「オイスターソース」は、牡蠣を茹でた時に出た煮汁を濃縮させ、調味料を加えて味を調えたもので、日本では「牡蠣油」とも呼ばれています。
料理に少し加えるだけで独特の良い風味が出るので、中華料理に限らず幅広いメニューに活用されています。しかし、市販のオイスターソースはメーカーごとに味付けが異なるため「買ってみたけど、なんかいまいち」ということもあるようです。
そこで、よく売れている人気商品を10種類厳選してピックアップしてみました。ぜひ、お買い物の参考になさってください。
オイスターソースの選び方
商品の紹介の前に、オイスターソースに関する基礎知識や、選び方のポイントについて解説します。
オイスターソースの歴史
オイスターソースは、1888年の中国広東省で、小さな料理店を営んでいた季錦裳(リキンショウ)によって発明されました。
住んでいた村の名物である牡蠣を使い、料理を作っていた季錦裳は、ある日、調理中に火を消し忘れた鍋の底に、なんともいえない良い香りを放つ濃厚な煮汁が溜まっていることを発見します。
これに驚いた季錦裳はそこからさらに味を良くするための試行錯誤を重ね、とうとう今日に伝わるオイスターソースの原型を作り出したのです。
その季錦裳が起こした会社が「李錦記(リキンキ)」。貧しい生活を送り、苦労してきた季錦裳が、その誠実な人柄と料理の才能で手にした成功の証です。
オイスターソースに含まれる他の原料とは
オイスターソースには、牡蠣エキスの他に、小麦粉、でんぷん、砂糖、うま味調味料などが含まれています。ここへ、メーカーごとに工夫を凝らした様々な原料がプラスされ、1つの商品となっていくわけですね。
オイスターソースの好きな方は、1つのメーカーにこだわるのも良いけれど、いろいろなメーカーのものを食べ比べしてみるのも良いのではないでしょうか。
ウスターソースとの違い
オイスターソースとよく比べられるものに「ウスターソース」がありますが、両者の決定的な違いは使われている材料です。
オイスターソースが牡蠣エキスをメインに使っているのに対し、ウスターソースにはトマト、玉ねぎ、にんじんなどの野菜や果物が多く使われています。
味や風味は違うものの、ウスターソースはしばしば切らしてしまったオイスターソースの代用品として使われることもあり、その場合は、水あめやはちみつなどを少しだけ足してあげると、オイスターソース独特のコクのある甘さに近づけることができるそうです。
逆に、ウスターソースの代わりにオイスターソースを使うという話はあまり耳にしません。牡蠣の風味がどっしりと感じられる濃厚な味わいなので、オイスターソースはあくまでもオイスターソースとして使うのが正解なのかもしれませんね。
オイスターソースを選ぶポイント
オイスターソースは、メーカーによって塩気が強く感じられたり、逆にちょっと甘かったりするので、いきなり容量の多いものを購入する前に、できれば小瓶から試すことをおすすめします。
味はもちろん、粘度もしっかりチェックしましょう。中にはかなりどろりとしたものもあるので、自分が使いやすい固さのものを選んでください。
また、オイスターソースはウスターソースほど出番が多くないという家庭も多いので、きちんと賞味期限までに使いきれるかどうかも重要なチェックポイントです。
安い時にまとめ買いをすることもあると思いますが、結局使わずムダにしてしまってはもったいないので、無理なく使いきれる量を購入するようにしましょう。
オイスターソース人気おすすめ商品TOP10
ここからは、ネットで購入できるオイスターソースの中から、特に人気の高い商品を10種類紹介していきたいと思います。口コミも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 1.2kg
化学調味料や保存料を使わずに仕上げたこだわりのオイスターソースを、残量を気にせずどどんと使える大容量の商品。「しょっちゅう使うから、すぐになくなって困る」という人にぴったりです。
中華の炒め物やスープにはもちろん、煮込み料理や和食に使っても美味。餃子やシューマイを自宅で手作りする際は、隠し味として入れると美味しさがアップするということなので、ぜひ試してみてください。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、醸造酢、酵母エキス、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)が使われています。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 1.2kgの口コミ評判
化学調味料無添加という安心感がある。少量でもオイスターエキスのうまみが素材の味を引き立ててくれる。ソース特有のにおい、味のくせはマイルドなほう。
大変愛用しています。中華料理、野さいソテーに絶対欠かせませんから、これぐらい大きいサイズが必要です。味もいい!
李錦記 特級 リキンキ オイスターソース★765g→750g/瓶【業務用食材】香港中国産
たっぷりの750g入りで、毎日の料理にどんどん使える業務用オイスターソース。本場で製造された商品であり、特に日本人の好みに合わせたものではありませんが、それだけにオイスターソース本来の味が思う存分楽しめそうです。
ちなみに、香港では80%ものシェアを誇る定番商品なのだとか。牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、小麦粉、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工でん粉)、カラメル色素が使われています。
李錦記 特級 リキンキ オイスターソース★765g→750g/瓶【業務用食材】香港中国産の口コミ評判
最近一般の店頭ではみかけないので助かりました。言うまでもなく炒め物全般に使用しています。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 220g
広島の名物である牡蠣を100%使用して作ったオイスターソース。原料の質にこだわり、さらに時間をかけてじっくりとうま味を引きだしているので、濃厚で風味豊かな味わいに仕上がっています。
化学調味料無添加なのも嬉しいところ。牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、醸造酢、デキストリン、酵母エキス、カラメル色素、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)が使われています。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 220gの口コミ評判
あんかけ焼きそばに使用しました。中国製のように甘すぎずちょうどよいと思います。日本人好みの味と思います。
いつもはA社のオイスターソースなのですが、国産牡蠣というのにひかれて購入しました。少しサラッとした感じなので容器から直接目分量でしないで、軽量スプーンで計る方が良いと思います。
李錦記 オイスターソース 255g
オイスターソースを発明した、李錦記秘伝のレシピで作られた商品。「さすがは本物」と言わざるを得ない、濃厚で牡蠣のうま味がたっぷりと溶け出している、深いコクを味わうことができます。
世界各地で腕をふるう一流シェフたちがこぞって愛用している一品ということなので、家庭料理への使用においても、これまでとは違った味の広がりが期待できそう。まずは中華料理から、どんどん新しいレシピにも挑戦してみたいですね。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、小麦粉、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工デンプン)、カラメル色素が使われています。
李錦記 オイスターソース 255gの口コミ評判
国やメーカーで味が異なるオイスターソースですが、この製品には安定した風味と美味しさがあります。255gという小さいサイズは初めて買いましたが、少人数のご家庭には使いやすいと思います。
野菜炒めやあんかけ焼きそば、中華スープにもこれを隠し味に入れると味に深みが出てコクが出ます。本当に少し足すだけで、かなり味が良くなります。騙されたと思って1本買ってみてください。
李錦記特製オイスター
120年余りの李錦記の伝統を受け継ぐ、非常に濃厚な牡蠣の風味が特徴のオイスターソース。チャーハンや焼きそばなどはもちろん、洋風、和風、どんな料理の隠し味にも使いやすい商品です。
また、パッケージに中国のイラストが描かれており、いかにも本場の一品という雰囲気を感じさせるところも魅力。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、小麦粉、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工デンプン)、カラメル色素が使われています。
李錦記特製オイスターの口コミ評判
30年以上ずっと使い続けています。パッケージの絵も変わらずそのまま。東南アジアに駐在していた時、料理上手な女中さんのお勧めでした。他のオイスターソースを使っても、これに戻ってきてしまいます。
オイスターソースはいろいろ使ってきましたが、この李錦記特製オイスターは濃厚で旨味が強い。他のオイスターソースと比べると少々高いですが料理のできあがりに差がでます。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 640g
牡蠣の自然な風味を生かした、まろやかで濃厚な味わいが特徴のオイスターソース。化学調味料や保存料が使われていないので、健康を気にする人でも使いやすそうです。容量も640gと十分なので「料理をする時にオイスターソースをよく使う」という人にぴったり。
炒め物はもちろん、煮込み料理や和食にもおすすめということなので、どんどんレパートリーを広げてみてください。牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、醸造酢、デキストリン、酵母エキス、カラメル色素、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)が使われています。
ユウキ 化学調味料無添加オイスターソース 640g の口コミ評判
中華は良く作り、無添加主義なので化学調味料無添加でこの量ならなっとくのコスパです。勿論、定期コースです。
富士食品工業 オイスターソース 極 120g
国産の牡蠣を原料に、化学調味料と着色料は不使用で作り上げた「極」の一品。中華料理に限らず、幅広いジャンルの料理に隠し味として使用できます。
日本では初めてオイスターソースを商品化したメーカーということなので、そういった意味でも興味深いですね。もちろん、国内の工場で製造されています。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、小麦発酵調味料、酵母エキス、酵母エキスパウダー、香辛料、増粘剤(加工デンプン)、酒精が使われています。
S&B 李錦記 パンダブランドオイスターソース 140g
「李錦記のオイスターソースをもっとマイルドに味わいたい」という人に向いているのが、このパンダブランドの商品。
牡蠣本来のうま味、コク、香りがバランスよく生かされており、和食や洋食に使っても大満足の仕上がりに。
お値段のほうも、李錦記ブランドの中では比較的リーズナブルなほうです。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、食塩、小麦粉、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工でん粉)、カラメル色素が使われています。
S&B 李錦記 パンダブランドオイスターソース 140gの口コミ評判
大きいものを買うと余らせてしまうので嬉しいサイズです。これさえあればなんでも美味しくなる。
リキンキの商品は、利用していますが、小さくてこれは、なかなかのすぐれものです。いままでのは、大きくて使いきらないうちに賞味期限が、近づき、瓶の下に残るのが、とても勿体ないと思っていました。
光食品 オイスターソース 115g
瀬戸内海で採れた牡蠣を原料に、デキストリンや酵素は使わず、自己消化酵素(牡蠣が本来持ち合わせている、体の成分を分解する酵素)を利用して抽出したエキスを使用して作られています。
その他の材料も、こだわって製造された国内産がメイン。「味はもちろん、原料も気になる」というユーザーからも好評を得ている商品です。保存料、着色料、化学調味料、カラメル色素が使われていないところも嬉しいですね。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、醤油、食塩、みりん、でん粉、魚醤、レモンが使われています。他のメーカーのオイスターソースと比べると、材料もちょっとユニークです。
光食品 オイスターソース 115gの口コミ評判
こちらの製品は冷蔵庫で保管してもサラサラした状態で使い
やすく助かっています。味も変にくどくなくサッパリして材料の味を引き立てるような気がします。
オイスターソースで完全無添加の物はあまりないので、こちらの商品を何度もリピートしています。お値段はお高めですが、優しいお味の中にしっかりと旨味があって、いろいろな料理に使いやすいです。
ユウキ オイスターソース(国産カキエキス使用) 585g
100%、広島産の牡蠣だけにこだわって作ったオイスターソース。たっぷりと入った業務用サイズなので、毎日の料理にどんどん使うことができます。
味わいは濃厚でまろやか。時間をかけてじっくりと牡蠣のうま味を引き出しているせいか、雑味の感じられない素直な味わいです。
牡蠣以外の材料としては、砂糖、果糖ぶどう糖液糖、食塩、醸造酢、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、カラメル色素、pH調整剤が使われています。
ユウキ オイスターソース(国産カキエキス使用) 585g の口コミ評判
料理屋さんの肉野菜炒めの味を家庭で再現できました。コクと甘みがあり、クセも無いのでとても美味しい隠し味にもちょうど良い感じです。
オイスターソースは高価だし、瓶のものが多くて捨てるのも大変でしたが、これはペットだし、大容量なので惜しみなく使えます。ユウキだけに安定した味でとても良かったです。
オイスターソースの効果的な使い方
オイスターソースの効果的な使い方を紹介します。
オイスターソースを使ったメニューの一例
オイスターソースを使ったメニューとして代表的なものには、野菜炒めや焼きそばがあります。さっと塩コショウして材料を炒め、最後にオイスターソースをからませて仕上げると、牡蠣の豊かな風味が味わえるとてもおいしい料理が出来上がります。使い方が簡単なところも良いですね。
他には、からあげの下味に使ったり、カレーやおでんを煮込む際に入れたりすることもありますし、エスニック料理との相性も抜群!醤油やウスターソースの代わりに使っても意外と合うので、ぜひいろいろな食べ方を試してみてください。
時間のない朝は、茶碗にごはんをよそって生卵を割り入れ、上からオイスターソースと少量の食塩をかけるなんて食べ方をしてもおいしいですよ!
家庭でのオイスターソースの保管方法
開封前のオイスターソースは、高温多湿の場所を避け、常温で保存します。キッチンのコンロの近くや、直射日光が当たるような場所に置くと品質が低下する恐れがあるので、日の当たらない通気性の良いところに置くようにしましょう。
開封後は、使用のたびに容器の口の周りをキレイに拭い、冷蔵庫で保管します。オイスターソースは粘性の強い調味料であり、汚れをそのままにしておくと蓋が開けづらくなるので気を付けてください。
まとめ
料理の隠し味として大活躍のオイスターソースですが、メーカーによってその味や粘度に違いがあるので、いろいろ試して好みのものを見つけることをおすすめします。
中華料理に使うものというイメージが強いですが、意外と和食、洋食、エスニック料理に使っても美味。醤油やウスターソースのように「上からかける」という使い方もできるので、工夫次第でレパートリーをどんどん広げることができるでしょう。
ただ、他の調味料に比べるとどうしても使用頻度が少なくなりがちなので、保管方法には気を付けてください。開封前は高温多湿になる場所を避ければ常温でも保管できますが、開封後は必ず冷蔵庫に入れて早めに使い切りましょう。