商品を選んであげたいものです。
性能に関しては実際に本人につけてもらい、どの周波数帯域に対応するものであれば最も効果が高いのかを確認する必要があります。出費にはなりますが、いくつかの種類を揃えて試してみることが必要です。
あるいはレンタルで借りることも可能なので、一番効果があると思えるものが見つかった時点で、商品を購入しても良いでしょう。
その際には着用感の良いもの、子供が喜ぶような色を選んであげることも大切です。
イヤーマフ人気おすすめ商品TOP5
イヤーマフには性能や形状、デザインなど様々な商品があります。基本的には求める性能を備えたものを検討することが必要です。けれども性能が十分であっても、ストレスなく装着できるかどうかも確認することが大事です。
そこでおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。実際に使用した人の口コミも参考になるので、商品選びに役立てていただければと思います。
Impact Sport Electronic Earmuff インパクトスポーツ エレクトリックイヤーマフ R-01526 並行輸入品
不要な音は遮断しつつも必要な会話や周囲の音はしっかりと増幅できる、電子的な防音性脳を持つイヤーマフです。ノイズ減少率は22dB、ヘッドバンドはフリーサイズなのでぴったりとフィットする快適性があります。
作業工場での不快な金属音はほぼカットされる上に、人との会話は不都合なく行うことができます。軽量なので長時間の着用も可能なので、動きの大きなサバイバルゲームでも活用が可能です。
Impact Sport Electronic Earmuff インパクトスポーツ エレクトリックイヤーマフ R-01526 並行輸入品の口コミ評判
実際、射撃で使用しましたが防音効果はとても良く、話し声などもボリューム調整で聞き取りにくいとは感じませんでした
サバゲにて使用していますが、集音もしっかりされいい買い物をしたなと思っています。締め付けも程よく、使っていて耳が痛いと感じることもありません。
Fnova 防音イヤーマフ 遮音値26dB プロテクター フリーサイズ 折りたたみ型 子供用 自閉症 聴覚過敏 騒音対策 勉強等様々な用途に (ブルー)
聴覚障害や自閉症の子供のために開発された防音目的のイヤーマフです。柔軟なPUレザーを使い、弾力性と柔軟性を持ったヘッドバンドにより装着感にもこだわった商品です。
密封カップとダブル外殻により高い遮音性を誇ると共に、現代的なシルエットとなるお洒落な外観も人気の理由です。折りたたむこともできるので、収納もコンパクトになりますし、保管場所に悩むことも持ち運びに苦労することもありません。
Fnova 防音イヤーマフ 遮音値26dB プロテクター フリーサイズ 折りたたみ型 子供用 自閉症 聴覚過敏 騒音対策 勉強等様々な用途に (ブルー)の口コミ評判
機能としては、近くでの声かけはある程度聞こえ、遠くの音はかなりボリュウムが絞れます。本人の声が少し大きくなってしまいますが、余分な音が聞こえない分発声の機会も少ないので、全体的には落ち着きます。
息子用のイヤーマフですが以前買ったイヤーマフと比べて柔らかく耳にフィットする感じて気に入りました。使用感に特に問題は無く、少し物音が聞こえる程度で完全に音をシャットアウトはしません。
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値36dB 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド 耳栓&収納袋付き ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (レッド)
防音性の高さに加えて快適なフィット感を備えている防音イヤーマフのレッドカラーバージョンです。工作機械の使用時における防音や勉強のための静かな環境を得る目的など様々な活用シーンが考えられます。
頭に不必要に圧力をかけることなくピッタリフィットするので、雑音を耳に入れることなく作業に集中したり、あるいはレースやコンサートを楽しむことができそうです。
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値36dB 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド 耳栓&収納袋付き ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (レッド)の口コミ評判
金属未使用のためか軽いです。遮音性も34dBあれば十分でしょう。総じていい買い物をしたと思ってます。
音の出る作業のときに使ってますが、本当に音が聞こえにくくなっててビックリしました!以前まで耳がキーンとしてましたが、購入してこれ使ってからは、それがなくなり大満足です!
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値34dB 軽量 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (ブラック)
二重カップシーリング技術と8層からなる厚手の素材により、高い防音性が特徴となるイヤーマフのブラックカラーです。抜群のフィット感により長い着用でも快適に利用できる使い勝手も人気の理由です。
さらに強力素材を使用することで、耐久性の高さも特徴となります。大人から子供まで様々な年代にしっかりとフィットするように、ヘッドサイズが調節できるようにもなっています。
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値34dB 軽量 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (ブラック)の口コミ評判
この値段でこのクオリティなら文句ありません。見た目も高級感があります。友人にも、その値段には見えない、もっと高いかと思ったと誉められました。
自宅にて勉強する際に使用しております。外部の音をシャットアウトするだけではなく、気持ちを切り替えることにも有用で、とても集中することができます。
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値34dB 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (ブルー)
ノイズ減少率が28dB、最新技術の二重カップシーリングにより高い防音性を実現しているイヤーマフです。感電する恐れがある金属素材を使っていないので、機械の作業といった現場でも安心して使用できます。
もちろん射撃などの防音に、あるいは静かに読書をするために活用できるシーンは多くあります。イミテーションレザーによるイヤークッションが快適なフィット感を生み出しています。
AVANTEK 防音イヤーマフ 遮音値34dB 金属なし 耐摩素材 超弾力性ヘッドバンド ANSI S3.19&CE EN352-1認証済み 聴覚保護 (ブルー)の口コミ評判
使ってみると本当に雑音が消えました。近くの話は聞こえ、雑音が消える感じでしょうか。集中力が上がるかもしれません。
完全防音ではないのですが音は遠くなります。風、雨の音を恐がる子供に有効でした。これをつけると落ち着くようです。
イヤーマフの効果的な使い方
イヤーマフは比較的長い時間装着することになるので、手入れに関する知識を知っておくことが大事です。その上で適切な使い方を把握しておく必要があります。
ここでは普段の手入れの仕方と効果的な使い方をご紹介します。きちんと遮音をしておかなければ聴覚障害を起こす可能性もあるので、参考にしていただければと思います。
使用前の点検
まずイヤーマフの遮音効果に問題がないかを確認することが大切です。目視で破れているところがないかどうか、あるいは裂けている箇所がないかをチェックします。イヤーカップ内のクッションシートが破れていると、十分な遮音効果が得られません。使う前に必ず確認しておく必要があります。
耳栓とセットで使用する
イヤーマフは基本的に人の声は聞こえるように設計されています。そのために比較的周波数の高い騒音を遮断する仕様となります。
そのために近所の声がうるさいと困っているような場合、耳栓を装着した上でイヤーマフを使用するとよいかもしれません。耳障りな高音域の声を遮断することができます。
手入れはエタノールで消毒を
イヤーマフは使った後の手入れも大切です。イヤーカップ内は耳垢や油脂などで汚れますし、そのままにしておくと衛生上よくありません。また遮音性能が落ちる原因にもなるので、エタノールなどの消毒液で十分に拭いておくことが大切です。長く使用しているとクッション部が変形してきます。その場合には新品に交換することに必要になります。
仕事や勉強の際に使用する
イヤーマフは騒音対策に使われることが多いものですが、何かに集中したい時にも活用できます。例えば仕事や勉強の時に使用すると、外部の音が気にならなくなります。家で家族がテレビを観ていても、気にせずに集中できます。
旅行の車内などで使用する
旅行などの電車などでゆっくりと眠りたい時にも、イヤーマフが活用できます。席によっては団体客のおしゃべりが気になってしまうこともあります。そのような時にイヤーマフを使えば、気にせずにゆっくりと眠ることができます。
まとめ
騒音対策に効果的なイヤーマフを使うことで、生活に支障をきたすことがなくなります。無理に我慢をしていると、聴覚障害を起こす危険性もあります。まず原因となる音の周波数などをチェックして、効果的な性能を持つ商品を購入することが大切です。
また着用感なども商品によっては異なるので、口コミなどを参考にして選ぶと良いでしょう。