認知症トラブルの中でも、徘徊行動は最も負担のかかるトラブルです。とくに自宅介護の場合は私生活との兼ね合いもあり、常時見守っているのは難しいもの。長期介護による負担とストレスを加速させる原因になりかねません。
そんな徘徊対策の心強い味方となってくれるのが、今回ご紹介する徘徊センサーです。認知症のご家族を見守りつつ、自分の時間を確保できる素晴らしいアイテムとして注目を集めています。
徘徊センサーの選び方
徘徊センサーには色々なバリエーションが存在します。シーンに応じて使い分けるのが最も好ましく、介護環境に応じて望ましいものを選択することをオススメします。
徘徊センサーのタイプは3種類
徘徊センサーは以下の3タイプに分類されます。ここでは、それぞれの性質をご紹介します。
- マットレスタイプ→床に敷くタイプです
- 赤外線タイプ→赤外線センサーを設置するタイプです
- 子機タイプ→本人に子機を身に着けてもらうタイプです
マットレスタイプ
マットタイプは文字通り床式マットとして活用できる、敷物タイプの徘徊センサーです。介護ベッドの下に敷くことで徘徊行動の早期発見ができるので、夜間徘徊が多い方に向いています。性質上部屋に設置しても違和感が少なく、神経質な人でもすんなりと受け入れてくれます。
また、脱衣所など認知症患者にとって危険なエリアに敷くことで、リスク管理アイテムとしても使えるんですよ。
赤外線タイプ
赤外線タイプは、ドアや足元などの気になる部分に取り付けることで、認知症の方が通過した場合に音や光で通知してくれます。マットレスタイプを比べて場所を取らないので、色々なシーンで使えるアイテムです。
ただし、このタイプのセンサーは個人を識別することはできないので、玄関など人通りの多い場所に設置すると、誰かれ構わず音を鳴らしてしまう欠点も。
賢く使うには、認知症の方のお部屋の入口など、特に注意したい部分に限定して設置すると良いですよ。
発信機タイプ
発信機タイプは、認知症の方自身に発信機を所有してもらうセンサーです。親機との距離が近付くと反応して、家族に通知を行います。
このタイプは発信機を持っている人とそれ以外の人を識別してくれるので、玄関などの人通りが多い場所にも使えます。ただし、認知症の方に発信機を携帯してもらう必要があるので、場合によっては難しい選択も迫られます。
徘徊センサーの品質で選ぶ
徘徊センサーにも品質のバラつきがあり、同じタイプでも商品ごとに随分と使いやすさが違ってきます。中でも、センサーの形状と通知方法は重視すべきポイントです。
センサーの形状は超重要!気に入らないと壊してしまう方も
センサーの形状は意外に重要です。認知症の方の中にはセンサーの形状が気に入らず、ストレスや不満から破壊してしまう方もいるからです。
そのため、基本的には大きなセンサーやゴテゴテしたセンサーなど、「監視してます感」が漂うものは選ばない方が無難です。とくに発信機タイプは携帯を忘れたり捨ててしまう方もいるので、お守りや衣類などに縫い付ける等の工夫ができるものを選びましょう。
通知方法は確実に察知できるものを
最近は徘徊センサーのIoT化も進んでおり、以前と比べて多様な選択が行えるようになりました。従来のメロディーや光での通知方法はもちろん、メール通知やスマホカメラとの連動など、様々なバリエーションが存在します。
ここで、どれが良いと断定することは避けますが、センサーに反応した時のリアクションは、できるだけ見守っている人がわかりやすい通知方法を選びましょう。
認知症の方を驚かせないものを選べと進める業者も見られますが、介護現場で最も警戒しないといけないのは、介護する側が「気が付かないこと」です。
保証期間も重視して
徘徊センサーは認知症の方の安全に直結するアイテムなので、万が一の故障が大事故に繋がりかねません。現代医療で認知症を根治することは不可能なので、必然的に徘徊センサーとはずっと付き合い続けることになります。
安い商品ではありませんから、購入前に製造業者や保証期間は必ず注意すると良いでしょう。海外製の中には、保証サービスが悪いものもありますよ。
徘徊センサー人気おすすめ商品TOP15
それでは、徘徊センサーの人気ラインナップをご紹介します。
〔アズワン〕車椅子用離床センサー シート/290×290×12mm、コントローラー/70×110×29mm ‘1157
290×290×12mmと小さめのサイズをした、マットタイプの徘徊センサーです。サイズ的に小さいので床置きには向きませんが、車イスや介護チェアなどに設置することで、お昼間の徘徊を防ぐことができます。
通知タイプはアラーム方式なのですが、本製品は座りなおすと鳴動が停止するので、誤検知などを防ぐことができると好評です。また、音量の調整もできるので、ご自宅用と外出用と状況に応じて使い分けることもできます。
シート材質はPVCなので目立った有害性はありませんし、防水可能なので万が一の水濡れや尿漏れ時も安心です。もちろん洗浄や殺菌もできますから、繰り返し使っても不快感がありません。
なお、本製品バッテリー式ですが、残容量が小さくなると音で通知してくれるので、電池が切れる前に察知できます。
コールマット 徘徊コール3 HC-3 MS1200 【テクノスジャパン】【介護用品】 標準2P/STD2
徘徊用に開発されたマットレスセンサーです。サイズは幅120×奥行き50×厚さ0.4cmと介護ベッドや出入口に向けて作られており、和室洋室問わず活用することができます。
材質は塩化ビニルとABS樹脂を使っているので安全である上に、コーリングシステムを作っている介護居宅の場合はそちらのシステムと連動することもできる、本格的な製品です。
マットレスタイプに共通して言えることですが、認知症の方に発信機を取り付ける必要がないので、機械製品を嫌がる対象者も抵抗なく受け入れてくれる点が特長です。発信機や赤外線センサータイプがダメだった方には、こちらの製品をオススメします。
多少コストがかかりますが、その分作りはしっかりしているので、長く使っていける商品ですよ。
エクセルエンジニアリング よべーる6100 (NRM-6100S) 1406-0510
よべーるシリーズの中でも長距離通信を可能にしたタイプで、最長100mの電波通信が可能です。本製品は音声を使った徘徊チェックを得意としており、子機が受診した音声は常に親機に送信され、逆に親機から子機にはボタンを押したときだけ通信するシステム。
デジタル通信なので遮蔽物があってもノイズ障害は少なく、オプションを購入・連動することで人感センサーや離床センサー等の連動もできるアイテムです。色々な使い方ができるので、どのような認知症の方にも対応しやすいと言えるでしょう。
親機は大型ですが子機は小型なので、認知症の方の負担感も小さいです。
エクセルエンジニアリング よべーる6100 (NRM-6100S) 1406-0510の口コミ評判
無線到達距離50mで半分のよべーる100にしなくて良かったです。
コール方法が選べ、手や口の不自由な人や徘徊対策ができます。
複数で見守りたいのに、親機子機の増設不可なのが残念。
コールマット 徘徊コール3 HC-3 MS800 【テクノスジャパン】【介護用品】【センサーマット】 アイホン5PNF/A5NF
マットレスタイプの徘徊センサーです。サイズが幅80×奥行50を大きめなので、介護ベッドの下やお部屋の出入り口に敷くと幅広い範囲をカバーすることができます。
アイボリーカラーの落ち着いたデザインということもあり、認知症の方に不安を与えにくい色使いである上に、子機などの発信機を付ける必要もないのでストレスになり難い点が特長でしょうか。
コールシステムとの連動も可能ですが、工事不要タイプなので本体価格以外の余計なコストはかからず、経済的にも優しい商品として人気を集めています。
一人暮らし高齢者安否確認システム、人感センサー基本セット
商品名にある通り、1人暮らしを対象とした赤外線タイプの徘徊センサーです。通知システムが付属しているので、これ1つで徘徊を確認することができます。
本製品の最大の特長は、電話回線等と連動した通知システムです。他の赤外線センサー同様に気になる部分にセンサーを取り付ける形式ですが、設置後にセンサーが反応した場合は電話回線や光回線と連動し、見守り役が保有するスマートフォン等に連絡を行います。
そのため、見守り役が自宅を離れているときでも安心して状態を確認することができるため、多くの方に人気を集めています。光や音で通知するタイプではこうはいきませんから、かなり便利な商品だと言えるのではないでしょうか。
初期投資費用が高額であるのが欠点ですが、品質も良く壊れにくいので、値段以上の価値がある商品として数えられています。
徘徊お知らせ アクセスコール送信機 AC-T 竹中エンジニアリング
電気部品やヘルスケア商品の開発を手掛ける竹中エンジニアリングの徘徊センサーです。本製品は発信機タイプのセンサーであり、随所に製造企業の技術が生かされています。
特に優れてい入るポイントは電池の持ちであり、常時電波発信を行う装置でありながら丸1年間は使えるという効率の良さ。サイズも45×11mmと小さく、重さ約18g程度。利用者のストレスとならないように、お守りや衣類への縫い付けも容易です。
なお、本製品は送信機+受信機という基本的な組み合わせの他に、同社が手掛ける様々なオプションパーツとの連動(別売です)が可能です。通知方法や通知距離など、気になる部分をご自身でカスタマイズできるので、とても便利な商品だと言えるでしょう。
ワイヤレスビーム式徘徊感知器/ADX-540HO
設置型の赤外線徘徊センサーです。赤外線ビームの精度がとても良い機種として知られており、安価な徘徊センサーと違ってかなりの信頼性を誇っています。
また、送信機と受信機の赤外線通信が遮断されると自動でアラームやチャイムで見守り役に通知してくれるので、万が一の設置ミスもありません。徘徊センサーの設置ミスによる事故の見落としは非常に多いので、この辺りの配慮は嬉しいポイントではないでしょうか。
なお、1回の通知につきチャイムは3回鳴動し、アラームは約20秒なり続けるため、見守り役が就寝中であっても安心です。夜間徘徊が心配な場合も、問題なく対応することができるでしょう。
受診距離は送信機から受信機までが20m、受信機からスピーカーが15m程度とかなり長いので設置場所に悩む事も少ないです。
徘徊お知らせシステム用 マットセンサー MA-48 ロ-コストタイプ TAKEX 竹中エンジニアリング
ヘルスケア電化製品の製造を得意とする竹中エンジニアリングの商品です。本製品に受信機は付属していませんが、任意に3種類の受信機(約8万円~10万円)から選択することができるため、カスタマイズ性に優れています。
ローコスト版という事もあり手ごろな価格の徘徊センサーですが、400mm×800mmと十分なサイズを有している上に、生活防水機能を完備しているので、消毒や洗濯も自由に行うことができます。
センサーはかなり高性能であり、ベッドから人が下りたり落ちたりした時の反応を正確に認識。お部屋を出ようとする移動行為も見逃さずにチェックします。
オプション製品が高めなのが気になりますが、本製品自体はコストが抑えられているので、組み合わせ次第ではかなり安価にシステム導入が行えます。
昭和貿易 ワイヤレスチャイム 徘徊感知器 a1321-33
赤外線センサーで徘徊を感知、チャイムで知らせてくれるタイプの製品です。感知器を最大4台まで増設できるため、お部屋の出入り口だけでなく、窓や通用口・勝手口などもカバーすることが可能。
電波距離は約50mと比較的長いので、大きめの住宅でも使いやすいモデルです。
なお、音量は5段階で調整できるうえに、2分間は着信ランプが点灯する仕組みなので、センサー反応を見落としにくい使用です。ずっと音が鳴るわけではないので夜間徘徊も周囲への騒音を気にせず対応できます。
受信機のサイズは幅約13.7×厚さ約4.0×高さ8.4cmで、感知器は幅約13.9×厚さ約6.8×高さ約4.5cmとどちらも小型に仕上がっており、お部屋のインテリアを乱したくない方にも向いています。
第7位 昭和貿易 ワイヤレスチャイム 徘徊感知器 a1321-33の口コミ評判
母が家の前に立っていたのでびっくりしたことがあり徘徊は
していないと思っていたので悩みましたが、ネットで感知センサーを拝見し設置しました。今のところ夜中に出ることは
ないようですが、これからは安心して寝られます。
コールマット 徘徊コール3 HC-3 MS800 【テクノスジャパン】【介護用品】【センサーマット】 アイホン4PB/A4-NB
サイズ幅80×奥行50×厚さ0.4cmと比較的小型のマットレスセンサーです。介護ベッドの下や脱衣所、お部屋の出入り口等に設置しておくと、重量を感知して徘徊を警報してくれます。
材質は塩化ビニールとABS樹脂で出来ているので安全性は抜群である上に、ナースコールを含むコーリングシステムとの連動も可能なので、設備のある居宅に導入すると更に便利です。対象者に発信機を取り付けないタイプなので、認知症などを患っている方にもストレスを感じにくく、携帯型の発信機が苦手な方にも好評です。
同社は複数のマットレスタイプの製品を発売しているメーカーなので、お部屋の間取りや出入口の幅に応じて、適したサイズのものを組み合わせて利用することをオススメします。
一人暮らし高齢者安否確認システム、ドアセンサー基本セット
簡単設置できる高齢者安否確認装置です。お部屋の中だけでなく、居宅丸ごとカバーすることできるので、家族の訪問介護等で対応している1人暮らしの家庭にも導入できます。
ドアセンサーを設置した場所に反応が無い場合、設定した番号にコーリングを行うシステムなので、自宅から離れている場合や別居宅の見守り介護にも使用することができます。
受注生産品なので注文してから時間がかかるアイテムですが、ニーズに合った家庭では有効だと言えるでしょう。
【徘徊センサー】・モーションセンサー&携帯受信チャイム [REV140]
赤外線を使ったモーションセンサーです。受信機は持ち運びが可能なタイプなので、見守り役がお部屋を移動しなければならない時も対応できます。
センサーリアクションは音と振動で知らせるタイプなので、聴覚と感覚の両面で緊急事態を察知できます。また電波距離は75mまで対応しているので、近所への外出移動も可能です。
送信機サイズは6.2×奥行4.5×高さ9.0cmであり、受信機サイズは幅5.5×奥行2.5×高さ9cm。どちらも小型なので使いやすい製品だと言えます。センサー及び受信機はそれぞれ増設が可能なので、チェックしたいポイントを増やしたい時や、複数人で対象者を見守る必要がある時も安心して使えます。
BSP-33 介護用 着座センサー 竹中エンジニアリング
竹中エンジニアリングのマットレスセンサーです。着座タイプのセンサーなので外形寸法は330×330×6mmと小さく、車イスを日常的に使用しなければならない状況で活躍するアイテムだと言えるでしょう。反面、介護ベッドの下などに設置するにはいささか小さく、あまり向きません。
受信機面については、同社が製造する携帯用の小型受信機に対応している商品なので、移動時や外出時も安心して利用できます。もちろん、万が一異常が発生した場合にはすぐに見守り役に通知が行く仕様なので心配いりません。
性能面に関しては、製造元の技術力が高いのでセンサーの加圧検知力がとても正確で、車いすからの立位や転倒なども余さずにチェックできます。
本製品は日常生活防水仕様なので、尿漏れなどの浸水にも強く、万が一汚れてしまった場合も気軽に選択することができる、便利な作りをしています。アイボリーカラーの清潔な印象と相まって、介護用品として高い支持を集めています。
オーセンティックジャパン ヒトココ HITOCOCO
高性能な発信機タイプの徘徊センサーです。ややコストが高めですが、親機と子機がセットになっているので、追加費用がかかりません。
本製品の特徴はなんといってもバッテリーの燃費の良さです。充電式製品ですが、満充電状態で使用すると最大3か月、連続使用でも1か月は稼働し続けることができます。
また、電波飛距離も非常に優れており、最長1kmもの長距離通信ができるので、徒歩圏内の外出にも困りません。買い物時などに携帯しておくと、随分と負担感が軽減するでしょう。
なお、本製品には専用のお守り袋が付属しているので、介護対象の方の抵抗感もありません。文字通りお守り感覚で携帯できるので、他の発信機センサーを受け付けない方であっても、これなら受け入れてくれたと好評です。
無線タイプ 徘徊 お知らせ 感知くん HS-103
赤外線センサーを利用した徘徊感知器です。オーソドックスなデザインですが性能は非常に優れており、対象者の徘徊を見逃しません。
性能としては、受信距離100m程度、センサー寿命約2年とかなり実用性に富んだスペックを有しています。センサーが異常を検知すると自動で音と光による通知を行い、徘徊リスクを教えてくれる製品です。音量は受信機側の操作で調整できるので、お昼はもちろん、夜間の徘徊にも柔軟に対応できるでしょう。
なお、センサーの方は電池式なので、どこにでも取り付けることができる利点を持っています。この手の商品は電気コードが無ければ対応できないものも多いので、かなり嬉しいポイントだと言えるのではないでしょうか。
なお、電波の飛距離については、同社が販売するオプション中継点を設置することで、より長距離に引き延ばすことが可能です。
徘徊センサーの効果的な使い方
徘徊センサーはいくつかのバリエーションが存在しますから、状況に合わせた使い方が重要です。基本的に変則的な使い方は好ましくないので、オーソドックスな利用法を心がけましょう。
マットレスタイプの使い方
重さで反応するマットレスタイプの製品は、とにかく床置きが基本です。設置個所を重視して、ベッドや布団の傍など、見守り対象が寝起きする場所などに設置すると良いでしょう。
高齢者の場合はベッドからの転倒なども心配ですが、マットレスセンサーは重量検知なので、ベッドの傍に設置するとこちらも合わせて検出します。転倒や落下は時として重大事故に繋がりかねませんから、徘徊と同時に事故も検出できる優れた使い方です。
なお、マットレスタイプの商品は着座タイプの徘徊センサーも存在します。こちらは基本的にイスに設置するのが良いですが、自宅にいる時はトイレや脱衣所等の狭い場所に置くことも有効です。高齢者にとってトイレや脱衣所への徘徊は危険なので、このあたりも注意したいポイントですよね。
赤外線センサータイプの使い方
赤外線を使ったセンサータイプの検出器は、見守り対象がいるドア前に設置することが基本です。冒頭の選び方の部分でも触れましたが、誰もが通る玄関などに設置すると、やたら鳴動してストレスになってしまうからです。
とは言え、見守り側としては家から出てしまう徘徊行為は、是が非でも防ぎたいところですよね。
そんな時にオススメしたい利用法がベッドガードなど少し高い部分に赤外線センサーを設置する方法です。これなら見守り対象が起き上がった段階でセンサーがキャッチしてくれるので、ドア前検知よりも早い段階で知ることができます。
夜間徘徊に悩まされている方などは、試してみるのも良いかもしれませんね。
発信機タイプの使い方
発信機タイプは受信機と距離が開きすぎなければ検知することができるので、非常に優れた商品です。特に日中の行動把握に優れていて、不慮の徘徊が気になる方には最も頼れるアイテムです。
ただし、発信機タイプは見守り対象者によってはかなりストレスとなりかねません。むき出しの機械部品が出ている製品は特に嫌われる傾向にあるので、破壊してしまう方もいるでしょう。
仮にわたしたち健常者がセンサーを持ったとしても、誰かに監視されながら行動するのはイヤですよね。自然な気持ちとして忍耐が必要です。
なお、発信機タイプは総じて小型なので、お守りや衣類への縫い付け対応が容易です。本人が嫌がる素振りを見せなかったとしても、持ってもらう時にはこれくらいの配慮は必要だと言えるでしょう。
認知症の方は突然ご機嫌斜めになることも多いので、いきなり破壊してしまうことも考えられます。縫い付け対処は、こうしたトラブルを未然に防ぐこともできますよ。
大型のセンサーを壊してしまう時は?
認知症の方の中には、発信機タイプ以外のセンサーも壊してしまう方がいます。
高いところに設置した赤外線センサーや、マットレスの中間部分についている電気系統を杖などで叩いてしまうんです。徘徊を正常に把握することができないばかりか、運が悪いと買いなおしになることもあり、経済的な負担もバカになりません。
これは絶対とは言えないのですが、基本的に狙われやすいセンサーは「ひと目でセンサーとわかる機械部品」が付属しているタイプです。サイズが大きいと特に目につくので、思わず破壊してしまうんでしょう。
こうしたトラブルに対しては、基本的に隠すことが重要です。センサーの検知部分だけ露出させたり、ぬいぐるみで覆い隠したりして、なんとか不信感を抱かれないように努力してみることをオススメします。子供だましのようですが、案外有効性は高いです。
まとめ
今回は高齢者に多い認知症対策の、徘徊センサーをご紹介しました。全体的にお高めの製品が多いですが、その分徘徊対策としてかなり有効な手段です。
徘徊による事故が起きてからでは遅いので、早めの導入をお勧めします。